134 / 180
最終章「プロポーズは指輪と共に!」
5 お風呂場で
しおりを挟む
―――そして、その日の夕方。
しっかりと仕事を終えた俺は、夕食を取るより先に風呂に入っていた。
……んー、やっぱ帝都で買った石鹸。これいいなぁ、今度帝都に行ったらまた買いに行こー。
俺はもこもこの泡にまみれながら体を洗う。しかし風呂場に置かれている鏡に映る自分を見て眉を寄せた。
……ぐぅ、レノのキスマーク。すんごい主張してる。
俺は首元に手を当てて、赤い鬱血痕を指先で撫でる。それは昨日レノにつけられたものだ。
……あいつぅ、こんなのつけやがって。俺が許可したのはチューだけだったのにぃー。
俺はそう思うけれどレノに言われた言葉も思い出してしまう。
『満足するわけないでしょう? もっと坊ちゃんにキスしたいですし、体にもたくさん触って、坊ちゃんの中まで暴きたいと思ってますよ』
言葉と共にレノの熱を孕んだ瞳も思い出して、俺はドキッとする。おかげで、頬が熱くなってくる。
……あいつ、本当にわかってんのか? 相手は俺だぞ? すんごい美少年でもないのに……いや、まあ父様と母様の遺伝子のおかげで顔はそれなりに整ってるけど、兄様の方が見目麗しいし。レノってば俺相手によ、よ、欲情、すんのか?
自分で言っていて恥ずかしくなってくる。
なので俺はザバーッとお湯を被って泡を流すと、浴槽にじゃぷんっと浸かった。
「余計な事は考えないでおこう、ブクブクブクッ」
俺は顔をお湯につけて、息を吐く。でも、そういう時に限って神聖国でレノに押し倒された時のことが頭に蘇ってしまう。
舌を入れられてねっとりとキスされ、服の下に手を入れられて胸を触られた事を。
……ギャアアアッ!! もー、変な事を思い出さないのッ!
そう俺は自分自身に言い聞かせる。けれど言い聞かせれば言い聞かせるほどに、今までレノにされた事がどんどん思い出されて恥ずかしくなってくる。
告白されて、抱き締められて、キスされて、何度も愛を囁かれた事も。
『好きです、坊ちゃん』
……うーうーっ、なんて恥ずかしい奴なんだ、あいつは。……こちとら慎ましやかな日本人の心(前世)を残してんだぞっ。
俺はお風呂に顔を付けたまま、心のムズムズに戸惑ってしまう。でも嫌じゃないから質が悪い。
けど、不意にレノのアナコンダ君を思い出した俺は、湯から顔を上げてフルフルと頭を左右に振った。
……いや、でも奴のアナコンダ君は無理! あんなの入るかよ。俺の尻も慎ましやかなんだぞ! 即落ち二コマはぜーったい無理なんだからな!
俺はそう思う。けどBL知識がある俺は、ちょっと考えてしまった。
……で、でも……ほぐしたら、いける、もんなのかな? 大抵の主人公、『無理!』って言いながらも、受け入れてるもんな……うむむ。
BLのえちえちシーンを思い出した俺は、ドキドキしながら恐る恐るお尻に手を伸ばしてみる。だがその時――――。
「キトリー様」
「ぴゃっ!?」
突然浴槽の外から声をかけられて俺は心底驚いた。だってレノが急に呼びかけるんだもん! なので俺は慌てて尻から手を離した。
……俺は何をしようとしてたんだ! なにも触ってません!!
