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第十七章 恋愛戦争……開戦!!
80本目
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順調な学院生活が始まり、色々な事が慣れてきた頃……
私のギフトジョブ『相棒』はSeason2になっていた……って何よシーズンって!? まぁ、些細な事はどうでも良いわ。パワーアップした『相棒』の能力で二人目を作る事が出来る。
これを活用して王子様をモノにするのよ! なんて思っていたのだけれど、肝心の王子様はお休み中らしい。噂では誘拐されたとかどうだとか? もう、誰だか知らないけどなんで私の邪魔をするの!?
しばらくすると王子様は無事に救出されたのか学院にやって来たようで、クラスメイトの女子達がきゃあきゃあ騒いでいた。ちょっと私の王子様(予定)よ!!
私は学院長にお願いをして王子様を学院長室に呼び出してもらった。表向きは復学に当たって心身の無事や学院の勉強範囲の話と当たり障りの無い理由で来てもらうのだけど、当然私はその部屋に同席する。
予定通り王子様が学院長室にやって来る……まぁ、まぁ、なかなかの美少年だわ! 将来が楽しみね。
「学院長、ご心配をお掛けしました」
「無事で何よりだったよマクシス君。そうだ、紹介しておこう。彼女はキャレル……特待生だ」
「キャレルです、マクシス様と出会えて光栄です」
私は王子様を見つめるとジョブの力を使った。『相棒』はいきなり親密な関係になるのではなく、時間をかけて進んだ関係になるように掛け直していかないと掛かりにくい。まずは親友という位置づけの『相棒』にしておこう。
「キャレル、俺も君に会えてうれしいよ。この学校はまだ慣れていないだろうから困った事があればいつでも言ってくれ」
「まぁ、ありがとうございますマクシス様」
これは上手くいった。もう王子様は私を親友の女の子として信じて疑わない。様子を見つつ恋人にステップアップすれば私の目的に限りなく近づく事が出来るわ。
楽しく弾んだ会話も終わり、王子様は学院長室を出て行くと……『相棒』の能力の効果が切れた事が分かった。
うそ、なんで!? 離れていても効果は続くはずなのに!! 私は予想外の事態に狼狽える。まだ二人目を選べる能力が使えるようになったばかりだから時間が短いのかもしれない。
私は先程までの良い気分が吹き飛んでしまった。こまった、これでは関係を包めていくのが難しくなる……こうなると、なるべく長く一緒にいて能力を使い続けないといけないかもしれない。
こうして私は学院長に教えてもらった王子様の授業を確認して可能な限り会いに行って相棒の能力を使い続けた。その甲斐もあって効果時間が少しずつ延びている気もする……しかし、取り巻きの貴族令嬢達が邪魔をしてくる事が多く、学院長を経由して教師に注意させたりとなかなか思ったように相棒かが進まなかった。
……そんな時、またあの娘が現れた。
「……キャレルさん?」
「アーリャ……あなたがなんでここに!?」
「ん? キャレルはアーリャと知り合いなのか?」
なんでアーリャがここに!? また私の邪魔しに来たの!? どうやらアーリャは王子様は面識があるらしい。そして相棒の効果がいつもより早く切れてしまった……転生者のアーリャが近くにいると相棒の効果が切れてしまうの!?
その時は驚きもあってその場を離れた。急いで学院長に確認を取ると、なんとあのアーリャは庶民から貴族になってこの学院に入学してきたと言う事だ。
これはまずいかもしれない。私の過去を知っている人間がまさかこの学院にやって来るなんて。過去を言いふらされたらどうしよう? 学院長は問題ないけど相棒に出来ない大多数の人間に知られるのは面白くない。
考え事をしているうちに寮の部屋に着き扉を開けたすぐの床に手紙が落ちていた……扉の下から通して入れたのしら?
その手紙はアーリャからだった。
な、なんなの!? 一体どうやって私の部屋を調べたの!? さっき会ってから数時間しか経っていないのよ!? あの娘には私みたいに学院長が味方しているわけじゃ無いはずじゃない!!
