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第二話
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ケータイを見るとショートメールが5件。全て店長からだった。
内容が凄まじい。たまたまそれを覗いていると真里が急に俺のケータイをかっさらい、店長にメールを返したようだった。
「ちょっ…」
「いいんだよこんなデブババア」
ケータイの文。見ればただ一言、
また会う日まで 神崎真里
と書いてあった。
「光也さん家近いんでしたよね?」
「そうだけど…」
「診察券持ってるとことかあります?」
「うーん。多分ある」
とは言ってもなぁ。
喫煙所に着くと、誰も居なかったのでその場で財布を取り出そうと漁る。近くのクリニックの診察券があった。
「あった…。家とバイトとの通り道にあるところだ。多分帰りとかに寄ったんだな」
「じゃぁまずそこね」
「でも大丈夫だよ…多分風邪だよ」
「だろうね。
だからだよ。だから行くの。ここまで来たら大袈裟にしてやれ。てめぇら働けやって」
「そこまでしなくてもいいのに」
「あんた頭来ないの?俺は結構頭に来てるよ。
バカ女もバカ社員もあんたにも」
なんとなく、真里は俺にタバコの煙は掛からないようにしてくれているが、やはりイライラしているらしい。タイミングは悪いが、俺も一本火をつけた。それを見ると真里も、二本目に火をつけた。
「店長はただただバカだし嶋田はあんたのことダシにしてるし、あんたはそれに気付かないでなんか自虐的に全部やっちまうし」
やっぱり一口で気持ち悪くなった。だが吹かしてても真里は興奮していて気付かない。
「真里が言うほど悪いもんでもないよ?」
「あんたから見ればね。いや、この話やめよう。俺は、あんたにはあんまり冷たくしたくないんだよ特に今は」
「…ありがとう」
取り敢えず、なんだかんだ真里が俺を心配してくれてるのは分かった。
「…礼なんていいです。自分のワガママで動いてるから」
ちょっと照れ臭そうに俯いて真里は火を揉み消す。
「さて、光也さんいつもこっち帰りますよね?」
喫煙所から左を指差したので、頷いた。
「道案内よろしくお願いします」
そしてそのまま二人でクリニックまで行った。
結果は予想通り、多分風邪だろうと言われた。ふらつきも倦怠感も熱のせいだろうと言うことで、とりあえず解熱剤を処方された。
薬手帳を忘れたと言ったら、もう一冊くれたし、支払いや領収書は真里が管理してくれた。
「光也さん、冷蔵庫ってなんか入ってる?」
帰り道、ふと真里にそう言われ、急に現実に戻ってきたような気がして思い出した。
「そうだ…買い出しいかないと…てかヤバイな」
「は?」
「真里、ヤバイ。マスク買ってこよ」
「え?いや俺別にいいけど」
「いやそうじゃない、いやそうなんだけど…!」
「は、え?」
これは説明するのが面倒だ。
通りにあるコンビニでマスクとスポーツ飲料を買って家に向かう。そこからまずは小夜をどうするか考える。
姉貴に小夜を預けようにも一泊だし昨日の今日だ。だからといって風邪をうつしたら子供の方が治るのに時間がかかる気がする。そしたら余計にバイトに支障をきたすし…。
「あんた、何考えてんの?」
「うーん…」
考えているうちに家についてしまった。やっぱり後先のことを考えると姉貴に一日預かってもらって一日で治すしかない。
「真里、ありがとう。お疲れ様」
「いや、今日は光也さんの面倒みるよ」
「へ!?」
真里の提案に、思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。
「お邪魔しますわ」
「ま、マジか」
「え?なんかマズイ?」
「いや、まずくない。いや、まずい?」
「なんかさー。
取って食われる女みてぇな反応だな」
「いや、そうじゃなくて。助かるけど!申し訳ねぇな…」
「こんな時くらい人に甘えろ!何号室?」
「202…」
「ほら、帰るよ」
唖然。
さて、この後俺たちの生活を、どう真里に説明しようか。
階段を登り鍵を開ける。まず最初に子供の靴があって。
「ただいま」
「え?」
「あ、真里、マスク」
「あ、あぁ、うん」
コンビニで買ってきたマスクを真里から受け取って付けた。引き戸が少し空いてこっちを覗く少女がいて。
「えっ、なっ…」
「小夜、大丈夫だよ」
俺がそう言うと小夜は引き戸を開ける。
「お帰りなさい」
ただ呆然と立ち尽くす真里と小夜の間にいる俺。
「まぁ、入ってよ」
「あぁ、うん」
「小夜、俺ちょっと風邪引いちゃったから近付かないでね」
「大丈夫?」
心配そうに見上げる小夜の頭を撫でてやる。そして、姉貴に電話を掛ける。が、出ない。仕方ないから後で掛け直そう。
「小夜ごめん、そこのお兄さんに何か飲み物だしてあげて」
それだけ言って俺はベットに倒れこんだ。
内容が凄まじい。たまたまそれを覗いていると真里が急に俺のケータイをかっさらい、店長にメールを返したようだった。
「ちょっ…」
「いいんだよこんなデブババア」
ケータイの文。見ればただ一言、
また会う日まで 神崎真里
と書いてあった。
「光也さん家近いんでしたよね?」
「そうだけど…」
「診察券持ってるとことかあります?」
「うーん。多分ある」
とは言ってもなぁ。
喫煙所に着くと、誰も居なかったのでその場で財布を取り出そうと漁る。近くのクリニックの診察券があった。
「あった…。家とバイトとの通り道にあるところだ。多分帰りとかに寄ったんだな」
「じゃぁまずそこね」
「でも大丈夫だよ…多分風邪だよ」
「だろうね。
だからだよ。だから行くの。ここまで来たら大袈裟にしてやれ。てめぇら働けやって」
「そこまでしなくてもいいのに」
「あんた頭来ないの?俺は結構頭に来てるよ。
バカ女もバカ社員もあんたにも」
なんとなく、真里は俺にタバコの煙は掛からないようにしてくれているが、やはりイライラしているらしい。タイミングは悪いが、俺も一本火をつけた。それを見ると真里も、二本目に火をつけた。
「店長はただただバカだし嶋田はあんたのことダシにしてるし、あんたはそれに気付かないでなんか自虐的に全部やっちまうし」
やっぱり一口で気持ち悪くなった。だが吹かしてても真里は興奮していて気付かない。
「真里が言うほど悪いもんでもないよ?」
「あんたから見ればね。いや、この話やめよう。俺は、あんたにはあんまり冷たくしたくないんだよ特に今は」
「…ありがとう」
取り敢えず、なんだかんだ真里が俺を心配してくれてるのは分かった。
「…礼なんていいです。自分のワガママで動いてるから」
ちょっと照れ臭そうに俯いて真里は火を揉み消す。
「さて、光也さんいつもこっち帰りますよね?」
喫煙所から左を指差したので、頷いた。
「道案内よろしくお願いします」
そしてそのまま二人でクリニックまで行った。
結果は予想通り、多分風邪だろうと言われた。ふらつきも倦怠感も熱のせいだろうと言うことで、とりあえず解熱剤を処方された。
薬手帳を忘れたと言ったら、もう一冊くれたし、支払いや領収書は真里が管理してくれた。
「光也さん、冷蔵庫ってなんか入ってる?」
帰り道、ふと真里にそう言われ、急に現実に戻ってきたような気がして思い出した。
「そうだ…買い出しいかないと…てかヤバイな」
「は?」
「真里、ヤバイ。マスク買ってこよ」
「え?いや俺別にいいけど」
「いやそうじゃない、いやそうなんだけど…!」
「は、え?」
これは説明するのが面倒だ。
通りにあるコンビニでマスクとスポーツ飲料を買って家に向かう。そこからまずは小夜をどうするか考える。
姉貴に小夜を預けようにも一泊だし昨日の今日だ。だからといって風邪をうつしたら子供の方が治るのに時間がかかる気がする。そしたら余計にバイトに支障をきたすし…。
「あんた、何考えてんの?」
「うーん…」
考えているうちに家についてしまった。やっぱり後先のことを考えると姉貴に一日預かってもらって一日で治すしかない。
「真里、ありがとう。お疲れ様」
「いや、今日は光也さんの面倒みるよ」
「へ!?」
真里の提案に、思わずすっとんきょうな声をあげてしまった。
「お邪魔しますわ」
「ま、マジか」
「え?なんかマズイ?」
「いや、まずくない。いや、まずい?」
「なんかさー。
取って食われる女みてぇな反応だな」
「いや、そうじゃなくて。助かるけど!申し訳ねぇな…」
「こんな時くらい人に甘えろ!何号室?」
「202…」
「ほら、帰るよ」
唖然。
さて、この後俺たちの生活を、どう真里に説明しようか。
階段を登り鍵を開ける。まず最初に子供の靴があって。
「ただいま」
「え?」
「あ、真里、マスク」
「あ、あぁ、うん」
コンビニで買ってきたマスクを真里から受け取って付けた。引き戸が少し空いてこっちを覗く少女がいて。
「えっ、なっ…」
「小夜、大丈夫だよ」
俺がそう言うと小夜は引き戸を開ける。
「お帰りなさい」
ただ呆然と立ち尽くす真里と小夜の間にいる俺。
「まぁ、入ってよ」
「あぁ、うん」
「小夜、俺ちょっと風邪引いちゃったから近付かないでね」
「大丈夫?」
心配そうに見上げる小夜の頭を撫でてやる。そして、姉貴に電話を掛ける。が、出ない。仕方ないから後で掛け直そう。
「小夜ごめん、そこのお兄さんに何か飲み物だしてあげて」
それだけ言って俺はベットに倒れこんだ。
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