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The 1st episode
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半日、引っ越しで終わってしまった。意外にも引っ越しで一番時間を食ったのは俺だった。
いつもその身一つで荷物がなかった分、一ヶ所に所属して身を置くことになってしまったせいだ。一から物を揃えなければならなかった。
「リュウはホントに銃しか持ってないんだね」
と、ユミルすら呆れていた。
「ユミルはどうしてんのだってさ」
「僕はだってハンドガンとパソコンとその時のテレフォンだけあればいいんだもん」
確かに。言われてみれば俺はパソコンすら持っていなかった。
「こーゆーのを単細胞バカっていうんだよ、ユミル」
「あぁ!?」
「ジュンちゃん、それは英語でなんていうの?」
「simple-minded」
「あー!そーゆー意味か!わかる!リュウはsimple-mindedだね!」
「うるさいなぁ!手伝えよ潤!」
「やだよ。射撃練習してくる」
「僕も行く!」
クソ野郎…。
あ、てゆーか。
「ユミルはダメ!」
「ナンで!」
「…ユミルが持ってるハンドガンは日本警察が許可してるやつじゃないから!それ狙撃場で撃ってたら捕まるよ!」
「はぁ!?
日本ホントつまんない!じゃぁリュウの貸して!」
「俺のも大体ダメ!取り敢えずわかった、政宗の借りて!」
「えぇぇえ!やだよ!僕の握力じゃチーターなんてトリガーぶっ壊れてマシンガンになっちゃうよ!」
「大丈夫だ。なんせ俺で壊れないように改造してある」
凄い爽やかスマイルで政宗がテキトーな嘘をユミルに吐いた。上手い。上手すぎる嘘だ。だが騙せる。なんせ政宗の握力はゴリラ並みだということをユミルも知っているからな。
「改造!?ナニソレ貸して!」
ユミルの単純さをわかっているから吐ける嘘だ。
「おー、いいぞ。
悪いな流星、テキトーに帰ってくるから」
「あぁ…取り敢えずその化け物をどうにかしてくれ」
そう言って俺以外の幹部たちが早々に遊びに行ってしまっても黙々と仕事をこなしてくれる部下達に感謝せざるを得なかった。
「あーうるせぇのいなくなった…」
漸く怪物、ユミルもいなくなり、捗るかと思いきや…。
3人が出て行って僅か15分、どたばたとドアが開いた。やつらだ。
「だってつまんなかったんだもん!」
「仕方ないでしょ!あんたも大人なんだからさ!」
「あーいた…。流星、」
ドアが開いた時点で無視を決め込んでいたが、政宗がやれやれと言わんばかりに俺を呼んだ。
「…なんですか」
「ちょっと…。ユミルが…」
不機嫌を顔に張り付けて3人とももれなく睨み付けてやったら途端になんか静かになった。
そそくさと3人が部署に入ると、いかにも“警察官”のヤツが、「あなたが責任者ですか?」と、不機嫌そうに腕組をして言ってきた。
状況を把握した。仕方なくFBI手帳(いまはまったく有効じゃない)をちらつかせて、「はい。どうしました?」と不機嫌に返せば、
「あ、いや…」
とどもった。
「お前ら何をやったんですか。一般の警察官がご迷惑なようですが。順を追って話してくださいまずは荒川さん」
「…ユミルが自分の銃を乱発しました」
「はい次は星川さん」
「以下同文です」
「はい千種さん」
「だって…やっぱり面白くなかったんだもん」
「間違いありませんか?」
警官に訪ねると、何故だか物凄く萎縮して「は、はい」と頷いた。
いつもその身一つで荷物がなかった分、一ヶ所に所属して身を置くことになってしまったせいだ。一から物を揃えなければならなかった。
「リュウはホントに銃しか持ってないんだね」
と、ユミルすら呆れていた。
「ユミルはどうしてんのだってさ」
「僕はだってハンドガンとパソコンとその時のテレフォンだけあればいいんだもん」
確かに。言われてみれば俺はパソコンすら持っていなかった。
「こーゆーのを単細胞バカっていうんだよ、ユミル」
「あぁ!?」
「ジュンちゃん、それは英語でなんていうの?」
「simple-minded」
「あー!そーゆー意味か!わかる!リュウはsimple-mindedだね!」
「うるさいなぁ!手伝えよ潤!」
「やだよ。射撃練習してくる」
「僕も行く!」
クソ野郎…。
あ、てゆーか。
「ユミルはダメ!」
「ナンで!」
「…ユミルが持ってるハンドガンは日本警察が許可してるやつじゃないから!それ狙撃場で撃ってたら捕まるよ!」
「はぁ!?
日本ホントつまんない!じゃぁリュウの貸して!」
「俺のも大体ダメ!取り敢えずわかった、政宗の借りて!」
「えぇぇえ!やだよ!僕の握力じゃチーターなんてトリガーぶっ壊れてマシンガンになっちゃうよ!」
「大丈夫だ。なんせ俺で壊れないように改造してある」
凄い爽やかスマイルで政宗がテキトーな嘘をユミルに吐いた。上手い。上手すぎる嘘だ。だが騙せる。なんせ政宗の握力はゴリラ並みだということをユミルも知っているからな。
「改造!?ナニソレ貸して!」
ユミルの単純さをわかっているから吐ける嘘だ。
「おー、いいぞ。
悪いな流星、テキトーに帰ってくるから」
「あぁ…取り敢えずその化け物をどうにかしてくれ」
そう言って俺以外の幹部たちが早々に遊びに行ってしまっても黙々と仕事をこなしてくれる部下達に感謝せざるを得なかった。
「あーうるせぇのいなくなった…」
漸く怪物、ユミルもいなくなり、捗るかと思いきや…。
3人が出て行って僅か15分、どたばたとドアが開いた。やつらだ。
「だってつまんなかったんだもん!」
「仕方ないでしょ!あんたも大人なんだからさ!」
「あーいた…。流星、」
ドアが開いた時点で無視を決め込んでいたが、政宗がやれやれと言わんばかりに俺を呼んだ。
「…なんですか」
「ちょっと…。ユミルが…」
不機嫌を顔に張り付けて3人とももれなく睨み付けてやったら途端になんか静かになった。
そそくさと3人が部署に入ると、いかにも“警察官”のヤツが、「あなたが責任者ですか?」と、不機嫌そうに腕組をして言ってきた。
状況を把握した。仕方なくFBI手帳(いまはまったく有効じゃない)をちらつかせて、「はい。どうしました?」と不機嫌に返せば、
「あ、いや…」
とどもった。
「お前ら何をやったんですか。一般の警察官がご迷惑なようですが。順を追って話してくださいまずは荒川さん」
「…ユミルが自分の銃を乱発しました」
「はい次は星川さん」
「以下同文です」
「はい千種さん」
「だって…やっぱり面白くなかったんだもん」
「間違いありませんか?」
警官に訪ねると、何故だか物凄く萎縮して「は、はい」と頷いた。
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