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Stratocaster EC
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朝早くからビービービーと、検査をした。
こいちゃんがケータイから音楽を流してくれたけど…サトイくんの歌もあまちゃんの歌もあまり聴こえなかった…。
「検査おつかれ」と言ってくれたこいちゃんに「サトイくんのあれ、まだ聴いたことない違うやつだったよ!」と言う。
「え、違うやつ流してた?」
「いや、言ったやつも流れたけど多分まだないやつ!」
「……マジで?え、やべーかな、わざとかな…後で確認しなきゃ…ギガファイル便でもらっちゃったし…」
「あのねあのね、サトイくんっぽくない、いままでにない…んーと…ドラムから入ってベースが1と2弦中心でね、サトイギターがルートよりの低い感じの…マイナーコードの進行ででもエレキは同じフレーズがなくて変ちょ」
「ストーーップ!!!ホントに未発表だったらダメ言っちゃ!」
でも看護師さんが「おつかれさまです…えっと、多分言われてもわからないので大丈夫です…」と言った。
「あ、あぁ…ですよねすみません」
「音楽の話になると、毎度話せるんですか?」
「…というか多分、好きな物や得意分野とか…気分サイコーの時……?なの?今」
「えっ」
「あ、ごめんなさい水をさしましたね…」
「でも基本ポジティブな子なんで……。それで言ったら常に気分サイコーかも……?
…でも……。学、MRイヤだった?」
「あんまり音楽聞こえない!」
看護師さんとこいちゃんは顔を合わせ「……IQ測るのありっすよね…」と言っている。
「あの音量から確かに、MRの方が…ではあるんですよ」
「…そんなに音デカイんすか…」
「電車の近くや工事現場…とよく説明します。100デシベルあるんですよ、機械によりますが」
「…ヘッドホンなら…いや、私とかは大人だからあげちゃうだけでそっか、ケータイとかに出てきますもんね、音楽って。鼓膜破れんぞコラって」
「あはい…」
「じゃあ、そんなに大きく流してないのにこれ、てことか……聴力検査の方が先?」
「あ、それもありますが……どこまで何をしたいか、な部分は」
「確かに。いやウチの子ちょースゴかったりしてって少しコーフンしちゃいましたすません…」
「いえいえ。でも、そういうツイキュウはいい事ですよ」
診察室で話を聞くと「今回の件では、やはりMRI検査も脳波検査も特に…前のままなのかな…?」と、お医者さんから説明をされた。
こいちゃんがパッと、お医者さんにいつもの病院のカルテを見せ「うーん、うんはい、そうですね、変化はなしかな…」と言った。
「ケッセンなどが出来た、という脳内部の変化はありませんね…とは言ってもねぇ、打ち身するくらいですから、子供とはいえ…いや、子供だからこそ、かなぁ。
割と大きなものは当たってるから、この後ジワジワとケッセンが出来てしまった、などの症状の移りかわりはありえなくないので…また…次は3日後にとりましょうか」
「通院…ですか?」
「確かに、一時退院して、かかりつけさんの方に一度みてもらった方がいいかもしれません。今回の検査結果はもちろんお渡しするので…脳の方はそれで。
あとは打ち身ですね。安静にしていただいて…もう少しかな…脳も3日後再検査するわけですし、どうしましょうか。
ちらっと聞きましたが相手方とモメている、と…」
「まぁ、はい」
……そうだったんだ。
「退院しても問題はない、くらいの症状なんでしょうか?」
「う~ん…やはり首なんですよねー…。
あとはいつ急変しても、というのはあって…お母様は専業主婦でしたっけ?」
「はい、今は」
「お父様がなんというか…お忙しいんでしたよね」
「ですね」
「心配だったら3日後まで入院でもまぁ、どちらでも…とは思いますが…」
「学」
こいちゃんはパッと見て「家と病院、どっちがいい?」と聞いてきて「あ、それで…」とお医者さんは言う。
「あ、そうだ昨日聞きましたけど、すみませんいきなりですが医療費は相手方の保険会社へ、としたんでしたよね」
「……あ、その辺そうだ、ダンナに言うの忘れてた…」
「色々そうですね、こちらもイニンジョウやドナー登録もありましたしね、忙しかったですよね。ダンナさんが手続きしたんでしょうかね、まぁそうなりましたが…。
ひとつ聞きたいのですが…すみません、個人的なことを聞いてしまって」
「…なんです?」
「佐藤さんと、ですかね?」
「え、あ、はい」
「曽根崎さんとは?」
「全然、知り合いですし」
「なるほどわかりました。
では…かかりつけにもいずれね、行かれると思いますが今回はやはり、こちらでこの件に関してのみにはなりますが、ケイカはウチで見て…後々のために最後ね、このカルテはかかりつけ様用に送付いたします」
「あ、ども……」
「……お見舞いとうも、佐藤さんに関してはどうしますか?
