特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt

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ジャック・ザ・リッパー

作戦会議

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 ハイルに探知は任せている。流石に、人口の多いこの街で一人を探し出すとなると俺の頭でも処理が追いつかない。かすかに残した痕跡から探し出すのはハイルに頼んでいるが、どうだろうか。

『探知に成功しました。場所はイールバランんが所有する屋敷です。』

 よし、場所はわかった。しかし、このまま突っ込むわけにはいかない。彼女がいる場所は、貴族の場所だからだ。まずは、子爵様たちに話を聞かなくては、面倒ごとに巻き込まれるのはごめんだ。

 子爵の屋敷

 屋敷に戻るとちょうど散らかった家具や扉の破片を片付けているところだった。

「ディオン、その様子だと逃がしたみたいだな。」
「ええ、ですが収穫はありましたよ。」
「ほんとか⁉」

 今回の襲撃してきた敵について、探知でどこにいるかの情報について話した。

「なるほど、イールバランのところか。あやつにそこまでの力があったとはな。あまり良い噂は聞かなかったが、今回は異例だな。」
「俺は襲撃者が人間だったことに驚いたぜ。人型の魔物かと思ったぜ。」
「人間離れはしてますね。薬によるものですが。」
「ま、今決めるのはどうやって、イールバランの屋敷に行くかだ。」

 つながりや、証拠がない限り難しい。前に情報屋のトリスから聞いたのはイールバランが二人組と取引をしていること。孤児が秘密裏に取引されたことか。二人組は見つからない可能性が高いな。孤児の線をあたるべきだろうか。

「前に、トリスさんから聞いた情報に孤児が取引されたってありましたよね。」
「しかし、特定には時間がかかると思うぞ。孤児院だってそれなりにある。」
「この国では孤児を買うという行為は法に触れますよね。」
「ああ、人間の売買は規定に沿った手続きをする必要がある。その手続きが認められているのは奴隷商くらいだ。」
「法を犯してまで人間を売買するところは少ないんじゃないですか?」
「確かに、つーことは、まさか、お前。」
「子爵様、孤児買いませんか?」
「わしが、孤児を買うふりをして突き止めればよいのだろう。それなりに地位もあれば、それを交渉の対価にもできるな。相手側としては捕まる心配もなくなるということか。絶好の商売相手ということだ。」

 そういうことだ。いちいち調べるよりも早く済むということだ。

「なら、仲介人を捕まえなければな。」
「その必要はねぇ、たぶん俺のだちが知ってるはずだ。」
「もしかして、トリスさんですか?」
「多分だが、今もこの近くにいるはずだ。あいつは事件の場所にはたいていいるもんだ。」
「まじすか、もしかして呼んだら来たりします?」
「いや、呼ばなくてもここにいますであります!」

 声のほうを振り返ると、先ほどまで片づけをしていた兵士の一人がビシッと敬礼していた。ということは、近くどころか事件に巻き込まれてんじゃねーか!

「いつからいたんだよ!」
「そりゃ、警備の配置を改めてるところから、ずっとであります!」
「な、いたろ。」

 もう、子爵様も驚いて口を開けたまま固まってるよ。まぁ、手間が省けてよっかたのか?

「トリス、俺らが言った通りだ。」
「孤児院だろ、実は後で売れると思ってな、特定ずみよぉ。」

 なんとも仕事が早いこって、あとはイールバランとのつながりについて調べるだけだ。それは子爵様にまかせるとしよう。しかし、今回の黒幕は誰なんだろうか。イールバランか、それとも二人組か。まだ、わからないな。

「ひとまず明日の予定は子爵様の護衛ってところか。」
「そうだな、わしも役に立てるようで嬉しいわ。」

 残りの片づけは俺がやるはめになった。壊れたものを鍛冶錬金の応用で直していく。壁と扉と窓にと修復箇所はまだまだありそうだ。

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