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綺麗好きな冒険者
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声のする方を見やると大笑いしてこちらに寄ってくるバーゼリアがいた。
「これからよろしくって……、身勝手すぎるなお前。」
「ボスはいっつもこんな感じだよー!!」
「そうですね。まあいつものことです。」
「いつもだわ。」
俺がほとほと呆れると、その暴挙に慣れ切っているのか揃いも揃って仕方ないとばかりに頷くフーリの綺麗好きな冒険者たち。
綺麗好きな冒険者────。魔女の呪いが残る汚染区を浄化する仕事だっけか?
しかしフーリに入るとなっては疑問が残る。
「綺麗好きな冒険者なるにしても俺、神様と話せていないぞ??」
たしか綺麗好きな冒険者になるには神様と話して祝福を受け取ったりなんなりがあったはず……。
「なんだ、まだ話してなかったのか。とゆうか、なぜお前ら医務室なんかにいる?」
バーゼリアが少し驚くとココロッココがすかさず説明を始める。
「それはですね!神樹の不調で神様との交信が上手くいかなかったからなのです!!」
「神樹の不調?」
「です!!ジン君が触れても神様からの反応がなかったのです!!それで代替案としてシスティアに診察をと!!」
「まあ今更そんなんで驚かんな。」
「ジンだしな。」
と、なぜか涼しい顔のバーゼリアとバッド。
「きっとジンは神様から嫌われてるんだと思う!!変態だから!!」
てめえウサギ。凝りてねぇなさては。
あとでまたモフモフセクハラをしてやろうと決意を固めているとバーゼリアが肩を組んでくる。
「おいおいジンよ……、変態などと言われているが一体何をしたんだい?ん~?」
俺にだけ聞こえるように顔を近づけるバーゼリア。太陽のような、天日干しした洗濯物の香りが鼻腔をくすぐった。
「信じられないかもしれないけどさ、俺何もしてないんだよ……。カテラの耳を触りまくってシスティアさんの膝枕を堪能していただけなんだ……。」
バーゼリアの揶揄うような笑みに悲観した顔で返す。
「そうかそうか、つらかったな……。ちなみにココロッココに行かなかったのはななぜだ?」
ココロッココに行かなかった理由?そんなの決まってる。
「俺に幼女趣味はねぇ。」
ココロッココを見ながら渋い顔を披露する。見られたココロッココは「自分が何か?」と言わんばかりに首をかしげている。
「っぷ、は~っはははははははは!!そうかそうか!!しかしまあ、あまり手を出し過ぎるなよ後で痛い目を見たくなければな!はははははは!!」
そういってバンッと俺の背をたたく。
「いて~よ!」
「おっと!そうだったお前はまだ祝福がないんだったな!!どうだ?なくても体に異常はないか?」
体に異常……。
それで思い出されるはやはり話に聞いた灰色の女。
「それは私から話すわ。」
システィアさんが震える身体をカテラに支えられ、恐る恐る口を開いた。
そして自分の身に起こったこと、そこで見たものそれらすべてを余すことなく伝えた。
「そうか────、やはり……。」
それを聞いて思い当たる節があるかのように呟くバーゼリア。彼女の記憶は少し前に遡っていた────。
◇
「残らせて悪いな。バーゼリア。」
第一都市クレイアのホーム内。先ほどまで苛烈な会議が行われていた場でヴァンクリーはバーゼリアを体面に座らせていた。
「思ってもいない言葉は吐くもんじゃない。それで、要件は?」
それにバーゼリアは、はっと鼻をならし態度悪く腕を組む。
「例の青年についてだ。」
バーゼリアの瞳が鋭く光る。
ヴァンクリーはそれを見やった後、気にする様子もなく続けた。
「バーゼリア。お前は彼が紅き月の能力を受け付けない理由をなんだと考える?」
紅き月の能力────、汚染区を照らすその月型の幻血種。その月光には放射能が含まれ、浴びた対象は生物であっても物質であっても例外なく灰と化してしまう。
バーゼリアは首を上に傾けると少しの間考えて、
「転生者なんだそんなもんだろ。」
あまりにも適当な答え。だがそうでもないと説明がつかないのもまた事実で────。
「本当にそれだけだと思うか?」
「何が言いたい。」
