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家に帰宅するといつもの様に小林が居た。
飯を作り俺の帰りを待っていたようだった。
「おかえりなさい。」
「ただいま、momoのマスターと桃瀬に報告してきた。」
そう言うと小林は心配そうに俺を見た。
「大丈夫。2人とも祝ってくれたよ。それにマスターにも言われたしね。」
「はい?」
「蓮がいなくなった時の俺よりも、お前といる俺の方が心配にならないって。」
小林の顔を見ながら言うと小林はあまり変わらない表情で。でも、確かに嬉しそうに微笑んだ。
「…そうですか。」
◇◆◇◆◇
「あ"っ…待って…はっ…げしいっ!!」
風呂に入るなり盛ってきたコイツに、俺は戸惑いながらも2度目のセックスを受け入れている。
耳元では好きですと何度も囁かれる。
激しく動く腰も中のいい所にあたり、また嬌声が零れる。
「ぅんッ!…あっ。で、出るっ…あっ。」
────。
頭が真っ白になる感覚と下半身に広がる気持ちいい熱。
しかし、小林はイった俺を無視するようにまた激しく動き出す。
「はっ…あ"!だ、だめ…だって…」
「くっ…は。涼太さんだけッ…ずるいですよね。 俺も良くして…?…っん」
耳を舐められびくっと身体が跳ねる。その反応を見逃さなかった小林はさらに耳を責めてくる。
「好きですッ…涼太さんっ!…中、出していい…?」
「あっ…はぁ…だ、ダメっ…!」
「っく…!」
────。
小林は中に出さず俺の背中に白濁を吐き出した。
咄嗟に否定の言葉を出した俺に、己の理性で自分を制御した小林に俺は涙が溢れてきた。
「っ!涼太さん…?すみません…!どうして泣いているんですか…?俺…なにか…」
「…好きな人が自分を大事にしてくれてるって…こんなに胸が一杯になる事なんだな…っ」
そう小林に抱きつきながらいうと、小林は俺の顎を持ち上げ優しいキスをした。
あやふやな関係からの俺たちは、まだ全てが不安で必死だ。上手く言えないがこの不安さが、土台になって数年後の俺達は安定して、その場に立っていられるのかもしれない。
互いに言葉が少ないから、少しづつ2人で変わってゆく。
それが俺達の幸せに繋がる。
◇◆◇◆◇
翌朝、目を覚ますと小林が俺の髪を撫でていた。
「…小林?」
「はい。おはようございます。」
「おはよ。」
眠たい目を擦りながら暖かいコイツに擦り寄る。そんな俺を優しく抱き締めて背中をさすってくれる。
そんな事をされたらもう起きたく無くなる。
ふと小林の身体を見るとそこには昨晩俺がつけた無数のキスマークがついていた。
ははっ、独占欲強すぎ。
「そろそろ、一緒にすみませんか…?」
「え?」
ぼーっとしていたら、小林がそんな事を言い始めた。
「俺達は恋人になったからもう、一緒に住んでも何もおかしく無いですよね?」
「は、はぁ。」
「なら、今週の休みに部屋探し始めましょう…!」
もう話が早すぎて何も分からないが、こいつに任せておけばいいだろう。
俺はまた2度寝を決め込んで目を閉じた。
気持ちよく寝落ちる時に、小林が愛してると呟いた。
俺もその言葉を返すように、愛してると言ったが届いただろうか。
愛し愛され。また愛す。
単純だが難しい事。
それを続けるには、相手に興味を持ち続ける事。
昔も今も。
老若男女みんな悩むものは愛だと、むかし桃瀬に言われたことがある。
それは俺もそうだと思う。
俺達は外で、手を繋ぐことすらままならない。
ましてや腕を組んだりも。
だけど、愛を感じる事はみんな以上にある。
恋が盲目なら、愛はもっと盲目だろう。
透明な色した綺麗な心。
愛し愛され。また愛す。
そう紡がれてきた今が俺達だ。
愛し愛され。また愛す。 end.
飯を作り俺の帰りを待っていたようだった。
「おかえりなさい。」
「ただいま、momoのマスターと桃瀬に報告してきた。」
そう言うと小林は心配そうに俺を見た。
「大丈夫。2人とも祝ってくれたよ。それにマスターにも言われたしね。」
「はい?」
「蓮がいなくなった時の俺よりも、お前といる俺の方が心配にならないって。」
小林の顔を見ながら言うと小林はあまり変わらない表情で。でも、確かに嬉しそうに微笑んだ。
「…そうですか。」
◇◆◇◆◇
「あ"っ…待って…はっ…げしいっ!!」
風呂に入るなり盛ってきたコイツに、俺は戸惑いながらも2度目のセックスを受け入れている。
耳元では好きですと何度も囁かれる。
激しく動く腰も中のいい所にあたり、また嬌声が零れる。
「ぅんッ!…あっ。で、出るっ…あっ。」
────。
頭が真っ白になる感覚と下半身に広がる気持ちいい熱。
しかし、小林はイった俺を無視するようにまた激しく動き出す。
「はっ…あ"!だ、だめ…だって…」
「くっ…は。涼太さんだけッ…ずるいですよね。 俺も良くして…?…っん」
耳を舐められびくっと身体が跳ねる。その反応を見逃さなかった小林はさらに耳を責めてくる。
「好きですッ…涼太さんっ!…中、出していい…?」
「あっ…はぁ…だ、ダメっ…!」
「っく…!」
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咄嗟に否定の言葉を出した俺に、己の理性で自分を制御した小林に俺は涙が溢れてきた。
「っ!涼太さん…?すみません…!どうして泣いているんですか…?俺…なにか…」
「…好きな人が自分を大事にしてくれてるって…こんなに胸が一杯になる事なんだな…っ」
そう小林に抱きつきながらいうと、小林は俺の顎を持ち上げ優しいキスをした。
あやふやな関係からの俺たちは、まだ全てが不安で必死だ。上手く言えないがこの不安さが、土台になって数年後の俺達は安定して、その場に立っていられるのかもしれない。
互いに言葉が少ないから、少しづつ2人で変わってゆく。
それが俺達の幸せに繋がる。
◇◆◇◆◇
翌朝、目を覚ますと小林が俺の髪を撫でていた。
「…小林?」
「はい。おはようございます。」
「おはよ。」
眠たい目を擦りながら暖かいコイツに擦り寄る。そんな俺を優しく抱き締めて背中をさすってくれる。
そんな事をされたらもう起きたく無くなる。
ふと小林の身体を見るとそこには昨晩俺がつけた無数のキスマークがついていた。
ははっ、独占欲強すぎ。
「そろそろ、一緒にすみませんか…?」
「え?」
ぼーっとしていたら、小林がそんな事を言い始めた。
「俺達は恋人になったからもう、一緒に住んでも何もおかしく無いですよね?」
「は、はぁ。」
「なら、今週の休みに部屋探し始めましょう…!」
もう話が早すぎて何も分からないが、こいつに任せておけばいいだろう。
俺はまた2度寝を決め込んで目を閉じた。
気持ちよく寝落ちる時に、小林が愛してると呟いた。
俺もその言葉を返すように、愛してると言ったが届いただろうか。
愛し愛され。また愛す。
単純だが難しい事。
それを続けるには、相手に興味を持ち続ける事。
昔も今も。
老若男女みんな悩むものは愛だと、むかし桃瀬に言われたことがある。
それは俺もそうだと思う。
俺達は外で、手を繋ぐことすらままならない。
ましてや腕を組んだりも。
だけど、愛を感じる事はみんな以上にある。
恋が盲目なら、愛はもっと盲目だろう。
透明な色した綺麗な心。
愛し愛され。また愛す。
そう紡がれてきた今が俺達だ。
愛し愛され。また愛す。 end.
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