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7.獅子王は愛しい者へ愛を注ぐ
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リュイスは、顔に当たる朝日の眩しさに目を覚ました。
すると目の前に、リュイスの寝顔を観察していたのか穏やかな表情のレオンがいた。朝日を纏った獅子の毛皮は、キラキラと輝いている。
寝ぼけているリュイスは、日の光に当たって輝いているレオンの毛皮に、思い切り抱きついた。
「ん~、ふわふわ。もふもふ……太陽の匂い」
「リュイス、寝ぼけているのか……?」
「……ダメ?」
「いいや、妻に抱きつかれて嫌という夫はいない」
レオンはリュイスを腹の上に乗せて仰向けになると、改めて『おはよう』と挨拶をした。その至福の毛皮に埋もれ、リュイスは口元を緩ませる。
「おはよう、レオン。今日の予定は?」
「午前中は休むと言ってある。もう少し寝るか?」
リュイスの髪を柔らかくかき撫ぜながら問いかける。
愛おしいと隠しもしない甘やかな視線を、リュイスへ浴びせながらレオンが微笑を浮かべた。
「二度寝はしないけど、もう少しだけこうしていても?」
「ああ、歓迎だ」
レオンの鬣に埋もれ、その感覚を楽しむ。
リュイスの滑らかな肌を撫で満足気なレオン。
お互いがお互いの一部に触れ、心と身体を満たしていく。
自分に対し興味を持たなかったリュイス。
そんな彼を補うように、レオンはリュイスを包むだろう。その身体故、腫れもの扱いをされてきたリュイスは、本当の気遣いと優しさを知りこれからも成長していく。
何よりも安らぎを得られる獅子の腕の中で、リュイスは今日も愛を育くんでいくだろう。
すると目の前に、リュイスの寝顔を観察していたのか穏やかな表情のレオンがいた。朝日を纏った獅子の毛皮は、キラキラと輝いている。
寝ぼけているリュイスは、日の光に当たって輝いているレオンの毛皮に、思い切り抱きついた。
「ん~、ふわふわ。もふもふ……太陽の匂い」
「リュイス、寝ぼけているのか……?」
「……ダメ?」
「いいや、妻に抱きつかれて嫌という夫はいない」
レオンはリュイスを腹の上に乗せて仰向けになると、改めて『おはよう』と挨拶をした。その至福の毛皮に埋もれ、リュイスは口元を緩ませる。
「おはよう、レオン。今日の予定は?」
「午前中は休むと言ってある。もう少し寝るか?」
リュイスの髪を柔らかくかき撫ぜながら問いかける。
愛おしいと隠しもしない甘やかな視線を、リュイスへ浴びせながらレオンが微笑を浮かべた。
「二度寝はしないけど、もう少しだけこうしていても?」
「ああ、歓迎だ」
レオンの鬣に埋もれ、その感覚を楽しむ。
リュイスの滑らかな肌を撫で満足気なレオン。
お互いがお互いの一部に触れ、心と身体を満たしていく。
自分に対し興味を持たなかったリュイス。
そんな彼を補うように、レオンはリュイスを包むだろう。その身体故、腫れもの扱いをされてきたリュイスは、本当の気遣いと優しさを知りこれからも成長していく。
何よりも安らぎを得られる獅子の腕の中で、リュイスは今日も愛を育くんでいくだろう。
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