手の届く存在

スカーレット

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本編

Girls side58話~桜井家の真実1~

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「これ、何て書いてあるの?」

先ほど愛美さんが買ってきたというワインの瓶のラベルを見て、朋美が不思議そうな顔をしている。
それもそうだろう。
ラベルに書いてある、おそらくはその商品名……ドイツ語で書かれている。

「Blut der Gotter……ドイツ語で神々の血、だね」

覚えのある名前だった。
とは言っても私は噂を小耳に挟んだ程度のものだが、もう大分前……ラグナロク前くらいだったか。
古代の錬金術師たちが、賢者の石とともにこぞってほしがっていた錬金術の素材の一つに、この名前があった。

賢者の石が魔力の増大なんかの力を持つのに対して、神々の血は魔力を無効化する力を持つとかなんとか。
まさかね、とは思うが仮に本物だとした場合、誰が何故、どういう目的で人間界に持ち込んだのか、という疑問が起きる。
いや、持ってくるやつがいるとすれば、容疑者は今のところ二人。

一人はあのかつての悪神、ロキだ。
表立って悪事を働いてはいない、とは言っても元がアレだし。
かと言って、その目的が見えない。

もう一人の容疑者は、朋美の父親だ。
こっちの方が、私個人としては犯人である可能性は高いと思っている。
何故なら、未だに放置されたままの朋美の中の魔力は、手つかずの状態。

この魔力も埋め込んだ目的が不明。
一体どういう目的で埋め込んでいるのか、というのは引っかかるところ。
しかし家庭を持って今幸せに暮らしているはずの桜井家で、はたして魔力なんか使う必要があるのか、という疑問が湧いてくる。

ただ、朋美の体に魔力が宿っていることは間違いないし、それらが暴走したりという兆候は見られないから今のところは手を出していないという。
今度会ったら聞いてみる必要はあるかな。

「ふー、さてさて……」
「!!」

そんなことを考えている間に、愛美さんが風呂から上がってきてしまった。
やばい、このままだと……。

「愛美さん」
「んー?どうした?」
「さっき買ってきたって言うワイン、いくらだった?」
「何だよいきなり……三千円だったかな。なぁ、桜子」
「三千円だったね。愛美さんじゃなかったら五千円は取るんだけど、って」
「わかった。愛美さん、三万円でそのワイン売って」
「はぁ!?何だいきなり……」
「説明は後でするから。足りなければ三十万円でも……」
「ま、待った待った!三千円でいいよ……転売目的で買ったわけじゃねぇんだから……」

財布から三十万円出そうとしたところで、愛美さんに止められる。
ただ、財布に千円札がなかったのでおつりはいいや、と言って一万円を手渡して、私は冷蔵庫から先ほどのワインを取り出した。

「どうしたの睦月、血相変えて……」
「え?そう?そう見えた?」
「珍しく慌ててた様に見えたから。神界に関係すること?」
「んー、どうだろ。今の段階だと何とも言えない。まぁ、心配ないよ」

そう、今の段階だと何もわからない。
しかしこのワインが本物の神々の血であった場合、愛美さんが飲んでしまうことでどんな副作用があるか想像もつかなかった。
なのでひとまずは飲まれてしまう前に回収してしまえ、となったのだ。

「しかし睦月がワインねぇ……てか向こうじゃ酒飲んだりしてたんだっけ?」
「うん、まぁ少し……トールほどは飲まないけど」
「あたしとどっちが飲むんだ?そのトールっての」
「比べたらトール怒るんじゃないかな……飲み比べしたらきっと、愛美さんはこないだ見た映像の通りになっちゃうと思う」

先日のノルンがねつ造した映像を思い出して、愛美さんが嫌な顔をする。
まぁ、無理もないよね。
とにかく無事ワインは手に入った。

これをノルンにでも頼んで解析してもらって、と思ったところでチャイムが鳴る。
誰だろう、こんな時間に。

「あ、私出るよ」

朋美がそう言って、玄関へ行く。
宅配便とか来る予定あったっけ、なんて呑気なことを考えていると、玄関で軽く朋美が興奮している声が聞こえた。

「あの、睦月の知り合いなんですか?」
「ああ、そうなんだけど……とりあえず入れてもらうことはできないかな?美しいお嬢さん……」
「……ロキ!?」

何と言うタイムリーな……。
チャイムを鳴らしたのは、あのロキだった。
しかも何て言うか頬がこけて半分別人みたいに見えるが……一体どうしたと言うのか。

というか何で人間界にいるんだよ。

「あ、スルーズ……頼む……助けてくれ……」
「は?てか何であんたここにいんの?何でそんなやつれてんのさ……」
「は……」
「は?」
「腹が、減って……」

どうした、と愛美さんと桜子も玄関にきて、愛美さんがおお、いい男、なんて言っている。
こいつの中身を知らないから愛美さんは……。


「ほら、これ食ったらとっとと出てってよね」
「ああ、恩に着るよスルーズ……」

とりあえずあんなところで行き倒れられても迷惑なので、少し早いが夕飯にすることにした。
前に大輝がまとめ買いしていたマルチサイズのコーラの段ボールがあったので、あんたはそこで食え、と床に座らせる。
ロキは並べられた食事を見て、感嘆のため息をついている。

