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第四章「ディープな関係!?」
1 帰還
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お久しぶりです。そして待っていてくれた人も、待っていなかった人も、本日からまたお話が始まります<(_ _)>
今までこのお話は婚約破棄→誘拐事件→帝都で色々→帰宅中(現在)と進んでまいりましたが、今回はまた新たな人物が現れます。それは第三章の終わりに出て来た例の人物!
この人物がどうキトリーとレノに関わってくるのか……それは四章を読んで、お楽しみください!
今日から毎日23時更新! 全26話です。どうぞお付き合いくださいませ('ω')ノ
****************
――それは俺が幼い頃、まだ三歳の頃だった。
俺は母様に連れられて、帝都にある神殿に足を運んでいた。ちなみにお子様レノも一緒で、俺達の後ろを歩いてる。
「キトリー、この世界には三人の神様がいらっしゃるのよ」
「しゃんにんのかみしゃま?」
俺はとてちとてちっと歩きながら母様を見上げて問いかけた。
……この世界の神様って三人なんだ。まあ前世の世界でも神様はいたけど。今思えば結構乱立してたよな~。日本なんて八百万っていうし。でも国によっては神様も種類が違うからこっちもそうなのかな?
「ねー、かーしゃま。かみしゃまって三人だけ?」
「ええ、そうよ」
「ほかにはいにゃい? 例えば、おとなりの国はちがうかみしゃまがいたりとかぁ」
「いないわよ?」
俺が尋ねると母様は、なんでそんなことを聞くんだろう?って感じの、不思議な顔をした。でも俺はウムウムと考える。
……神様は三人だけかー。あっちの世界と違うんだな。でも宗教戦争とかなさそうネ。平和がイチバン!
俺は地球の世界史を思い出しつつ、そんなことを思う。だが、その内に。
「さあ、着いたわよ。キトリー」
母様はそう言って足を止めた。そして見上げる先には、三つの銅像が建っている。どの銅像もピカピカに磨かれ大切に祀られている事がわかる。
「これが三神と言われる、私達の神様よ」
「ふぇ~、しゅごっ」
俺は銅像を見上げて呟いた。だって三人の神様……超美形だったんだもん。
◇◇
「……リー様、キトリー様、起きてください」
「うにゅ~」
……もう少し寝かせろ。寝る子は育つんだから~。
「キトリー様、起きて下さい。……坊ちゃん、起きないとキスしますよ?」
「んにゃッ!?」
レノに起こされた(脅された)俺はハッと目を覚ました。でも隣に座るレノは残念そうだ。
「おや、起きなくて良かったのに起きましたか」
「あんなこと言われたら起きるわッ!」
俺は垂れていた涎を拭きつつ、唇をガードする。
「残念ですね。それより、もうすぐ別邸に着きますよ」
「お、もうすぐか!」
俺は馬車の窓に視線を向ける。俺達は帝都から馬車で帰宅途中なのだ。そして開け放していた窓の外を見れば、懐かしの別邸が見える!
……ようやく別邸か~。やっぱり草原広がる、この牧歌的(ほのぼのとした)な感じの方がいいよな~。
俺は窓の外を見ながら思う、けれどレノが。
「それより何か夢をみていらっしゃったのでは? 寝言を言ってましたよ」
「夢? ……あー、そう言えばなんか見てたような。母様とレノが出てきた気がするけど、それ以外覚えてないな」
俺は夢の欠片を思い出して口にするが、夢全体を思い出すことはできなかった。目が覚めると同時に忘れてしまったみたいだ。
……夢ってどうしてか覚えてらんないよな~。起きた瞬間は覚えてることも多いけど、それも長続きしないし。
「まあ、覚えてないってことはその程度ってことだろ」
「そうですか。でも夢の中まで私を見るなんて、そこまで恋しく思っていただけて嬉しいです」
「いや、母様もいたって言ってんだろ」
俺は反論するがレノはニコニコするばかりだ。人の話を聞いちゃいない、このやろう。
……あー、止めだ止め! 真正面から相手をしてたらからかわれるだけだ! たく、人の事をいつもからかいやがって。一体俺の威厳はどこへ? ……まあ、今までそんなもん持ったこともないけど。でもこのままじゃな~、なし崩し的な展開に持ち込まれそうな。いや、もう持ち込まれてる気が……。うん、別邸ではそれとなく距離をおこう! じゃないと俺の身が危ない!
