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19話
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足跡は小山の上に続き、上り終えるころに出会いは訪れた。だがしかし僕たちの思っていたものとは違った。
当初小鬼のような人間型の魔物を想像していた。しかし実物は人間だった。魔法使いのようでローブに大きな杖に支えられて歩いている。顔は良く見えないのでわからないが比較的若そうな風貌だ。今いる位置の少し後ろをみると比較的大きなくぼみができている。
「あれまずくないですか?」
「うーん。まあ」
「助けた方がよくないですか?かなり疲労してるみたいですし」
「そうだな。いくか。足はおそ」
「おーい。そこのひとー」
「おい」
僕の声掛けに振り向きこちらを見ると同時に木陰から白い巨体が動き出した。熊だ。
そして熊がその人に飛びかかっていく。
「こういうのはもうちょっと近づいてから声かけないと!まずいぞはしれ!」
「はい」
僕たちは落ちるように駆けた。
魔法使いは熊の攻撃を杖で防ぐ。魔力をまとった杖は熊の腕に当たり、軽い破裂音を響かせる。熊のほうは少しのけぞり、魔法使いの方は疲労は見えるが耐えるだけならできそうだ。
だが続いて何やら呪文のようなものも聞こえる。そして杖から炎の衝撃波のようなものがほとばしり熊の顔面に当たる。しかしダメージを負ったようには見えない。
逆に無理な体勢からの反撃だったせいか、魔法使いはふらつき倒れてしまった。このままだと追撃が。
僕がそう思い足により力を入れると視界からミレティアが消えた。盾を構えて飛んだのである。
ほんの一瞬で魔法使いの近くに降り立ち、盾をならして威嚇する。そしてそのまま盾を武器に熊の頭に一撃をいれる。熊のほうは一瞬は攻撃に動揺していたが、すぐさま切り替えて盾越しにミレティアを殴る。
「避難させろ!」
遅れて到着した僕にミレティアは叫ぶ。僕は命令通りに杖とその魔法使いを抱えて一旦距離を取り、10メートルほど離したところに横たえて、振り返った。すぐさま手伝おうと思ったのだ。
だがしかしそんな必要はなかった。ミレティアの目が距離を測るように動き、次の瞬間には大きな盾を投げ捨て斧槍を大きく振りかぶっりそのまま熊の首へと振り切った。
ズンという斧槍の振れる音。そしてなぜか木の表面が切れる音が聞こえ、最後にはポスンという何とも言えない音が聞こえた。
当初小鬼のような人間型の魔物を想像していた。しかし実物は人間だった。魔法使いのようでローブに大きな杖に支えられて歩いている。顔は良く見えないのでわからないが比較的若そうな風貌だ。今いる位置の少し後ろをみると比較的大きなくぼみができている。
「あれまずくないですか?」
「うーん。まあ」
「助けた方がよくないですか?かなり疲労してるみたいですし」
「そうだな。いくか。足はおそ」
「おーい。そこのひとー」
「おい」
僕の声掛けに振り向きこちらを見ると同時に木陰から白い巨体が動き出した。熊だ。
そして熊がその人に飛びかかっていく。
「こういうのはもうちょっと近づいてから声かけないと!まずいぞはしれ!」
「はい」
僕たちは落ちるように駆けた。
魔法使いは熊の攻撃を杖で防ぐ。魔力をまとった杖は熊の腕に当たり、軽い破裂音を響かせる。熊のほうは少しのけぞり、魔法使いの方は疲労は見えるが耐えるだけならできそうだ。
だが続いて何やら呪文のようなものも聞こえる。そして杖から炎の衝撃波のようなものがほとばしり熊の顔面に当たる。しかしダメージを負ったようには見えない。
逆に無理な体勢からの反撃だったせいか、魔法使いはふらつき倒れてしまった。このままだと追撃が。
僕がそう思い足により力を入れると視界からミレティアが消えた。盾を構えて飛んだのである。
ほんの一瞬で魔法使いの近くに降り立ち、盾をならして威嚇する。そしてそのまま盾を武器に熊の頭に一撃をいれる。熊のほうは一瞬は攻撃に動揺していたが、すぐさま切り替えて盾越しにミレティアを殴る。
「避難させろ!」
遅れて到着した僕にミレティアは叫ぶ。僕は命令通りに杖とその魔法使いを抱えて一旦距離を取り、10メートルほど離したところに横たえて、振り返った。すぐさま手伝おうと思ったのだ。
だがしかしそんな必要はなかった。ミレティアの目が距離を測るように動き、次の瞬間には大きな盾を投げ捨て斧槍を大きく振りかぶっりそのまま熊の首へと振り切った。
ズンという斧槍の振れる音。そしてなぜか木の表面が切れる音が聞こえ、最後にはポスンという何とも言えない音が聞こえた。
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