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第二十章 悪役令嬢VS悪役令嬢!?
124本目
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「マクシス様、今日はわたしと一緒の席でお勉強致しましょう」
今日もわたしはまーくんを誘う。邪魔者がいないって最高だね。
「あぁ、わかった」
「嬉しいです~宜しければお昼もご一緒で良いですか?」
「もちろんだ」
「ちょおおおおっっと、何私がいない間に勝手に決めているの!?」
「あらキャレルさん、おはようございます。もう体調は戻られたのですか? まだ治っていなくて粗そ……」
「大・丈・夫だから!! じゅうぶんに元気溌溂だから!! そんな事より勝手に決めないでちょうだい!!」
いつも思うけれどキャレルさんって言葉のチョイスが少し古い気がする……もしかしてわたしの両親と同じ世代の人なの? そんな年齢だった人がまーくん狙いとか事案だよ!!
「別にキャレルさんに許可を取る必要は全くないと思いますけど」
わたしは孔雀の扇を取り出しながら優雅に扇ぐ。その際にキャレルさんの視線からまーくんを守る事も忘れない。それを見るキャレルさんの表情がキツくなる。
「ちょっと、さっきからその扇がうざったいわよ」
「先程からあれやこれやと何の権利があっての仰りようなんですか? そろそろ先生がいらっしゃりますから早くご自分の教室に戻った方が良いんじゃありません?」
「あんたが私とマクシス様の間を……って、今なんて言ったの?」
「あら? 連絡が行き違ったのでしょうか?」
ちょうど時間となったため教室に担任の先生がやって来た。それを見た生徒達は席に着く。キャレルさんはまーくんについて以前の席に戻ろうとしたけれどわたしはキャレルさんの服の首の後ろを引っ張った。
「ぐえっ……何するのよ!!」
「いえ、ですからキャレルさんの戻る場所はそっちじゃないですよね?」
「はぁ? アンタ何言ってんの!?」
教壇に立った先生はキャレルさんの存在に気付いて怪訝な顔をした。
「キャレル嬢……何故ここにいるんだ? 連絡が行き違いになったのか?」
「はぁっ!?」
「昨日の内に職員会議が開かれて君の事が問題になっていてな。君はクラスや授業の講堂の場所が変更になった」
「な、なんですってーーーーーっっ!?」
「君の領地からも……ご兄弟からも遠慮無く罰してくれと連絡を頂いている」
「くっ……義兄に儀姉がですって!?」
おお、どうやらこっそり手を回していた種が実ったみたい。『相棒』スキルで両親を操っているのだろうけど、調べた家族構成から二人の兄と姉はあまり突然養女になったキャレルさんをよく思っていない事が分かったので、彼女の学院生活をちょろっとお手紙でお知らせしておいたのだ。
その途端に教室にキャレルさんの護衛二人が入って彼女の両側で腕を取る。キャレルさんは藻掻くが屈強な護衛はビクともしない。
「離しなさい無礼者!!」
「失礼しますお嬢様……しかしこれ以上の我が儘は旦那様にも叱られてしまいます」
「さ、行きますよ」
「離しなさーーー―ーいぃぃぃぃっっ!!!」
悲痛な叫び声と共にキャレルさんは教室の外へドナドナされていってしまった。わたしに対する嫌がらせが高くついちゃったね。
「さて、ホームルームを始めようか……席に着きなさい」
何事も無かったかのようにホームルームを始める先生。なかなか強い心をお持ちですね。わたしはどさくさに紛れてまーくんお隣に座る。
「アーリャ? その席は……」
「キャレルさんはいなくなりましたし……わたしが座っちゃ駄目ですか?」
「……いや、教師が何も言わなければ構わないさ」
まーくんは少しだけ悪戯っぽい笑顔を見せてくれた。先生は一瞬だけこちらを見たが特に何も言わずに連絡事項を説明し始める……おお、見逃された。
これでしばらくは教室も授業も別だし、お邪魔なキャレルさんから妨害を受ける事も無いはず。もうまーくんと一緒の時間を一秒だって無駄にしないんだからね。
……わたしは好きな人の側にいられる幸せをかみしめるのでした。
今日もわたしはまーくんを誘う。邪魔者がいないって最高だね。
「あぁ、わかった」
「嬉しいです~宜しければお昼もご一緒で良いですか?」
「もちろんだ」
「ちょおおおおっっと、何私がいない間に勝手に決めているの!?」
「あらキャレルさん、おはようございます。もう体調は戻られたのですか? まだ治っていなくて粗そ……」
「大・丈・夫だから!! じゅうぶんに元気溌溂だから!! そんな事より勝手に決めないでちょうだい!!」
いつも思うけれどキャレルさんって言葉のチョイスが少し古い気がする……もしかしてわたしの両親と同じ世代の人なの? そんな年齢だった人がまーくん狙いとか事案だよ!!
