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The 1st episode
12
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「…お三方。俺は今大変忙しいのです。そんなくだらない幼稚園児みたいなことしないで頂きますか。
外へは出ずにお仕事をしていてください、わかりましたね?」
3人目を見合わせ、「はい!」と返事をしてデスクに着いた。
取り敢えず「ウチの部下がご迷惑をお掛けしました。次はありませんので」と言ったら、「いや、その…そこまでは…」なんてモジモジしていたので、「では、忙しいので」と言ってドアを閉めた。
そこから黙々と仕事を進めていると、午後には漸く片付き、ふと一息吐いた。
後半には皆引っ越しを終えて、買い出しに行ってくれたり俺の引っ越しの手伝いまでしてくれて、思っていたよりは早く終わった。一段落してやっと、明日からの仕事に備える事が出来た。
「お疲れ様です、よかったですね」
書類と一緒に山瀬がお茶を置いてくれた。多分、秘書ってこんな感じだ。
「ありがとう…」
「部長もどうぞ、一度休憩してくださいね。私も今から失礼します」
そう言って山瀬は部署から一度出ていった。
ふと回りを見回せば、バカ3人と俺しかいなくて。
「あれ?」
「どんだけ夢中なんだよ」
「俺たちが休憩出したんだよみんな。てかみんなお前に挨拶してったのにちゃんと返事してたじゃん」
「あれ?マジ?」
気付かなかった。
「取り敢えずタバコでも吸ってくるか」
そう言われたら無性に吸いたくなってきた。
「そうするわ」
「oh,僕はタバコ大っ嫌いだよ!待ってる」
「…それはそれで」
「じゃぁ今度は俺が見てるから。お前は行ってこい。ついでに飯でも食ってこい」
「…悪いな。行ってくるわ」
政宗の言葉に甘えて、俺と潤は部署を出た。
「はー、疲れた」
「久しぶりに会ったらユミル半端ねぇな」
「ホントだよなんなのあいつ」
そうは言いつつ潤は楽しそうだ。
「おかげでひとつも練習出来なかったよ」
「行く?」
誘ってみたら潤は少ししてからにやっと笑って、
「別にいいけど、喧嘩するんじゃない?」
と言った。
地下の練習場に行く前にコンビニで菓子パンを買ってタバコを吸った。
なんとなく懐かしい。
練習場で銃を構えてどちらともなく一発づつ撃ち込む。
やっぱり潤は足下なんだよなぁ。
「昔はよく練習したよなぁ」
「そーだね。最初はお前の口出しにうんざりしてさ」
「お前の撃ち込みが姑息すぎてな」
「お前が狙うところが絶対に急所でね」
「議論しながらやってて時間ばかり食って上司に怒られてな」
「あれは絶対お前のせいだよ」
「お前の物分かりが悪いせいだよ」
潤の次の一発は、ブレずに心臓あたりだった。
感心して見ていると、潤が少し悲しそうに俺を見ていることに気付いた。よく視線を辿れば、俺の手元の銃だった。
「それさ、試しに撃たせてよ」
「えっ」
何を言ってんだろう。
「肩痛めるぞ、お前みたいな細い腕で…」
「バカにしないでよ。そんなの、“チーター”なんでしょ?」
あぁ、思い出す。
「…違うよ」
そう言って潤に銃を渡した。
潤はその銃をしばらく手の中で眺めていた。
外へは出ずにお仕事をしていてください、わかりましたね?」
3人目を見合わせ、「はい!」と返事をしてデスクに着いた。
取り敢えず「ウチの部下がご迷惑をお掛けしました。次はありませんので」と言ったら、「いや、その…そこまでは…」なんてモジモジしていたので、「では、忙しいので」と言ってドアを閉めた。
そこから黙々と仕事を進めていると、午後には漸く片付き、ふと一息吐いた。
後半には皆引っ越しを終えて、買い出しに行ってくれたり俺の引っ越しの手伝いまでしてくれて、思っていたよりは早く終わった。一段落してやっと、明日からの仕事に備える事が出来た。
「お疲れ様です、よかったですね」
書類と一緒に山瀬がお茶を置いてくれた。多分、秘書ってこんな感じだ。
「ありがとう…」
「部長もどうぞ、一度休憩してくださいね。私も今から失礼します」
そう言って山瀬は部署から一度出ていった。
ふと回りを見回せば、バカ3人と俺しかいなくて。
「あれ?」
「どんだけ夢中なんだよ」
「俺たちが休憩出したんだよみんな。てかみんなお前に挨拶してったのにちゃんと返事してたじゃん」
「あれ?マジ?」
気付かなかった。
「取り敢えずタバコでも吸ってくるか」
そう言われたら無性に吸いたくなってきた。
「そうするわ」
「oh,僕はタバコ大っ嫌いだよ!待ってる」
「…それはそれで」
「じゃぁ今度は俺が見てるから。お前は行ってこい。ついでに飯でも食ってこい」
「…悪いな。行ってくるわ」
政宗の言葉に甘えて、俺と潤は部署を出た。
「はー、疲れた」
「久しぶりに会ったらユミル半端ねぇな」
「ホントだよなんなのあいつ」
そうは言いつつ潤は楽しそうだ。
「おかげでひとつも練習出来なかったよ」
「行く?」
誘ってみたら潤は少ししてからにやっと笑って、
「別にいいけど、喧嘩するんじゃない?」
と言った。
地下の練習場に行く前にコンビニで菓子パンを買ってタバコを吸った。
なんとなく懐かしい。
練習場で銃を構えてどちらともなく一発づつ撃ち込む。
やっぱり潤は足下なんだよなぁ。
「昔はよく練習したよなぁ」
「そーだね。最初はお前の口出しにうんざりしてさ」
「お前の撃ち込みが姑息すぎてな」
「お前が狙うところが絶対に急所でね」
「議論しながらやってて時間ばかり食って上司に怒られてな」
「あれは絶対お前のせいだよ」
「お前の物分かりが悪いせいだよ」
潤の次の一発は、ブレずに心臓あたりだった。
感心して見ていると、潤が少し悲しそうに俺を見ていることに気付いた。よく視線を辿れば、俺の手元の銃だった。
「それさ、試しに撃たせてよ」
「えっ」
何を言ってんだろう。
「肩痛めるぞ、お前みたいな細い腕で…」
「バカにしないでよ。そんなの、“チーター”なんでしょ?」
あぁ、思い出す。
「…違うよ」
そう言って潤に銃を渡した。
潤はその銃をしばらく手の中で眺めていた。
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