36 / 36
終章
〝狐の嫁入り〟降り注ぐ初夏
しおりを挟む
時は経ち、二年の月日が巡った。
松川の潮風が鼻先を擽る梅雨晴れの初夏。
季音は真っ白な白無垢に身を包み、龍志と共に花嫁行列の先頭を歩んだ。
その僅か後方に、初老の女性──龍志の母に手を引かれて歩む我が子の姿がある。それを見て境内に参拝に来ていた人たちは皆にこやかな笑顔で祝福の声をかけて見守っていた。
……しかし、この列に並ぶ三名が妖と神獣だなんて誰も気づいていないだろう。
後方で傘を持つ朧は大男の姿だが、角はなく、髪は黒々としていた。タキは人に化け、尻尾も耳もない姿で、まるで町娘のようだった。着物を纏えば、凛とした美少女そのもので彼女は大変可愛らしい。街の男たちはその姿に心奪われている様子だが、彼女はどこか煙たそうな顔をしていた。
そんな好評は蘢も同様で──街の娘たちは彼を見て、黄色い声を上げてうっとりしていた。
そして、それは季音も同じで……。
「見て! あの花嫁さん、とても綺麗!」
「真っ白な髪……だけど、神秘的で素敵ね」
少女たちの声が耳に届き、季音は顔を赤らめて俯いた。
そう。二年の時を経ても、季音の髪の色素だけは、人の時の色に戻らなかった。
藤夜に長いこと取り憑かれていた影響か。元があまりに病弱だった体の影響か……。理由は定かでないが、髪色だけは戻らなかった。
日常生活に支障はない。それでも、人目に触れるのはこの日が初めてだった。
普通でない。そうと分かるからこそ、本心では恥ずかしい半面で怖かった。
まじまじとこう見られると羞恥と畏怖に震えてしまう。そんな季音を、龍志はそっと突いた。
「季音、褒められてるんだ、顔上げて胸を張っていろ。お前の髪は綺麗だ」
紋付き袴の龍志は、髪を高く結い上げ、詠龍にますます似ていた。
だが、少女たちの囁きが届く。
「ねぇ、もしかして……あの旦那様、あれって女たらしのあの……」
「吉河神社の不良神職者? 顔だけ良くて、悪名が高かったけど……随分丸くなったわね」
その言葉に、季音はジトリと龍志を睨む。後方で朧が笑いを堪えた。
龍志は「昔の話だ」と一蹴し、苦笑いでそっぽを向く。
この件は、黒羽に戻ったらじっくり聞こう。
「……龍志様のすけこまし」
むくれて季音が言うと、「どこでそんな言葉を覚えたんだよ」と彼は苦笑いした。
こうして今日、挙式に至ったのは、一年前、息子の龍弥が生まれた直後に遡る。
龍志が兄・虎貴に子が生まれたと文を出し報告したところ、虎貴が黒羽を訪れ、心から祝福してくれた。
そうして、父の喪が明ける来年、松川で挙式を、と話が進んだ。
季音は自分の容姿や、知れなさに、きっと怪しまれるかと不安だったが、龍志の母は温かく季音を迎え入れてくれた。
「貴女がお季音さんね。虎貴から話は聞いていたの。龍志はとても可愛らしいお嫁さんを貰ったって」
──龍志を宜しくね、ありがとう。
容姿など一切ふれず、そんな風に微笑んでくれた彼の母は、見るからに深い愛情に溢れた人だった。そして、龍弥を見せて、抱かせれば涙をこぼして喜び、幸せそうな顔をした。
こんな喜びようを見ると、今まで感じていた不安は馬鹿馬鹿しくなって、遙々と松川まで来て良かったと心から思えた。
そしてこの旅路に、瀧に蘢と朧も同行してくれたことは本当に、何よりも心強く幸せだった。
そうして花嫁行列が鳥居をくぐろうとしたときだった。晴天からハタハタと雨粒が降ってくる。そんな中、龍弥が空を指し、稚拙な声で「狐」を示す言葉を何度も連呼した。
「日照雨──狐の嫁入りだ。龍弥も分かるってことは、藤夜の計らいだろうな。季音が泣いてるんじゃないかって涙を流してるなら、流してやろうってことだろう」
龍志は日差しに濡れる雨を見上げて、やんわりと笑む。
(もう充分泣きましたから、これ以上は泣きませんよ)
――ありがとう、藤夜様。
季音は心の箱庭に住む九尾の瑞獣を思い、深く感謝した。
***
その後、豊穣の女神〝藤夜姫乃命〟を祀る黒羽の藍生神社は栄え、多くの参拝者を集めるようになった。
神殿の奥、厳かな祭壇には、金細工の藤の簪が祀られ、燭台の明かりに照らされて静かに輝く。
その繊細な光は、まるで女神の魂が穏やかに息づいているかのようだった。
だが、藍生神社には不可思議な魅力が漂う。
狛犬は不思議なことに一匹だけが鎮座し、その傍らには大きな「鬼岩」と小さな「狸岩」がしめ縄で結ばれている。
しかし、参拝者が囁くには、この岩はたびたび場所を移すという。触れると縁結びや夫婦円満、家内安全の御利益があるとされ、黒羽近郊の若い女性たちの間で人気の参拝地となっていた。
参拝者は二つの岩にそれぞれそっと手を置き、願いを込めて目を閉じる姿が絶えない。
しかし、日が落ち、参拝客が去った夜の藍生神社は、別の顔を見せる。
一匹の狛犬は、月光の下で蘢と名乗る麗しい美丈夫の姿に戻り、穏やかな瞳で社殿に背を向け静かに境内を見守る。
鬼岩と狸岩もまた、朧と瀧の本当の姿を現し、神主夫妻と愛らしい子どもたちと談笑し、賑やかで和やかなひとときを過ごしていた。
