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第十八章 悪役令嬢VS学院四天王
94本目
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ここは運動場。わたしは簡単な胸当て、籠手を身に付け木剣を持っています。
とうとう剣術の授業が来てしまいました。まーくんにまで顔色を心配されてしまう始末。
「マクシス様、実はわたし剣術が苦手で……うまく出来なくても笑わないで欲しいんです」
思い切って白状しました。だって、よく漫画とか小説である、黙っていて後でバレるのってだいたいろくな目に合わないもん。
まぁ、そのぶんフィクションの世界はフォローする力が働いて最終的には良い展開になるんだろうけど現実がそうなるとは思えないもん。
「そうなのか、でも女の子が剣が苦手だなんておかしくは無いよ。それに何かあった時は男である俺がか弱い存在を守るから大丈夫だよ」
「マクシス様ぁ~」
きっと漫画だったらわたしの目はハートになっているはずだ。素敵すぎるよまーくん。
「「マクシス様~」」
わたしのそばにいる二人までとろけた表情でまーくんを見ている。ま、まさか二人ともまーくんのことを!? 駄目だよ! いくら友達でもまーくんは譲れないよ!!
「ごめんなさいアーリャさん。お二人を邪魔するつもりは無いですけど、殿方の凜々しい姿を見せられてときめいてしまうのを止めるのは難しいです」
「格好良い舞台俳優に憧れるのと同じような物で恋愛とは違いますよ」
「過剰に反応してごめんなさい、わたしったら恥ずかしいです」
素直に謝るわたし。気にしていないですよって二人とも言ってくれました。まーくんはその遣り取り気付かず素振りをしている……素振りをしているだけでも格好良い、うっとり。
わたしの視線に気付いたまーくんは剣を降ろすと。
「何か分からないことがあれば俺が教えるから……アーリャはいつも何でも出来るから、こういうのは新鮮だな」
「そ、そうでしょうか?」
え、え? やっぱり多少隙がある方が女の子は可愛いの? マリナの極めて薄い恋愛観からのアドバイスをもらうより実際に経験すると実感出来るね。
「そ、それじゃあ、その、教えて下さい」
「ああ、任せてくれ」
「待ってもらおうか?」
「ん? 誰だ?」「はい?」
声に振り返ると、そこには長身で赤髪の鋭いイケメン男子が立っていた。この展開はさすがに三回目だと分かるよ。どうせわたしとまーくんのことを邪魔してくるんでしょう?
「マクシス様……恐れながら質問させて頂きます。あなたはそのアーリャ・アルダークとどのようなご関係なのでしょうか?」
「アーリャと? アーリャとは友人であると同時に命の恩人でもある」
友人かぁ……まぁ、別に特別な何かを伝えたわけじゃ無いけれど、ちょっとどこかで期待していたのかな?
「それでは特別な男女の関係というわけではないのですね?」
「なっ、何を言っているんだ。この場所で身分について言うのは間違っているかも知れないが、俺に対して軽々しく異性関係を想像させるような言動は慎んでもらおう」
まーくんは王子様という立場上、簡単に男女関係を作るわけにはいかないのはわかっているけど……いるけど否定されるとショックだよ。それでもそれを承知でまーくんに近づいているんだけど。
「それならば私が……このルビィ・テンカーがアーリャ・アルダークに交際を申し込んでも問題ないのですね?」
「なっ!?」
「はい?」
「「まぁ!?」」
驚くまーくんと言葉の意味が理解出来なかったわたし、そして何故か嬉しそうな声を上げる友人二人。
「そうでしょう? マクシス様とただの友人ならば私が彼女に想いを寄せても問題ないかと? それともマクシス様は彼女のことを?」
「い、いや、だが、俺達は学生の身分で成人前。そのような事を軽々しく決めるのは好ましくは無い」
「そうですね、それでは結婚を前提とした婚約なら問題ないでしょう」
なんだか現実感の無い遣り取りが目の前で行われていていまいち反応が出来ない。えーと、目の前の赤髪のイケメンがわたしに求婚!? どういうこと?
「あ、あの? ちょっと良いでしょうか?」
「すまない、つい俺が勝手に話してしまった」
「何でしょう、アーリャ・アルダーク?」
「えーとルビィさん? 身分の低い男爵家のわたしに何故そのような事を? 面識も無かったと思いますが?」
「アーリャ・アルダーク、貴女の事は一方的に知っていました。その多彩な才能、そして将来性を感じさせる財力、そして美しい容姿。貴女ならその才覚で身分など簡単に上げることが可能でしょう……私と釣り合いが取れると確信しています」
「そうですか、ですが、わたしはあなたの事をよく知りませんし、その申し出を受けることは出来ません」
「私の事はこれから知って貰えればいい。ひとまず婚約の形を取り、学院卒業の時点で残念ながら貴女が私の想いに応えられないのでしたら潔く諦めます……私が諦めたという形で身を引きましょう」
「いえ、そもそも婚約をする必要は無いのでは?」
「あります、これだけは譲れません」
……一体どうなっているの? イケメンに求婚される少女漫画で憧れのシチュエーションなのに警戒心だけが先立つわたしの恋愛適性の低さってどうなの!?
