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第十六章 悪役令嬢の誕生!?
77本目
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「マクシス様が誘拐される前からわたしはこの学院で彼を狙っていたのよ。後から一目惚れでしゃしゃり出られても不愉快だわ」
「わたしがマクシス様をお慕いしているのは五年前からです。そもそもわたしが商人として成り上がったのはマクシス様とお近づきになるためです」
わたしの想いを軽く見られたので少しムッとしたけど、表には出さないように返答出来たと思う。
「だから何よ、自分が先だから私に引けって言うの? 私を助けてくれなかったのにずいぶん都合の良い言い分ね」
「あなたを望んだとおりに助けなかったのはわたしを騙して『相棒』に仕立て上げようとしたからですし、そんな事をされたにも拘わらず生活に困らないくらいの援助をしてあげたと思いますけど、これってわたしが文句言われる事ですか?」
「いちいち嫌みったらしい子ね……嫌よ、私には私の計画があるんだから」
計画って何よ? 偏見かもしれないけど人を操る能力を使う時点で碌な物じゃ無い気がするよ。
「それを押してお願いです。今は記憶を失ってしまっていますが、彼とわたしは互いに想い合っています」
「はい? それあなたの妄想なんじゃないの?」
妄想じゃ無いもん!! 記憶が戻ってわたしを見れば現実になるはずだから!!
「妄想かどうかは記憶が戻ればハッキリします。いまその記憶を戻す方法を探している最中ですし、この事は王家にも公認されています。この行動を妨げる権利はキャレルさんにはありません。それにその記憶を戻すに当たって本人の意志をねじ曲げてしまうキャレルさんの能力が使われるのはマクシス様にとって危ないかも知れないですから止めて欲しいのです」
「ずいぶんな言い方ね……気に入らないわね」
「それでもお願いします。お金で解決できることなら、わたしが今後マクシス様の記憶を戻すために支障が出ないレベルまでならお支払いしますから」
もしも大金を要求されても支払うつもりだよ。わたしにとっての一番はお金じゃ無いもん。
「……やっぱり嫌よ」
「どうしてですか? この世界基準ですが一生贅沢出来るくらいの事を言っても良いんですよ?」
「だって、私の能力があればもうあなたに頼らなくたってお金なんて自由になるもの。それよりもお金で手に入らない物が欲しいの」
「それがマクシス様だと言いたいんですか?」
「それだけじゃないわ、私の能力があればこの国だって思いのままよ」
やっぱり碌な物じゃ無かったよ!! だめ、まだキレちゃ駄目。
「あくまでも……マクシス様を好きだというわけではないけれど、この国を自由にするために相棒にするというのですか?」
「あら? 人聞き悪い事を言わないで、マクシス様はこのまま大人になればいい男になるに違いないからきっと好きになるわよ」
よし、我慢した。わたしはよく我慢した。もう遠慮はいらないよね?
「わかりました……キャレルさんの考えはよーくわかりました。それならば遠慮はいりませんね」
「ふん、最初から遠慮するつもりは無いわ」
「キャレルさん……あなたはわたしの敵です。今後は容赦しません」
「こっちのセリフよ……あなたなんてこの学院から追い出してあげるわ」
「まぁ怖い、まるで悪役令嬢のようなセリフですね」
「お互い様じゃない。むしろあなたの方が貴族なんだから、あなたが悪役令嬢だわ」
「そうですね……その言葉を聞いて踏ん切りが付きました。わたしは悪役令嬢です」
同じ転生者として歩み寄れるところがあると思っていたけど、キャレルさんにその気が無いのならしかたがないよね。本当は学院にいる間、目立たないようにまーくんと忍ぶ恋をする庶民の娘のつもりだったけど……状況が変わったよ。
大人しい庶民の娘なんかじゃ相手を意のままに操る悪役を相手になんか出来ない。わたしの大切なまーくんを守るために手段を選んでいられないよ。
わたしは決めた……わたしは悪役令嬢になる!!
「わたしがマクシス様をお慕いしているのは五年前からです。そもそもわたしが商人として成り上がったのはマクシス様とお近づきになるためです」
わたしの想いを軽く見られたので少しムッとしたけど、表には出さないように返答出来たと思う。
「だから何よ、自分が先だから私に引けって言うの? 私を助けてくれなかったのにずいぶん都合の良い言い分ね」
「あなたを望んだとおりに助けなかったのはわたしを騙して『相棒』に仕立て上げようとしたからですし、そんな事をされたにも拘わらず生活に困らないくらいの援助をしてあげたと思いますけど、これってわたしが文句言われる事ですか?」
「いちいち嫌みったらしい子ね……嫌よ、私には私の計画があるんだから」
計画って何よ? 偏見かもしれないけど人を操る能力を使う時点で碌な物じゃ無い気がするよ。
「それを押してお願いです。今は記憶を失ってしまっていますが、彼とわたしは互いに想い合っています」
「はい? それあなたの妄想なんじゃないの?」
妄想じゃ無いもん!! 記憶が戻ってわたしを見れば現実になるはずだから!!
「妄想かどうかは記憶が戻ればハッキリします。いまその記憶を戻す方法を探している最中ですし、この事は王家にも公認されています。この行動を妨げる権利はキャレルさんにはありません。それにその記憶を戻すに当たって本人の意志をねじ曲げてしまうキャレルさんの能力が使われるのはマクシス様にとって危ないかも知れないですから止めて欲しいのです」
「ずいぶんな言い方ね……気に入らないわね」
「それでもお願いします。お金で解決できることなら、わたしが今後マクシス様の記憶を戻すために支障が出ないレベルまでならお支払いしますから」
もしも大金を要求されても支払うつもりだよ。わたしにとっての一番はお金じゃ無いもん。
「……やっぱり嫌よ」
「どうしてですか? この世界基準ですが一生贅沢出来るくらいの事を言っても良いんですよ?」
「だって、私の能力があればもうあなたに頼らなくたってお金なんて自由になるもの。それよりもお金で手に入らない物が欲しいの」
「それがマクシス様だと言いたいんですか?」
「それだけじゃないわ、私の能力があればこの国だって思いのままよ」
やっぱり碌な物じゃ無かったよ!! だめ、まだキレちゃ駄目。
「あくまでも……マクシス様を好きだというわけではないけれど、この国を自由にするために相棒にするというのですか?」
「あら? 人聞き悪い事を言わないで、マクシス様はこのまま大人になればいい男になるに違いないからきっと好きになるわよ」
よし、我慢した。わたしはよく我慢した。もう遠慮はいらないよね?
「わかりました……キャレルさんの考えはよーくわかりました。それならば遠慮はいりませんね」
「ふん、最初から遠慮するつもりは無いわ」
「キャレルさん……あなたはわたしの敵です。今後は容赦しません」
「こっちのセリフよ……あなたなんてこの学院から追い出してあげるわ」
「まぁ怖い、まるで悪役令嬢のようなセリフですね」
「お互い様じゃない。むしろあなたの方が貴族なんだから、あなたが悪役令嬢だわ」
「そうですね……その言葉を聞いて踏ん切りが付きました。わたしは悪役令嬢です」
同じ転生者として歩み寄れるところがあると思っていたけど、キャレルさんにその気が無いのならしかたがないよね。本当は学院にいる間、目立たないようにまーくんと忍ぶ恋をする庶民の娘のつもりだったけど……状況が変わったよ。
大人しい庶民の娘なんかじゃ相手を意のままに操る悪役を相手になんか出来ない。わたしの大切なまーくんを守るために手段を選んでいられないよ。
わたしは決めた……わたしは悪役令嬢になる!!
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