読書感想文

二色燕𠀋

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青空シリーズ

夢野久作「雨降り坊主」

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 なるほどね!雨降り坊主!

 大変わかりやすい(笑)
 今回の青空シリーズの〆、ラスボスだ夢野久作と思いましたがいやはや、いやはや。

 雨降り坊主ってそゆことか!と読んだあとに思えると思います。

 内容は、雨が降らなくて困っている最中、太郎は「雨降り坊主に頼んで雨を降らせる!」と言い出し、実際降りました。雨降り坊主に礼をしに行こうとしたらいなかった。それに太郎は泣いちゃった、お父さんは「泣き止んでくれー」となだめた。

という話。

 大人と子供の明確な対比ですね。

 しかしなぁ、ドグラマグラの人…とちょっと勘ぐりたくなってしまう。なんで酒を選んだんだろう、とか、ここ引っ掛かってて

「もしも降らせぬそのときは
 嘘つきぼうずと名を書いて
 猫のオモチャにしてしまう」

 そう、子供の歌ってなんか少しの猟奇性がありますよね。勘ぐりすぎかなぁ。どこかホラーも感じるんだよなぁ。ドグラマグラ強すぎ?どうにも単純に読めない自分がいる。

 おまじないとかに酒使いそうだよなぁと知識の浅いながら二色は考えたんですが、お父さんの「恋の川へ流れて行った」っていうのも、何故「恋の川」なんて発想が出てきたのか、この短編ではわからないんですよねぇ。天の川的なやつなんだろうか…とかね。

 こういった児童文学に近いものあるあるかもしれないんですが考察が様々できそうだ。勉強不足も身に染みる。

 もし本当に裏がないのならこの発想力凄いなぁ、いや、裏があったらなお凄いか。こういった話は「伝承やらなのかねぇ?」と感じる。だとしたら私は知らないから真に楽しめた感がまだ得られていないな。

 単調に読めば「嘘つき坊主と…」という部分と、「大丈夫信じるよ!」というお父さんと…と拾って「うん凄くまとまってるなぁ」なんですけどね。


 はい、そんなところで。青空シリーズ、終了!
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