転生後はウサギですが、王子様が愛してくれるようです。

SORA

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マリの恋心

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ルキが私の服を探しに行ってくれた。風呂場でのルキの行動は、

悪者から守ってくれるヒーローのようだった。正直かっこよすぎて、

胸がキュンキュンしていた。

その後も、慌てることもなく冷静に、私にジャケットを貸してくれる

大人なスマートな部分も持っているし、最高の男性だと思う。

でも、バレないようにと言いながらもなぜか肩に担がれたの残念だった。

やはり、女の子だからそこはお姫様抱っこがよかったなと思い、

文句を言ってしまった。

私は、もうルキを好きになっているのだろう。認めてしまえば

楽になるかもしれない。そう思った私は行動に出ることにした。

布団に私を入れるだけで手も出さないルキ。あんまりやりたくはなかったけど、

あざとかわいいと言われている布団から顔だけ出してみるという行為を

思い切ってやってみた。

やはり私みたいなブスでは全く効果がないようだった。悲しかった。

ルキが好きだから、人間のうちに愛されたくて頑張ったのに。

悲しいことに、ルキは私から逃げるように部屋から出て行ってしまった。

ルキにとっては、私はウサギだもの。かわいい動物、所詮ペットでしかない。

人間に戻りたいと心からそう思うようになり始める。このままでいてと願うも、

そんな都合のいいことは起こらず、また貧血が起きたようになり、ウサギに

戻っていた。もしかして、この頭がクラっとなるのが、変化の合図なのかも

しれない。それが分かれば少しは対応できるようになるかもしれないなと希望を

見い出せた気がしたのに、私はまた眠ってしまっていた。


「マリ、マリ、大丈夫か」

ルキの心配そうな優しい声が聞こえる。この声も好き。全部好き。

「おはよう。ルキ、寝ちゃってごめんね」

「いや、無事ならいいんだ。でも、こんな何回も人からウサギに変化してて体に害は

ないんだろうな?」

「そんなのわかんないよ。頭がクラっとした時に変わるってことは確かみたい」

「最近、眠ることが多いような気がするから心配なんだ。魔術師を呼び、

一度相談してみよう。マリがいなくなるのは嫌なんだ」

心配してくれながら、私の顔を撫でるルキ。ルキの手は気持ちいいな。

湯たんぽみたいで落ち着くな。しかも、そのセリフだと告白みたいに

聞こえちゃうから、私勘違いしちゃうよ。赤目のウサギだからって意味だよね。

自分自身を戒める。私はウサギ、ウサギなんだから。

「ありがとう。ルキ」

そう言い残し、私はまた眠ってしまった。
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