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第十一話 混乱の撮影出し
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部屋から外へ出て、市川は気分を変えるために飛行船の食堂を目指した。飛行船は空飛ぶホテルとして設計されていて、豪華な食堂も完備されている。
真っ赤なお仕着せを身につけた給仕に、市川は珈琲を頼んだ。珈琲、紅茶など、嗜好品は『蒸汽帝国』の世界では何でもある。現実の世界と、どう歴史が違うのか判らないが、嗜好品に関しては、同じ歴史を歩んでいるようだった。
珈琲が運ばれ、市川は腕を組んだ。頭の中には、これから設定しなければならない、ドーデン帝国の兵器、装備品のアイディアが渦巻いている。
まだ、頭の中で、はっきりと纏まっていない。とはいえ、こうしてぼんやりと窓の外を眺めながら、ひと時を過ごすのも、アイディアを練る方法だ。テレビのワイド・ショーなんかを頭を空っぽにして見るのが、一番アイディアが出るのだが。
しかし、『蒸汽帝国』の世界ではテレビは存在しない。我慢しなければならない……。
待てよ?
市川は首を捻った。
もし『蒸汽帝国』の世界に、テレビが存在するという設定にすれば、この瞬間からテレビが出現するのだろうか?
と、市川の鼻に、香水の甘い香りが漂ってきた。
気付くと、エリカ姫が側に立っている。
「お邪魔でしょうか?」
エリカ姫は真剣な眼差しで、じっと市川の顔を見詰めている。身につけているのは、洋子が見繕ったらしい、薄緑色のワンピースであった。
襟ぐりが深く、エリカの胸元からは、谷間がもろ見えになっている。洋子の趣味だろうが、ちょっと色っぽすぎる!
市川は、なぜかうろたえていた。視線が、エリカの胸元に行きそうになると、無理矢理やっとの思いで引き剥がす。
視線を引き剥がすとき「べりべりばりばり」と、音が響きそうだ!
「え、ええ……どうぞ!」
エリカ姫は、流れるような動作で、市川の真向かいの椅子に腰を降ろす。
市川は、この世界では、女性が座るとき、椅子を後ろから引くのが礼儀であるのを思い出していた。だが、すでにエリカ姫は座っているので、手遅れである。
エリカ姫は真っ直ぐ背を伸ばし、大きな瞳を、じっと市川の顔に向けている。市川は落ち着きをなくしていた。
「あのう……おれに、いや、僕に何か、用ですか?」
「あなたがた、ドーデン帝国の武器を設定するのでしょう?」
いきなり、ズバリと切り出され、市川は大いに動揺した。全身が化石となったかのように、指一本たりとも動けない。
「ど、ど、どうして……つまり、あんたは……?」
掠れ声で、やっと言葉を押し出す。
気がつくと、市川は両拳を、ぎゅっと握りしめていた。
エリカは頷いた。
「聞いたのです。あなたがたの相談を。あなたがたが、設定を描くと、それが現実になるのでしょう? 違いますか?」
市川は言葉もなく、エリカ姫の顔を見詰めているだけだった。浅黒い、といっていいエリカ姫の肌は滑らかで、大きな瞳と、きゅっと窄まった顎。どことなく、小栗鼠を思わせる、野性的な表情をしている。
エリカが艶やかな笑みを浮かべた。その場に、ぱああっ、と光が差したように、市川は感じていた。
「わたしは、田中絵里香としての記憶もあるんですよ! それで、あなたがたの相談を盗み聞きして、すべて納得しました。あなたがた、アニメのスタッフなんですね! 平ちゃん……つまり、新庄さんに事情は聞きましたが、その時は判らなかったんです。でも、今は理解できます。あなたがたの設定で、この世界は変化します。となると、あなたがたは、神に等しい力を持つのではないでしょうか?」
吃驚仰天! 驚天動地! 奇怪痛快、奇天烈壮絶! 驚き桃の木、山椒の木だ!
エリカの指摘は、市川に新たな地平を啓いて見せてくれた!
