五回目の転生〜残酷な神を俺は信じない〜

hugu

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本編

第2話 金の価値

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~森から出発して三時間後~

 やっと村に着いた。
 ここには道具屋や武器屋、教会がある。
 ここの教会もアッシュール教であり、司教がいる。
 司教は俺のところにいた神父より位が高い。
 それなりの神聖レベルだと思う。
 しかし、この村の教会も燃やされている。
 何が起きたか周りの村人から情報を聞くことにした。
 聞いた情報によると、その放火犯と司教は交戦した。戦いの末、司教は意識不明、犯人は逃亡したという。
 司教を倒すほどの者とは、神聖レベルや邪気レベルがどれほどの者か、、、

「そこの兄ちゃん、良い体つきしてるね、武器買っていくかい」

 振り返ると、武器屋のおっさんが俺に向かって言っている。

「どうしたそんな顔して、なにかあったのか?」
「ああ、ここの教会の司教が神の術を使うと聞いたが、」

 武器屋のおっさんにそう聞くと、おっさんは辺りを見渡し、周りに聞こえないように小声で

「それはすごい戦いだったぜ。だが司教様が白く光った後、その男が司教様のほうに向かって黒い球を飛ばしたんだ。そうすると、司教様が森の方に飛んでったんだ。男が逃げた後、森の中に傷だらけの司教様を発見、、、というわけだ」

 黒い球が飛ぶ?意味が分からなかった、しかし、白く光る現象は経験している。

「何故小声なんだ?」
「こんな話してたらアッシュール教の奴に何言われるか分からんからな。国一番の術師である教皇様に目つけられたらお終いだ」

 街にはそれほど強い教皇がいるのか。
 いい話を聞けた。

「分かった、教えてくれてありがとう」

 俺は用が済んだため、立ち去ろうとすると、

「待てよ、兄ちゃん、話してやったんだから武器の一つや二つ買えよ」
「ああ、あれば鉄以上の剣を買おうか」
「銅の剣ならあるが、都では金の剣の製作をしているらしいぞ」
「あの神話でしか登場しない金が見つかったのか!」

 俺は子供のように目を丸くした。
 小さい頃、母から聞いたことがある冒険家が黄金に輝く水を変形し、宝石や剣にする物語があった。
 あの物語で出てくる伝説の金が見つかったなんてとても信じられないことだ。

「国王が腕のいい鍛冶師に金の剣の製作を頼んでるらしい」

 それを言った小柄な鍛冶師がニヤニヤしている。
 とても不審に思った。
 すると、店の奥から金色に光る短剣を持ってきた。

「これは……」
「そうだ、これが金の武器だ」
「何故持っている?」
「王が武器製作を任した奴は俺のいとこなんだよ。そのいとこからこの金塊でなんでも作っていいと言われたんで、量が少ないから短剣を作ったってわけさ」

 おっさんはさっきよりも不気味な笑顔で俺に言う。

「お前さん、この武器を使ってみるのはどうだ?」
「使っていいのか?この俺が?」
「いいのさ、武器は使われてこそ生きるってもんよ」

 そう言って、俺に金の短剣を手渡した。

「じゃあ使わせてもらうぜ、で、何ゴールドなんだ?」
「今は割引で5000ゴールドだ!」
「5000………5000ゴールド!?」

 この世界では20ゴールドで力仕事を十時間して貰える量だ。

「いつでもいいぞ、返してくれるんだったら」
「本当か?」
「いつかは返せよ」
「分かったよ、おっさんが死ぬまでには必ず返すよ」
「死ぬ間際に渡すのは無しにしてくれよ」

 そう言っておっさんにお礼を言い、道具を揃え、国一番の術師である教皇がいるという都に行く事にした。

計5080ゴールド
現所持金130ゴールド(借金5000ゴールド)

 今は西暦95年
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