197 / 376
The 13rd episode
4
しおりを挟む
「さて、君はどうするの?」
慧さんにそう声を掛けられて、僕ははっとした。
「はぁ、そうですねぇ」
僕はどうするか。
どうやら副部長も答えを待っているらしい。目は、僕を見ていた。
「僕は目の前の仕事を、ただただこなします」
「そうですか、それも、肝心で大切ですね」
「愛欄はどうする?」
「私は、もう、わかりますよね?政宗さん」
そう、なんとなく控えめに微笑む愛欄のことを、斜め後ろの席で瞬くんが頬杖をついて見ていた。
副部長は一度全体を見回し、穏やかに溜め息を吐いた。そしてふと、深刻な顔で告げた。
「ただな、お前ら。
これからやっていくにはそれ相当の覚悟がいる。恐らく今以上に、もっと。
それはもう、人間不信に陥るほど辛い組織と立ち向かってる。俺は何度か挫折したからな。だから別に去ることを咎めない…」
「だから、それが優しすぎるって言うんですよ」
慧さんが言う。珍しく真顔だ。
「あんたらの過去の事情なんてなんとなく、嫌でも察しは付くんです。若かろうが歳食ってようが。それはあんたらが人間だからだ。部長や副部長や監督官が昔からこの事件に縛られてんのなんて。みんな言わないけど、なんとなくわかってる。あんたら少し我々をナメてる」
しかし今度は笑って、唖然とする副部長を眺めた。
「我々も全ては知らない。だからもしかすると我々もナメてるかもしれません。しかし、多分大丈夫ですよ。あんたらが揺らがないんだ。ゴールはそこだと信じてやってきますよ、我々は」
そう聞くと副部長は、素直に驚いたような表情で、そして、勢いに任せて頭を下げた。
それに動揺した慧さんは、「ちょっと…そんな…」と、たじろぎながらも立ち上がり、副部長の元に駆け寄って宥めるように背中に手を置いた。
「参ったな」
「…よろしくお願いします」
「やめてくださいよ…。頭あげて」
そう言われてあげた頭で副部長はまた全員を見渡す。そして、一息吐いた。
「まぁ、タバコでもどうですか。いつものお仲間はいませんけど」
「じゃ、俺行く!」
諒斗くんが気合いを入れて手を挙げた。一同「え!?」とツッコむ。
「俺今日からまずはタバコを」
「諒斗、露骨にバカすぎるだろ…ふ、ははは!まぁいいさ。行くか。俺の8ミリだぞ」
「パラベラムより短いんですか」
「瞬、頭の中銃弾しかないのかお前。流星もこの前おんなじようなこと言ってたなぁ。『この12ミリってNATOよりきもーち短いよね』って」
「えぇ!?」
「お前よか瞬の方が流星寄りだな。まぁ、そういう意味じゃねぇけどね」
「褒められてますか?」
「全然。じゃ、行くか」
冗談を言いながら副部長と諒斗くん、何故か瞬くんまで一緒に部署を出ていった。
残された僕ら。
霞ちゃんと愛欄が楽しそうに話していて。聞こえてくるワードはどうやら、“恋バナ”だったり“女子トーク”というヤツで。
僕が知らないうちに愛欄はどんどん、離れて行っていた。
部署すら、知らないうちにどんどん、僕の知らないような結託があった。
正直僕には、あれほどまでのみんなの決意がわからない。僕はそこに、居て良いのかわからない。
「恭太くん」
「はい」
「何かありましたか?」
「いえ…別に」
「ほら、ここ」
慧さんの、書類が指差す方。
「あ、」
「本郷万里子になってます」
「すみません」
「まぁ同一人物でしたけどね」
実際には会っていない人物だと名前をなかなか覚えられない。
「あぁあと」
「はい」
「この、“但馬佑”って誰ですか?」
あ。
これはとんでもない記入ミスだ。
「…間違えました」
「…恭太くん」
「はい」
「君、何か悩んでませんか?間違って、ませんか?」
そう言われてしまって。
「だ、大丈夫です!」
自分でも驚くくらいの大声でデスクを叩き、立ち上がった。
これは気まずい。
「…トイレ、行ってきます」
居たたまれなくなって部署から立ち去った。
途中で3人とすれ違い、「おい、恭太!」と呼ばれたが余裕がなかった。汗が、冷や汗が異常なまでに出ている。
トイレでひとしきり吐いた。全身が震える。しかし僕はまだ、まだ…。
「大丈夫ですか」
ドアの向こうから声が掛かる。あぁ、ダメだここにも居場所がない。
「だ、大…丈夫です…」
「あそう。全然そんな感じじゃないけど」
あれ、この声、聞き覚えがある気がする。
「部署はどこですか?連絡しときましょうか?どうせ俺、暇だし」
「い、いえ…」
「何か買ってくるわ」
思い出す、この感じ。
『調子こいてんじゃねぇよ!』
『お前山瀬頼みじゃねぇか!』
『てか気持ち悪いんだよ!』
数々の罵声の後の劣等感と。
トイレのドアを蹴られる恐怖。
最後に振り被った 汚水。
あの頃の自分と、幼い頃の自分が、今こうして甦る。
「お茶、置いとくよ」
「うるさい!」
いつの間に去り、どうやら戻ってきたのか。誰だか知らないが怒鳴ってしまった。