俺は誰に言い訳をするでなく、心の中で叫んだ。しかしそんな俺の心を知らないレノはいつも通りの声色で俺に告げる。
「ただいま戻りました。遅くなり申し訳ございません」
「あ、いや、おかえりっ」
俺はしどろもどろに答える。
……別に帰ってきた報告なんて後ででもいいのに。急に声かけるから驚くじゃん。しかもなんて時に声をかけるんだよっ。
そう思いながらも、自分のしようとしたことへの恥ずかしさに全身が熱くなる。
ポッポッポッ、ぷしゅ~っ。
俺は両手で顔を覆い隠す。レノには見えてないっていうのに。
けどそんな時、なにかの視線を感じて俺は何気なく風呂に置いてある鏡を見た。
「んん?」
そうすれば、鏡に一瞬人影のようなものが写る。
「ヒッ!?」
「キトリー様、どうかしましたか?」
レノは俺の悲鳴を聞いて、尋ねてきた。けれど俺は答えるよりも先に風呂から上がって浴室を飛び出す。
「レノッ!」
「ぼ、坊ちゃんッ!?」
素っ裸で出て来た俺を見て、レノは驚いた顔を見せた。しかし、今はそんな事はどうでもいい、俺はレノにひしっとしがみつく。そうすればレノはますます驚いた。
「ちょ、坊ちゃん、なにをッ」
動揺するレノを無視して俺は濡れたまましがみつき、レノに頼む。
「レノ! 風呂の鏡見て!!」
「え……かがみ?」
突然鏡を見ろと言った俺にレノは素っ頓狂な声を上げた。
「鏡がどうかしたんですか?」
「いーから、鏡みて!!」
俺が頼むと、レノは浴室の中を覗いて風呂に置かれている鏡を見る。
「別に……普通ですが?」
「ホント!?」
「ええ。一体、どうしたんです?」
レノに尋ねられて俺はようやく顔を上げた。
「なんか、鏡に一瞬人影みたいなのが写った気がしたんだよ~!」
……この別邸って何気に古いから、幽霊とかじゃないよな!? 俺、ホラー系は無理なのに!!
「自分が映ったんじゃないですか?」
「んなわけあるか!」
俺はレノの言葉にムッとしながら答える。だが、レノはフイッと俺から目を逸らした。
「それより、さっさと離れてください」
冷たい言い方に『俺が怖がってるのに!』と思わず言い返しそうになるが、レノを見ればその耳先は赤く染まり、頬もなんだかほんのり紅潮している。
……ん? どうしたんだ、レノの奴。顔が赤いけど。……風邪か?
俺はじっとレノを見つめる。そうすれば、レノは「ハァ」とため息を吐いた。
「坊ちゃん」
「ん? なんだ?」
「今がどういう状況かおわかりですか?」
「どういう状況?」
レノに言われて、俺はあたりを見渡す。そして今、自分がどういう格好をしているか思い出した。
……ギャッ! そうだ、俺ってば裸じゃーんッ! しかも濡れたまんま!!
「わッ! ごめん!!」
レノから離れると、レノは近くに置いてあったバスタオルを俺に差し出し、いや、押しつけた。
「風邪を引きますから、早く着替えてください。では」
レノはそれだけを言って出て行こうと踵を返す。だが俺は出て行こうとしたレノの服をむんぎゅっと掴んで引き留めた。
「ちょっと待って! 着替えるまで、ここにいて!」
……一人なんて怖いし!
俺が頼むとレノはまた大きなため息を吐いた。でもただのため息じゃない、心底呆れたため息だった。
「はぁー。本当、このニブちんは」
レノは振り返ると、じとっと俺を見て呟いた。その言葉に俺はカチンとくる。
「な、なんだと!?」
「ニブちんだからニブちんだと言ってるんですよ!!」
レノはそう言うと、突然濡れたままの俺をバスタオルごとぎゅっと抱き締めた。その事に俺は「ひょへっ!?」と驚く。しかし、レノは構わずに俺を強く抱きしめ、耳元で囁いた。
「坊ちゃん。この状況、私に何をされても文句は言えませんよ?」
レノは警告する様に言えば、ぐいっと腰を俺に押しつけた。すると、レノのアナコンダ君が当たる。そこはちょっとお立ちになられていた。
……ひょぇぇぇえっ!?
「あ、あばっあばっ!?」
「わかったら、一人で着替えてください」
レノはそれだけを言い残し、俺から離れると脱衣所から出て行った。そして残された俺と言えば。
……レノのアナコンダ君、反応してた。ってことは、裸の俺に欲情したって事? は、はずぅーーっ!