「別にキャレルさんに許可を取る必要は全くないと思いますけど」
わたしは孔雀の扇を取り出しながら優雅に扇ぐ。その際にキャレルさんの視線からまーくんを守る事も忘れない。それを見るキャレルさんの表情がキツくなる。
「ちょっと、さっきからその扇がうざったいわよ」
「先程からあれやこれやと何の権利があっての仰りようなんですか? そろそろ先生がいらっしゃりますから早くご自分の教室に戻った方が良いんじゃありません?」
「あんたが私とマクシス様の間を……って、今なんて言ったの?」
「あら? 連絡が行き違ったのでしょうか?」
ちょうど時間となったため教室に担任の先生がやって来た。それを見た生徒達は席に着く。キャレルさんはまーくんについて以前の席に戻ろうとしたけれどわたしはキャレルさんの服の首の後ろを引っ張った。
「ぐえっ……何するのよ!!」
「いえ、ですからキャレルさんの戻る場所はそっちじゃないですよね?」
「はぁ? アンタ何言ってんの!?」
教壇に立った先生はキャレルさんの存在に気付いて怪訝な顔をした。
「キャレル嬢……何故ここにいるんだ? 連絡が行き違いになったのか?」
「はぁっ!?」
「昨日の内に職員会議が開かれて君の事が問題になっていてな。君はクラスや授業の講堂の場所が変更になった」
「な、なんですってーーーーーっっ!?」
「君の領地からも……ご兄弟からも遠慮無く罰してくれと連絡を頂いている」
「くっ……義兄に儀姉がですって!?」
おお、どうやらこっそり手を回していた種が実ったみたい。『相棒』スキルで両親を操っているのだろうけど、調べた家族構成から二人の兄と姉はあまり突然養女になったキャレルさんをよく思っていない事が分かったので、彼女の学院生活をちょろっとお手紙でお知らせしておいたのだ。
その途端に教室にキャレルさんの護衛二人が入って彼女の両側で腕を取る。キャレルさんは藻掻くが屈強な護衛はビクともしない。
「離しなさい無礼者!!」
「失礼しますお嬢様……しかしこれ以上の我が儘は旦那様にも叱られてしまいます」
「さ、行きますよ」
「離しなさーーー―ーいぃぃぃぃっっ!!!」
悲痛な叫び声と共にキャレルさんは教室の外へドナドナされていってしまった。わたしに対する嫌がらせが高くついちゃったね。
「さて、ホームルームを始めようか……席に着きなさい」
何事も無かったかのようにホームルームを始める先生。なかなか強い心をお持ちですね。わたしはどさくさに紛れてまーくんお隣に座る。
「アーリャ? その席は……」
「キャレルさんはいなくなりましたし……わたしが座っちゃ駄目ですか?」
「……いや、教師が何も言わなければ構わないさ」
まーくんは少しだけ悪戯っぽい笑顔を見せてくれた。先生は一瞬だけこちらを見たが特に何も言わずに連絡事項を説明し始める……おお、見逃された。
これでしばらくは教室も授業も別だし、お邪魔なキャレルさんから妨害を受ける事も無いはず。もうまーくんと一緒の時間を一秒だって無駄にしないんだからね。
……わたしは好きな人の側にいられる幸せをかみしめるのでした。
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