読書感想文

二色燕𠀋

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団鬼六「美少年」※R18 官能小説家

感想-1

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新潮文庫さん書きすぎていますねぇ(毎度言う)はい、内容はそんなもんでして。これこの前、

「うおおお!ブックオフに団鬼六があるなんて!」

と、買ったものなんですよね。内容とかみないで買ったけど新潮文庫さん書きすぎてますねぇ。

わりとこの感想、鬼六が如くあっさりねっとり3ページ書きます。

ご承知官能小説家でありますが。
1回しかいま読んでないので1回分の掘り下げで書きますと


ははぁぁぁ~~!
流石はエロの巨匠!


しかしこれはエロ本か、いや、エロ本だが、このエロスは相当深いぞ。生々しく切ない。
しかし、男臭い。

これは読み進めると「なるほど背徳か」に至るわけですが、私小説のようです。

どこまでフィクションかはわかりかねますが、と言うのをここでいいますと。

「こんなやついないやろ(笑)」
な人物たちにも関わらず表現が直接的。SM変態SM変態の連呼。なので妙に現実的。現実的に淡々と書いているので、そうですね人物が浮かび上がると言うんでしょうか。

またさらっと、「彼はマゾヒストなので~~」みたいにあっさりと書いてしまうので、私は六本木のSMバーにいった日を思い出しました。そう、あれってどんな人が行ってもまわりの非現実が当たり前なんで道徳やらなんやら感覚を失うんですよね。「酒に酔ったようなもの」みたいな感覚。

それを瞬時に思い出す、バランスがとれているのかアンバランスなのか、がここにはある。

また、語り手は「私(恐らく団鬼六だろう)」と書かれている、つまりは一人称なのですが、どこか三人称を読んでいる気になる。それは団鬼六が「その行為を見ている、聞いている」話だからでしょうね。懐古録的なものですし。

背徳を引っ張り出す原因が「これか!」とわかった瞬間は、

章の始めは全て、鬼プロはどういった会社か、だとかもう10ページ単位で書いてあるんじゃないの?みたいに、身の回りの説明から入る。そこに必ず、「いや、俺別に変態じゃないんすよ、淡白だし」みたいな事が書いてある(ここも「嘘こけ!」と笑えるところ)のに、進んでいけば「私の異常性的嗜好がせりあがった」みたいなのがあるところ。

文体を見てもなんだか真面目そうな人ではありそう。そんな人がこんなものに!と一皮向ける、背徳のような感覚があります。ここまで来れば確かに「私小説」、この作品は団鬼六の身体だ。と言える。

「美少年」の最後、美少年の写真をズタズタにした、まわりの皆も死んでしまったのだし、自分も死んだら、これでこの記憶はこの世から完全に消え去るだろう
というのに「それでも残した物書きの性か」と迫りますな。というか、共感した。

故人になりましたが団鬼六はまだまだ息をしている。そう感じますというところで作品感想、次ページ。

※感想中心だが、わりとネタバレかもしれへん
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