『坊ちゃん。待ちますと言いましたが、あまり長く待たされては初めての時に優しくできないかもしれません。その所はご容赦くださいね?』
俺は本邸を出てた時に言われた言葉を思い出し、ぷるりと身を震わせる。
……初めての時ってなんだよ!? なんの時だよ! しかも優しくできないって、初めてならむしろ優しくしろ!? どんな時でも新人さんには手取り足取り教えてあげてッ! ……ってまあ、俺は教えてもらうつもりは毛頭ありませんけど!
俺は不穏な発言をしたレノをじぃーっと見る(睨む)。
「どうしました?」
「なんでもないデス」
……人の気持ちも知らんで、こいつは。
俺はフゥッと息を吐く。
……けど実際のところ、婚約破棄から俺ってばゆっくりできてないから、今度こそゆっくりしたいんだけどなぁ。でもレノの事もあるし、それに父様の。
『どうかな? 私の予想だと、帰宅早々面倒ごとに巻き込まれそうだが』
……なんて言ってたしなぁ。父様の予言(フラグ)、当たらなきゃいいけど。
「はぁー」
「おや、恋の溜め息ですか?」
隣からからかう声が聞こえてくるので俺は無言の睨みを利かせる。しかしレノには通用しない。
「そんなに見つめないでください。恥ずかしいじゃないですか」
……コ・ノ・ヤ・ロ・ウ。別邸についたら、絶対一人でゆっくりしてやるんだからな! もう、お前にほっぺにチューもさせないんだからなッ!! ふんだっ!!
俺はそう意気込んだ。
しかし、この時の俺は知らなかった……。まさか、あんなことになろうとは――。
今までこのお話は婚約破棄→誘拐事件→帝都で色々→帰宅中(現在)と進んでまいりましたが、今回はまた新たな人物が現れます。それは第三章の終わりに出て来た例の人物!
この人物がどうキトリーとレノに関わってくるのか……それは四章を読んで、お楽しみください!
今日から毎日23時更新! 全26話です。どうぞお付き合いくださいませ('ω')ノ
****************
――それは俺が幼い頃、まだ三歳の頃だった。
俺は母様に連れられて、帝都にある神殿に足を運んでいた。ちなみにお子様レノも一緒で、俺達の後ろを歩いてる。
「キトリー、この世界には三人の神様がいらっしゃるのよ」
「しゃんにんのかみしゃま?」
俺はとてちとてちっと歩きながら母様を見上げて問いかけた。
……この世界の神様って三人なんだ。まあ前世の世界でも神様はいたけど。今思えば結構乱立してたよな~。日本なんて八百万っていうし。でも国によっては神様も種類が違うからこっちもそうなのかな?
「ねー、かーしゃま。かみしゃまって三人だけ?」
「ええ、そうよ」
「ほかにはいにゃい? 例えば、おとなりの国はちがうかみしゃまがいたりとかぁ」
「いないわよ?」
俺が尋ねると母様は、なんでそんなことを聞くんだろう?って感じの、不思議な顔をした。でも俺はウムウムと考える。
……神様は三人だけかー。あっちの世界と違うんだな。でも宗教戦争とかなさそうネ。平和がイチバン!