とうとう剣術の授業が来てしまいました。まーくんにまで顔色を心配されてしまう始末。
「マクシス様、実はわたし剣術が苦手で……うまく出来なくても笑わないで欲しいんです」
思い切って白状しました。だって、よく漫画とか小説である、黙っていて後でバレるのってだいたいろくな目に合わないもん。
まぁ、そのぶんフィクションの世界はフォローする力が働いて最終的には良い展開になるんだろうけど現実がそうなるとは思えないもん。
「そうなのか、でも女の子が剣が苦手だなんておかしくは無いよ。それに何かあった時は男である俺がか弱い存在を守るから大丈夫だよ」
「マクシス様ぁ~」
きっと漫画だったらわたしの目はハートになっているはずだ。素敵すぎるよまーくん。
「「マクシス様~」」
わたしのそばにいる二人までとろけた表情でまーくんを見ている。ま、まさか二人ともまーくんのことを!? 駄目だよ! いくら友達でもまーくんは譲れないよ!!
「ごめんなさいアーリャさん。お二人を邪魔するつもりは無いですけど、殿方の凜々しい姿を見せられてときめいてしまうのを止めるのは難しいです」
「格好良い舞台俳優に憧れるのと同じような物で恋愛とは違いますよ」
「過剰に反応してごめんなさい、わたしったら恥ずかしいです」
素直に謝るわたし。気にしていないですよって二人とも言ってくれました。まーくんはその遣り取り気付かず素振りをしている……素振りをしているだけでも格好良い、うっとり。
わたしの視線に気付いたまーくんは剣を降ろすと。
「何か分からないことがあれば俺が教えるから……アーリャはいつも何でも出来るから、こういうのは新鮮だな」
「そ、そうでしょうか?」
え、え? やっぱり多少隙がある方が女の子は可愛いの? マリナの極めて薄い恋愛観からのアドバイスをもらうより実際に経験すると実感出来るね。
「そ、それじゃあ、その、教えて下さい」
「ああ、任せてくれ」
「待ってもらおうか?」
「ん? 誰だ?」「はい?」
声に振り返ると、そこには長身で赤髪の鋭いイケメン男子が立っていた。この展開はさすがに三回目だと分かるよ。どうせわたしとまーくんのことを邪魔してくるんでしょう?
「マクシス様……恐れながら質問させて頂きます。あなたはそのアーリャ・アルダークとどのようなご関係なのでしょうか?」
「アーリャと? アーリャとは友人であると同時に命の恩人でもある」
友人かぁ……まぁ、別に特別な何かを伝えたわけじゃ無いけれど、ちょっとどこかで期待していたのかな?
「それでは特別な男女の関係というわけではないのですね?」
「なっ、何を言っているんだ。この場所で身分について言うのは間違っているかも知れないが、俺に対して軽々しく異性関係を想像させるような言動は慎んでもらおう」
まーくんは王子様という立場上、簡単に男女関係を作るわけにはいかないのはわかっているけど……いるけど否定されるとショックだよ。それでもそれを承知でまーくんに近づいているんだけど。
「それならば私が……このルビィ・テンカーがアーリャ・アルダークに交際を申し込んでも問題ないのですね?」
「なっ!?」
「はい?」
「「まぁ!?」」
驚くまーくんと言葉の意味が理解出来なかったわたし、そして何故か嬉しそうな声を上げる友人二人。
「そうでしょう? マクシス様とただの友人ならば私が彼女に想いを寄せても問題ないかと? それともマクシス様は彼女のことを?」
「い、いや、だが、俺達は学生の身分で成人前。そのような事を軽々しく決めるのは好ましくは無い」
「そうですね、それでは結婚を前提とした婚約なら問題ないでしょう」
なんだか現実感の無い遣り取りが目の前で行われていていまいち反応が出来ない。えーと、目の前の赤髪のイケメンがわたしに求婚!? どういうこと?
「あ、あの? ちょっと良いでしょうか?」
「すまない、つい俺が勝手に話してしまった」
「何でしょう、アーリャ・アルダーク?」
「えーとルビィさん? 身分の低い男爵家のわたしに何故そのような事を? 面識も無かったと思いますが?」
「アーリャ・アルダーク、貴女の事は一方的に知っていました。その多彩な才能、そして将来性を感じさせる財力、そして美しい容姿。貴女ならその才覚で身分など簡単に上げることが可能でしょう……私と釣り合いが取れると確信しています」
「そうですか、ですが、わたしはあなたの事をよく知りませんし、その申し出を受けることは出来ません」
「私の事はこれから知って貰えればいい。ひとまず婚約の形を取り、学院卒業の時点で残念ながら貴女が私の想いに応えられないのでしたら潔く諦めます……私が諦めたという形で身を引きましょう」
「いえ、そもそも婚約をする必要は無いのでは?」
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