俺は恥ずかしさに顔がポポポッと熱くなり、思わず両手を頬に当てる。
「あ、あいつ……俺の事、本気で好きなんだな」
今更ながらに思い知らされる。おかげで怖さはどこかに吹き飛んでしまった。
……でも、この前風呂に入ってきた時はしれっとした顔してたのに。……もしかして、あれって澄まし顔してたのか?
そう思うとレノがちょっと可愛い。でも、やっぱり恥ずかしさが気持ちを上回る。
……あーもー、夕食の時にどんな顔して合わせればいいんだよ~!
俺は恥ずかしさのあまりレノに心の中で悪態をついた。
まあ結局、夕食の時にレノは風呂に入っていて俺とは顔を合わせなかったんだけどね。ほっとしたような、ちょっと残念なような……。
――――しかし、この日からレノは毎日村に行くことになり、毎日遅くに帰ってくるようになった。なんでも、村に引っ越してきたお爺の知り合いの世話を任されたらしい。
そしてその人が俺にとってもレノにとっても重要人物とは、まだこの時の俺は知らなかった。
しっかりと仕事を終えた俺は、夕食を取るより先に風呂に入っていた。
……んー、やっぱ帝都で買った石鹸。これいいなぁ、今度帝都に行ったらまた買いに行こー。
俺はもこもこの泡にまみれながら体を洗う。しかし風呂場に置かれている鏡に映る自分を見て眉を寄せた。
……ぐぅ、レノのキスマーク。すんごい主張してる。
俺は首元に手を当てて、赤い鬱血痕を指先で撫でる。それは昨日レノにつけられたものだ。
……あいつぅ、こんなのつけやがって。俺が許可したのはチューだけだったのにぃー。
俺はそう思うけれどレノに言われた言葉も思い出してしまう。
『満足するわけないでしょう? もっと坊ちゃんにキスしたいですし、体にもたくさん触って、坊ちゃんの中まで暴きたいと思ってますよ』
言葉と共にレノの熱を孕んだ瞳も思い出して、俺はドキッとする。おかげで、頬が熱くなってくる。
……あいつ、本当にわかってんのか? 相手は俺だぞ? すんごい美少年でもないのに……いや、まあ父様と母様の遺伝子のおかげで顔はそれなりに整ってるけど、兄様の方が見目麗しいし。レノってば俺相手によ、よ、欲情、すんのか?
自分で言っていて恥ずかしくなってくる。
なので俺はザバーッとお湯を被って泡を流すと、浴槽にじゃぷんっと浸かった。
「余計な事は考えないでおこう、ブクブクブクッ」
俺は顔をお湯につけて、息を吐く。でも、そういう時に限って神聖国でレノに押し倒された時のことが頭に蘇ってしまう。
舌を入れられてねっとりとキスされ、服の下に手を入れられて胸を触られた事を。
……ギャアアアッ!! もー、変な事を思い出さないのッ!
そう俺は自分自身に言い聞かせる。けれど言い聞かせれば言い聞かせるほどに、今までレノにされた事がどんどん思い出されて恥ずかしくなってくる。
告白されて、抱き締められて、キスされて、何度も愛を囁かれた事も。
『好きです、坊ちゃん』
……うーうーっ、なんて恥ずかしい奴なんだ、あいつは。……こちとら慎ましやかな日本人の心(前世)を残してんだぞっ。
俺はお風呂に顔を付けたまま、心のムズムズに戸惑ってしまう。でも嫌じゃないから質が悪い。
けど、不意にレノのアナコンダ君を思い出した俺は、湯から顔を上げてフルフルと頭を左右に振った。
……いや、でも奴のアナコンダ君は無理! あんなの入るかよ。俺の尻も慎ましやかなんだぞ! 即落ち二コマはぜーったい無理なんだからな!