俺は地球の世界史を思い出しつつ、そんなことを思う。だが、その内に。
「さあ、着いたわよ。キトリー」
母様はそう言って足を止めた。そして見上げる先には、三つの銅像が建っている。どの銅像もピカピカに磨かれ大切に祀られている事がわかる。
「これが三神と言われる、私達の神様よ」
「ふぇ~、しゅごっ」
俺は銅像を見上げて呟いた。だって三人の神様……超美形だったんだもん。
◇◇
「……リー様、キトリー様、起きてください」
「うにゅ~」
……もう少し寝かせろ。寝る子は育つんだから~。
「キトリー様、起きて下さい。……坊ちゃん、起きないとキスしますよ?」
「んにゃッ!?」
レノに起こされた(脅された)俺はハッと目を覚ました。でも隣に座るレノは残念そうだ。
「おや、起きなくて良かったのに起きましたか」
「あんなこと言われたら起きるわッ!」
俺は垂れていた涎を拭きつつ、唇をガードする。
「残念ですね。それより、もうすぐ別邸に着きますよ」
「お、もうすぐか!」
俺は馬車の窓に視線を向ける。俺達は帝都から馬車で帰宅途中なのだ。そして開け放していた窓の外を見れば、懐かしの別邸が見える!
……ようやく別邸か~。やっぱり草原広がる、この牧歌的(ほのぼのとした)な感じの方がいいよな~。
俺は窓の外を見ながら思う、けれどレノが。
「それより何か夢をみていらっしゃったのでは? 寝言を言ってましたよ」
「夢? ……あー、そう言えばなんか見てたような。母様とレノが出てきた気がするけど、それ以外覚えてないな」
俺は夢の欠片を思い出して口にするが、夢全体を思い出すことはできなかった。目が覚めると同時に忘れてしまったみたいだ。
……夢ってどうしてか覚えてらんないよな~。起きた瞬間は覚えてることも多いけど、それも長続きしないし。
「まあ、覚えてないってことはその程度ってことだろ」
「そうですか。でも夢の中まで私を見るなんて、そこまで恋しく思っていただけて嬉しいです」
「いや、母様もいたって言ってんだろ」
俺は反論するがレノはニコニコするばかりだ。人の話を聞いちゃいない、このやろう。
……あー、止めだ止め! 真正面から相手をしてたらからかわれるだけだ! たく、人の事をいつもからかいやがって。一体俺の威厳はどこへ? ……まあ、今までそんなもん持ったこともないけど。でもこのままじゃな~、なし崩し的な展開に持ち込まれそうな。いや、もう持ち込まれてる気が……。うん、別邸ではそれとなく距離をおこう! じゃないと俺の身が危ない!
『坊ちゃん。待ちますと言いましたが、あまり長く待たされては初めての時に優しくできないかもしれません。その所はご容赦くださいね?』
俺は本邸を出てた時に言われた言葉を思い出し、ぷるりと身を震わせる。
……初めての時ってなんだよ!? なんの時だよ! しかも優しくできないって、初めてならむしろ優しくしろ!? どんな時でも新人さんには手取り足取り教えてあげてッ! ……ってまあ、俺は教えてもらうつもりは毛頭ありませんけど!
俺は不穏な発言をしたレノをじぃーっと見る(睨む)。
「どうしました?」
「なんでもないデス」
……人の気持ちも知らんで、こいつは。
俺はフゥッと息を吐く。
……けど実際のところ、婚約破棄から俺ってばゆっくりできてないから、今度こそゆっくりしたいんだけどなぁ。でもレノの事もあるし、それに父様の。
『どうかな? 私の予想だと、帰宅早々面倒ごとに巻き込まれそうだが』
……なんて言ってたしなぁ。父様の予言(フラグ)、当たらなきゃいいけど。
「はぁー」
「おや、恋の溜め息ですか?」
隣からからかう声が聞こえてくるので俺は無言の睨みを利かせる。しかしレノには通用しない。
「そんなに見つめないでください。恥ずかしいじゃないですか」
……コ・ノ・ヤ・ロ・ウ。別邸についたら、絶対一人でゆっくりしてやるんだからな! もう、お前にほっぺにチューもさせないんだからなッ!! ふんだっ!!
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しかし、この時の俺は知らなかった……。まさか、あんなことになろうとは――。
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