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本編
第5話 神の襲撃
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神聖レベルの解放の鍵が妖精の力にあるかもしれないということが分かった。
だが、確証はない。
あれがただのお伽話だったという可能性もある。
行く価値があるのか。
妖精がいたとしてそのような能力を持っているのか。
こう考えても何も始まらないか。
ここから出たら妖精の森を探そう。
その日はひどく疲れたのでもう寝ることにした。
~次の日~
いつも通りお祈りの時間の間、剣の稽古をしていた。
「おっ!レベルが上がったか!」
大きな変化は無くともレベルが上がるのは嬉しい。
そろそろ体力もついてきたことだ。
以前からいつでも孤児院を抜け出せるように作っていた脱出経路を使うことにするか。
孤児院の人には世話になったが、ずっとここにいても教皇を倒せるほどの力がつくとは思えない。
「今日は剣の練習終わるの早いのね」
如雨露を持ったエリーがいた。
今日の水やりの当番なのだろう。
「まあ、昨日ぶっ倒れたし、またお前に世話されるのも嫌だからな」
「ひっどーーい!」
エリーは頬を膨らませた。
「水やり手伝ってやるよ」
「いいの?」
俺は腕まくりをし、如雨露に水を汲んだ。
二人で水やりをやった後にそれは起きた。
ガンッ!!!
「なんだ!今の音!孤児院の表門から聞こえたぞ!」
「なんの音?」
後ろでエリーが不安そうに俺の手を握る。
俺は花壇から身を隠しながら表をみると、門が壊され、そこには孤児院の修道士3人と侵入してきたとみえるアッシュール教の服を着た司教と修道士が20人程度いた。
「この孤児院は偽りの神を信仰していると聞き、教皇の命により浄化しに来ました」
「何を言っているのですか?アッシュール教とは今日まで良好な関係を…」ゴスッ!
アッシュール教の司教は持っていた杖を戸惑っている孤児院の修道士の頭に目掛けて振り下ろした。
孤児院の修道士が倒れ、頭の血が地面に飛び散った。
それを見た俺はここにいたら殺されると思い、エリーの手を強く握りしめ、孤児院の裏に急いで逃げた。
「一体何があったの!?」
「アッシュール教の奴らがここの人らを邪教徒だと言って壊しにきたんだ」
「そんな…アッシュール教とは良い関係を築いてきたって修道士のおばあさんが…」
エリーは泣きそうな顔をしていた。このままでは全員殺されるだろう。脱出経路を使って逃げなければ。
しかし、ここの孤児院の修道士のおばあさんや友達のことが頭をよぎった。
エリーを連れ、茂みに隠した脱出経路を草を掻き分け、通れるようにしたが本当に逃げていいのか迷った。
「エリー、この穴を通れば隣村に近い森に逃げれる。穴から出たあとは森に入って、俺が木々に巻きつけてる布を辿って逃げるんだぞ。俺は大事な物を忘れたから取りに帰るよ」
「えっ、一緒に逃げないの!?早く逃げないと!」
「大丈夫。すぐに後を追って行くから。あとそこの村人達に働かせてもらえ。エリーに食べ物をくれる筈だ。」
「本当に来てくれる?」
エリーが不安そうに尋ねる。
「ああ!忘れ物を取ってきたらすぐに逃げるさ」
エリーは渋々分かったと頷くと脱出経路の穴に入った。
そして、俺は皆を助けるため、表門に向かった。
だが、確証はない。
あれがただのお伽話だったという可能性もある。
行く価値があるのか。
妖精がいたとしてそのような能力を持っているのか。
こう考えても何も始まらないか。
ここから出たら妖精の森を探そう。
その日はひどく疲れたのでもう寝ることにした。
~次の日~
いつも通りお祈りの時間の間、剣の稽古をしていた。
「おっ!レベルが上がったか!」
大きな変化は無くともレベルが上がるのは嬉しい。
そろそろ体力もついてきたことだ。
以前からいつでも孤児院を抜け出せるように作っていた脱出経路を使うことにするか。
孤児院の人には世話になったが、ずっとここにいても教皇を倒せるほどの力がつくとは思えない。
「今日は剣の練習終わるの早いのね」
如雨露を持ったエリーがいた。
今日の水やりの当番なのだろう。
「まあ、昨日ぶっ倒れたし、またお前に世話されるのも嫌だからな」
「ひっどーーい!」
エリーは頬を膨らませた。
「水やり手伝ってやるよ」
「いいの?」
俺は腕まくりをし、如雨露に水を汲んだ。
二人で水やりをやった後にそれは起きた。
ガンッ!!!
「なんだ!今の音!孤児院の表門から聞こえたぞ!」
「なんの音?」
後ろでエリーが不安そうに俺の手を握る。
俺は花壇から身を隠しながら表をみると、門が壊され、そこには孤児院の修道士3人と侵入してきたとみえるアッシュール教の服を着た司教と修道士が20人程度いた。
「この孤児院は偽りの神を信仰していると聞き、教皇の命により浄化しに来ました」
「何を言っているのですか?アッシュール教とは今日まで良好な関係を…」ゴスッ!
アッシュール教の司教は持っていた杖を戸惑っている孤児院の修道士の頭に目掛けて振り下ろした。
孤児院の修道士が倒れ、頭の血が地面に飛び散った。
それを見た俺はここにいたら殺されると思い、エリーの手を強く握りしめ、孤児院の裏に急いで逃げた。
「一体何があったの!?」
「アッシュール教の奴らがここの人らを邪教徒だと言って壊しにきたんだ」
「そんな…アッシュール教とは良い関係を築いてきたって修道士のおばあさんが…」
エリーは泣きそうな顔をしていた。このままでは全員殺されるだろう。脱出経路を使って逃げなければ。
しかし、ここの孤児院の修道士のおばあさんや友達のことが頭をよぎった。
エリーを連れ、茂みに隠した脱出経路を草を掻き分け、通れるようにしたが本当に逃げていいのか迷った。
「エリー、この穴を通れば隣村に近い森に逃げれる。穴から出たあとは森に入って、俺が木々に巻きつけてる布を辿って逃げるんだぞ。俺は大事な物を忘れたから取りに帰るよ」
「えっ、一緒に逃げないの!?早く逃げないと!」
「大丈夫。すぐに後を追って行くから。あとそこの村人達に働かせてもらえ。エリーに食べ物をくれる筈だ。」
「本当に来てくれる?」
エリーが不安そうに尋ねる。
「ああ!忘れ物を取ってきたらすぐに逃げるさ」
エリーは渋々分かったと頷くと脱出経路の穴に入った。
そして、俺は皆を助けるため、表門に向かった。
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