6 / 42
第一章 姫城主
六
しおりを挟む
翌月、誾千代は馬上にあり、街道を南へ旅していた。目的地は豊後の丹生島城で、そこは大友宗麟の隠居所になっている。
季節は春だが、花曇というのか、空は白い雲で覆われ、肌寒い。しかし、街道のあちこちには、桜の木々がちらほらと、花の蕾を咲かせつつあって、春は着実に、九州に来ていた。
もちろん、一人ではない。隣には、父の道雪が、鞍上に身体を揺らしているし、背後にも、甚左衛門が騎乗していた。
この日の誾千代は、お気に入りの小袖に袴という出立ちだった。小袖の上からは、真っ赤な陣羽織を羽織っている。腰には、細めの大小を差していた。
長い髪の毛は、ぎゅっと、後ろで縛った。縛りきれない前髪は、癖毛もあって、ふわりと額を覆っていた。遠目に見れば、少年剣士が馬上にいると、思えるだろう。
三騎には、立花城より付き従った家臣と、荷物持ちがぞろぞろと列を作っていた。列を守る護衛の兵たちは、旗指物や幟を立てて、この行列が戸次道雪のものであると、周囲に主張している。これはどう見ても、軍列であった。
だが、この行列の中で最も目立つ存在は、宮中で使われるような、牛車だろう。この日のために特別に仕立てられた牛車で、列の後ろを、ごろごろと車輪を鳴らして従いてくる。この牛車だけが、物々しい行列で、異彩を放っていた。
本来は誾千代が、牛車に乗り込むべきだった。しかし誾千代は、頑強に抵抗し、丹生島城の間際まで近づいてから乗り込む約束を、渋々ながら取り交わし、それまでは馬上の自由を楽しんでいた。
丹生島城で誾千代は、聟と決められた高橋彌七郎と対面する。本当は、立花城で対面するはずだったのだが、宗麟が二人の結婚に関心を持ち、是非とも顔を見たいと、急使を仕立てて城に来るよう、要望した。いや、命令したと表現すべきだろう。
道雪にとっては、主君に当たる宗麟の命令に否やはない。こうして行列を作って、遥々と豊後国へと旅していた。対面の場では、誾千代は、姫と呼ばれる身分に相応しい出立ちに変わる予定だ。
この旅を、誾千代は満喫していた。何しろ城から外へ出る機会は、年に数度もない。見るもの聞くもの、総て珍しかった。
「甚兵衛、あの煙は何じゃ?」
誾千代は、馬上から身を乗り出すようにして腕を伸ばし、指差した。すぐ後ろを騎乗する甚兵衛は、誾千代の指差した方向を見て、謹直そうに答えた。
「野焼きに御座います。春先に草地を焼き払い、虫を焼いて田を守り、跡地に蕎麦や粟、稗などの雑穀を育てるので御座います」
茫々とした冬枯れの草地に、百姓が総出で声を掛け合い、手にした松明の火を、次々と草叢に点けてゆく。ぼうっと燃え上がる枯れ草は、思いのほか盛大に燃え上がり、もくもくと黒い煙と、灰を撒き散らせていた。
炎を上げる草地の周囲には、鉦を手に、村人たちが歓声を上げている。その様子は、季節の農作業というより、何か、祭礼の様子に見えていた。実際、一種の祭りなのだろう。
時折、沿道に地元の百姓と行き逢う。百姓たちは行列を目にすると、すぐに道の両側に退いて頭を下げた。しかし地べたに座り込む土下座はしない。
近くを通過する誾千代は、百姓たちの心に映る自分の姿を試しに、観察してみた。普段の生活では、城に住む家来か父親の想念くらいしか、観察する機会がないので、誾千代には珍しい経験だった。
百姓たちは、誾千代の姿に、戸惑いの感情を持っていた。女なのか、男なのか、疑惑の感情を受け取り、誾千代は悪戯っぽい、快感を覚えていた。
面白かったのは、若い女たちの間に、憧憬に似た、感情を見つけた時だった。女たちはさすがに、馬上の誾千代が、自分たちと同じ女だと、鋭く見破ったようだが、かえってそれが、誾千代の男装に胸をときめかせているらしい。
男たちは、馬上の道雪に対しては、敬意と、怖れが入り混じった感情を抱いていた。誾千代らの行列が筑前国内を移動する間は、道雪の顔も、地元の百姓に知られていたから、敬意と同量の好意も存在した。しかし行列が筑前から国境を越えると、恐ろしげな印象が大半を占めた。
怖れの感情には、どうやら、いくばくかの懸念が含まれているようだった。
百姓たちの想念に、戦の記憶を見つけ、誾千代は動揺した。
行列が旅している地区は、大友氏が辛うじて支配していたが、戦国時代の勢力地図は、目まぐるしく変わる。九州には大友、龍造寺、島津の三勢力が鎬を削り合い、戦乱が絶え間なかった。
中でも島津氏は南九州一帯で、最近、活発な活動を始めていた。
俗に、島津に暗君なしと言われる。これは戦国時代後の、江戸時代に言われた俗諺であるが、戦国時代真っ只中の、天正年間においても正しい。
誾千代の寝所に忍び込んだ、あの佐田彦四郎と名乗った男は、島津から差し向けられたのだろうが、目的は不明のままだ。
