転生後はウサギですが、王子様が愛してくれるようです。

SORA

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刺殺事件

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ルキは新しいメイドについて、調べていた。兄様がメイドを増やすときは、

良からぬことが起きる合図であった。何かがおかしいが、兄様を信用していた

俺は全く疑っていなかった。

しかし、今回ゴンを密偵として雇い、兄様の裏稼業について聞かされたこともあり、

慌てて調べることにしたのだった。色々と調べていくうちに、今回のメイドが兄様が

殺した父の娘だということが分かった。兄様が危ない、そう思い兄様の部屋へ

行くと、剣をつきつけられたメイドが部屋の前にいた。俺は止めようとした。

「お父上のことは本当に悪かった、今ならまだ間に合う。他国に亡命するように

手配するからどうかこれ以上騒ぎを大きくしないでくれ。君の母と二人で幸せに

暮らせるだけの金も用意する」

すると、コロンは笑い出した。

「アハハハ。やっぱり王族って金金金、何でも金で解決できると思ってるの?

人の痛みなんかはお金でなんかで解決できないのよ」

そう言って、俺に向かって走ってきた。俺は短剣を奪い取り、手を抑えた。

「うるさいな。なんの騒ぎだ」

と部屋から出てくるディオ。

「お前らは、何を遊んでいる、遊ぶなら向こうでやれ」

と俺からコロンを離した。そのスキにコロンは兄様に向かって、

「ディオ様~怖かった」

と抱き着きに行ったと思ったが、自分の下着の中に手を入れていた。まさかもう一本

あったのか。そう思い、俺は兄様の前に立った。

グサッ

俺は、すでに刺されていたようだ。後ろに控えていたゴンに後のことは頼んだと

いう意味で視線だけ送り、意識を手放した。

「どういうことなんだ、なぜルキが血を出して倒れているんだ」

ディオは訳が分からず、混乱しているようだ。コロンもディオを狙ったのに

イケメン王子を刺してしまったことに驚き、床にへばってしまう。

しかし、後ろで隠れていたゴンは、コロンの横に行き、

「ルキ様より、あなた様の安全を確保しろとの命令であります。おいらが

責任もって、他国に届けてやる。とりあえずだまって担がれておけ」

そう言って、コロンを抱きかかえたゴンは城を走り去っていた。

ディオはまだ狼狽している。

「ルキ、ルキ、大丈夫か」

ルキは全く返事をしない。小さい頃、二人で木登りをして、途中で落ちてしまい、

ルキが意識がなくなるということがあったなと思い出すディオ。俺らはいつから

こんなに不仲になったのだろうか。そうか。俺が女を連れ込むようになってからか。

国の金が底を付きそうになっていることを知ったディオは、駄目だとわかっていても

武器の横領などをして、他国から金を受け取り、国家の利益として上げようと最初は

思っていた。しかし、実際は利益どころか脅されながらの契約ばかりで他国の

YESマンでしかなかった。気づいた時にはもう手遅れで戻るに戻れなくなっていた。

そして、そんな中奴らから与えられたのが女だった。無能な自分を慰めるために

何度も女を抱きまくった。女を抱いている時だけが俺は強いんだと思えた。

もう終わりにしよう。そう思い、俺は倒れているルキから離れ、ある部屋に

行くことにした。

ルキは、執事に医務室へと運ばれ、医師たちが治療にあたることになった。
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