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胸一杯の真空
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宇宙戦艦《鉄槌》の通路をキャシーのスクーターは疾走している。ハンドルの真ん中のモニターには、ヘロヘロが記憶していた通路が地図となって表示されていた。
通路はスクーターが走り抜けられるくらいの幅はあった。が、通路を行き交う乗組員らしき人々は、スクーターが通りすぎるのを呆気に取られた表情で見送っていた。狭い所では彼らは壁にぴったりと身体をつけ、スクーターを避けたり、あるいは自分から通路の枝道へ飛び込んだりした。
その中をキャシーの操縦するスクーターは《呑竜》が停泊している格納庫目指し、まっしぐらに進んでいく。
ジムには心配があった。
「キャシー、格納庫に着いたとして《呑竜》を掴まえた《鉄槌》の牽引ビームは、どう対処するんだ?」
キャシーはヘロヘロに質問する。
「ヘロヘロ、《鉄槌》は今、超空間に入っているの?」
ヘロヘロが「うん」と返事すると、キャシーは笑顔になった。
「だったら大丈夫よ。牽引ビームは超空間では使えないわ。超空間フィールドが乱れるから。牽引ビームの重力波収束ビームは、超空間フィールドと同時には働かせることはできないの」
「へえ……!」
初めて聞く話だ。
ヘロヘロが割り込んだ。
「そろそろ格納庫だよっ!」
「判ってる!」
キャシーはスクーターの速度を上げた。
通路はスクーターが走り抜けられるくらいの幅はあった。が、通路を行き交う乗組員らしき人々は、スクーターが通りすぎるのを呆気に取られた表情で見送っていた。狭い所では彼らは壁にぴったりと身体をつけ、スクーターを避けたり、あるいは自分から通路の枝道へ飛び込んだりした。
その中をキャシーの操縦するスクーターは《呑竜》が停泊している格納庫目指し、まっしぐらに進んでいく。
ジムには心配があった。
「キャシー、格納庫に着いたとして《呑竜》を掴まえた《鉄槌》の牽引ビームは、どう対処するんだ?」
キャシーはヘロヘロに質問する。
「ヘロヘロ、《鉄槌》は今、超空間に入っているの?」
ヘロヘロが「うん」と返事すると、キャシーは笑顔になった。
「だったら大丈夫よ。牽引ビームは超空間では使えないわ。超空間フィールドが乱れるから。牽引ビームの重力波収束ビームは、超空間フィールドと同時には働かせることはできないの」
「へえ……!」
初めて聞く話だ。
ヘロヘロが割り込んだ。
「そろそろ格納庫だよっ!」
「判ってる!」
キャシーはスクーターの速度を上げた。
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