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最終章「プロポーズは指輪と共に!」
11 嫉妬
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「俺はてっきり坊ちゃんが嫉妬して、レノを誘惑でもしに行ったのかと思ったんですがね」
ヒューゴに言われて俺は頭にハテナが思い浮かぶ。
「シット?」
「引っ越してきたあの美人なお姉さんとレノが親し気にしてたのを、嫉妬したんじゃないんですか? あれから坊ちゃん、不機嫌な顔してるじゃないですか」
ヒューゴに呆れたように言われて俺はちょっとびっくりする。
「……俺が嫉妬?」
「そーなんじゃないんですか?」
俺が呟くとヒューゴは小首を傾げて俺に尋ねた。
そして俺は今まで読んできた数々のBLシーンが思い浮かぶ。
『なんだよ、あいつ。女にデレデレしやがって。俺と付き合ってんじゃないのかよ』
『やっぱり女の子の方がいいのかな?』
『嫉妬なんかしたくないのに、あいつの事を考えると抑えられない』
恋人が女の子と親し気にしていた時に呟く主人公たちの台詞。それを思い出して俺はようやく気がつく。
……まさに今の俺の気持ちじゃんッ!!
両手に頬を当てて驚く俺。それを見たヒューゴはやれやれという顔をした。
「なんだ、気がついてなかったんですか?」
「だ、だってぇ~」
……俺がレノの事で嫉妬するなんて、今までなかったんだもん。そーいう考えなかったし、自慢じゃないがあいつの一番はずっと俺だったし。
「やっぱり坊ちゃんはニブちんですねぇ」
「ニブちん!」
……また言われた!
でも、否定できないので俺はぐぅっと口を閉じる。
けれど、その横でフェルナンドはヒューゴにどすっと肘打ちを食らわせた。
「ヒュー。坊ちゃんに変な事を言うんじゃない、全く」
「ふぇ、フェルッ」
肘打ちが見事脇腹に入ったヒューゴは少し身を屈める。しかしそんなヒューゴをそっちのけでフェルナンドは俺に声をかけた。
「坊ちゃん、心配しなくてもレノの一番は坊ちゃんですよ」
「そーそー、ベッドでレノを誘惑したらすぐなかなお」
ヒューゴが笑いながら言うと、フェルナンドはすかさずキッと睨んだ。おかげでヒューゴは口を閉じる。まあ、大体何を言おうとしたのかもうわかっちゃったけど。
……でもあのレノが女性とあんなに砕けてる姿なんて見た事ないし。BLなら大体こういう展開の場合、その女性は姉か妹、もしくは母親って展開だけど。レノに姉妹はいないし、母親はサラおばちゃんだし。うーむ。
しかしそんな事を考えていると、目の前で痴話げんかが始まった。
「フェルだって、姉さんの事を俺の彼女だって勘違いして誘惑したじゃないか。あれで俺達仲直りしただろ?」
「バカ! いつの話をしてるんだ。それに誘惑なんてっ」
フェルナンドは反論するが、その頬は赤い。
……そーいや、フェルナンドがヒューゴのお姉さんの事を彼女だって勘違いしたことがあったなぁ~。あの時は俺も見てて、やきもきしたもんだ。でも、いつの間にか前よりずっと仲良くなってたんだよな。……ほほーん、誘惑ですかぁ。
俺は目の前の痴話げんか、もといイチャイチャをついつい腐男子の習性でジト目で見つめてしまう。
けど仲良しイケオジカップルを見つつ、俺は昨夜のレノをふと思い出した。
……でも、そういや昨日のレノ、どうして添い寝してくれなかったんだろ? いつもなら『喜んで。坊ちゃんから誘ってくれたのなら、抱いてもいいですね?』ぐらい、言いそうなのに。……うーん、誘惑、かぁ。いつものレノを見れば、このモヤモヤ消えてくれるのかな。
俺は一人考えながら、まだ終わらないフェルナンドとヒューゴのイチャイチャを眺める。
しかしそんな時、背後にふと誰かの視線を感じた。
「ん?」
しかし振り返って辺りを見回しても、そこには誰もいない。いるのは置かれている水瓶から飛び立つ鳥だけだ。
……なーんだ? 今、誰かの視線を感じたんだけど。気のせい? でもこの前から妙な視線を時々感じるんだよなぁ。やっぱり幽霊とか!?
なんて思っていたら、イチャイチャ痴話げんかをしていたフェルナンドに声をかけられた。
「坊ちゃん、どうしたんですか?」
「あー、いや。最近なんか視線を感じて……この家って幽霊とかいないよな?」
「幽霊?」
フェルナンドは首を傾げ、ヒューゴは顎に手を当てた。
「そんな話は聞いた事ないですけどねぇ。幽霊が怖いなんて、やっぱり坊ちゃんはまだまだお子ちゃまですねぇ」
ヒューゴがしみじみというものだから俺はついつい反論してしまう。
「別に子供じゃないし! ただ、ちょっとホラー系は苦手ってだけで」
俺は口を尖らせつつ言うとヒューゴはポンポンッと俺の肩を叩いた。
「子供の頃も一人でトイレ行くのが怖いからってレノに添い寝させて、一緒に行ってましたもんね」
「ちょ、いつの時の話をしてんの!! それに仕方ないだろ?! 本邸ってちょっと古い造りでトイレは遠いし、広い廊下とか一人で歩くの怖かったんだもん!」
「はいはい、わかってますよ。でもだからって、もう覚悟もなしにレノに添い寝させちゃダメですよ? あいつも男なんですから、今度こそ食べられちゃいますよ?」
「た、食べ!?」
「いやー、本当レノの忍耐力には感心するばかりですよ。好きな相手が夜中に部屋へ訪れるなんて、鴨が葱を背負って来るみたいなものなんですから。……ま、坊ちゃんがレノに食べられたいって言うんなら夜這いも構いませんけどね?」
ヒューゴはパチンっとウインクして俺に言った。
……俺がレノに食べられる。つまり、それって、それってぇ!!
神聖国で襲われたことを思い出し、俺は恥ずかしさでぷしゅーっと頭から湯気を出す。そして、そんな俺を見てフェルナンドはヒューゴの脇腹をもう一回肘打ちした。
「いてっ」
「坊ちゃんに変な事を吹き込むんじゃない(二回目)」
フェルナンドはじろっとヒューゴを睨むと、穏やかな目で俺を見つめた。
「坊ちゃん、ヒューのいう事は聞かなくていいですからね?」
「なんだよ、本当の事だろう? 坊ちゃんだっていい年頃なんだし、ちょっと無自覚だから教えとかないと。何より、レノの我慢がいつまでもつかわからないしな。大体、俺がこのくらいの時、フェルが夜這いに来ていたら俺は我慢せずにお前の事を抱いて」
「ヒューゴ?」
フェルナンドが笑みを浮かべながら怖いくらい低い声で呼べば、ヒューゴはうぐっと口を歪める。でも口は閉じなかった。
「けど、坊ちゃんだってレノの事が好きならレノに触りたい。キスの一つや二つ、したいって思う事もあるでしょ?」
ヒューゴは何気なく俺に尋ねてきた。
……俺がレノにちゅぅ??
なので俺はつい想像してしまう、俺からレノにチューしようとする場面を。
そしてもう何度もレノからキスされていた俺は、レノの唇の柔らかさも、レノからする香りも、熱情を揺らしながらこちらを見るレノの赤い瞳を覚えていて。
『坊ちゃん、好きです』
甘い囁きさえも耳の奥で蘇ってしまう。
なので、その全てを思い出してしまった俺は恥ずかしさと脳みその処理が追い付かずにオーバーヒートを起こした。
「あばばばばばっ、ぷしゅーーーーっ!」
「ちょ、坊ちゃん?!」
「あ、お子ちゃまには刺激が強かったか?」
フェルナンドはオーバーヒートを起こした俺に驚き、ヒューゴは困ったように頭を掻いた。しかし俺には二人の声は聞こえていなかった。
――――そしてその頃のレノと言えば。
「はぁ」
……全く、あの人は何を考えているんですかね。昨夜はニブちん通り越して小悪魔に見えましたよ。
薪割りを終えたレノは切り株に腰を下ろして大きなため息を吐く。だが、そのため息をある人物に聞かれていた。
「大きなため息だね。悩み事かな?」
そうレノに尋ねたのは、シアだった。そしてシアの手には二つのマグカップがあり、その一つをレノに差し出す。中には温かな紅茶が入っていた。
「シアさん、ありがとうございます」
「どういたしまして。で、さっきのため息の原因はもしかして例のお坊ちゃまかな?」
シアに尋ねられてマグカップを受け取ったレノは「まあ」と答えながら、紅茶を口にした。砂糖もミルクも入っていない、ストレートティーが秋風で少し冷えた体に染みる。
「随分とお坊ちゃまに振り回されているようだね。そんなに好きなの?」
シアに尋ねられて、レノは「ええ」と素直に頷く。その姿を見て、シアは微笑んだ。
「ふふ。好きな相手に振り回される所、レノは父親似だね」
シアに言われてレノは顔を上げる。
……父親、ですか。
未だ会った事のない父親にレノは少しばかり想いを馳せ、自分の手をぎゅっと握った。そして同時にキトリーの父親、エヴァンスから貰った手紙を思い出し、レノは心の中で深いため息をついた。
……旦那様の手紙。どうしましょうかね、はぁ。
一体、エヴァンスから渡された手紙の内容とは――?
その事をキトリーが知るのはまだもう少し先の事だった。
ヒューゴに言われて俺は頭にハテナが思い浮かぶ。
「シット?」
「引っ越してきたあの美人なお姉さんとレノが親し気にしてたのを、嫉妬したんじゃないんですか? あれから坊ちゃん、不機嫌な顔してるじゃないですか」
ヒューゴに呆れたように言われて俺はちょっとびっくりする。
「……俺が嫉妬?」
「そーなんじゃないんですか?」
俺が呟くとヒューゴは小首を傾げて俺に尋ねた。
そして俺は今まで読んできた数々のBLシーンが思い浮かぶ。
『なんだよ、あいつ。女にデレデレしやがって。俺と付き合ってんじゃないのかよ』
『やっぱり女の子の方がいいのかな?』
『嫉妬なんかしたくないのに、あいつの事を考えると抑えられない』
恋人が女の子と親し気にしていた時に呟く主人公たちの台詞。それを思い出して俺はようやく気がつく。
……まさに今の俺の気持ちじゃんッ!!
両手に頬を当てて驚く俺。それを見たヒューゴはやれやれという顔をした。
「なんだ、気がついてなかったんですか?」
「だ、だってぇ~」
……俺がレノの事で嫉妬するなんて、今までなかったんだもん。そーいう考えなかったし、自慢じゃないがあいつの一番はずっと俺だったし。
「やっぱり坊ちゃんはニブちんですねぇ」
「ニブちん!」
……また言われた!
でも、否定できないので俺はぐぅっと口を閉じる。
けれど、その横でフェルナンドはヒューゴにどすっと肘打ちを食らわせた。
「ヒュー。坊ちゃんに変な事を言うんじゃない、全く」
「ふぇ、フェルッ」
肘打ちが見事脇腹に入ったヒューゴは少し身を屈める。しかしそんなヒューゴをそっちのけでフェルナンドは俺に声をかけた。
「坊ちゃん、心配しなくてもレノの一番は坊ちゃんですよ」
「そーそー、ベッドでレノを誘惑したらすぐなかなお」
ヒューゴが笑いながら言うと、フェルナンドはすかさずキッと睨んだ。おかげでヒューゴは口を閉じる。まあ、大体何を言おうとしたのかもうわかっちゃったけど。
……でもあのレノが女性とあんなに砕けてる姿なんて見た事ないし。BLなら大体こういう展開の場合、その女性は姉か妹、もしくは母親って展開だけど。レノに姉妹はいないし、母親はサラおばちゃんだし。うーむ。
しかしそんな事を考えていると、目の前で痴話げんかが始まった。
「フェルだって、姉さんの事を俺の彼女だって勘違いして誘惑したじゃないか。あれで俺達仲直りしただろ?」
「バカ! いつの話をしてるんだ。それに誘惑なんてっ」
フェルナンドは反論するが、その頬は赤い。
……そーいや、フェルナンドがヒューゴのお姉さんの事を彼女だって勘違いしたことがあったなぁ~。あの時は俺も見てて、やきもきしたもんだ。でも、いつの間にか前よりずっと仲良くなってたんだよな。……ほほーん、誘惑ですかぁ。
俺は目の前の痴話げんか、もといイチャイチャをついつい腐男子の習性でジト目で見つめてしまう。
けど仲良しイケオジカップルを見つつ、俺は昨夜のレノをふと思い出した。
……でも、そういや昨日のレノ、どうして添い寝してくれなかったんだろ? いつもなら『喜んで。坊ちゃんから誘ってくれたのなら、抱いてもいいですね?』ぐらい、言いそうなのに。……うーん、誘惑、かぁ。いつものレノを見れば、このモヤモヤ消えてくれるのかな。
俺は一人考えながら、まだ終わらないフェルナンドとヒューゴのイチャイチャを眺める。
しかしそんな時、背後にふと誰かの視線を感じた。
「ん?」
しかし振り返って辺りを見回しても、そこには誰もいない。いるのは置かれている水瓶から飛び立つ鳥だけだ。
……なーんだ? 今、誰かの視線を感じたんだけど。気のせい? でもこの前から妙な視線を時々感じるんだよなぁ。やっぱり幽霊とか!?
なんて思っていたら、イチャイチャ痴話げんかをしていたフェルナンドに声をかけられた。
「坊ちゃん、どうしたんですか?」
「あー、いや。最近なんか視線を感じて……この家って幽霊とかいないよな?」
「幽霊?」
フェルナンドは首を傾げ、ヒューゴは顎に手を当てた。
「そんな話は聞いた事ないですけどねぇ。幽霊が怖いなんて、やっぱり坊ちゃんはまだまだお子ちゃまですねぇ」
ヒューゴがしみじみというものだから俺はついつい反論してしまう。
「別に子供じゃないし! ただ、ちょっとホラー系は苦手ってだけで」
俺は口を尖らせつつ言うとヒューゴはポンポンッと俺の肩を叩いた。
「子供の頃も一人でトイレ行くのが怖いからってレノに添い寝させて、一緒に行ってましたもんね」
「ちょ、いつの時の話をしてんの!! それに仕方ないだろ?! 本邸ってちょっと古い造りでトイレは遠いし、広い廊下とか一人で歩くの怖かったんだもん!」
「はいはい、わかってますよ。でもだからって、もう覚悟もなしにレノに添い寝させちゃダメですよ? あいつも男なんですから、今度こそ食べられちゃいますよ?」
「た、食べ!?」
「いやー、本当レノの忍耐力には感心するばかりですよ。好きな相手が夜中に部屋へ訪れるなんて、鴨が葱を背負って来るみたいなものなんですから。……ま、坊ちゃんがレノに食べられたいって言うんなら夜這いも構いませんけどね?」
ヒューゴはパチンっとウインクして俺に言った。
……俺がレノに食べられる。つまり、それって、それってぇ!!
神聖国で襲われたことを思い出し、俺は恥ずかしさでぷしゅーっと頭から湯気を出す。そして、そんな俺を見てフェルナンドはヒューゴの脇腹をもう一回肘打ちした。
「いてっ」
「坊ちゃんに変な事を吹き込むんじゃない(二回目)」
フェルナンドはじろっとヒューゴを睨むと、穏やかな目で俺を見つめた。
「坊ちゃん、ヒューのいう事は聞かなくていいですからね?」
「なんだよ、本当の事だろう? 坊ちゃんだっていい年頃なんだし、ちょっと無自覚だから教えとかないと。何より、レノの我慢がいつまでもつかわからないしな。大体、俺がこのくらいの時、フェルが夜這いに来ていたら俺は我慢せずにお前の事を抱いて」
「ヒューゴ?」
フェルナンドが笑みを浮かべながら怖いくらい低い声で呼べば、ヒューゴはうぐっと口を歪める。でも口は閉じなかった。
「けど、坊ちゃんだってレノの事が好きならレノに触りたい。キスの一つや二つ、したいって思う事もあるでしょ?」
ヒューゴは何気なく俺に尋ねてきた。
……俺がレノにちゅぅ??
なので俺はつい想像してしまう、俺からレノにチューしようとする場面を。
そしてもう何度もレノからキスされていた俺は、レノの唇の柔らかさも、レノからする香りも、熱情を揺らしながらこちらを見るレノの赤い瞳を覚えていて。
『坊ちゃん、好きです』
甘い囁きさえも耳の奥で蘇ってしまう。
なので、その全てを思い出してしまった俺は恥ずかしさと脳みその処理が追い付かずにオーバーヒートを起こした。
「あばばばばばっ、ぷしゅーーーーっ!」
「ちょ、坊ちゃん?!」
「あ、お子ちゃまには刺激が強かったか?」
フェルナンドはオーバーヒートを起こした俺に驚き、ヒューゴは困ったように頭を掻いた。しかし俺には二人の声は聞こえていなかった。
――――そしてその頃のレノと言えば。
「はぁ」
……全く、あの人は何を考えているんですかね。昨夜はニブちん通り越して小悪魔に見えましたよ。
薪割りを終えたレノは切り株に腰を下ろして大きなため息を吐く。だが、そのため息をある人物に聞かれていた。
「大きなため息だね。悩み事かな?」
そうレノに尋ねたのは、シアだった。そしてシアの手には二つのマグカップがあり、その一つをレノに差し出す。中には温かな紅茶が入っていた。
「シアさん、ありがとうございます」
「どういたしまして。で、さっきのため息の原因はもしかして例のお坊ちゃまかな?」
シアに尋ねられてマグカップを受け取ったレノは「まあ」と答えながら、紅茶を口にした。砂糖もミルクも入っていない、ストレートティーが秋風で少し冷えた体に染みる。
「随分とお坊ちゃまに振り回されているようだね。そんなに好きなの?」
シアに尋ねられて、レノは「ええ」と素直に頷く。その姿を見て、シアは微笑んだ。
「ふふ。好きな相手に振り回される所、レノは父親似だね」
シアに言われてレノは顔を上げる。
……父親、ですか。
未だ会った事のない父親にレノは少しばかり想いを馳せ、自分の手をぎゅっと握った。そして同時にキトリーの父親、エヴァンスから貰った手紙を思い出し、レノは心の中で深いため息をついた。
……旦那様の手紙。どうしましょうかね、はぁ。
一体、エヴァンスから渡された手紙の内容とは――?
その事をキトリーが知るのはまだもう少し先の事だった。
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