俺はそう思う。けどBL知識がある俺は、ちょっと考えてしまった。
……で、でも……ほぐしたら、いける、もんなのかな? 大抵の主人公、『無理!』って言いながらも、受け入れてるもんな……うむむ。
BLのえちえちシーンを思い出した俺は、ドキドキしながら恐る恐るお尻に手を伸ばしてみる。だがその時――――。
「キトリー様」
「ぴゃっ!?」
突然浴槽の外から声をかけられて俺は心底驚いた。だってレノが急に呼びかけるんだもん! なので俺は慌てて尻から手を離した。
……俺は何をしようとしてたんだ! なにも触ってません!!
俺は誰に言い訳をするでなく、心の中で叫んだ。しかしそんな俺の心を知らないレノはいつも通りの声色で俺に告げる。
「ただいま戻りました。遅くなり申し訳ございません」
「あ、いや、おかえりっ」
俺はしどろもどろに答える。
……別に帰ってきた報告なんて後ででもいいのに。急に声かけるから驚くじゃん。しかもなんて時に声をかけるんだよっ。
そう思いながらも、自分のしようとしたことへの恥ずかしさに全身が熱くなる。
ポッポッポッ、ぷしゅ~っ。
俺は両手で顔を覆い隠す。レノには見えてないっていうのに。
けどそんな時、なにかの視線を感じて俺は何気なく風呂に置いてある鏡を見た。
「んん?」
そうすれば、鏡に一瞬人影のようなものが写る。
「ヒッ!?」
「キトリー様、どうかしましたか?」
レノは俺の悲鳴を聞いて、尋ねてきた。けれど俺は答えるよりも先に風呂から上がって浴室を飛び出す。
「レノッ!」
「ぼ、坊ちゃんッ!?」
素っ裸で出て来た俺を見て、レノは驚いた顔を見せた。しかし、今はそんな事はどうでもいい、俺はレノにひしっとしがみつく。そうすればレノはますます驚いた。
「ちょ、坊ちゃん、なにをッ」
動揺するレノを無視して俺は濡れたまましがみつき、レノに頼む。
「レノ! 風呂の鏡見て!!」
「え……かがみ?」
突然鏡を見ろと言った俺にレノは素っ頓狂な声を上げた。
「鏡がどうかしたんですか?」
「いーから、鏡みて!!」
俺が頼むと、レノは浴室の中を覗いて風呂に置かれている鏡を見る。
「別に……普通ですが?」
「ホント!?」
「ええ。一体、どうしたんです?」
レノに尋ねられて俺はようやく顔を上げた。
「なんか、鏡に一瞬人影みたいなのが写った気がしたんだよ~!」
……この別邸って何気に古いから、幽霊とかじゃないよな!? 俺、ホラー系は無理なのに!!
「自分が映ったんじゃないですか?」
「んなわけあるか!」
俺はレノの言葉にムッとしながら答える。だが、レノはフイッと俺から目を逸らした。
「それより、さっさと離れてください」
冷たい言い方に『俺が怖がってるのに!』と思わず言い返しそうになるが、レノを見ればその耳先は赤く染まり、頬もなんだかほんのり紅潮している。
……ん? どうしたんだ、レノの奴。顔が赤いけど。……風邪か?
俺はじっとレノを見つめる。そうすれば、レノは「ハァ」とため息を吐いた。
「坊ちゃん」
「ん? なんだ?」
「今がどういう状況かおわかりですか?」
「どういう状況?」
レノに言われて、俺はあたりを見渡す。そして今、自分がどういう格好をしているか思い出した。
……ギャッ! そうだ、俺ってば裸じゃーんッ! しかも濡れたまんま!!
「わッ! ごめん!!」
レノから離れると、レノは近くに置いてあったバスタオルを俺に差し出し、いや、押しつけた。
「風邪を引きますから、早く着替えてください。では」
レノはそれだけを言って出て行こうと踵を返す。だが俺は出て行こうとしたレノの服をむんぎゅっと掴んで引き留めた。
「ちょっと待って! 着替えるまで、ここにいて!」
……一人なんて怖いし!
俺が頼むとレノはまた大きなため息を吐いた。でもただのため息じゃない、心底呆れたため息だった。
「はぁー。本当、このニブちんは」
レノは振り返ると、じとっと俺を見て呟いた。その言葉に俺はカチンとくる。
「な、なんだと!?」
「ニブちんだからニブちんだと言ってるんですよ!!」
レノはそう言うと、突然濡れたままの俺をバスタオルごとぎゅっと抱き締めた。その事に俺は「ひょへっ!?」と驚く。しかし、レノは構わずに俺を強く抱きしめ、耳元で囁いた。
「坊ちゃん。この状況、私に何をされても文句は言えませんよ?」
レノは警告する様に言えば、ぐいっと腰を俺に押しつけた。すると、レノのアナコンダ君が当たる。そこはちょっとお立ちになられていた。
……ひょぇぇぇえっ!?
「あ、あばっあばっ!?」
「わかったら、一人で着替えてください」
レノはそれだけを言い残し、俺から離れると脱衣所から出て行った。そして残された俺と言えば。
……レノのアナコンダ君、反応してた。ってことは、裸の俺に欲情したって事? は、はずぅーーっ!
俺は恥ずかしさに顔がポポポッと熱くなり、思わず両手を頬に当てる。
「あ、あいつ……俺の事、本気で好きなんだな」
今更ながらに思い知らされる。おかげで怖さはどこかに吹き飛んでしまった。
……でも、この前風呂に入ってきた時はしれっとした顔してたのに。……もしかして、あれって澄まし顔してたのか?
そう思うとレノがちょっと可愛い。でも、やっぱり恥ずかしさが気持ちを上回る。
……あーもー、夕食の時にどんな顔して合わせればいいんだよ~!
俺は恥ずかしさのあまりレノに心の中で悪態をついた。
まあ結局、夕食の時にレノは風呂に入っていて俺とは顔を合わせなかったんだけどね。ほっとしたような、ちょっと残念なような……。
――――しかし、この日からレノは毎日村に行くことになり、毎日遅くに帰ってくるようになった。なんでも、村に引っ越してきたお爺の知り合いの世話を任されたらしい。
そしてその人が俺にとってもレノにとっても重要人物とは、まだこの時の俺は知らなかった。
57
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
※第33話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
秘匿された第十王子は悪態をつく
なこ
BL
ユーリアス帝国には十人の王子が存在する。
第一、第二、第三と王子が産まれるたびに国は湧いたが、第五、六と続くにつれ存在感は薄れ、第十までくるとその興味関心を得られることはほとんどなくなっていた。
第十王子の姿を知る者はほとんどいない。
後宮の奥深く、ひっそりと囲われていることを知る者はほんの一握り。
秘匿された第十王子のノア。黒髪、薄紫色の瞳、いわゆる綺麗可愛(きれかわ)。
ノアの護衛ユリウス。黒みかがった茶色の短髪、寡黙で堅物。塩顔。
少しずつユリウスへ想いを募らせるノアと、頑なにそれを否定するユリウス。
ノアが秘匿される理由。
十人の妃。
ユリウスを知る渡り人のマホ。
二人が想いを通じ合わせるまでの、長い話しです。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
天啓によると殿下の婚約者ではなくなります
ふゆきまゆ
BL
この国に生きる者は必ず受けなければいけない「天啓の儀」。それはその者が未来で最も大きく人生が動く時を見せる。
フィルニース国の貴族令息、アレンシカ・リリーベルは天啓の儀で未来を見た。きっと殿下との結婚式が映されると信じて。しかし悲しくも映ったのは殿下から婚約破棄される未来だった。腕の中に別の人を抱きながら。自分には冷たい殿下がそんなに愛している人ならば、自分は穏便に身を引いて二人を祝福しましょう。そうして一年後、学園に入学後に出会った友人になった将来の殿下の想い人をそれとなく応援しようと思ったら…。
●婚約破棄ものですが主人公に悪役令息、転生転移、回帰の要素はありません。
性表現は一切出てきません。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる