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「は、はい!!」
イチカは上司から書類を受け取るとコピー機へ向かった
コピー機を操作しながらイチカは考えた
夢じゃない
夢じゃないんだ
だとしたら……、私は…
2日後に死ぬ………!!
こんな事をしてる場合じゃない!!
イチカはコピーした書類の束を上司に渡すと
体調がすぐれないので本日は早退させてほしい、との旨を伝え会社を後にした
「遠野くん!!なんだねこの資料は!!」
遠くから聞こえる上司の声、勿論無視した。
イチカは取り敢えずマンションに帰ってじっくり考える事にした
「私のやり残したことって何? トキノさんにいきなり"準備はよろしいですか?"なんて聞かれたから 咄嗟に"まだです"とは言ったけど
いったい何をやり残してるんだろう?」
イチカはコーヒーを淹れることにした、ドリッパーに豆を入れ、お湯を落としながら「これが最後のコーヒーになるのかしら」と呟いた
コーヒーを飲みながらイチカは考えた
「そうだわ!!大事な人達にお別れしないで死んでしまうのは心残りだわ!!
だからと言って今会いに行って"私明後日に死んじゃうのよ、今までありがとうね"なんて言ったら 間違いなく自殺だと思われちゃうわ!! だからと言ってトキノさんの事を説明したらきっと大きな病院を紹介されちゃう………、手紙を書こう」
「先ずはヒロヤね、でもなんて書こうかしら?
取り敢えずは、"結婚出来なくてごめんなさい"ね、後はありったけの感謝の気持ちを書こう!!
次はお母さんね、"ドレス姿を見せられなくてごめんなさい"かな、
次は妹のユウカだな?"今までケンカばかりしてたけど、可愛い妹だったよ"あと"私の買ったアクセサリー全部あげるから気に入ったのがあったら使ってね、もう何勝手に使ってるんだよ!!なんて怒らないから、てか怒れないしね( T_T)\(^-^ )"こんなとこかな?
あ、後ヒロヤにはトキノさんとの出会いの一部始終を書いとこう!!書いちゃダメって言われてないもんね」
実際書き始めて見ると2時間もあれば全部終わってしまった、
あ!!!そうだ、ここに置いてると事故で燃えちゃう!!
イチカは郵便局へ行くと全部投函した
そしてまたマンションへ戻って来た
あれ? 終わっちゃった……?
やり残した事、終わっちゃった?
本当はヒロヤの所へ行って最後に抱きしめられたいけど、話し始めたらきっとワケのわからない事になっちゃうしなぁ……、
イチカは夕食の準備をした
「最後の晩餐は何がいいか、なんて話をよくしてたけど実際に迫ると特に食べたいものもないなぁ」
時間は過ぎていく
1日余っちゃった
明日は何しようかなぁ、明後日死んじゃうのに明日やりたい事なんてないよなぁ
でも待てよ、トキノさんが2日巻き戻してくれたってことは過去の清算をするのに2日必要だと思ったからよね
まさか2日間手紙を書き続けろって事じゃないわよね
なら何かある!!
その時、アルバムがイチカの目に止まった
「幼稚園の頃の私いつも長靴はいてたんだよなぁ、あ!!これ小学校の修学旅行のだ」
「あ、これは中学校の………!!!」
その時、イチカの背中に電気が走った感じがした
「ある、私にはやらなきゃいけない事がある!!」
「結城ユキエ」
イチカは母親へ電話をした
「もしもし、お母さん?」
「イチカ?荷物送ったからそろそ」
「あ、アルバムありがとう」
「けっこう早く着いたのね」
「お母さん、中学の頃の同級生だった結城ユキエの事覚えてる?」
「………、あ!!ユキユキちゃん?」
「そう、ユキユキ!! で、連絡先とか分かる?」
「ユキユキちゃんは高校の頃引っ越ししちゃったからねぇ」
そうだった、ユキエと私は別の高校へ進学した後、引っ越したって噂を聞いて以来何の連絡も取っていなかった
「分かった、お母さん今まで色々ありがとうね」
「何よいきなり、今生の別れでもあるまいし」
「じゃね、バイバイ、ユウカにもよろしく」
イチカは上司から書類を受け取るとコピー機へ向かった
コピー機を操作しながらイチカは考えた
夢じゃない
夢じゃないんだ
だとしたら……、私は…
2日後に死ぬ………!!