こいつ、こんなキャラだったっけ?
しかも一瞬で皿を空にして、私以外の全員が呆気に取られている。

「あ、あのスルーズ……」
「何だよ、足りなかったのか?」
「もう少し、もう少しだけでいいから、その、おかわりを……」
「はぁ……」

何で私がこいつに飯を恵んでやって、しかもおかわりって……そのくらい自分でやれ!と思うが立ち上がってしまったものは仕方ない。
茶碗と皿を奪い取ってご飯をよそい、皿におかずを盛り付けて渡すと、うまいうまい言いながら口をリスの頬袋の様にして食事を堪能していた。


「いや、生き返った。ありがとう、この礼はいつか……」
「そんなことはいいから。それより何でお前、ここにいんの?」
「つれないなぁ……いや、実はね……何処から説明したらいいのか」
「何だ、早く言え。じゃないと数秒後には喋りたくても喋れない様に……」

そう言いながら拳をバキボキ鳴らすと、愛美さんが慌てて止めに入った。

「まぁ待てって……このイケメンが前に言ってたロキだってのはわかったけど、イケメンがぶっ飛ばされて顔を歪ませるなんて……彰くらいで十分だろ」
「それはそれでひどいけどね、愛美さん……」
「ちょっとここで話すのはさすがにどうかと思うから……スルーズ、食べ終わったらちょっと出られるかな?」
「何だよ、あたしらに聞かれたらまずい話か?」

愛美さんが噛みつくも、そういうことじゃないよ、とロキが手で制する。
他のメンバーにしてもロキにいいイメージは持っていない様だが、敵意は持っていない様だ。

「君は確か柏木愛美、だったか。聞いている通り、綺麗な人だ。だけど、君に関連した話じゃないから心配しなくていい」
「おいロキ。その人も大輝のもんだからな?指一本でも触れたら……」
「おっと、落ち着いてくれ。そういう目的できてるわけじゃないんだ。とにかくまずは神であるスルーズ、君に話しておくのがいいと思う。その後でどうするかは君が決めてくれたらいいから」
「…………」
「まぁ、ロキさんがこっちまで出張ってくるっていう目的は見えないけど……何か特別な事情があるんでしょ?」

そう言った朋美を、ロキが慈しむ様な目で見つめる。
まさか朋美狙いなのか?

「ご理解いただけた様で助かるよ、朋美。まぁ、そういうわけだから……僕はそこの公園で待っているよ」
「待て」
「ん?どうしたのかな?」

立ち上がりかけたロキを、ひとまず座らせて段ボールのテーブルに茶を置いた。
意外だという顔でロキが私を見る。

「まだ食後の茶を飲んでないだろ。とりあえず飲んでけ。外寒いんだから」
「睦月、やっさしぃ」
「そんなんじゃない。また外で行き倒れられたらめんどくさいってだけだし」
「スルーズ、やっさ……」
「ロキ、お前はそれ以上言ったらすり潰すぞ」
「…………」

凄まれてロキが細々と茶を飲む。
その様子を見て、人間の面々は顔を緩めている様だった。
しかし、朋美が言った様に特別な事情というのは確かにありそうだ。

それがどんなものなのかはこれから聞くとして、あのロキが人間界に降りてきてるということが私には気にかかった。
何故ならロキが人間界に降りたということそのものが、あの大輝の女神化の一件以外例にないからだ。
神界を故郷として気に入っているからとか、多分そんな日和った事情ではないと思うが、こいつは滅多に神界から出たがらない。

ただのものぐさというわけでもないだろうし、冥界に度々顔を出したりもしている様だから全く出ないというわけではないにしろ、これはある意味で異常なことだと私は判断した。
考えているうちに、段ボールの上に茶碗を置く音が聞こえて、ロキが私を見る。

「ご馳走さま、じゃあ行こうか」
「しゃーない……ちょっと行ってくるから、留守番よろしく。大輝が帰ってきたら、そのフライパンのあっためて食べさせといて」
「うん、任せて」


私とロキは公園に出て、ベンチに腰掛けることにした。
こいつと同じ椅子とか反吐が出そうだが、ひとまずは我慢してやろう。

「あんたコーヒーって飲んだことあんの?」
「コーヒー?ああ、美味しいよね。奢ってくれるのかい?」
「だって金持ってないんだろう?とりあえず二人分の小銭はあるから、貸しといてやる」

そう言って自販機でコーヒーを二本買って、一本を放って渡すと旨そうにコーヒーを飲む。
本当、何なんだこいつ、調子狂うな……。

「じゃあ聞かせてもらおうか。あんたがノルンの包囲網かいくぐってまでこっちにきた理由。あとバルドルの監視、どうやって逃れたんだ?」
「んー。バルドルに関しては正直に話したら、すんなり行かせてくれたよ。大事な用なんだ、ってね」

あの役立たず……頭が固くてピカピカ光る以外に取り柄ないくせに……。
何こんな歩く有害物質放置してんだよ……。

「だから彼は今もこっちの、とは言っても僕のだけだろうけど、様子を見てる最中じゃないかな」
「はぁ……まぁそれはもういいや。ノルンについても、聞いたところでどうにかできる気がしないから聞かない。理由だけ簡潔に話してくれ」
「そうだね、じゃあまず……僕が以前、朋美の父親について話したことを覚えているかい?」
「ああ、古代の錬金術師だったって話だったな。それが……あっ!?」
「そういうことだ。つながったと思うんだけど、じゃあ朋美の父親が何で娘として作った朋美の体に魔力を埋め込んだか、知っているかい?」
「それは……正直な話、さっきも考えてた。だけどわからない。お前は知っているんだな?」
「まぁ、一応ね。だけど以前も言った通り情報提供者については話せない。言わないんじゃなく、言えないんだ。察してくれると助かる」

肝心なところをぼかすな本当……。
だけど手掛かりの一つ、逃がすわけにもいかないし……。

「あれ、睦月にロキ?何でこんなところに……」
「え、大輝?今日バイトのはずじゃ……」
「やぁ大輝、久しぶりだね」

折り悪く大輝が帰ってきてしまった。
今日はバイトだと聞いていたから油断していたけど……どうしたというのか。

「いや、今日新人がやっと独り立ちできることになってさ、もう一人夕勤いるからって早上がりさせてくれたんだ」
「そ、そうだったんだ……」
「それより、ロキがこっちにいるなんて珍しいな。何かあったのか?」
「えっと……」
「まぁまぁ、スルーズ。大輝も無関係どころか当事者みたいなものだし。話しておこうじゃないか」
「どういうことだ?」

こうなったら仕方ない、朋美のことでもあるし話しておくか。
できれば巻き込まないで、なんて考えてたけどよくよく考えたらそんなわけにもいかないだろう。


「神々の血、ねぇ……どうでもいいけど、それ本物なのか?」
「間違いないよ。入手ルートは言えないけど僕がわざわざ仕入れてきて、君たちの誰かが買う様に仕向けたんだから」
「またそれか……ていうか、うちで買うって言ったら愛美さんしかいないでしょうが……」
「まぁ、あの時はそこまで頭が回らなくてね……」
「そういえば何でロキはこっちに?神々の血を持ってくる為だけにきたのか?」
「ああ、それはね……実はこっちの生活ってやつにちょっと興味が出たというか。既に二か月ほどこっちにいるんだ」
「え?全然気付かなかったぞ……」
「人間界ってやつは世知辛いね……どうにか戸籍はねつ造したけど、仕事がなかなか見つからなくて……」
「はぁ?あんた神でしょうが、そのくらい何とでもなったんじゃないの?」
「そうなんだけど……やっぱりこっちで生活するとなったら、人間と同じ様にしてみたいじゃないか」

何でこんな時だけバカみたいに真面目なことしてんの、こいつ……。
本当に意味不明だわ。

「それで、どうにかして食べていける様にって思って、四苦八苦してはいたんだけど……空腹が限界になっちゃってね……」
「何だかどっと疲れが……」
「落ち着け、睦月……それより、朋美の親父の話だ。魔力を埋め込んだ理由っての、聞かせてくれないか?」
「ああ、そうだったね。大輝は、どういう理由だと思う?」
「俺か?いや、想像もつかないよ。俺の育った時代とは全然違う時代の話だし……」
「まぁ、そうなるか。でも、全然違う時代の話っていうのは、いいとこ突いてる。スルーズは?何か心当たりあるかい?」
「私か……どうだろう……護身用?にしては朋美が魔力使ってるのなんか見たことないしな……」
「うん、遠くなったね。あの魔力はね、朋美の父親がその状況になった時に朋美の父親の任意で発動する仕組みになってるんだ」
「は?回りくどいな……もっと簡単に、わかりやすく話せ」

さすがに想像もつかない答えが待っているクイズを、これ以上この寒空の下で繰り広げていても意味がない。
大輝が風邪でも引いたらどうするんだ、まったく……。
まぁ、私がまた治してあげて……ぐへへ……。

「とりあえずよだれを拭こうか、スルーズ。実は、あの魔力は朋美の父親が、自らを崩壊させるために朋美に埋め込んだという経緯があるんだ」
「は!?」
「え、それって……」

朋美に、自らの肉親を殺させる為……?
一体どういう理由で、そんなこと……。

「朋美の父親はね、朋美という最高傑作を完成させた時点で、人生に満足してしまったんだよ。探求心がほぼ途絶えた、という意味でね。だけど当時の彼は錬金術師だ。探求心がなくなったら、それこそ生きる意味がなくなってしまう。そう考えて、彼は朋美がある程度自立できる年齢になるまでは育てようと決めたんだ」
「…………」

何だか神の私からしても途方もない話だ。
大輝も理解が追い付いていないのか、険しい顔をしている。

「で、自立できる年齢になったら、魔力を発動させて自らの人生に幕をおろしてもらおうと、そう考えた。ここまではいいかい?」
「あ、ああ……何て言うか理解を超えた理由な感じが否めないけどな」
「そうだな……俺もまだ信じきれない思いだ」

大輝は既に、朋美にそんなことをさせるわけにはいかない、っていう顔をしている。
私だってもちろん同じ思いではあるが、ロキの話には続きがある。

「ただ、ここからが問題なんだ。さっき大輝が言った様に、この時点の話は全然違う時代の話。つまり、現代における殺人や肉親殺しの罪の重さだったりってものがまず違う。そして朋美の無意識で発動した魔力によって父親の命が奪われることになったら、朋美は罪の意識にはたして耐えられるか、という話になってくる。それに……」
「それに?」
「朋美の父親はね、家庭を持ってそれを育んでいくという生きがいを、この時代で見つけてしまった。だけど自らが埋め込んだ魔力は自分を殺す為に埋め込んだもの。ここでジレンマが生まれるわけだね」
「なるほど……」
「そして朋美の魔力は彼の任意で発動すると言ったけど……彼女の感情が不安定になったりしたときに暴発しないとも限らない」
「!!」

大輝は予想もしていなかったのだろう。
私は多少、そういうこともあるかもしれない、程度に考えていたがやや楽観していた。
対処できるという自信があったからだ。

しかし、事情を知ってしまうと……このまま放置というわけにもいかない。

「そこで、僕の用意した神々の血の出番というわけだ。彼女に飲ませる必要があるだろうけど、彼女に事情を理解させてはいけない」
「どうしてだ?当事者なのに何で……」
「大輝。朋美がどれだけあの父親を大事にしてるか、わかるでしょ。そんな朋美が、父親を殺す為の宿命を背負って今まで生きてきたなんて知ったらどうなると思う?」
「…………」
「スルーズの言う通りだよ、大輝。それに、あの魔力が父親を殺す為のものだと僕は言ったが、その範囲が父親だけに留まるという保証はどこにもないんだ。つまり、みんなが集合しているところで暴発したとしたら?」
「そ、そうか……父親の代わりに仲間を殺すってことにもなりかねない、ってことだな?」
「そういうことだよ。一応言っておくと、大輝が朋美を放置してハーレム作ってた時に魔力が暴走しなかったのは、朋美が大輝を心のどこかで信じていたからだ。だけど、今回は事情が違うからね」

確かに。
それがあったから私も、ふざけ半分で朋美をけしかけられたのはあるし。
そうじゃなかったら大輝は殺されてたかもしれないしな……。

「朋美にはどれだけ飲ませる必要があるんだ?まさかあれ一本なんて……」
「いや、一本だね。ああ、これも伝えておかないといけないか。神力で胃袋に直接転移、っていうのはやめておいた方がいい。神力に直接反応すると、神々の血が消滅してしまうから」
「くっ……マジか、本人の意志で摂取させる必要があるってことだな……」
「どれくらいの量なんだ?俺見てないからわからないんだけど」
「大輝のバイト先のコンビニにも、お酒売ってるよね?ワインと同じくらい。普通のサイズのね」
「結構な量じゃないか……期限とかあるのか?」
「そういったものはないけど、早ければ早いほどいいだろうね。何があるかわからないんだから」

人騒がせな登場をしてきたと思ったら、今度はこんな厄介な案件持ってきやがって……。
だけど聞いてしまって、解決手段まで手元にある以上もう避けては通れない。
大輝だって、ここで逃げるつもりはないんだろう。

だったら、やってやる。
朋美は私たちの、大事な仲間だ。
こんなところで失わせてなるものか。


次回に続きます。
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