14 / 46
14
しおりを挟む
そうして二人は無言でスタート地点まで戻ったものの、そこにはダヴィドの姿もアリスの姿もなかった。
「戻ってないみたいですわね。もしかして本当に探しに出てしまったのでしょうか?」
そう言ってシルヴァンの方を見ると、シルヴァンは特に心配する様子もなく答える。
「そうだな、戻ってきていないところを見ると彼らは僕や君がスタート地点に戻るはずはない、と考えたんだろう」
「でも、行き違いになるかもしれませんもの、ここで待ちましょう」
するとシルヴァンは肩をすくめて言った。
「せっかくこんな楽しそうな催し物を用意したのに? それに、いくら庭が広いとはいえ、きっとどこかで会うことができるだろう」
シルヴァンはいたずらっぽくそう言って微笑むと、アレクサンドラの手を取った。
「行こう」
そしてそのまま歩き始めると、アレクサンドラに尋ねる。
「ところで、この最初のヒントをどう思う? 君ならこの屋敷のことを熟知しているだろう。なにかわかることはないのか?」
強引にゲームを進めようとするシルヴァンに対し、やや呆れつつアレクサンドラは仕方なしに答える。
「そうですわね、この山というのは本物の山ではないのは確かだと思いますけれど、庭師が草刈りの時期に形を少しずつ変えていますもの。私にもわからないですわ」
そう答えて思いつく。客間から見える景色の中に双子の山があったことを。
あれならば、今日来たメンバーはみんな目にしているはずである。あとはそれに気づくか気づかないかだろう。
「スタート地点にあったんですわ」
そう言ってアレクサンドラが立ち止まると、シルヴァンは振り返り不思議そうに訊く。
「なにがだ?」
「双子の山ですわ!」
そう答えると、つないでいたシルヴァンの手を引っ張りスタート地点へ戻った。
「ほら、ここに双子の山が」
シルヴァンはあたりを見回し困惑した顔で答える。
「いや、ここにはなにも……」
そう言って地面を見つめハッとする。
「そうか、『陽の光が双子の山を照らしたとき』か! 確かに、この屋根の尖塔が日に照らされて双子の山のような影になっている。だが、影は移動しているから、これでは頂点が定まらないな。一体どこを指しているんだ?」
アレクサンドラはゆっくりと屋根を指さした。
「頂きとは、きっとあの尖塔の方だと思いますわ。頂きの指す方向とは書かれていませんもの」
そう答えると、二人は顔を見合わせ頷き急いで階段を登った。
「尖塔は二つある。どっちが正解だ?」
「右側だと思いますわ! 影になったとき右側の方が少し高く見えましたもの」
「そうか、ヒントには頂きと書いてあったな」
そう言って階段を登り尖塔の見張り台に出ると、そこに小さなテーブルが設置してあり四枚のメモが置かれているのを見つけた。
「見てくださいませ。これはきっと、第二のヒントですわ」
アレクサンドラがそのメモを手に取り差し出すと、シルヴァンはそれを受け取りアレクサンドラを尊敬の眼差しで見つめた。
「凄いな。君一人でここまで謎解きをしてしまうとは」
「え? いいえ、そんな。私はこの屋敷に詳しいですし、この中では一番有利だったと思いますわ」
「そんなことはないだろう。この屋敷の独特な形は一目見れば忘れられるものではない。君はその素晴らしい才能をもう少し誇ってもいい」
こんなにシルヴァンが褒めるなんて、なにか裏がありそうだと少し警戒しつつ、アレクサンドラは作り笑顔を返した。
「お褒めに預かり光栄ですわ。ありがとうございます。それより次のヒントを見てみましょう」
「そうだったな」
そうしてアレクサンドラはヒントの紙を読み上げる。
「『八時を指す輪のクリスマスローズから北へ三歩
』八時を指す? もしかしてこれは方向を指しているのかもしれませんわね」
「なるほど。この庭の八時の方向に、花壇かなにか花が輪っか状に植えられている場所があるのかもしれないな」
そう言ってシルヴァンは見張り台から庭の八時の方向を見た。アレクサンドラもそれに続いて横に立つと同じ方向を見つめた。
先に声を出したのはシルヴァンだった。
「見つけた! きっとあれのことじゃないか?」