松川の潮風が鼻先を擽る梅雨晴れの初夏。
季音は真っ白な白無垢に身を包み、龍志と共に花嫁行列の先頭を歩んだ。
その僅か後方に、初老の女性──龍志の母に手を引かれて歩む我が子の姿がある。それを見て境内に参拝に来ていた人たちは皆にこやかな笑顔で祝福の声をかけて見守っていた。
……しかし、この列に並ぶ三名が妖と神獣だなんて誰も気づいていないだろう。
後方で傘を持つ朧は大男の姿だが、角はなく、髪は黒々としていた。タキは人に化け、尻尾も耳もない姿で、まるで町娘のようだった。着物を纏えば、凛とした美少女そのもので彼女は大変可愛らしい。街の男たちはその姿に心奪われている様子だが、彼女はどこか煙たそうな顔をしていた。
そんな好評は蘢も同様で──街の娘たちは彼を見て、黄色い声を上げてうっとりしていた。
そして、それは季音も同じで……。
「見て! あの花嫁さん、とても綺麗!」
「真っ白な髪……だけど、神秘的で素敵ね」
少女たちの声が耳に届き、季音は顔を赤らめて俯いた。
そう。二年の時を経ても、季音の髪の色素だけは、人の時の色に戻らなかった。
藤夜に長いこと取り憑かれていた影響か。元があまりに病弱だった体の影響か……。理由は定かでないが、髪色だけは戻らなかった。
日常生活に支障はない。それでも、人目に触れるのはこの日が初めてだった。
普通でない。そうと分かるからこそ、本心では恥ずかしい半面で怖かった。
まじまじとこう見られると羞恥と畏怖に震えてしまう。そんな季音を、龍志はそっと突いた。
「季音、褒められてるんだ、顔上げて胸を張っていろ。お前の髪は綺麗だ」
紋付き袴の龍志は、髪を高く結い上げ、詠龍にますます似ていた。
だが、少女たちの囁きが届く。
「ねぇ、もしかして……あの旦那様、あれって女たらしのあの……」
「吉河神社の不良神職者? 顔だけ良くて、悪名が高かったけど……随分丸くなったわね」
その言葉に、季音はジトリと龍志を睨む。後方で朧が笑いを堪えた。
龍志は「昔の話だ」と一蹴し、苦笑いでそっぽを向く。
この件は、黒羽に戻ったらじっくり聞こう。
「……龍志様のすけこまし」
むくれて季音が言うと、「どこでそんな言葉を覚えたんだよ」と彼は苦笑いした。
こうして今日、挙式に至ったのは、一年前、息子の龍弥が生まれた直後に遡る。
龍志が兄・虎貴に子が生まれたと文を出し報告したところ、虎貴が黒羽を訪れ、心から祝福してくれた。
そうして、父の喪が明ける来年、松川で挙式を、と話が進んだ。
季音は自分の容姿や、知れなさに、きっと怪しまれるかと不安だったが、龍志の母は温かく季音を迎え入れてくれた。
「貴女がお季音さんね。虎貴から話は聞いていたの。龍志はとても可愛らしいお嫁さんを貰ったって」
──龍志を宜しくね、ありがとう。
容姿など一切ふれず、そんな風に微笑んでくれた彼の母は、見るからに深い愛情に溢れた人だった。そして、龍弥を見せて、抱かせれば涙をこぼして喜び、幸せそうな顔をした。
こんな喜びようを見ると、今まで感じていた不安は馬鹿馬鹿しくなって、遙々と松川まで来て良かったと心から思えた。
そしてこの旅路に、瀧に蘢と朧も同行してくれたことは本当に、何よりも心強く幸せだった。
そうして花嫁行列が鳥居をくぐろうとしたときだった。晴天からハタハタと雨粒が降ってくる。そんな中、龍弥が空を指し、稚拙な声で「狐」を示す言葉を何度も連呼した。
「日照雨──狐の嫁入りだ。龍弥も分かるってことは、藤夜の計らいだろうな。季音が泣いてるんじゃないかって涙を流してるなら、流してやろうってことだろう」
龍志は日差しに濡れる雨を見上げて、やんわりと笑む。
(もう充分泣きましたから、これ以上は泣きませんよ)
――ありがとう、藤夜様。
季音は心の箱庭に住む九尾の瑞獣を思い、深く感謝した。
***
その後、豊穣の女神〝藤夜姫乃命〟を祀る黒羽の藍生神社は栄え、多くの参拝者を集めるようになった。
神殿の奥、厳かな祭壇には、金細工の藤の簪が祀られ、燭台の明かりに照らされて静かに輝く。
その繊細な光は、まるで女神の魂が穏やかに息づいているかのようだった。
だが、藍生神社には不可思議な魅力が漂う。
狛犬は不思議なことに一匹だけが鎮座し、その傍らには大きな「鬼岩」と小さな「狸岩」がしめ縄で結ばれている。
しかし、参拝者が囁くには、この岩はたびたび場所を移すという。触れると縁結びや夫婦円満、家内安全の御利益があるとされ、黒羽近郊の若い女性たちの間で人気の参拝地となっていた。
参拝者は二つの岩にそれぞれそっと手を置き、願いを込めて目を閉じる姿が絶えない。
しかし、日が落ち、参拝客が去った夜の藍生神社は、別の顔を見せる。
一匹の狛犬は、月光の下で蘢と名乗る麗しい美丈夫の姿に戻り、穏やかな瞳で社殿に背を向け静かに境内を見守る。
鬼岩と狸岩もまた、朧と瀧の本当の姿を現し、神主夫妻と愛らしい子どもたちと談笑し、賑やかで和やかなひとときを過ごしていた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる