転生後はウサギですが、王子様が愛してくれるようです。

SORA

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マリ―コロンの復讐

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マリ―コロンは、イケメンの部屋までこそこそと隠れながらついてきてしまった。

部屋の前で立ち止まる。どんな性格かもっと知りたいから少しお話してみようと

思い、ノックしようとした。中から話し声がする。誰かとご一緒なのかしら。

そう考え、訪問は諦めて、話を聞くことにした。

中からはイケメンの声しか聞こえない。そして、今なんかとんでもないこと

言ってるんだけど。

人からウサギに変わるですって!!そんなバカな話があるのでしょうか。

頭弱い系の人なのかしら。兄様って言ってたけど、兄は変態で、弟はバカなの

かしら。でも、かっこよければ全てよしよね。お父様コロンは復讐も果たして、

王子とも結婚いたしますが許してくださいまし。と心の中で父に祈る。

そして、この情報をディオ様に報告してみましょう。何かわかるかも

しれませんわね。コロンは、ディオ様の部屋へと行こうとしたが、ここ広すぎて、

道が全然わからないわ。どうやって、帰ればいいのかしら。

うろうろしては行き止まりを繰り返す。その時に、見覚えのある男とすれ違う。

「マロンか?」

この名前ということは、売春婦の時の客だわ。誰かしら。そう思い振り返ってみる。

そこには、殺人などを請け負うサムがいた。

「あら、サム、なぜあなたみたいな方がお城にいるの」

「お前こそ、こんな城でまで活躍しているとは立派になったものだな」

と言いながら、私の肩を抱き寄せるサム。

「やめてよ。私はディオ様のメイドになったんだから」

「本気か?お前アイツのこと知ってて、メイドになったのか」

「何よ。お父様のことならあなたにも以前確認したはずだわ」

「お前、俺が顧客情報漏らすと思うのかよ。バカな女だな」

私は、サムの手を肩からはずした。

「どういうことよ」

サムは小声でしか話せない内容だと私を手招きした。そして、耳元で

「お前が本当にバカで間抜けな女だから、今回は特別に教えてやる。

お前の父を殺したのは俺だよ。刑務所の中で殺されたことになっているが、

実際は、お前の父がディオ様の悪事をすべて国王様に暴露すると言ったから、

罪をなすり付けられて俺に殺されたんだよ。もちろん依頼人は、お前のご主人で

あるディオ様だよ」

私は、怒りのあまりサムを殴りかかったが、サッと避けられディープキスをされる。

「いい女だったのに。残念だよ」

そう言って、立ち去っていった。私は混乱する。父はやっていないと思っていたが、

現実がここまでひどいものだったとは自分の想像以上で理解が追い付かない。

やはり、父は最後まで素晴らしい人格の持ち主だった。

それがわかっただけでも私は嬉しい。あとは父の仇であるディオを殺せば、

私の長かった復讐は終わるんだ。パンツの中に忍び込ませてあった短剣を

確かめる。ディオの部屋へとたどり着かなければならない。

近くでわたしたちのやり取りを見ていたメイドをにらみ、

「ディオ様の部屋に案内しなさい」

短剣を首に押し当てながら言うと、メイドは目をウルウルとさせ、コクリと頷き、

ディオの部屋まで案内した。
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