「どこですの?」
そう言ってアレクサンドラはシルヴァンの指差す方向に目を凝らすと、花々が輪になって植えられているのを見つける。
「本当ですわ! きっとあれのことですわね!」
アレクサンドラが興奮しながらシルヴァンを見あげると、シルヴァンの熱のこもった眼差しにぶつかる。
それに、互いの唇があと少しで触れてしまいそうなほど近い位置にいた。
驚いたアレクサンドラは弾かれるように体を離した。
「申し訳ありません。大変失礼いたしました!」
そう言って頭を下げるアレクサンドラに、シルヴァンは少し照れくさそうに視線を逸らしながら答える。
「いや、僕の方こそ驚かせてすまない。抑えが利かなかった」
二人はなんとなく気まずくなり、しばらく無言になった。すると、シルヴァンが先に口を開いた。
「とにかく今見つけた花の輪の場所に行ってみよう」
「そうですわね」
そうして、シルヴァンは嬉しそうに微笑みアレクサンドラの手をつかんで歩き始めた。
そんなシルヴァンの背中を見つめながら、アレクサンドラはアリスを探さなくてもいいのだろうか? と少し不安になっていた。
屋敷の外に出てスタート地点を通ったが、やはりそこにアリスたちの姿はなかった。
「ダヴィドもシャトリエ侯爵令嬢もまだ戻ってきていませんのね。本当にどこにいるのでしょう。困りましたわ」
シルヴァンの背中に向かってアレクサンドラがそう言うと、シルヴァンは興味なさそうにちらりと周囲を見た。
「まだ庭の中で一つ目のヒントの謎解きでもしているのだろう」
そう答えると、突然立ち止まりアレクサンドラを無言でじっと見つめた。
「殿下、どうされたのですか?」
「君はお茶を飲んでいたときああ言っていたが、もしかして本当はダヴィドに気があるのか?」
アレクサンドラはなぜ急にそんな話になるのかまったく理解できなかったが、言われてみて少し考え答える。
「戻ってないみたいですわね。もしかして本当に探しに出てしまったのでしょうか?」
そう言ってシルヴァンの方を見ると、シルヴァンは特に心配する様子もなく答える。
「そうだな、戻ってきていないところを見ると彼らは僕や君がスタート地点に戻るはずはない、と考えたんだろう」
「でも、行き違いになるかもしれませんもの、ここで待ちましょう」
するとシルヴァンは肩をすくめて言った。
「せっかくこんな楽しそうな催し物を用意したのに? それに、いくら庭が広いとはいえ、きっとどこかで会うことができるだろう」
シルヴァンはいたずらっぽくそう言って微笑むと、アレクサンドラの手を取った。
「行こう」
そしてそのまま歩き始めると、アレクサンドラに尋ねる。
「ところで、この最初のヒントをどう思う? 君ならこの屋敷のことを熟知しているだろう。なにかわかることはないのか?」
強引にゲームを進めようとするシルヴァンに対し、やや呆れつつアレクサンドラは仕方なしに答える。
「そうですわね、この山というのは本物の山ではないのは確かだと思いますけれど、庭師が草刈りの時期に形を少しずつ変えていますもの。私にもわからないですわ」
そう答えて思いつく。客間から見える景色の中に双子の山があったことを。
あれならば、今日来たメンバーはみんな目にしているはずである。あとはそれに気づくか気づかないかだろう。
「スタート地点にあったんですわ」
そう言ってアレクサンドラが立ち止まると、シルヴァンは振り返り不思議そうに訊く。
「なにがだ?」
「双子の山ですわ!」
そう答えると、つないでいたシルヴァンの手を引っ張りスタート地点へ戻った。
「ほら、ここに双子の山が」
シルヴァンはあたりを見回し困惑した顔で答える。
「いや、ここにはなにも……」
そう言って地面を見つめハッとする。
「そうか、『陽の光が双子の山を照らしたとき』か! 確かに、この屋根の尖塔が日に照らされて双子の山のような影になっている。だが、影は移動しているから、これでは頂点が定まらないな。一体どこを指しているんだ?」
アレクサンドラはゆっくりと屋根を指さした。
「頂きとは、きっとあの尖塔の方だと思いますわ。頂きの指す方向とは書かれていませんもの」
