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第十八章 悪役令嬢VS学院四天王
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芸術の授業から数日が経ったけど今の所は変な横やりは入っていない。
てっきり続けてキャレルさんからの上位貴族の刺客が送られてくるのかと思ったのに、良い意味で拍子抜けだよ。
まぁ、その分まーくんとの日々に邪魔が入らずにラブラブタイムを積み重ねているから文句どころか感謝したいくらいだね。
「ふふ、アーリャ絶好調だよ!!」
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「アーリャ絶体絶命だよ……」
その日は唐突にやって来た……いや、唐突では無いんだけどすっかり忘れていた。
貴族の嗜みと言えば礼儀作法はもちろん芸術に造詣が深く、優雅に華麗にある姿が当然のようなイメージがあるんだけど、もう一つ余計なのがありました。
この学院は剣術が必修科目らしいです。男女ともにそれなりに幼い頃から県の訓練を受けて、もしもの時も戦えるように心構えをする意味で嗜んでるのだとか?
「剣術なんてしらないよ!! お淑やかな淑女が剣とか振り回しちゃ駄目だと思います!!」
「お嬢、私に言われても困ります。でも授業にあるのだから仕方がないですよ……あとお淑やかと淑女は意味が被っていますよ」
「ふえーん、マリナが余計なツッコミを入れてくるのにわたしを慰める言葉を言ってくれない~」
ちなみに今世でのアーリャは前世での亜里奈と比べると、異世界補正かわからないけれどそれなりに動ける。
でも、どうやらそれはこの世界の人間の身体の強さの基準が高いためみたいで、マリナに練習の練習で相手をしてもらうと全く相手にならずに簡単にあしらわれてしまった。
「お嬢は昔から暇さえあれば寝ていましたからね……あっ、そうですね、あれは『光合成』でしたっけ? どちらにせよ運動はしてきませんでしたからね」
既にマリナはわたしの本当のジョブの能力を知ってはいるものの、今回の話には何の関係もないのでフォローは全くなかった。
「たすけてよマリナえもーん!」
「誰ですかそれは……泣き言を言っていないで出来ない事は素直に出来ないと、やるだけやればいいじゃ無いですか」
「駄目だよ~、今までまーくんには『出来るアーリャ』しか見せてこなかったんだから。今更恰好悪い所なんて見せられないよぅ」
「少しくらい弱みがあるくらいの方が女はモテるんですよ? 完璧な女性なんて息が詰まりますよ」
「本当?」
「本当です」
「マリナって男性とお付き合いしてたっけ?」
「さて、そろそろ仕事があるので失礼します」
「うわああああん、やっぱり駄目だよ~」
……こうして涙の前日は過ぎていくのでした。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「おはようございますアーリャさん……って、どうしたのですか!?」
「お顔の色が優れていませんわ」
「いえ、お気になさらず」
何も良い方法が思いつかなかったわたしはそのまま学校に来たのでした。はぁ~どうしよう?
「あらどうしたのかしら成り上がり男爵のアーリャ・アルダーク」
セーラー・マースさん!? こ、この娘……最近は息を潜めていると思ったのにわたしが調子悪そうにしているのを見逃さずに来たよ!!
「いえ、お気になさらず」
「あら? いつもの自信に満ちたお顔はどうしたのかしら……確か今日は剣術の日でしたかしら? あら? あらあら? もしかしてアーリャ・アルダーク、あなた剣術が得意では無いのかしら!?」
鬼の首を取ったかのように嫌な笑顔で近づいてくる……鬱陶しいよ!!
「いえ、お気にならさず」
「さっきから同じ事しか言ってませんわよ……そうですか、剣術が……ふふふふ」
すごい何か企んでいる感じの顔で自分の席に戻っていく。でも剣術の授業ではセーラーさんは別の運動場に割り振ってありますから残念でした~。
「アーリャさん、もしかしてセーラーさんの言うとおり剣術は苦手なのですか?」
ベスさんがセーラーさんとのやり取りを見て心配そうに聞いてくる。
「お二人だから白状しますけど、その通りです」
「まぁ、完璧なアーリャさんでも苦手な物があるのですね」
ちょっと、ヘレナさん!? 何ですかその完璧って!?
「いえいえ、わたし完璧なんかじゃ無いですよ」
「またまた、いつもアーリャさんは何でも出来てわたし達の憧れですのよ」
「も、もう、そんなに持ち上げないで下さいよ~」
「ふふふ、アーリャさんでも苦手な物があるなんて、少しだけ安心しました」
「そうですか?」
「ええ、完璧すぎると私達もアーリャさんのお側にいて釣り合わないかもって思う時もあります」
なんかマリナから聞いた話に似ているね……でもマリナの極めて薄い恋愛観からの助言よりも説得力があるよね?