「つ、つ、つまり、おれたちが……?」
エリカは静かに頷いた。
「そうです。あなたがたの設定次第で、ドーデン帝国も、バートル国も命運が決まります! ですから、あなたに是非とも頼みたいお願いがあるのです!」
「お、おれに……?」
市川は、もう「僕に」なんてお行儀のいい返事をする気も喪失していた。
エリカは何を言い出すつもりだろう?
「バートル国の設定も、して欲しいのです!」
エリカは身体を傾かせ、顔を市川に向け、近々と寄せてきた。ほんのりと甘い、エリカの香水が市川の鼻をくすぐる。
市川はエリカの香水に包まれ、ぼうっとなっていた。
「わたしは、バートル国の姫君として設定されました。当然、バートル国への愛着が生じます。わたしは、バートル国を救いたい! ドーデン帝国との戦争で、一方的にバートル国が負けるような展開は望みません」
エリカは囁くように話しかけていた。市川の耳もとに口を近づけ、恋人が囁くかのような口調で話しかけてくる。
「前にもお話ししましたが、わたしは『導師』と呼ばれるバートル国を支配する者に、アラン王子を殺害するよう暗示を掛けられていました。バートル国は『導師』の精神的支配に、雁字搦めになっています! ですから、『導師』の軛を、わたしは解き放ちたい! それには、あなたがたの設定が必要なんです!」
市川の視界一杯を、エリカの瞳が占領していた。市川はエリカの瞳に麻痺されたかのようで、身動きもできなかった。
と、出し抜けにエリカが身を引いた。
金縛りに掛かっていた市川は、ぶるぶるっと頭を振って息を吸い込んだ。
「お願いします。どうか、わたしの願いを叶えて下さいませ」
一礼して、エリカは足音もなく、その場を立ち去っていく。見送った市川は、凍りついた。
食堂出口に、腕を組んで、市川を、じいっ、と睨んでいる洋子の視線があった。遠ざかるエリカの背中を、洋子は意味ありげに見送る。
「へえ! そうなんだ!」
洋子は、嘲るような口調で言い放つ。
「な、何がだよ!」
市川は、なぜか度を失っていた。
「別に……」
プイ、と横を向いて、洋子は足音をわざと立て、足早に去っていく。
洋子を見送る市川は、なぜか猛烈に腹が立ってきた。
へっ! なあんでえっ!
真っ赤なお仕着せを身につけた給仕に、市川は珈琲を頼んだ。珈琲、紅茶など、嗜好品は『蒸汽帝国』の世界では何でもある。現実の世界と、どう歴史が違うのか判らないが、嗜好品に関しては、同じ歴史を歩んでいるようだった。
珈琲が運ばれ、市川は腕を組んだ。頭の中には、これから設定しなければならない、ドーデン帝国の兵器、装備品のアイディアが渦巻いている。
まだ、頭の中で、はっきりと纏まっていない。とはいえ、こうしてぼんやりと窓の外を眺めながら、ひと時を過ごすのも、アイディアを練る方法だ。テレビのワイド・ショーなんかを頭を空っぽにして見るのが、一番アイディアが出るのだが。
しかし、『蒸汽帝国』の世界ではテレビは存在しない。我慢しなければならない……。
待てよ?
市川は首を捻った。
もし『蒸汽帝国』の世界に、テレビが存在するという設定にすれば、この瞬間からテレビが出現するのだろうか?
と、市川の鼻に、香水の甘い香りが漂ってきた。
気付くと、エリカ姫が側に立っている。
「お邪魔でしょうか?」
エリカ姫は真剣な眼差しで、じっと市川の顔を見詰めている。身につけているのは、洋子が見繕ったらしい、薄緑色のワンピースであった。
襟ぐりが深く、エリカの胸元からは、谷間がもろ見えになっている。洋子の趣味だろうが、ちょっと色っぽすぎる!
市川は、なぜかうろたえていた。視線が、エリカの胸元に行きそうになると、無理矢理やっとの思いで引き剥がす。
視線を引き剥がすとき「べりべりばりばり」と、音が響きそうだ!
