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本編
第4話 無の神聖レベル
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~10年後~
西暦112年
俺は前世の記憶を持ったまま生まれ変わったらしい。
汚い路地裏であのおばあさんが拾ってくれていなかったら俺はどうなっていただろう。
拾ってくれたおばあさんは運良く孤児院を経営していたため、10年間養ってくれた。
そのおかげで大病にもならず無事10歳になれた。
「皆さん、神に祈りを捧げる時間ですよ」
孤児院で働いているお姉さんが子供達にそう伝えると神の銅像の前で皆が祈りを捧げる。
ここは王国の領土にある何十年か前に誕生したカッフィスという神を信仰する宗派の孤児院。
「あれ?あの子は?」
神を信仰する場であっても俺は神を信用する気はない。
神に仕える教皇に俺は殺された。
信用できるはずがない。
皆が神に祈りを捧げている間、俺は孤児院の庭で剣を振るっていた。
「くっそ…ステータスが全然上がらない」
いつも皆が祈りを捧げている時間は毎日剣術の練習をしているが成長速度が乏しい。
LV7
名前 フィアド レイネ
性別 男
宗派 カッフィス
HP 25/25
信仰度 1/100
所持武器 鉄の剣
神聖レベル 0/100
ステータス欄を見ると神聖レベルが0になっている。
剣の練習などをしても、多少筋肉がつくだけだ。
どうすれば神聖レベルが上がるのか。
まずはこの無の神聖レベルを上げなければならない。
「何やってるの?」
俺が疲れ切って庭に倒れていると真上から見下ろすように少女が話しかけにきた。
「世界について考えてるんだよ。エリー」
「また分からないこと言ってー」
いつも祈り終わった後、俺によく話しかけてくる栗色の髪の同い年の少女だ。
「そんなに体動かしてたら死んじゃうよ」
少女は不安そうにこちらを見る。
「このくらいどうってことない…」
そう言いながら立ってはみたもののふらついた。
まだ体が幼いせいか体力が続かない。
「ほらぁ!言ったでしょ、体動かしすぎなんだって」
「でも、このままじゃ…」
ガクッ!
倒れた後、走馬灯のようなものを見た。
前世の記憶や孤児院での記憶が波のように流れていくように感じた。
その中に前世の母親が本を読んでくれている光景があった。
「お母さん、これはどんな本なの?」
俺が小さい頃、お母さんに本を読んで欲しくて色々な本を寝る前に読み聞かせてくれた。
「今度は何かしら」
そうして読んでくれたのは『妖精の森』という本だった。
「昔々旅人さんがいました。旅人さんは商売のために森を抜けた先にいるおばあさんに薬を届けに行きました。しかし、旅人さんは森の中で迷子になってしまいました。そんな時、妖精さんが旅人さんの前に現れました。そして、妖精さんは可哀想な旅人さんを助けるため旅人さんに魔法をかけてあげました。そうすると、旅人さんは妖精さんのように飛べるようになりました。飛べるようになった旅人さんは妖精さんにお礼を言い、おばあさんに薬を届けに行けましたとさ…」
お母さんの優しい声と共に思い出したお伽話。懐かしさを感じた。
これで俺は終わってしまうのか…
「お……、お…て、起きて!」
エリーの声が聞こえた瞬間、目が覚めた。
「びっくりしたよ!いきなり倒れちゃうから!私がすぐに部屋に連れてかなかったら危なかったよ!」
泣きそうな顔でエリーが言っている。
「心配させたみたいでごめんな」
「なんで謝ってるのよ!」
エリーは目を擦ると俺を抱きしめた。
「いててっ」
「あっ!ごめん!つい抱きついちゃった」
「全然大丈夫だ。それよりありがとう。」
エリーの頬が赤くなった
「もう!私がいなきゃダメなんだから!」
嬉しそうな顔でエリーが言う。
起きた時は夜だったので、何十分かした後、エリーは自分の部屋へ帰っていった。
俺は一人になってさっき見た走馬灯について考えた。