「そうですか? でも、わたしがなんであろうとお二人ともわたしの大切なお友達ですからね」
「アーリャさん」「うれしいですわ!!」
……憂鬱な授業の前だけど素敵なお友達に励まされて少し元気が出た午前中でした。
てっきり続けてキャレルさんからの上位貴族の刺客が送られてくるのかと思ったのに、良い意味で拍子抜けだよ。
まぁ、その分まーくんとの日々に邪魔が入らずにラブラブタイムを積み重ねているから文句どころか感謝したいくらいだね。
「ふふ、アーリャ絶好調だよ!!」
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「アーリャ絶体絶命だよ……」
その日は唐突にやって来た……いや、唐突では無いんだけどすっかり忘れていた。
貴族の嗜みと言えば礼儀作法はもちろん芸術に造詣が深く、優雅に華麗にある姿が当然のようなイメージがあるんだけど、もう一つ余計なのがありました。
この学院は剣術が必修科目らしいです。男女ともにそれなりに幼い頃から県の訓練を受けて、もしもの時も戦えるように心構えをする意味で嗜んでるのだとか?
「剣術なんてしらないよ!! お淑やかな淑女が剣とか振り回しちゃ駄目だと思います!!」
「お嬢、私に言われても困ります。でも授業にあるのだから仕方がないですよ……あとお淑やかと淑女は意味が被っていますよ」
「ふえーん、マリナが余計なツッコミを入れてくるのにわたしを慰める言葉を言ってくれない~」
ちなみに今世でのアーリャは前世での亜里奈と比べると、異世界補正かわからないけれどそれなりに動ける。
でも、どうやらそれはこの世界の人間の身体の強さの基準が高いためみたいで、マリナに練習の練習で相手をしてもらうと全く相手にならずに簡単にあしらわれてしまった。
「お嬢は昔から暇さえあれば寝ていましたからね……あっ、そうですね、あれは『光合成』でしたっけ? どちらにせよ運動はしてきませんでしたからね」
既にマリナはわたしの本当のジョブの能力を知ってはいるものの、今回の話には何の関係もないのでフォローは全くなかった。
「たすけてよマリナえもーん!」
「誰ですかそれは……泣き言を言っていないで出来ない事は素直に出来ないと、やるだけやればいいじゃ無いですか」
「駄目だよ~、今までまーくんには『出来るアーリャ』しか見せてこなかったんだから。今更恰好悪い所なんて見せられないよぅ」
「少しくらい弱みがあるくらいの方が女はモテるんですよ? 完璧な女性なんて息が詰まりますよ」
「本当?」
「本当です」
「マリナって男性とお付き合いしてたっけ?」
「さて、そろそろ仕事があるので失礼します」
「うわああああん、やっぱり駄目だよ~」
……こうして涙の前日は過ぎていくのでした。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「おはようございますアーリャさん……って、どうしたのですか!?」
「お顔の色が優れていませんわ」
「いえ、お気になさらず」
何も良い方法が思いつかなかったわたしはそのまま学校に来たのでした。はぁ~どうしよう?
「あらどうしたのかしら成り上がり男爵のアーリャ・アルダーク」
セーラー・マースさん!? こ、この娘……最近は息を潜めていると思ったのにわたしが調子悪そうにしているのを見逃さずに来たよ!!
「いえ、お気になさらず」
「あら? いつもの自信に満ちたお顔はどうしたのかしら……確か今日は剣術の日でしたかしら? あら? あらあら? もしかしてアーリャ・アルダーク、あなた剣術が得意では無いのかしら!?」
鬼の首を取ったかのように嫌な笑顔で近づいてくる……鬱陶しいよ!!
「いえ、お気にならさず」
「さっきから同じ事しか言ってませんわよ……そうですか、剣術が……ふふふふ」
すごい何か企んでいる感じの顔で自分の席に戻っていく。でも剣術の授業ではセーラーさんは別の運動場に割り振ってありますから残念でした~。
「アーリャさん、もしかしてセーラーさんの言うとおり剣術は苦手なのですか?」
ベスさんがセーラーさんとのやり取りを見て心配そうに聞いてくる。
「お二人だから白状しますけど、その通りです」
「まぁ、完璧なアーリャさんでも苦手な物があるのですね」
ちょっと、ヘレナさん!? 何ですかその完璧って!?
「いえいえ、わたし完璧なんかじゃ無いですよ」
「またまた、いつもアーリャさんは何でも出来てわたし達の憧れですのよ」
「も、もう、そんなに持ち上げないで下さいよ~」
「ふふふ、アーリャさんでも苦手な物があるなんて、少しだけ安心しました」
「そうですか?」
「ええ、完璧すぎると私達もアーリャさんのお側にいて釣り合わないかもって思う時もあります」
なんかマリナから聞いた話に似ているね……でもマリナの極めて薄い恋愛観からの助言よりも説得力があるよね?
「そうですか? でも、わたしがなんであろうとお二人ともわたしの大切なお友達ですからね」
「アーリャさん」「うれしいですわ!!」
……憂鬱な授業の前だけど素敵なお友達に励まされて少し元気が出た午前中でした。
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