「え、ええ……どうぞ!」
エリカ姫は、流れるような動作で、市川の真向かいの椅子に腰を降ろす。
市川は、この世界では、女性が座るとき、椅子を後ろから引くのが礼儀であるのを思い出していた。だが、すでにエリカ姫は座っているので、手遅れである。
エリカ姫は真っ直ぐ背を伸ばし、大きな瞳を、じっと市川の顔に向けている。市川は落ち着きをなくしていた。
「あのう……おれに、いや、僕に何か、用ですか?」
「あなたがた、ドーデン帝国の武器を設定するのでしょう?」
いきなり、ズバリと切り出され、市川は大いに動揺した。全身が化石となったかのように、指一本たりとも動けない。
「ど、ど、どうして……つまり、あんたは……?」
掠れ声で、やっと言葉を押し出す。
気がつくと、市川は両拳を、ぎゅっと握りしめていた。
エリカは頷いた。
「聞いたのです。あなたがたの相談を。あなたがたが、設定を描くと、それが現実になるのでしょう? 違いますか?」
市川は言葉もなく、エリカ姫の顔を見詰めているだけだった。浅黒い、といっていいエリカ姫の肌は滑らかで、大きな瞳と、きゅっと窄まった顎。どことなく、小栗鼠を思わせる、野性的な表情をしている。
エリカが艶やかな笑みを浮かべた。その場に、ぱああっ、と光が差したように、市川は感じていた。
「わたしは、田中絵里香としての記憶もあるんですよ! それで、あなたがたの相談を盗み聞きして、すべて納得しました。あなたがた、アニメのスタッフなんですね! 平ちゃん……つまり、新庄さんに事情は聞きましたが、その時は判らなかったんです。でも、今は理解できます。あなたがたの設定で、この世界は変化します。となると、あなたがたは、神に等しい力を持つのではないでしょうか?」
吃驚仰天! 驚天動地! 奇怪痛快、奇天烈壮絶! 驚き桃の木、山椒の木だ!
エリカの指摘は、市川に新たな地平を啓いて見せてくれた!
「つ、つ、つまり、おれたちが……?」
エリカは静かに頷いた。
「そうです。あなたがたの設定次第で、ドーデン帝国も、バートル国も命運が決まります! ですから、あなたに是非とも頼みたいお願いがあるのです!」
「お、おれに……?」
市川は、もう「僕に」なんてお行儀のいい返事をする気も喪失していた。
エリカは何を言い出すつもりだろう?
「バートル国の設定も、して欲しいのです!」
エリカは身体を傾かせ、顔を市川に向け、近々と寄せてきた。ほんのりと甘い、エリカの香水が市川の鼻をくすぐる。
市川はエリカの香水に包まれ、ぼうっとなっていた。
「わたしは、バートル国の姫君として設定されました。当然、バートル国への愛着が生じます。わたしは、バートル国を救いたい! ドーデン帝国との戦争で、一方的にバートル国が負けるような展開は望みません」
エリカは囁くように話しかけていた。市川の耳もとに口を近づけ、恋人が囁くかのような口調で話しかけてくる。
「前にもお話ししましたが、わたしは『導師』と呼ばれるバートル国を支配する者に、アラン王子を殺害するよう暗示を掛けられていました。バートル国は『導師』の精神的支配に、雁字搦めになっています! ですから、『導師』の軛を、わたしは解き放ちたい! それには、あなたがたの設定が必要なんです!」
市川の視界一杯を、エリカの瞳が占領していた。市川はエリカの瞳に麻痺されたかのようで、身動きもできなかった。
と、出し抜けにエリカが身を引いた。
金縛りに掛かっていた市川は、ぶるぶるっと頭を振って息を吸い込んだ。
「お願いします。どうか、わたしの願いを叶えて下さいませ」
一礼して、エリカは足音もなく、その場を立ち去っていく。見送った市川は、凍りついた。
食堂出口に、腕を組んで、市川を、じいっ、と睨んでいる洋子の視線があった。遠ざかるエリカの背中を、洋子は意味ありげに見送る。
「へえ! そうなんだ!」
洋子は、嘲るような口調で言い放つ。
「な、何がだよ!」
市川は、なぜか度を失っていた。
「別に……」
プイ、と横を向いて、洋子は足音をわざと立て、足早に去っていく。
洋子を見送る市川は、なぜか猛烈に腹が立ってきた。
へっ! なあんでえっ!
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