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第0話
プロローグ
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今、俺は見た事の有る場所に寝ている。
少なくとも過去3年間の間に見たことがあるであろう場所は辺り一面不揃いな雑草。
少し遠くには過去一撃で生命力ギリギリまで削り取られたモンスターが少なくとも数十頭。
ふと、両腕に何かが乗っている重さを感じた。頭も何かに乗っているような感覚 いや、誰かに膝まくらをされている。恐る恐る誰だろうと確認すると、知り合いだったという安心感とイケメンな男だったという複雑な気持ちになった。
二人の中に少しの沈黙ができる。どうやら膝まくらをしてくれている彼は俺が起きている事に気付いていないようだっ
た。
俺は深呼吸を二、三回した後、ガバッと起き上がった。
「あ、起きましたか?未来。寝癖ついてますよ。」
そういうと同時に彼は未来の前髪を触りだし、そのまま頭に手を置き撫で始めた。未来は頭を撫でられた事により重くなった瞼をこじ開けた。
「あぁ。おはよう、深夜。そういう事は女にしてやれ。」
彼は未来の言っている事がわからないのか手を動かしながら思考に入っていた。
彼は未来の幼馴染の従兄弟の間来入 深夜
である。I.Q200を軽々と越える頭脳を持っている上、運動神経抜群、無口系気だるけイケメンと呼ばれる程のモテ男で有る。その上、モテているという自覚が無く、いつも暇があれば未来の頭を撫でている。未来は別に嫌なわけでも無いので抵抗せず撫でられている。複雑な気分だが。
ここまで深夜は完璧で、素晴らしいのだが、急変する性格が怖い怖い。
「なぁ深夜。二重人格治ったのか?」
未来が聞くと深夜が動かしていた手をピクッと止めた。
「全然、治っているどころか悪化と言うか完全に性格が真っ二つに割れましたよ。」
深夜は薄笑いをしながら未来の頭を再び
撫で始めた。
「そんな事より良い川があれば何の問題もなく飛び込みますから宜しくお願いしますね未来。」
「一々言わなくて良い。それと飛び込み禁止なこの二重人格自殺愛好家!」
未来が深夜と話しながら深夜の緩んだネクタイを締めているとふと、右横からシャッター音が聞こえた。
其処には、鼻血を出しながら必死に深夜と未来み向けたカメラのシャッターを切る幼馴染、樂雷 叶の姿があった。
「朝かと思って起きたらいきなり未来と深夜がイチャイチャしててびっくりしたけど未来強気受け、深夜強気攻め尊いから何でも良いにゃ。私もう死んでも良いにゃ」
叶はぶつぶつと念仏のように唱えながら相変わらずシャッターを切っていた。
霧ヶ崎 叶は一言で言うと、未来受け、深夜攻めのカップリングがあれば一週間絶食しても生きていけると本人が言うほどの腐女子である。
未来はハッとして視線を感じた左横を見た。
其処には未来の実の妹で有る、火津月 絵馬がかわいそうな子供を見るような目をこちらに向け手を合わせていた。
絵馬は未来とはあまり似ていない為兄妹だとは思われないがしっかりした兄妹である。絵馬は全国実力模試というテストで全国二位の実力を持つ者である。
因みに一位は深夜。三位は未来。叶は六位である。
右から数えて、脳筋、自殺愛好家、世話係である。
そして未来。火津月 未来はここに来るまでのことを思い出した。
「俺ら、転移してまた同じ所に召喚されてるじゃねェかァ!」
未来は人生の中で一番といっても過言では無い大きい声で叫んだ。
どうやら四人は異世界から日本に転移させられ、日本から異世界に何者かによって召喚されたらしい。
少なくとも過去3年間の間に見たことがあるであろう場所は辺り一面不揃いな雑草。
少し遠くには過去一撃で生命力ギリギリまで削り取られたモンスターが少なくとも数十頭。
ふと、両腕に何かが乗っている重さを感じた。頭も何かに乗っているような感覚 いや、誰かに膝まくらをされている。恐る恐る誰だろうと確認すると、知り合いだったという安心感とイケメンな男だったという複雑な気持ちになった。
二人の中に少しの沈黙ができる。どうやら膝まくらをしてくれている彼は俺が起きている事に気付いていないようだっ
た。
俺は深呼吸を二、三回した後、ガバッと起き上がった。
「あ、起きましたか?未来。寝癖ついてますよ。」
そういうと同時に彼は未来の前髪を触りだし、そのまま頭に手を置き撫で始めた。未来は頭を撫でられた事により重くなった瞼をこじ開けた。
「あぁ。おはよう、深夜。そういう事は女にしてやれ。」
彼は未来の言っている事がわからないのか手を動かしながら思考に入っていた。
彼は未来の幼馴染の従兄弟の間来入 深夜
である。I.Q200を軽々と越える頭脳を持っている上、運動神経抜群、無口系気だるけイケメンと呼ばれる程のモテ男で有る。その上、モテているという自覚が無く、いつも暇があれば未来の頭を撫でている。未来は別に嫌なわけでも無いので抵抗せず撫でられている。複雑な気分だが。
ここまで深夜は完璧で、素晴らしいのだが、急変する性格が怖い怖い。
「なぁ深夜。二重人格治ったのか?」
未来が聞くと深夜が動かしていた手をピクッと止めた。
「全然、治っているどころか悪化と言うか完全に性格が真っ二つに割れましたよ。」
深夜は薄笑いをしながら未来の頭を再び
撫で始めた。
「そんな事より良い川があれば何の問題もなく飛び込みますから宜しくお願いしますね未来。」
「一々言わなくて良い。それと飛び込み禁止なこの二重人格自殺愛好家!」
未来が深夜と話しながら深夜の緩んだネクタイを締めているとふと、右横からシャッター音が聞こえた。
其処には、鼻血を出しながら必死に深夜と未来み向けたカメラのシャッターを切る幼馴染、樂雷 叶の姿があった。
「朝かと思って起きたらいきなり未来と深夜がイチャイチャしててびっくりしたけど未来強気受け、深夜強気攻め尊いから何でも良いにゃ。私もう死んでも良いにゃ」
叶はぶつぶつと念仏のように唱えながら相変わらずシャッターを切っていた。
霧ヶ崎 叶は一言で言うと、未来受け、深夜攻めのカップリングがあれば一週間絶食しても生きていけると本人が言うほどの腐女子である。
未来はハッとして視線を感じた左横を見た。
其処には未来の実の妹で有る、火津月 絵馬がかわいそうな子供を見るような目をこちらに向け手を合わせていた。
絵馬は未来とはあまり似ていない為兄妹だとは思われないがしっかりした兄妹である。絵馬は全国実力模試というテストで全国二位の実力を持つ者である。
因みに一位は深夜。三位は未来。叶は六位である。
右から数えて、脳筋、自殺愛好家、世話係である。
そして未来。火津月 未来はここに来るまでのことを思い出した。
「俺ら、転移してまた同じ所に召喚されてるじゃねェかァ!」
未来は人生の中で一番といっても過言では無い大きい声で叫んだ。
どうやら四人は異世界から日本に転移させられ、日本から異世界に何者かによって召喚されたらしい。
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