いえね、ケイカとかを定期的にウチで見て欲しいと言われているんですよ。
これからどうされるか、ですが…やり取りは保険会社同士となってますので…現在の症状を見ますと学くんの方が検査回数もありますし“被害者”だとは思うんです、病院としてはゲンソクとして、被害者と加害者が同じ病院に通院させることは」
「…なるほど、」
こいちゃんがケータイから音楽を流してくれたけど…サトイくんの歌もあまちゃんの歌もあまり聴こえなかった…。
「検査おつかれ」と言ってくれたこいちゃんに「サトイくんのあれ、まだ聴いたことない違うやつだったよ!」と言う。
「え、違うやつ流してた?」
「いや、言ったやつも流れたけど多分まだないやつ!」
「……マジで?え、やべーかな、わざとかな…後で確認しなきゃ…ギガファイル便でもらっちゃったし…」
「あのねあのね、サトイくんっぽくない、いままでにない…んーと…ドラムから入ってベースが1と2弦中心でね、サトイギターがルートよりの低い感じの…マイナーコードの進行ででもエレキは同じフレーズがなくて変ちょ」
「ストーーップ!!!ホントに未発表だったらダメ言っちゃ!」
でも看護師さんが「おつかれさまです…えっと、多分言われてもわからないので大丈夫です…」と言った。
「あ、あぁ…ですよねすみません」
「音楽の話になると、毎度話せるんですか?」
「…というか多分、好きな物や得意分野とか…気分サイコーの時……?なの?今」
「えっ」
「あ、ごめんなさい水をさしましたね…」
「でも基本ポジティブな子なんで……。それで言ったら常に気分サイコーかも……?
…でも……。学、MRイヤだった?」
「あんまり音楽聞こえない!」
看護師さんとこいちゃんは顔を合わせ「……IQ測るのありっすよね…」と言っている。
「あの音量から確かに、MRの方が…ではあるんですよ」
「…そんなに音デカイんすか…」
「電車の近くや工事現場…とよく説明します。100デシベルあるんですよ、機械によりますが」
「…ヘッドホンなら…いや、私とかは大人だからあげちゃうだけでそっか、ケータイとかに出てきますもんね、音楽って。鼓膜破れんぞコラって」
「あはい…」
「じゃあ、そんなに大きく流してないのにこれ、てことか……聴力検査の方が先?」
「あ、それもありますが……どこまで何をしたいか、な部分は」
「確かに。いやウチの子ちょースゴかったりしてって少しコーフンしちゃいましたすません…」
「いえいえ。でも、そういうツイキュウはいい事ですよ」
診察室で話を聞くと「今回の件では、やはりMRI検査も脳波検査も特に…前のままなのかな…?」と、お医者さんから説明をされた。
こいちゃんがパッと、お医者さんにいつもの病院のカルテを見せ「うーん、うんはい、そうですね、変化はなしかな…」と言った。
「ケッセンなどが出来た、という脳内部の変化はありませんね…とは言ってもねぇ、打ち身するくらいですから、子供とはいえ…いや、子供だからこそ、かなぁ。
割と大きなものは当たってるから、この後ジワジワとケッセンが出来てしまった、などの症状の移りかわりはありえなくないので…また…次は3日後にとりましょうか」
「通院…ですか?」
「確かに、一時退院して、かかりつけさんの方に一度みてもらった方がいいかもしれません。今回の検査結果はもちろんお渡しするので…脳の方はそれで。
あとは打ち身ですね。安静にしていただいて…もう少しかな…脳も3日後再検査するわけですし、どうしましょうか。
ちらっと聞きましたが相手方とモメている、と…」
「まぁ、はい」
……そうだったんだ。
「退院しても問題はない、くらいの症状なんでしょうか?」
「う~ん…やはり首なんですよねー…。
あとはいつ急変しても、というのはあって…お母様は専業主婦でしたっけ?」
「はい、今は」
「お父様がなんというか…お忙しいんでしたよね」
「ですね」
「心配だったら3日後まで入院でもまぁ、どちらでも…とは思いますが…」
「学」
こいちゃんはパッと見て「家と病院、どっちがいい?」と聞いてきて「あ、それで…」とお医者さんは言う。
「あ、そうだ昨日聞きましたけど、すみませんいきなりですが医療費は相手方の保険会社へ、としたんでしたよね」
「……あ、その辺そうだ、ダンナに言うの忘れてた…」
「色々そうですね、こちらもイニンジョウやドナー登録もありましたしね、忙しかったですよね。ダンナさんが手続きしたんでしょうかね、まぁそうなりましたが…。
ひとつ聞きたいのですが…すみません、個人的なことを聞いてしまって」
「…なんです?」
「佐藤さんと、ですかね?」
「え、あ、はい」
「曽根崎さんとは?」
「全然、知り合いですし」
「なるほどわかりました。
では…かかりつけにもいずれね、行かれると思いますが今回はやはり、こちらでこの件に関してのみにはなりますが、ケイカはウチで見て…後々のために最後ね、このカルテはかかりつけ様用に送付いたします」
「あ、ども……」
「……お見舞いとうも、佐藤さんに関してはどうしますか?
いえね、ケイカとかを定期的にウチで見て欲しいと言われているんですよ。
これからどうされるか、ですが…やり取りは保険会社同士となってますので…現在の症状を見ますと学くんの方が検査回数もありますし“被害者”だとは思うんです、病院としてはゲンソクとして、被害者と加害者が同じ病院に通院させることは」
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