刻の番人 ~あなたはもうすぐ死にます、準備はよろしいですか?~

みつばちブン太

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「え?なんですか?」
「もう一度言います、あなたはもうすぐ死にます、準備はよろしいですか?」
「あの、私宗教とかは興味ないんで」そう言い彼の横を通り過ぎようとした時

「遠野イチカ 26歳 新橋のオフィスビルの事務員」

「え?」

「今日あなたは上司に資料を10部コピーするように頼まれました、あなたはコピー機の操作を誤り100部コピーしてしまった、しかもコピー用紙は片面は使用済みの、再利用専用の紙に両面印刷してしまった」

「え?なんでそれを?」

「今日あなたは仕事のあと婚約者と食事に行く予定だった、だがしかし彼の仕事の都合で食事はキャンセルになってしまった、だが彼は大企業商社に勤める未来有望な人材だ、未来の幸せな生活のためだとあなたは自分に言い聞かせ帰宅の途についた」

「な、なんなんですか?あなた」

「あなたは今日、黒い下着を着けている」

「大声出しますよ?」

「申し訳ございません、自己紹介がまだでしたね、わたくしトキノバンニンと申します」

「時の番人?私はあまりファンタジーの事は分からないのですが」

「ちょっと発音が違いますよ、ではなくにございます、トキノが名前で番人は職業のようなものですよ」

「あなたはもうすぐ死にます、準備はよろしいですか?」

「いや、なんなんですかそれ?気持ち悪いんでやめて下さい!!」

彼女の去り際にトキノがひとこと言った
「今日あなたはお風呂に入らないまま寝てしまいますよ。」
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