「紅き月の能力を受け付けない存在。エルフの彼は幻血種と言っていたがもう一ついるはずだ。」
バーゼリアは視線を落としぽつりと答える。
「神、か。」
「そうだ。最後に神が降臨して1600年。新たな神が────、この地に誕生したのかもしれない。」
「しかしなぁ、神は実体を持たない存在だ。あいつを神とするのはいささか無理があると思うが?」
なおも無愛想に腕を組むバーゼリア。それにヴァンクリーは静かに答える。
「依り代だとしたらどうだ?」
続けて、
「その青年を依り代としてこの地に顕現したのだとしたら説明がつくだろう。」
各ホームに置かれている神樹。あれは神がこの地に降り立つ際、体を持たない神が実体を獲得するために用いられた入れ物。そして、自我を持たない樹に神が宿ることはあれど、生きている人間に宿るなどこれまた前例のないことで。
「生物に神が宿るなんて話は聞いたことがないが?」
バーゼリアが睨みをきかせる。その目に宿るは────これ以上でたらめを言うな。と
「だが有り得ない話でもない。」
それに怯むことなくヴァンクリーは言い放つ。鋭い瞳でのやり取りが交錯する場で先に音を上げたのはバーゼリア。
「っち、あーやめだやめ!ここで話し合っても埒が明かないだろ!そんなに興味があるなら会って話せってんだ!!」
これ以上はくだらないとばかりに席を立ち乱暴な足取りで会議室を後にした。
◇
「神ね……。」
話を聞いてからだんまりだったバーゼリアが小さくつぶやいた。
「神?」
「ん?ああ、なんでもない。そうか、その女については私の方でも調べてみるさ。」
俺が首をかしげると慌てた様子はないが何かを取り繕うように微笑んだ。
「それでさー、結局ジンはフーリに入るの??」
さっきまで介抱していた側のカテラが介抱されていた側のシスティアさんの膝に寝転がりながら問いかける。
ウサギお前飽きてんじゃねぇよ。
「どうなんです?」
カテラに苛立っていると横からひょこっとココロッココが顔をのぞかせた。
言われるまでもなく、すでに答えは決まっている。というかこれしか選択肢がないようなものだ。
「よーーし!!俺も綺麗好きな冒険者なっていっちょ一花咲かせてやるよ!!」
気合十分。声高々に俺は宣言した。
「やったー!!ようこそジン!!」
「ったく、ひやひやさせんな。」
「はは!!良いじゃないか咲かせてみせろ!!」
「ふふ、頑張りましょうね。」
「そうですかそうですか!ココロッココ、さらに実験に身が入りますですよ!!」
みなが口々に喋り出す。しかしその中でもひときわ大きな声が部屋に響いた。
「あら今のほんとぉ!?ジンちゃんさすがよーー!!」
「──え?ぐぼぁっ!!」
脇腹に固い何かが衝突した。
見るとそこにあるのは緑髪が短く生えた坊主頭。
「ジンさんフーリに入るのでして?歓迎しますわ!!」
「がはは!!いやーめでてぇ!!」
それに続いて医務室の開け放たれたドアからオゴーとエリファが入ってくる。
こいつらがいるってことは……このなぜか股間でハスハスしている緑坊主は……。
「おめでとう♡ジンちゃん歓迎するわ♡あ、あとあなたの股間、私好みの香りがしてとってもグッドよ♡」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
股間から顔を上げ、頬を赤く染めるオカマに俺は今日一……いや、過去一番の大絶叫で気絶した。
俺の異世界生活────、先が思いやられる……。
===================================
<幻血種個体識別ファイル>
【No.5 ブラッドヴォルフ】等級C
瞳に蟲が蠢く狼だと思われていたが、本体は瞳の中の蟲だということが15年前の事件で判明した。瞳から脳に入りその宿主を動かすため、人に寄生した場合助かることはないだろう。宿主が死亡すると蟲もその時点で生命活動が停止するため、討伐には宿主の殺傷が必要となる。
「これからよろしくって……、身勝手すぎるなお前。」
「ボスはいっつもこんな感じだよー!!」
「そうですね。まあいつものことです。」
「いつもだわ。」
俺がほとほと呆れると、その暴挙に慣れ切っているのか揃いも揃って仕方ないとばかりに頷くフーリの綺麗好きな冒険者たち。
綺麗好きな冒険者────。魔女の呪いが残る汚染区を浄化する仕事だっけか?
しかしフーリに入るとなっては疑問が残る。
「綺麗好きな冒険者なるにしても俺、神様と話せていないぞ??」
たしか綺麗好きな冒険者になるには神様と話して祝福を受け取ったりなんなりがあったはず……。
「なんだ、まだ話してなかったのか。とゆうか、なぜお前ら医務室なんかにいる?」
バーゼリアが少し驚くとココロッココがすかさず説明を始める。
「それはですね!神樹の不調で神様との交信が上手くいかなかったからなのです!!」
「神樹の不調?」
「です!!ジン君が触れても神様からの反応がなかったのです!!それで代替案としてシスティアに診察をと!!」
「まあ今更そんなんで驚かんな。」
「ジンだしな。」
と、なぜか涼しい顔のバーゼリアとバッド。
「きっとジンは神様から嫌われてるんだと思う!!変態だから!!」
てめえウサギ。凝りてねぇなさては。
あとでまたモフモフセクハラをしてやろうと決意を固めているとバーゼリアが肩を組んでくる。
「おいおいジンよ……、変態などと言われているが一体何をしたんだい?ん~?」
俺にだけ聞こえるように顔を近づけるバーゼリア。太陽のような、天日干しした洗濯物の香りが鼻腔をくすぐった。
「信じられないかもしれないけどさ、俺何もしてないんだよ……。カテラの耳を触りまくってシスティアさんの膝枕を堪能していただけなんだ……。」
バーゼリアの揶揄うような笑みに悲観した顔で返す。
「そうかそうか、つらかったな……。ちなみにココロッココに行かなかったのはななぜだ?」
ココロッココに行かなかった理由?そんなの決まってる。
「俺に幼女趣味はねぇ。」
ココロッココを見ながら渋い顔を披露する。見られたココロッココは「自分が何か?」と言わんばかりに首をかしげている。
「っぷ、は~っはははははははは!!そうかそうか!!しかしまあ、あまり手を出し過ぎるなよ後で痛い目を見たくなければな!はははははは!!」
そういってバンッと俺の背をたたく。
「いて~よ!」
「おっと!そうだったお前はまだ祝福がないんだったな!!どうだ?なくても体に異常はないか?」
体に異常……。
それで思い出されるはやはり話に聞いた灰色の女。
「それは私から話すわ。」
システィアさんが震える身体をカテラに支えられ、恐る恐る口を開いた。
そして自分の身に起こったこと、そこで見たものそれらすべてを余すことなく伝えた。
「そうか────、やはり……。」
それを聞いて思い当たる節があるかのように呟くバーゼリア。彼女の記憶は少し前に遡っていた────。
◇
「残らせて悪いな。バーゼリア。」
第一都市クレイアのホーム内。先ほどまで苛烈な会議が行われていた場でヴァンクリーはバーゼリアを体面に座らせていた。
「思ってもいない言葉は吐くもんじゃない。それで、要件は?」
それにバーゼリアは、はっと鼻をならし態度悪く腕を組む。
「例の青年についてだ。」
バーゼリアの瞳が鋭く光る。
ヴァンクリーはそれを見やった後、気にする様子もなく続けた。
「バーゼリア。お前は彼が紅き月の能力を受け付けない理由をなんだと考える?」
紅き月の能力────、汚染区を照らすその月型の幻血種。その月光には放射能が含まれ、浴びた対象は生物であっても物質であっても例外なく灰と化してしまう。
バーゼリアは首を上に傾けると少しの間考えて、
「転生者なんだそんなもんだろ。」
あまりにも適当な答え。だがそうでもないと説明がつかないのもまた事実で────。
「本当にそれだけだと思うか?」
「何が言いたい。」
「紅き月の能力を受け付けない存在。エルフの彼は幻血種と言っていたがもう一ついるはずだ。」
バーゼリアは視線を落としぽつりと答える。
「神、か。」
「そうだ。最後に神が降臨して1600年。新たな神が────、この地に誕生したのかもしれない。」
「しかしなぁ、神は実体を持たない存在だ。あいつを神とするのはいささか無理があると思うが?」
なおも無愛想に腕を組むバーゼリア。それにヴァンクリーは静かに答える。
「依り代だとしたらどうだ?」
続けて、
「その青年を依り代としてこの地に顕現したのだとしたら説明がつくだろう。」
各ホームに置かれている神樹。あれは神がこの地に降り立つ際、体を持たない神が実体を獲得するために用いられた入れ物。そして、自我を持たない樹に神が宿ることはあれど、生きている人間に宿るなどこれまた前例のないことで。
「生物に神が宿るなんて話は聞いたことがないが?」
バーゼリアが睨みをきかせる。その目に宿るは────これ以上でたらめを言うな。と
「だが有り得ない話でもない。」
それに怯むことなくヴァンクリーは言い放つ。鋭い瞳でのやり取りが交錯する場で先に音を上げたのはバーゼリア。
「っち、あーやめだやめ!ここで話し合っても埒が明かないだろ!そんなに興味があるなら会って話せってんだ!!」
これ以上はくだらないとばかりに席を立ち乱暴な足取りで会議室を後にした。
◇
「神ね……。」
話を聞いてからだんまりだったバーゼリアが小さくつぶやいた。
「神?」
「ん?ああ、なんでもない。そうか、その女については私の方でも調べてみるさ。」
俺が首をかしげると慌てた様子はないが何かを取り繕うように微笑んだ。
「それでさー、結局ジンはフーリに入るの??」
さっきまで介抱していた側のカテラが介抱されていた側のシスティアさんの膝に寝転がりながら問いかける。
ウサギお前飽きてんじゃねぇよ。
「どうなんです?」
カテラに苛立っていると横からひょこっとココロッココが顔をのぞかせた。
言われるまでもなく、すでに答えは決まっている。というかこれしか選択肢がないようなものだ。
「よーーし!!俺も綺麗好きな冒険者なっていっちょ一花咲かせてやるよ!!」
気合十分。声高々に俺は宣言した。
「やったー!!ようこそジン!!」
「ったく、ひやひやさせんな。」
「はは!!良いじゃないか咲かせてみせろ!!」
「ふふ、頑張りましょうね。」
「そうですかそうですか!ココロッココ、さらに実験に身が入りますですよ!!」
みなが口々に喋り出す。しかしその中でもひときわ大きな声が部屋に響いた。
「あら今のほんとぉ!?ジンちゃんさすがよーー!!」
「──え?ぐぼぁっ!!」
脇腹に固い何かが衝突した。
見るとそこにあるのは緑髪が短く生えた坊主頭。
「ジンさんフーリに入るのでして?歓迎しますわ!!」
「がはは!!いやーめでてぇ!!」
それに続いて医務室の開け放たれたドアからオゴーとエリファが入ってくる。
こいつらがいるってことは……このなぜか股間でハスハスしている緑坊主は……。
「おめでとう♡ジンちゃん歓迎するわ♡あ、あとあなたの股間、私好みの香りがしてとってもグッドよ♡」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」
股間から顔を上げ、頬を赤く染めるオカマに俺は今日一……いや、過去一番の大絶叫で気絶した。
俺の異世界生活────、先が思いやられる……。
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<幻血種個体識別ファイル>
【No.5 ブラッドヴォルフ】等級C
瞳に蟲が蠢く狼だと思われていたが、本体は瞳の中の蟲だということが15年前の事件で判明した。瞳から脳に入りその宿主を動かすため、人に寄生した場合助かることはないだろう。宿主が死亡すると蟲もその時点で生命活動が停止するため、討伐には宿主の殺傷が必要となる。
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