読書感想文

二色燕𠀋

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青空シリーズ

梶井基次郎「交尾」

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 いやぁ先日友人の砂詠さんと盛り上がったんですが我々の学校の先生でね、「文豪は皆肺病病みだ」と言った方がいましたが、まさしくというのが梶井基次郎ですね。次ページで「檸檬」の感想を書こうかと思うんですけども。

 染みるねえ、「文豪は肺病病みだ」うん、まさしく。
 「交尾」はですねぇ、肺が水に浸されるだとか、血に汚れる、ではなく、井戸に引っ張られて浸かる、の感覚でした。ちょいちょい肺病描写がありまして

 魚屋がいている。可哀かわいそうだなあと思う。ついでに、私の咳がやはりこんな風に聞こえるのだろうかと、私の分として聴いて見る。

 こんなんなんですが、しかし物語的にはこれは「雰囲気」でしかなく。内容と言えば猫やら河鹿の交尾を見たよ、という短編なんですが、これはねぇ、夜を感じる。

 病みの夜に目を瞑って考えることは大抵碌でもないものですね。

 書き方としては単なる連想ゲームでして、目を瞑るんですね、で、碌でもないことをぐるぐる考える中でまず、目は瞑っているから暗闇しか見えない。しかし↑抜いた文のようになにかが聞こえてくる、それについて頭で何かしら考える。

 脳内をまんま書いたようなもので。

 いやぁなんというか私、これわかる気がして。この闇。けど結構最終段階で行き着いていることはね、最初から大分遠くに流されているんですよね、良くも悪くも。その「虚無」があり、私はね、猫やら河鹿の交尾に「生命を見るもんだな」と考え付くこの人の思考回路、凄く共感だと思います。

 私は肺病になったことはありませんが、多分息苦しいというのは「呼吸」「生命」何て言うものを、痛め付けられるように、刻み付けるように、感じるんだと思うんですよねぇ。息ってものは生ぬるくてどうしょもない、と………(笑)同族なんでしょうか、ネクラなあたくしにはそんなことを考えさせられた。

 あたくしこれを読んで、小学校のころ、大きい公園に忍び込んでカブトムシを取りに行ったら交尾してた。

 と言うのを思い出しました。

 足元かどこか、木々がぱき、ぱき、と音を立てる。何者かが近付いてくるような音がする。バレてしまうと焦燥が先立つ。
 しかし一番音がする場所は一本の木であった。持参した懐中電灯を当てれば、カブトムシが二匹重なっていたのである。


 ………的な(笑)やはりだめだね、真似できねぇ(笑)底知れぬ恐怖感がてんで出なかった(笑)文体は無駄がないんですがねぇ、だからこそ視覚を失った感覚が出るはずでしたがダメでした(笑)

 しかし、猫や河鹿臭くないのがいい。読み手は、本当にそこで寝ているだけなのでしょうね、と、引用。


 彼らは抱き合っている。柔らかく噛かみ合っている。前肢でお互いに突張り合いをしている。見ているうちに私はだんだん彼らの所作にき入れられていた。
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