また、会えるだろうか、と誾千代はぼんやり、考えていた。
会いたいような、そうでないような、もやもやとした気持ちを、誾千代は持て余していた。
誾千代は、自分の気持ちを振り払うように、さっと甚兵衛の方向に上半身を捻じ向けた。
「甚兵衛、一つ聞きたい!」
「はっ、ご下問とあれば。この甚兵衛が知りおりしものならば……」
「サトリという言葉を存知おるか?」
甚兵衛は、首を傾げた。
「サトリ、で御座いますか? はて……」
甚兵衛が眉を顰めていると、道雪が前を向いたまま、口を開いた。
「庄内に伝わる、サトリの化け物の話なら、知っておる」
父親の意外な言葉に、誾千代は身を乗り出した。
「父上、お教え下さいますか?」
道雪は返答をせず、真っ直ぐ前を見詰めたまま、馬に揺られている。父親の心を読み取り、誾千代に不安が込み上げた。道雪の心には、強い躊躇いの感情が渦巻いていた。
よほど、話したくないのだな、と誾千代は思った。が、父親の心の中に、誾千代に伝えなければならぬという、義務感も感じ取られた。
思い切ったように、道雪は口を開いた。
「それは、昔話の一つでな……」
道雪はぽつり、ぽつりと語り出した。
季節は春だが、花曇というのか、空は白い雲で覆われ、肌寒い。しかし、街道のあちこちには、桜の木々がちらほらと、花の蕾を咲かせつつあって、春は着実に、九州に来ていた。
もちろん、一人ではない。隣には、父の道雪が、鞍上に身体を揺らしているし、背後にも、甚左衛門が騎乗していた。
この日の誾千代は、お気に入りの小袖に袴という出立ちだった。小袖の上からは、真っ赤な陣羽織を羽織っている。腰には、細めの大小を差していた。
長い髪の毛は、ぎゅっと、後ろで縛った。縛りきれない前髪は、癖毛もあって、ふわりと額を覆っていた。遠目に見れば、少年剣士が馬上にいると、思えるだろう。
三騎には、立花城より付き従った家臣と、荷物持ちがぞろぞろと列を作っていた。列を守る護衛の兵たちは、旗指物や幟を立てて、この行列が戸次道雪のものであると、周囲に主張している。これはどう見ても、軍列であった。
だが、この行列の中で最も目立つ存在は、宮中で使われるような、牛車だろう。この日のために特別に仕立てられた牛車で、列の後ろを、ごろごろと車輪を鳴らして従いてくる。この牛車だけが、物々しい行列で、異彩を放っていた。
本来は誾千代が、牛車に乗り込むべきだった。しかし誾千代は、頑強に抵抗し、丹生島城の間際まで近づいてから乗り込む約束を、渋々ながら取り交わし、それまでは馬上の自由を楽しんでいた。
丹生島城で誾千代は、聟と決められた高橋彌七郎と対面する。本当は、立花城で対面するはずだったのだが、宗麟が二人の結婚に関心を持ち、是非とも顔を見たいと、急使を仕立てて城に来るよう、要望した。いや、命令したと表現すべきだろう。
道雪にとっては、主君に当たる宗麟の命令に否やはない。こうして行列を作って、遥々と豊後国へと旅していた。対面の場では、誾千代は、姫と呼ばれる身分に相応しい出立ちに変わる予定だ。
この旅を、誾千代は満喫していた。何しろ城から外へ出る機会は、年に数度もない。見るもの聞くもの、総て珍しかった。
「甚兵衛、あの煙は何じゃ?」
誾千代は、馬上から身を乗り出すようにして腕を伸ばし、指差した。すぐ後ろを騎乗する甚兵衛は、誾千代の指差した方向を見て、謹直そうに答えた。
「野焼きに御座います。春先に草地を焼き払い、虫を焼いて田を守り、跡地に蕎麦や粟、稗などの雑穀を育てるので御座います」
茫々とした冬枯れの草地に、百姓が総出で声を掛け合い、手にした松明の火を、次々と草叢に点けてゆく。ぼうっと燃え上がる枯れ草は、思いのほか盛大に燃え上がり、もくもくと黒い煙と、灰を撒き散らせていた。
炎を上げる草地の周囲には、鉦を手に、村人たちが歓声を上げている。その様子は、季節の農作業というより、何か、祭礼の様子に見えていた。実際、一種の祭りなのだろう。
時折、沿道に地元の百姓と行き逢う。百姓たちは行列を目にすると、すぐに道の両側に退いて頭を下げた。しかし地べたに座り込む土下座はしない。
近くを通過する誾千代は、百姓たちの心に映る自分の姿を試しに、観察してみた。普段の生活では、城に住む家来か父親の想念くらいしか、観察する機会がないので、誾千代には珍しい経験だった。
百姓たちは、誾千代の姿に、戸惑いの感情を持っていた。女なのか、男なのか、疑惑の感情を受け取り、誾千代は悪戯っぽい、快感を覚えていた。
面白かったのは、若い女たちの間に、憧憬に似た、感情を見つけた時だった。女たちはさすがに、馬上の誾千代が、自分たちと同じ女だと、鋭く見破ったようだが、かえってそれが、誾千代の男装に胸をときめかせているらしい。