そう答えると、二人は顔を見合わせ頷き急いで階段を登った。
「尖塔は二つある。どっちが正解だ?」
「右側だと思いますわ! 影になったとき右側の方が少し高く見えましたもの」
「そうか、ヒントには頂きと書いてあったな」
そう言って階段を登り尖塔の見張り台に出ると、そこに小さなテーブルが設置してあり四枚のメモが置かれているのを見つけた。
「見てくださいませ。これはきっと、第二のヒントですわ」
アレクサンドラがそのメモを手に取り差し出すと、シルヴァンはそれを受け取りアレクサンドラを尊敬の眼差しで見つめた。
「凄いな。君一人でここまで謎解きをしてしまうとは」
「え? いいえ、そんな。私はこの屋敷に詳しいですし、この中では一番有利だったと思いますわ」
「そんなことはないだろう。この屋敷の独特な形は一目見れば忘れられるものではない。君はその素晴らしい才能をもう少し誇ってもいい」
こんなにシルヴァンが褒めるなんて、なにか裏がありそうだと少し警戒しつつ、アレクサンドラは作り笑顔を返した。
「お褒めに預かり光栄ですわ。ありがとうございます。それより次のヒントを見てみましょう」
「そうだったな」
そうしてアレクサンドラはヒントの紙を読み上げる。
「『八時を指す輪のクリスマスローズから北へ三歩
』八時を指す? もしかしてこれは方向を指しているのかもしれませんわね」
「なるほど。この庭の八時の方向に、花壇かなにか花が輪っか状に植えられている場所があるのかもしれないな」
そう言ってシルヴァンは見張り台から庭の八時の方向を見た。アレクサンドラもそれに続いて横に立つと同じ方向を見つめた。
先に声を出したのはシルヴァンだった。
「見つけた! きっとあれのことじゃないか?」
「どこですの?」
そう言ってアレクサンドラはシルヴァンの指差す方向に目を凝らすと、花々が輪になって植えられているのを見つける。
「本当ですわ! きっとあれのことですわね!」
アレクサンドラが興奮しながらシルヴァンを見あげると、シルヴァンの熱のこもった眼差しにぶつかる。
それに、互いの唇があと少しで触れてしまいそうなほど近い位置にいた。
驚いたアレクサンドラは弾かれるように体を離した。
「申し訳ありません。大変失礼いたしました!」
そう言って頭を下げるアレクサンドラに、シルヴァンは少し照れくさそうに視線を逸らしながら答える。
「いや、僕の方こそ驚かせてすまない。抑えが利かなかった」
二人はなんとなく気まずくなり、しばらく無言になった。すると、シルヴァンが先に口を開いた。
「とにかく今見つけた花の輪の場所に行ってみよう」
「そうですわね」
そうして、シルヴァンは嬉しそうに微笑みアレクサンドラの手をつかんで歩き始めた。
そんなシルヴァンの背中を見つめながら、アレクサンドラはアリスを探さなくてもいいのだろうか? と少し不安になっていた。
屋敷の外に出てスタート地点を通ったが、やはりそこにアリスたちの姿はなかった。
「ダヴィドもシャトリエ侯爵令嬢もまだ戻ってきていませんのね。本当にどこにいるのでしょう。困りましたわ」
シルヴァンの背中に向かってアレクサンドラがそう言うと、シルヴァンは興味なさそうにちらりと周囲を見た。
「まだ庭の中で一つ目のヒントの謎解きでもしているのだろう」
そう答えると、突然立ち止まりアレクサンドラを無言でじっと見つめた。
「殿下、どうされたのですか?」
「君はお茶を飲んでいたときああ言っていたが、もしかして本当はダヴィドに気があるのか?」
アレクサンドラはなぜ急にそんな話になるのかまったく理解できなかったが、言われてみて少し考え答える。
251
あなたにおすすめの小説
もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません~死に戻った嫌われ令嬢は幸せになりたい~
桜百合
恋愛
旧題:もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません〜死に戻りの人生は別の誰かと〜
★第18回恋愛小説大賞で大賞を受賞しました。応援・投票してくださり、本当にありがとうございました!