「…まぁいいや。頑張って」
冷たい声と共に今度こそ確認出来た無機質な足音が去っていく。
後はだらだらと流れる涙と汗をひたすら袖で拭った。スーツが依れる。しかし僕には今、恐怖しかなくて。
しかしここにこうしている訳にもいかない。無理矢理立ち上がり個室から出て洗面台に立つと、真新しいお茶のペットボトルが置かれていた。
何故だ。
あの人だとしたら、なぜ、あの人がこんなところに。
しかし僕の頭は今は正常ではない。きっと、仕事のしすぎだ、疑心暗鬼だ。だからあり得もしない人物の声を聞いたのだ。
とにかく今は無様な姿は立て直そう。
お茶を一口だけ飲んで後は捨てた。あの短時間で何が入れられるとは思わない、ただの善意だろうが、あの人ならばやりかねない。
それからトイレを出て自分でお茶を買って部署に戻った。
雰囲気は、どことなく殺伐としていた。
慧さんにそう声を掛けられて、僕ははっとした。
「はぁ、そうですねぇ」
僕はどうするか。
どうやら副部長も答えを待っているらしい。目は、僕を見ていた。
「僕は目の前の仕事を、ただただこなします」
「そうですか、それも、肝心で大切ですね」
「愛欄はどうする?」
「私は、もう、わかりますよね?政宗さん」
そう、なんとなく控えめに微笑む愛欄のことを、斜め後ろの席で瞬くんが頬杖をついて見ていた。
副部長は一度全体を見回し、穏やかに溜め息を吐いた。そしてふと、深刻な顔で告げた。
「ただな、お前ら。
これからやっていくにはそれ相当の覚悟がいる。恐らく今以上に、もっと。
それはもう、人間不信に陥るほど辛い組織と立ち向かってる。俺は何度か挫折したからな。だから別に去ることを咎めない…」
「だから、それが優しすぎるって言うんですよ」
慧さんが言う。珍しく真顔だ。
「あんたらの過去の事情なんてなんとなく、嫌でも察しは付くんです。若かろうが歳食ってようが。それはあんたらが人間だからだ。部長や副部長や監督官が昔からこの事件に縛られてんのなんて。みんな言わないけど、なんとなくわかってる。あんたら少し我々をナメてる」
しかし今度は笑って、唖然とする副部長を眺めた。
「我々も全ては知らない。だからもしかすると我々もナメてるかもしれません。しかし、多分大丈夫ですよ。あんたらが揺らがないんだ。ゴールはそこだと信じてやってきますよ、我々は」
そう聞くと副部長は、素直に驚いたような表情で、そして、勢いに任せて頭を下げた。
それに動揺した慧さんは、「ちょっと…そんな…」と、たじろぎながらも立ち上がり、副部長の元に駆け寄って宥めるように背中に手を置いた。
「参ったな」
「…よろしくお願いします」
「やめてくださいよ…。頭あげて」
そう言われてあげた頭で副部長はまた全員を見渡す。そして、一息吐いた。
「まぁ、タバコでもどうですか。いつものお仲間はいませんけど」
「じゃ、俺行く!」
諒斗くんが気合いを入れて手を挙げた。一同「え!?」とツッコむ。
「俺今日からまずはタバコを」
「諒斗、露骨にバカすぎるだろ…ふ、ははは!まぁいいさ。行くか。俺の8ミリだぞ」
「パラベラムより短いんですか」
「瞬、頭の中銃弾しかないのかお前。流星もこの前おんなじようなこと言ってたなぁ。『この12ミリってNATOよりきもーち短いよね』って」
「えぇ!?」
「お前よか瞬の方が流星寄りだな。まぁ、そういう意味じゃねぇけどね」
「褒められてますか?」
「全然。じゃ、行くか」
冗談を言いながら副部長と諒斗くん、何故か瞬くんまで一緒に部署を出ていった。
残された僕ら。
霞ちゃんと愛欄が楽しそうに話していて。聞こえてくるワードはどうやら、“恋バナ”だったり“女子トーク”というヤツで。
僕が知らないうちに愛欄はどんどん、離れて行っていた。
部署すら、知らないうちにどんどん、僕の知らないような結託があった。
正直僕には、あれほどまでのみんなの決意がわからない。僕はそこに、居て良いのかわからない。
「恭太くん」
「はい」
「何かありましたか?」
「いえ…別に」
「ほら、ここ」
慧さんの、書類が指差す方。
「あ、」
「本郷万里子になってます」
「すみません」
「まぁ同一人物でしたけどね」
実際には会っていない人物だと名前をなかなか覚えられない。
「あぁあと」
「はい」
「この、“但馬佑”って誰ですか?」
あ。
これはとんでもない記入ミスだ。
「…間違えました」
「…恭太くん」
「はい」
「君、何か悩んでませんか?間違って、ませんか?」
そう言われてしまって。
「だ、大丈夫です!」
自分でも驚くくらいの大声でデスクを叩き、立ち上がった。
これは気まずい。
「…トイレ、行ってきます」
居たたまれなくなって部署から立ち去った。
途中で3人とすれ違い、「おい、恭太!」と呼ばれたが余裕がなかった。汗が、冷や汗が異常なまでに出ている。
トイレでひとしきり吐いた。全身が震える。しかし僕はまだ、まだ…。
「大丈夫ですか」
ドアの向こうから声が掛かる。あぁ、ダメだここにも居場所がない。
「だ、大…丈夫です…」
「あそう。全然そんな感じじゃないけど」
あれ、この声、聞き覚えがある気がする。
「部署はどこですか?連絡しときましょうか?どうせ俺、暇だし」
「い、いえ…」
「何か買ってくるわ」
思い出す、この感じ。
『調子こいてんじゃねぇよ!』
『お前山瀬頼みじゃねぇか!』
『てか気持ち悪いんだよ!』
数々の罵声の後の劣等感と。
トイレのドアを蹴られる恐怖。
最後に振り被った 汚水。
あの頃の自分と、幼い頃の自分が、今こうして甦る。
「お茶、置いとくよ」
「うるさい!」
いつの間に去り、どうやら戻ってきたのか。誰だか知らないが怒鳴ってしまった。
「…まぁいいや。頑張って」
冷たい声と共に今度こそ確認出来た無機質な足音が去っていく。
後はだらだらと流れる涙と汗をひたすら袖で拭った。スーツが依れる。しかし僕には今、恐怖しかなくて。
しかしここにこうしている訳にもいかない。無理矢理立ち上がり個室から出て洗面台に立つと、真新しいお茶のペットボトルが置かれていた。
何故だ。
あの人だとしたら、なぜ、あの人がこんなところに。
しかし僕の頭は今は正常ではない。きっと、仕事のしすぎだ、疑心暗鬼だ。だからあり得もしない人物の声を聞いたのだ。
とにかく今は無様な姿は立て直そう。
お茶を一口だけ飲んで後は捨てた。あの短時間で何が入れられるとは思わない、ただの善意だろうが、あの人ならばやりかねない。
それからトイレを出て自分でお茶を買って部署に戻った。
雰囲気は、どことなく殺伐としていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
愛のかたち
凛子
恋愛
プライドが邪魔をして素直になれない夫(白藤翔)。しかし夫の気持ちはちゃんと妻(彩華)に伝わっていた。そんな夫婦に訪れた突然の別れ。
ある人物の粋な計らいによって再会を果たした二人は……
情けない男の不器用な愛。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?
藍沢咲良
恋愛
一色唯(Ishiki Yui )、最近ちょっと苛々しがちの27歳。
結婚適齢期だなんて言葉、誰が作った?彼氏がいなきゃ寂しい女確定なの?
もう、みんな、うるさい!
私は私。好きに生きさせてよね。
この世のしがらみというものは、20代後半女子であっても放っておいてはくれないものだ。
彼氏なんていなくても。結婚なんてしてなくても。楽しければいいじゃない。仕事が楽しくて趣味も充実してればそれで私の人生は満足だった。
私の人生に彩りをくれる、その人。
その人に、私はどうやら巡り合わないといけないらしい。
⭐︎素敵な表紙は仲良しの漫画家さんに描いて頂きました。著作権保護の為、無断転載はご遠慮ください。
⭐︎この作品はエブリスタでも投稿しています。
初恋
藍沢咲良
青春
高校3年生。
制服が着られる最後の年に、私達は出会った。
思った通りにはなかなかできない。
もどかしいことばかり。
それでも、愛おしい日々。
※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。ポリン先生の作品↓
https://www.comico.jp/articleList.nhn?titleNo=31039&f=a
※この作品は「小説家になろう」「エブリスタ」でも連載しています。
8/28公開分で完結となります。
最後まで御愛読頂けると嬉しいです。
※エブリスタにてスター特典「初恋〜それから〜」「同窓会」を公開しております。「初恋」の続編です。
黄金の魔族姫
風和ふわ
恋愛
「エレナ・フィンスターニス! お前との婚約を今ここで破棄する! そして今から僕の婚約者はこの現聖女のレイナ・リュミエミルだ!」
「エレナ様、婚約者と神の寵愛をもらっちゃってごめんね? 譲ってくれて本当にありがとう!」
とある出来事をきっかけに聖女の恩恵を受けれなくなったエレナは「罪人の元聖女」として婚約者の王太子にも婚約破棄され、処刑された──はずだった!
──え!? どうして魔王が私を助けてくれるの!? しかも娘になれだって!?
これは、婚約破棄された元聖女が人外魔王(※実はとっても優しい)の娘になって、チートな治癒魔法を極めたり、地味で落ちこぼれと馬鹿にされていたはずの王太子(※実は超絶美形)と恋に落ちたりして、周りに愛されながら幸せになっていくお話です。
──え? 婚約破棄を取り消したい? もう一度やり直そう? もう想い人がいるので無理です!
※拙作「皆さん、紹介します。こちら私を溺愛するパパの“魔王”です!」のリメイク版。
※表紙は自作ではありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる