ネクロマン・サイカ

アフ郎

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ラカシカム編

主人vs奴隷

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時刻はだいたい深夜。
遺跡の近くの名もない森で、小さな戦いが起こった。
主人と奴隷である悪魔の殺し合い。


「本気だから」

ファミリア
「・・・!」

ステラはファミリアに向かって走り出す。
ファミリアはそれを見て後退。
しかし、素早さはステラの方が早くステラが追い付いて剣を振り下ろす。

ファミリア
「・・・っ!」

ファミリアの顔をかすめた剣は地面へと食い込んだ。

ファミリア
「ここだ!!!」

ファミリアはステラの首筋に嚙みついた。

ファミリア
「しくじったな人間!私もついている!こんなバカな人間に買われようとは!」

ファミリアはステラの血をすすっていく。
ステラの肩からは血がダラダラと流れ、ファミリアの力と変わっていく。
そのまま1時間が経った。

アジ助
「アジ(止)」

ファミリア
「なんだ、お前も食われたいのか」

アジ助
「アジ(メッセージ)」

ファミリアは自らの視界にメッセージという文字が表示されていることに気が付いた。

ファミリア
「??」

アジ助からのメッセージ
「これ以上はやめておきましょう。ステラさんが本当に死んでしまいます」

ファミリア
「お前が書いてるのか?」

アジ助からのメッセージ
「ファミリアさん。ステラさんは貴方を殺す気はなかったんです。ステラさんは戦う前私に言いました。私はコミュニケーションが下手だからこれくらいしか出来ない、と」

アジ助
「私が思うに、ステラさんはあなたの事が心配で助けたくて、でも自分ではどうすることもできなかったんだと思います。だから自分の血、肉体を与えればと考えたのでしょう」

ファミリア
「そんなわけ・・・あるか・・・」

アジ助
「いえ、私は確信しています。ステラさんのあの目は・・・」

アジ助
「瀕死だった私を助けるために、町中をかけずりまわったあの時と一緒の目でした」


悪魔は人をだまし、殺し、血肉を食らうことによって成長する。
人の悲鳴を聞けば高揚し、人が死ねばごちそう。それが悪魔の考え、生き方、本能だ。
遺跡の横の静かな森で少し頭のいい下級悪魔がいた。
彼女は昔からの故郷を奪われて愛する主君も失い、絶望の果てに奴隷として売られるようになった。
少し頭のいい悪魔は、とある少女に買われた。悪魔は少女と正々堂々戦い、勝って、肉を食らった。
悪魔にとっては最高の瞬間。
これからもっと肉が食いたい。血を吸いたい。世界を壊してやりたい。復讐したい。
そう思っていた悪魔は、魚から手紙をもらった。
その内容は余りにも残酷で、少し頭のいい悪魔は一晩中走った。
走って、走って、足から血が出ても走り続けた。
自分が殺した人間を救いたくて、涙を垂れ流して、走った。
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