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エルフの館
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鍵はかかっていない。
そのことにミリィはちょっと驚いた。なんとなく、鍵がかかっているものと決め込んでいたからである。
入ってすぐにミリィは立ちすくんだ。
そこは広間になっていた。
その広間のすみからすみまで、ひとひとりがようやく寝そべられるほどのベッドが無数に置かれ、そのベッドひとつひとつに人があおむけに寝かされていたからである。
みなぴくりとも動かない。
こわごわとミリィは人物に近づいた。
指先を人物の肌に押し当て、びくっと引いた。
「これ人間じゃないわ……まるで木像のよう……」
そう、ミリィの触れた人物の肌はまるで木像のように固く、ひやりとした感触をつたえてきたのだ。
ミリィは顔を近づけてつぶやいた。
「でもまるで生きているみたい……もし木像となると、なんでこんなに精巧なものを? これ、生きていたころの写しかなにか?」
「いいや、これらは本物だ。ただし人間じゃない」
ヘロヘロがうめいた。
「人間じゃない?」
「そうだ。よく見てみろ。人間がこんな耳をしているか?」
ヘロヘロに言われ、ミリィはそっとその耳に視線をうつした。
なるほど、人間とは違った、ぴん、と尖った耳が生えている。
「エルフだよ。人間よりもっと古い種族でな。信じられないほど長生きだ。おそらく、その最長老は一万年は生きているだろう」
エルフ……。
その名前はミリィにも聞き覚えがあった。
が、おとぎ話の登場人物としてだ。
ふとあることに気づき、ミリィはヘロヘロの耳をちらりと見た。
ヘロヘロの耳もおなじように尖っている。
そしてヘロヘロが言った言葉。
ここには覚えがある……。
ヘロヘロはこのエルフとなにか関係があるのか? まさか、魔王とよばれるヘロヘロと、気高い種族のエルフが?
「エルフのことは聞いているわ。でもなんでこんな木像みたいになっているの? 生きているのか死んでいるのか……」
「生きておる……」
ふいに響いた声にミリィは顔をあげた。
そのことにミリィはちょっと驚いた。なんとなく、鍵がかかっているものと決め込んでいたからである。
入ってすぐにミリィは立ちすくんだ。
そこは広間になっていた。
その広間のすみからすみまで、ひとひとりがようやく寝そべられるほどのベッドが無数に置かれ、そのベッドひとつひとつに人があおむけに寝かされていたからである。
みなぴくりとも動かない。
こわごわとミリィは人物に近づいた。
指先を人物の肌に押し当て、びくっと引いた。
「これ人間じゃないわ……まるで木像のよう……」
そう、ミリィの触れた人物の肌はまるで木像のように固く、ひやりとした感触をつたえてきたのだ。
ミリィは顔を近づけてつぶやいた。
「でもまるで生きているみたい……もし木像となると、なんでこんなに精巧なものを? これ、生きていたころの写しかなにか?」
「いいや、これらは本物だ。ただし人間じゃない」
ヘロヘロがうめいた。
「人間じゃない?」
「そうだ。よく見てみろ。人間がこんな耳をしているか?」
ヘロヘロに言われ、ミリィはそっとその耳に視線をうつした。
なるほど、人間とは違った、ぴん、と尖った耳が生えている。
「エルフだよ。人間よりもっと古い種族でな。信じられないほど長生きだ。おそらく、その最長老は一万年は生きているだろう」
エルフ……。
その名前はミリィにも聞き覚えがあった。
が、おとぎ話の登場人物としてだ。
ふとあることに気づき、ミリィはヘロヘロの耳をちらりと見た。
ヘロヘロの耳もおなじように尖っている。
そしてヘロヘロが言った言葉。
ここには覚えがある……。
ヘロヘロはこのエルフとなにか関係があるのか? まさか、魔王とよばれるヘロヘロと、気高い種族のエルフが?
「エルフのことは聞いているわ。でもなんでこんな木像みたいになっているの? 生きているのか死んでいるのか……」
「生きておる……」
ふいに響いた声にミリィは顔をあげた。
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