10/24にレジーナブックス様より書籍が発売されました。
現在コミカライズも進行中です。
「もしも人生をやり直せるのなら……もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません」
コルドー公爵夫妻であるフローラとエドガーは、大恋愛の末に結ばれた相思相愛の二人であった。
しかしナターシャという子爵令嬢が現れた途端にエドガーは彼女を愛人として迎え、フローラの方には見向きもしなくなってしまう。
愛を失った人生を悲観したフローラは、ナターシャに毒を飲ませようとするが、逆に自分が毒を盛られて命を落とすことに。
だが死んだはずのフローラが目を覚ますとそこは実家の侯爵家。
どうやらエドガーと知り合う前に死に戻ったらしい。
もう二度とあのような辛い思いはしたくないフローラは、一度目の人生の失敗を生かしてエドガーとの結婚を避けようとする。
※完結したので感想欄を開けてます(お返事はゆっくりになるかもです…!)
独自の世界観ですので、設定など大目に見ていただけると助かります。
※誤字脱字報告もありがとうございます!
こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
いや、無理。 (本編完結)
詩海猫(8/29書籍発売)
恋愛
細かいことは気にせずお読みください。
一旦完結にしましたが、他者視点を随時更新の間連載中に戻します。
もはや定番となった卒業パーティー、急に冷たくなって公の場にエスコートすらしなくなった婚約者に身に覚えのない言い掛かりをつけられ、婚約破棄を突きつけられるーーからの新しい婚約者の紹介へ移るという、公式行事の私物化も甚だしい一連の行動に、私は冷めた瞳をむけていたーー目の前の男は言い訳が終わると、
「わかってくれるだろう?ミーナ」
と手を差し伸べた。
だから私はこう答えた。
「いや、無理」
と。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
私たちの離婚幸福論
桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。
しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。
彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。
信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。
だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。
それは救済か、あるいは——
真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
報われない恋の行方〜いつかあなたは私だけを見てくれますか〜
矢野りと
恋愛
『少しだけ私に時間をくれないだろうか……』
彼はいつだって誠実な婚約者だった。
嘘はつかず私に自分の気持ちを打ち明け、学園にいる間だけ想い人のこともその目に映したいと告げた。
『想いを告げることはしない。ただ見ていたいんだ。どうか、許して欲しい』
『……分かりました、ロイド様』
私は彼に恋をしていた。だから、嫌われたくなくて……それを許した。
結婚後、彼は約束通りその瞳に私だけを映してくれ嬉しかった。彼は誠実な夫となり、私は幸せな妻になれた。
なのに、ある日――彼の瞳に映るのはまた二人になっていた……。
※この作品の設定は架空のものです。
※お話の内容があわないは時はそっと閉じてくださいませ。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
殺された伯爵夫人の六年と七時間のやりなおし
さき
恋愛
愛のない結婚と冷遇生活の末、六年目の結婚記念日に夫に殺されたプリシラ。
だが目を覚ました彼女は結婚した日の夜に戻っていた。
魔女が行った『六年間の時戻し』、それに巻き込まれたプリシラは、同じ人生は歩まないと決めて再び六年間に挑む。
変わらず横暴な夫、今度の人生では慕ってくれる継子。前回の人生では得られなかった味方。
二度目の人生を少しずつ変えていく中、プリシラは前回の人生では現れなかった青年オリバーと出会い……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる