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2章
19話
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遊べと言われて、周りを眺めてもこの部屋の遊具は遊び相手がいないと動かない物ばかりだ。ミーナはいるが、言葉も通じないし、念じても届かない。なら寝ようかとも思うが、今はそんな気分でもない。というよりも目の前のミーナがじっとこちらを見てるので何となく寝にくい。
というかなぜこのメイドは残ってるのだろうか?てっきりお嬢様つきのメイドと思っていたのだけど。
それに、僕を見張るように言われているのか、何もせずただ僕をじーっと見つめている。
むむむ、せっかくの自室だというのに。こうなったらと僕は自室を出てこの邸宅を探検することにした。
というよりは出口を探すことにした。これはここから脱出するためにではない。ここで足りない栄養を宿舎で得ようという作戦だ。そのためにはまだ案内されてない裏口を探さないといけない。
そうと決まればと、さっと自室から出てみる。思った通りミーナもそれについてくる。とりあえず、あるとすれば1階だろうと当たりを付けて降りていく。
そして僕の入ってきた入り口を背に探すことにした。目印は僕の部屋にあった小さい扉だ。お嬢様曰く裏口にも付けてくれてるそうなので、簡単みつかるだろう。それになんと今は雨が降ってるようで、ここまで好条件が重なれば、出口なんぞとすこしひげをなでる。そしてぴぴっと反応した方にてくてくと進んでいく。
かなり歩いただろうか?やっと目当ての場所についたようだ。下に僕用の扉、ひげに感じる雨水に、ずっと強くなった雨音。自分のことながら鼻がいや、ひげが高いというものだ。さあ早速と扉に手をかけるとすかさず邪魔が入った。
「だめですよー。いま雨が降ってるんですから」
ここまで何もしてこなかったくせに、ミーナは僕の体を抱え扉に背を向けさせて下ろす。大体濡れたって乾かせばすむことだし、時たま僕を汚れた、汚れたと言って水浸しにするくせにこんな時ばっかり濡れさせないなんて卑怯だ。なのでまたすっと扉の方に向かう。そうするとまたつかまえられる。何度か繰り返して、このメイド諦めないなと思ったので作戦を変えることにした。
「えらいですよー。お外はまた今度にしましょう」
そう諦めたふりをするのだ。ここまでの道のりは十分に覚えた。階段を上がって自室に戻るふりをする。そして登りきったところで階段の手すりに飛び乗り、一気に下まで降りる。そのままここに走ってきて抜けてしまう。外に出ればこちらのもので、草の影や何やに隠れて宿舎に行く。
完璧な作戦だ。
よしと実行に移す。まずは階段をのぼる。そして自室に行くと見せかけて、しゅっと飛ぶ。完璧だと思ったのも束の間。僕の思ったよりも手すりは丸く滑る。爪をたてようと思うには少し遅かった。降りようとは思ったが落ちるつもりはない。これはまずいと目を瞑って来るだろう衝撃に備える。
まだか、まだか、と少し怯える。なかなか衝撃は来ない。これが走馬灯というやつなのかと心臓が強くなる。耐えられずに右目を少しだけ開けると目の前には黒と白の布が見えた。
「突然走って危ないですよ。それとも私を出し抜こうとしました?」
とミーナが言う。どうやら僕の行動に気付いて一緒に飛び降りて、途中で僕を抱えて助けてくれたようだ。まさに命の恩人。今までの悪態を心で謝る。
「震えちゃって。そんなことしなくても雨が止んだら出られますからね。あんまり心配かけないでね」
と僕の頭を撫でる。もう何も言えないなとにゃぁとなく。いつまでも震えてるのも恥ずかしいので、折を見て飛び降り。以降は自室のベッドで体をまるめることにしたのだった。
というかなぜこのメイドは残ってるのだろうか?てっきりお嬢様つきのメイドと思っていたのだけど。
それに、僕を見張るように言われているのか、何もせずただ僕をじーっと見つめている。
むむむ、せっかくの自室だというのに。こうなったらと僕は自室を出てこの邸宅を探検することにした。
というよりは出口を探すことにした。これはここから脱出するためにではない。ここで足りない栄養を宿舎で得ようという作戦だ。そのためにはまだ案内されてない裏口を探さないといけない。
そうと決まればと、さっと自室から出てみる。思った通りミーナもそれについてくる。とりあえず、あるとすれば1階だろうと当たりを付けて降りていく。
そして僕の入ってきた入り口を背に探すことにした。目印は僕の部屋にあった小さい扉だ。お嬢様曰く裏口にも付けてくれてるそうなので、簡単みつかるだろう。それになんと今は雨が降ってるようで、ここまで好条件が重なれば、出口なんぞとすこしひげをなでる。そしてぴぴっと反応した方にてくてくと進んでいく。
かなり歩いただろうか?やっと目当ての場所についたようだ。下に僕用の扉、ひげに感じる雨水に、ずっと強くなった雨音。自分のことながら鼻がいや、ひげが高いというものだ。さあ早速と扉に手をかけるとすかさず邪魔が入った。
「だめですよー。いま雨が降ってるんですから」
ここまで何もしてこなかったくせに、ミーナは僕の体を抱え扉に背を向けさせて下ろす。大体濡れたって乾かせばすむことだし、時たま僕を汚れた、汚れたと言って水浸しにするくせにこんな時ばっかり濡れさせないなんて卑怯だ。なのでまたすっと扉の方に向かう。そうするとまたつかまえられる。何度か繰り返して、このメイド諦めないなと思ったので作戦を変えることにした。
「えらいですよー。お外はまた今度にしましょう」
そう諦めたふりをするのだ。ここまでの道のりは十分に覚えた。階段を上がって自室に戻るふりをする。そして登りきったところで階段の手すりに飛び乗り、一気に下まで降りる。そのままここに走ってきて抜けてしまう。外に出ればこちらのもので、草の影や何やに隠れて宿舎に行く。
完璧な作戦だ。
よしと実行に移す。まずは階段をのぼる。そして自室に行くと見せかけて、しゅっと飛ぶ。完璧だと思ったのも束の間。僕の思ったよりも手すりは丸く滑る。爪をたてようと思うには少し遅かった。降りようとは思ったが落ちるつもりはない。これはまずいと目を瞑って来るだろう衝撃に備える。
まだか、まだか、と少し怯える。なかなか衝撃は来ない。これが走馬灯というやつなのかと心臓が強くなる。耐えられずに右目を少しだけ開けると目の前には黒と白の布が見えた。
「突然走って危ないですよ。それとも私を出し抜こうとしました?」
とミーナが言う。どうやら僕の行動に気付いて一緒に飛び降りて、途中で僕を抱えて助けてくれたようだ。まさに命の恩人。今までの悪態を心で謝る。
「震えちゃって。そんなことしなくても雨が止んだら出られますからね。あんまり心配かけないでね」
と僕の頭を撫でる。もう何も言えないなとにゃぁとなく。いつまでも震えてるのも恥ずかしいので、折を見て飛び降り。以降は自室のベッドで体をまるめることにしたのだった。
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