こんな事をしてる場合じゃない!!
イチカはコピーした書類の束を上司に渡すと
体調がすぐれないので本日は早退させてほしい、との旨を伝え会社を後にした
「遠野くん!!なんだねこの資料は!!」
遠くから聞こえる上司の声、勿論無視した。
イチカは取り敢えずマンションに帰ってじっくり考える事にした
「私のやり残したことって何? トキノさんにいきなり"準備はよろしいですか?"なんて聞かれたから 咄嗟に"まだです"とは言ったけど
いったい何をやり残してるんだろう?」
イチカはコーヒーを淹れることにした、ドリッパーに豆を入れ、お湯を落としながら「これが最後のコーヒーになるのかしら」と呟いた
コーヒーを飲みながらイチカは考えた
「そうだわ!!大事な人達にお別れしないで死んでしまうのは心残りだわ!!
だからと言って今会いに行って"私明後日に死んじゃうのよ、今までありがとうね"なんて言ったら 間違いなく自殺だと思われちゃうわ!! だからと言ってトキノさんの事を説明したらきっと大きな病院を紹介されちゃう………、手紙を書こう」
「先ずはヒロヤね、でもなんて書こうかしら?
取り敢えずは、"結婚出来なくてごめんなさい"ね、後はありったけの感謝の気持ちを書こう!!
次はお母さんね、"ドレス姿を見せられなくてごめんなさい"かな、
次は妹のユウカだな?"今までケンカばかりしてたけど、可愛い妹だったよ"あと"私の買ったアクセサリー全部あげるから気に入ったのがあったら使ってね、もう何勝手に使ってるんだよ!!なんて怒らないから、てか怒れないしね( T_T)\(^-^ )"こんなとこかな?
あ、後ヒロヤにはトキノさんとの出会いの一部始終を書いとこう!!書いちゃダメって言われてないもんね」
実際書き始めて見ると2時間もあれば全部終わってしまった、
あ!!!そうだ、ここに置いてると事故で燃えちゃう!!
イチカは郵便局へ行くと全部投函した
そしてまたマンションへ戻って来た
あれ? 終わっちゃった……?
やり残した事、終わっちゃった?
本当はヒロヤの所へ行って最後に抱きしめられたいけど、話し始めたらきっとワケのわからない事になっちゃうしなぁ……、
イチカは夕食の準備をした
「最後の晩餐は何がいいか、なんて話をよくしてたけど実際に迫ると特に食べたいものもないなぁ」
時間は過ぎていく
1日余っちゃった
明日は何しようかなぁ、明後日死んじゃうのに明日やりたい事なんてないよなぁ
でも待てよ、トキノさんが2日巻き戻してくれたってことは過去の清算をするのに2日必要だと思ったからよね
まさか2日間手紙を書き続けろって事じゃないわよね
なら何かある!!
その時、アルバムがイチカの目に止まった
「幼稚園の頃の私いつも長靴はいてたんだよなぁ、あ!!これ小学校の修学旅行のだ」
「あ、これは中学校の………!!!」
その時、イチカの背中に電気が走った感じがした
「ある、私にはやらなきゃいけない事がある!!」
「結城ユキエ」
イチカは母親へ電話をした
「もしもし、お母さん?」
「イチカ?荷物送ったからそろそ」
「あ、アルバムありがとう」
「けっこう早く着いたのね」
「お母さん、中学の頃の同級生だった結城ユキエの事覚えてる?」
「………、あ!!ユキユキちゃん?」
「そう、ユキユキ!! で、連絡先とか分かる?」
「ユキユキちゃんは高校の頃引っ越ししちゃったからねぇ」
そうだった、ユキエと私は別の高校へ進学した後、引っ越したって噂を聞いて以来何の連絡も取っていなかった
「分かった、お母さん今まで色々ありがとうね」
「何よいきなり、今生の別れでもあるまいし」
「じゃね、バイバイ、ユウカにもよろしく」
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