五回目の転生〜残酷な神を俺は信じない〜

hugu

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本編

第11話 術について

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「一体君は何者なんだ?それにそのネックレス……」

 俺は狼を操っていたと思われる少女に聞く。

「私はミイ。このネックレスを見て分かる通りイシュタル教よ」

 この子があの商人が言っていたイシュタル教の子なのか。
 そして、先程の獣を操る技といい、どういうことだ?

「さっき獣を操っているように見えたが、どうやったんだ?」
「知らないの?あれはイシュタル教で伝えられている闇属性の術よ」

 闇属性?
 術とはアッシュール教の奴らが使っていたやつか。

「お前は術の使い方を知っているのか?」
「質問攻めやめてくれる?助けてくれたのはありがたいんだけど、こっちも村から逃げてきて必死なの」

 確かに……さっきまであんなにボロボロだった少女にここまで一方的に質問攻めにするのは失礼か。

「なら、術を教えてくれる代わりに村人からお前を護衛しようか」
「あんたみたいな術のことも知らない奴に護衛されても迷惑なだけよ」

 なんだこいつ気が強い奴だな。

「俺を雇ったほうがいいぞ。あんな獣数匹だけじゃ逃げきれないと思うが」

 ミイは悔しい表情を浮かべる。

「そんなについて行きたいなら好きにすれば良いわ!」

 そう言い、ミイが立ち去ろうとしたが

グゥー……

「うっ!」

 ミイのお腹が鳴った。

「腹減ってるんだろう?熊の肉食べていけよ」
「別にお腹なんて空いて……」

グゥー!

 森に響き渡るほどの音でお腹が鳴る。
 流石に誤魔化せないと思ったのか戻ってきた。

「うぅ……仕方ないわね!食べてあげるわよ!」

 熊の焼肉を美味しそうに食べる。

「ふぅーん。不味くはないわね」

 俺の分まで食べる勢いで熊の焼肉を頬張る。
 余程お腹を空かせていたんだな。
 機嫌がいい時に色々聞いておこう。

「術について教えてくれるか?」
「術はね属性があって、《火》《水》《風》《岩》《光》《闇》があるわ。私達イシュタル教は闇属性を得意としているの」

 肉を頬張りながら説明する。

「宗教によって得意としている属性は違うのか?」
「そうね。アッシュール教の連中は光属性の術をよく使うわね」

 なら、あの教皇達が使っていたのは光属性の術だったのか。
 ミイは機嫌が良く自分の知識を自慢したいのか術について色々話してくれた。
 ミイが言うには、術にも習得の難易度があるらしい。
 《下級》《中級》《上級》があり、級が上な術ほど強力だったり、便利な術が増えるという。

「ミイはどこまでの術を扱えるんだ?」
「私は初級の闇属性の術は大抵扱えるわ」
「さっきの獣を操っていたあれも初級の術なのか?」
「あれは獣を扱う初級の術で《操獣》って言うわ。そんな事も知らないなんて私の故郷では考えれない話よ」

 宗教によって術の習得率が全く違うという訳か。
 早く《妖精の森》で術を習得しなければ、あの教皇には絶対勝てないな。
 
 


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