母さんが読んでくれた精霊がいる森に行けば魔法を使えるようになる話が本当なら、神聖レベルの上げ方が分かるのでは…
西暦112年
俺は前世の記憶を持ったまま生まれ変わったらしい。
汚い路地裏であのおばあさんが拾ってくれていなかったら俺はどうなっていただろう。
拾ってくれたおばあさんは運良く孤児院を経営していたため、10年間養ってくれた。
そのおかげで大病にもならず無事10歳になれた。
「皆さん、神に祈りを捧げる時間ですよ」
孤児院で働いているお姉さんが子供達にそう伝えると神の銅像の前で皆が祈りを捧げる。
ここは王国の領土にある何十年か前に誕生したカッフィスという神を信仰する宗派の孤児院。
「あれ?あの子は?」
神を信仰する場であっても俺は神を信用する気はない。
神に仕える教皇に俺は殺された。
信用できるはずがない。
皆が神に祈りを捧げている間、俺は孤児院の庭で剣を振るっていた。
「くっそ…ステータスが全然上がらない」
いつも皆が祈りを捧げている時間は毎日剣術の練習をしているが成長速度が乏しい。
LV7
名前 フィアド レイネ
性別 男
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HP 25/25
信仰度 1/100
所持武器 鉄の剣
神聖レベル 0/100
ステータス欄を見ると神聖レベルが0になっている。
剣の練習などをしても、多少筋肉がつくだけだ。
どうすれば神聖レベルが上がるのか。
まずはこの無の神聖レベルを上げなければならない。
「何やってるの?」
俺が疲れ切って庭に倒れていると真上から見下ろすように少女が話しかけにきた。
「世界について考えてるんだよ。エリー」
「また分からないこと言ってー」
いつも祈り終わった後、俺によく話しかけてくる栗色の髪の同い年の少女だ。
「そんなに体動かしてたら死んじゃうよ」
少女は不安そうにこちらを見る。
「このくらいどうってことない…」
そう言いながら立ってはみたもののふらついた。
まだ体が幼いせいか体力が続かない。
「ほらぁ!言ったでしょ、体動かしすぎなんだって」
「でも、このままじゃ…」
ガクッ!
倒れた後、走馬灯のようなものを見た。
前世の記憶や孤児院での記憶が波のように流れていくように感じた。
その中に前世の母親が本を読んでくれている光景があった。
「お母さん、これはどんな本なの?」
俺が小さい頃、お母さんに本を読んで欲しくて色々な本を寝る前に読み聞かせてくれた。
「今度は何かしら」
そうして読んでくれたのは『妖精の森』という本だった。
「昔々旅人さんがいました。旅人さんは商売のために森を抜けた先にいるおばあさんに薬を届けに行きました。しかし、旅人さんは森の中で迷子になってしまいました。そんな時、妖精さんが旅人さんの前に現れました。そして、妖精さんは可哀想な旅人さんを助けるため旅人さんに魔法をかけてあげました。そうすると、旅人さんは妖精さんのように飛べるようになりました。飛べるようになった旅人さんは妖精さんにお礼を言い、おばあさんに薬を届けに行けましたとさ…」
お母さんの優しい声と共に思い出したお伽話。懐かしさを感じた。
これで俺は終わってしまうのか…
「お……、お…て、起きて!」
エリーの声が聞こえた瞬間、目が覚めた。
「びっくりしたよ!いきなり倒れちゃうから!私がすぐに部屋に連れてかなかったら危なかったよ!」
泣きそうな顔でエリーが言っている。
「心配させたみたいでごめんな」
「なんで謝ってるのよ!」
エリーは目を擦ると俺を抱きしめた。
「いててっ」
「あっ!ごめん!つい抱きついちゃった」
「全然大丈夫だ。それよりありがとう。」
エリーの頬が赤くなった
「もう!私がいなきゃダメなんだから!」
嬉しそうな顔でエリーが言う。
起きた時は夜だったので、何十分かした後、エリーは自分の部屋へ帰っていった。
俺は一人になってさっき見た走馬灯について考えた。
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