……私はアーリャの底知れ無さに恐怖した。
私のギフトジョブ『相棒』はSeason2になっていた……って何よシーズンって!? まぁ、些細な事はどうでも良いわ。パワーアップした『相棒』の能力で二人目を作る事が出来る。
これを活用して王子様をモノにするのよ! なんて思っていたのだけれど、肝心の王子様はお休み中らしい。噂では誘拐されたとかどうだとか? もう、誰だか知らないけどなんで私の邪魔をするの!?
しばらくすると王子様は無事に救出されたのか学院にやって来たようで、クラスメイトの女子達がきゃあきゃあ騒いでいた。ちょっと私の王子様(予定)よ!!
私は学院長にお願いをして王子様を学院長室に呼び出してもらった。表向きは復学に当たって心身の無事や学院の勉強範囲の話と当たり障りの無い理由で来てもらうのだけど、当然私はその部屋に同席する。
予定通り王子様が学院長室にやって来る……まぁ、まぁ、なかなかの美少年だわ! 将来が楽しみね。
「学院長、ご心配をお掛けしました」
「無事で何よりだったよマクシス君。そうだ、紹介しておこう。彼女はキャレル……特待生だ」
「キャレルです、マクシス様と出会えて光栄です」
私は王子様を見つめるとジョブの力を使った。『相棒』はいきなり親密な関係になるのではなく、時間をかけて進んだ関係になるように掛け直していかないと掛かりにくい。まずは親友という位置づけの『相棒』にしておこう。
「キャレル、俺も君に会えてうれしいよ。この学校はまだ慣れていないだろうから困った事があればいつでも言ってくれ」
「まぁ、ありがとうございますマクシス様」
これは上手くいった。もう王子様は私を親友の女の子として信じて疑わない。様子を見つつ恋人にステップアップすれば私の目的に限りなく近づく事が出来るわ。
楽しく弾んだ会話も終わり、王子様は学院長室を出て行くと……『相棒』の能力の効果が切れた事が分かった。
うそ、なんで!? 離れていても効果は続くはずなのに!! 私は予想外の事態に狼狽える。まだ二人目を選べる能力が使えるようになったばかりだから時間が短いのかもしれない。
私は先程までの良い気分が吹き飛んでしまった。こまった、これでは関係を包めていくのが難しくなる……こうなると、なるべく長く一緒にいて能力を使い続けないといけないかもしれない。
こうして私は学院長に教えてもらった王子様の授業を確認して可能な限り会いに行って相棒の能力を使い続けた。その甲斐もあって効果時間が少しずつ延びている気もする……しかし、取り巻きの貴族令嬢達が邪魔をしてくる事が多く、学院長を経由して教師に注意させたりとなかなか思ったように相棒かが進まなかった。
……そんな時、またあの娘が現れた。
「……キャレルさん?」
「アーリャ……あなたがなんでここに!?」
「ん? キャレルはアーリャと知り合いなのか?」
なんでアーリャがここに!? また私の邪魔しに来たの!? どうやらアーリャは王子様は面識があるらしい。そして相棒の効果がいつもより早く切れてしまった……転生者のアーリャが近くにいると相棒の効果が切れてしまうの!?
その時は驚きもあってその場を離れた。急いで学院長に確認を取ると、なんとあのアーリャは庶民から貴族になってこの学院に入学してきたと言う事だ。
これはまずいかもしれない。私の過去を知っている人間がまさかこの学院にやって来るなんて。過去を言いふらされたらどうしよう? 学院長は問題ないけど相棒に出来ない大多数の人間に知られるのは面白くない。
考え事をしているうちに寮の部屋に着き扉を開けたすぐの床に手紙が落ちていた……扉の下から通して入れたのしら?
その手紙はアーリャからだった。
な、なんなの!? 一体どうやって私の部屋を調べたの!? さっき会ってから数時間しか経っていないのよ!? あの娘には私みたいに学院長が味方しているわけじゃ無いはずじゃない!!
……私はアーリャの底知れ無さに恐怖した。
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