男たちは、馬上の道雪に対しては、敬意と、怖れが入り混じった感情を抱いていた。誾千代らの行列が筑前国内を移動する間は、道雪の顔も、地元の百姓に知られていたから、敬意と同量の好意も存在した。しかし行列が筑前から国境を越えると、恐ろしげな印象が大半を占めた。
怖れの感情には、どうやら、いくばくかの懸念が含まれているようだった。
百姓たちの想念に、戦の記憶を見つけ、誾千代は動揺した。
行列が旅している地区は、大友氏が辛うじて支配していたが、戦国時代の勢力地図は、目まぐるしく変わる。九州には大友、龍造寺、島津の三勢力が鎬を削り合い、戦乱が絶え間なかった。
中でも島津氏は南九州一帯で、最近、活発な活動を始めていた。
俗に、島津に暗君なしと言われる。これは戦国時代後の、江戸時代に言われた俗諺であるが、戦国時代真っ只中の、天正年間においても正しい。
誾千代の寝所に忍び込んだ、あの佐田彦四郎と名乗った男は、島津から差し向けられたのだろうが、目的は不明のままだ。
また、会えるだろうか、と誾千代はぼんやり、考えていた。
会いたいような、そうでないような、もやもやとした気持ちを、誾千代は持て余していた。
誾千代は、自分の気持ちを振り払うように、さっと甚兵衛の方向に上半身を捻じ向けた。
「甚兵衛、一つ聞きたい!」
「はっ、ご下問とあれば。この甚兵衛が知りおりしものならば……」
「サトリという言葉を存知おるか?」
甚兵衛は、首を傾げた。
「サトリ、で御座いますか? はて……」
甚兵衛が眉を顰めていると、道雪が前を向いたまま、口を開いた。
「庄内に伝わる、サトリの化け物の話なら、知っておる」
父親の意外な言葉に、誾千代は身を乗り出した。
「父上、お教え下さいますか?」
道雪は返答をせず、真っ直ぐ前を見詰めたまま、馬に揺られている。父親の心を読み取り、誾千代に不安が込み上げた。道雪の心には、強い躊躇いの感情が渦巻いていた。
よほど、話したくないのだな、と誾千代は思った。が、父親の心の中に、誾千代に伝えなければならぬという、義務感も感じ取られた。
思い切ったように、道雪は口を開いた。
「それは、昔話の一つでな……」
道雪はぽつり、ぽつりと語り出した。
0
あなたにおすすめの小説
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
【時代小説】 黄昏夫婦
蔵屋
歴史・時代
江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。
そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。
秋田藩での仕事は勘定方である。
仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。
ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。
そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。
娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。
さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。
「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。
今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。
この風習は広く日本で行われている。
「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。
「たそかれ」という言葉は『万葉集』に
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
— 『万葉集』第10巻2240番
と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。
「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」
— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。
作家 蔵屋日唱
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる