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第五部
第一章・ニュー・ジェネレーション(その2)
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入学式の翌日になって、遥子たちの学年はバスに乗って一泊のオリエンテーション合宿に出かけていった。潮音たちも授業が始まり、新入生を勧誘するための各クラブの活動も活発になって、松風女子学園では本格的に新年度が始動しつつあった。
新入生たちがオリエンテーション合宿から帰ってきてからしばらく経った頃になって、潮音は昼休みに紫とカフェテリアで話し合っていた。
「やっぱり特進コースって勉強大変なの?」
潮音に尋ねられて、紫は当惑した表情を浮べた。
「そんな、勉強始まってから一週間くらいしか経ってないのにまだそんなことわかんないよ」
そこで潮音は、周囲を見渡して話題を変えることにした。カフェテリアの中には、小学校を卒業して中等部に入学したばかりの、真新しい制服に身を包んであどけない顔をした新入生たちの姿も見られた。彼女たちは一様に笑顔を浮べていて、学校生活への期待に胸をふくらませていることがわかった。
「やっぱり中等部に入ってきた一年生ってかわいいよね」
潮音がニコニコしながら話すのを聞いて、紫はいやそうな顔をした。
「あんたがそういうこと言うとなんかひっかかるわね」
「でも萌葱と浅葱も今年は小六でしょ? 中学はやっぱり受験してうちの学校か、それとも別の私立に行くわけ」
「そうなんだけどね。二人とも全然勉強しないで遊んでばっかりいて困ってるんだけど」
紫はため息混じりに答えた。
「でも中学入試なんてことになったら、バレエどころじゃなくなるかもしれないな。その点あの二人はどうしたいんだろ」
「あの子たちにはバレエなら中学入ってからでもできるから、今は勉強頑張りなさいって言ってるんだけど、全然聞きやしないし」
「でもやっぱり、小五や小六からずっと毎日夜中まで塾に行かされるなんていうのもかわいそうだよな。紫とかはそうやって勉強して、中等部に受かったわけだけど」
「どのみち高校で受験しなきゃいけないんだから一緒よ。それ言ったらあんたこそ、弁護士になるとか言うんだったらもっと勉強しなきゃいけないんじゃないの」
そこで潮音が痛いところを突かれたような表情をしていると、背後から声がした。潮音が声のする方を振り向くと、そこに樋沢遥子と壬生小春、妻崎すぴかの三人組が並んで立っていた。
紫はその三人の姿を見るなり声をかけた。
「あなたたちはもうすっかり仲良しになっちゃったみたいね。オリエンテーション合宿は楽しかったかしら」
紫の問いかけに、遥子は満面の笑みで快活に答えた。
「はい。楽しかったです。私は一年桜組の委員長になったのですよ。それからみんなと夜中までおしゃべりしたり、その次の日は山にハイキングに行ったりして」
こう話すときの遥子の生き生きとした表情には、紫も思わず表情をほころばせていた。
「樋沢さんはいつも元気そうで何よりだわ。その調子で学校生活も頑張ることね。せっかくだから潮音も自己紹介したらどうかしら」
そこで潮音は気恥ずかしそうに、遥子たちの方を向き直した。
「私…藤坂潮音って言います。紫…いや、峰山さんとは同じバレエの教室に通っているから仲いいんだけど、バレエの腕は峰山さんに全然かなわないから…」
そこで紫は、じれったそうな目で潮音を見た。
「潮音もそんなかしこまったしゃべり方することなんかないじゃない。せっかく一年の子たちが仲良くなりたいって思ってるんだから、そんなに身構えてないでもっと気さくに接してあげなきゃ」
そこで中等部から松風女子学園に通っている小春が、遥子とすぴかに言った。
「藤坂先輩は去年高等部から入ったんやけど、体育祭では応援団長もやったし、文化祭の劇では主演やったりとけっこう大活躍やったんよ。おかげで中等部でも有名人やったね」
高等部から入学した遥子とすぴかは、小春の話を興味深そうに聞いていた。潮音はこれを見てますます気恥ずかしい気分になった。そこで紫までもが潮音の肩を軽く叩きながら言った。
「潮音は私と一緒にバレエだってやってるけど、まじめで何に対しても一生懸命な子だわ。あなたたちの話だってちゃんと聞いてくれると思うから、何かあったら頼りにするといいわよ」
紫にそこまで言われて、潮音はますます穴があったら入りたい気分になった。そこですぴかが紫に言った。
「オリエンテーション合宿でおしゃべりしたときも、中入生たちはみんな峰山先輩のことを噂にしてましたよ。勉強ができるだけでなくてバレエもすごく上手らしいですね。その峰山先輩と一緒にバレエをやっているなんて、藤坂先輩だってすごいですね」
「だからそんなんじゃないってば」
潮音がすぴかの言葉を打消そうとする傍らで、紫はあらためて遥子の方を向き直して言った。
「で、あなたたちが今こうして私のところに来たのは、ただこうやっておしゃべりするだけが目的じゃないみたいね。私たちに何か用かしら」
紫がさっきまでの気さくな態度を改めたのを見て、遥子もきっぱりと紫の顔を見つめながら言った。
「そうでした。私が今こうやって峰山先輩のところに来たのは、先輩にお願いがあって来たのです」
そこで遥子は紫を向き直すと、きっぱりと口を開いた。
「私、学校にフットサルの同好会を作りたいんです。いきなり正規の部活動は難しいと思うから、同好会でいいんです」
そのときの遥子のはっきりとした声は、思わず周囲にいた生徒たちも遥子の方を振り向いたほどだった。その遥子の真剣そうな態度を見て、紫も納得したように大きくうなづいた。
「樋沢さんもよく私に話してくれたわね。ここまでストレートに自分の気持ちを私に伝えてくれた子は、この学校では他には潮音くらいかしら。でもそろそろ昼休みも終りだし、私も今日はバレエのレッスンがあるから、明日の放課後に生徒会室に来て、どうして同好会を作りたいのか、そこで何をしたいのかあらためて話してくれない? そしたらあなたの希望を実現するにはどうするか、一緒に考えることだってできると思うから」
遥子はその紫の言葉を聞いて、思わず嬉しそうな表情をした。小春やすぴかはその遥子の様子を見て、良かったねとでも言わんばかりの顔をしていた。それと同時に昼休みの終りを告げる予鈴が鳴り、生徒たちも皆カフェテリアからそれぞれの教室へと引き上げていった。
潮音は教室に戻り、午後の授業が始まってからも、先ほどの紫を前にしたときの遥子の真剣な眼差しを忘れることができなかった。潮音は遥子の「思い」は本物だと気づいていただけに、自分も遥子のためには微力ながら協力することができればと思っていた。
その日の放課後、潮音と紫はバレエのレッスンで汗を流した。その後で休憩時間になったとき、紫が潮音に尋ねた。
「フットサルって、サッカーと同じようなスポーツなんでしょ? 私も帰りの電車に乗っている間にちょっとスマホで調べただけだけど、室内のコートで五人でやるみたいね」
「サッカーだったら、私も小学生のときにやってたからな…あまりうまくなれなくて、試合に出られたこともあまりないけど」
「そんなに引け目を感じることもないじゃない。小学生のときの潮音は、サッカーだけじゃなくてバレエも頑張ってたんだから。それに今じゃなでしこジャパンみたいに女子でサッカーやってる人だっているんだから、潮音だって今からやろうと思えばできるんじゃないの?」
その紫の言葉に、潮音はいやそうな顔をした。
「…そんな甘いもんじゃないよ。でもあの子、この学校でフットサルをやりたいって思いは本物だったよね…そうじゃなかったらわざわざ紫のところまで来て、あそこまではっきりものを言ったりしないよ」
その潮音の言葉には、紫も同感だとばかりに深くうなづいたが、その顔はどこか晴れなかった。
「でもそのためには、まず試合ができるだけの部員を集めないことには何にもならないわね。仮に人数が集まったところで、顧問の先生を誰にするかとか、寄せ集めのチームで実績を残せるかとか、いろいろクリアしなきゃいけない問題だって多そうだけど…。でもそればかりはあの子が自分で頑張らなきゃいけないことだわ」
「紫ってそういうとこ、けっこうシビアだよね…。たしかに自分だって、生徒会長としての立場から見ると、いろいろ心配なことだってあるのはわかってる。でもあの子が一生懸命になってるのを見てると、自分もなんとかしてやらなきゃって思うんだ。だいたいスポーツでも何でも、『やりたい』と思うことがいちばん大切で、勝ち負けだけが問題じゃないだろ」
そこで紫は深く息をついた。
「あんたっていつもそうよね。困っている人のことが放っておけなくて、何でも人のために一生懸命になるんだから。でもあんたがそうなのは、やっぱり自分が男から女になったことと関係あるの?」
紫にいきなり問いかけられて、潮音は戸惑いの色を浮べた。
「…それはあるかもしれない。自分はいきなり男から女になって、その中で自分は何をすればいいのかもわかんないまま、ずっともがいてきたんだ。だからこそ、悩んでいる人や迷っている人を見ていると、そこにあのときの自分を見ているような気がして放っておけないのかもしれないな」
「だからこそそのあんたの頑張りに、学校のみんなも応えてくれたんじゃないかな。ともかく後輩のことは、潮音もしっかり支えてあげないとね」
「変に期待しないでよ。私だってあの子のためにそうそう何でもできるわけじゃないんだから」
「そりゃあんたに人の望みをなんでもかなえてやれる力なんかないかもしれないよ。でも話を聞いてくれる人がいる、それだけでも十分支えになれるんじゃないかな」
その紫の声を聞いて、潮音も納得したような顔をした。潮音は自分自身が、いろいろな人の支えでここまで来られたことを思い出したからだった。そして休憩時間も終ったので、潮音と紫はバレエの練習に戻っていった。
新入生たちがオリエンテーション合宿から帰ってきてからしばらく経った頃になって、潮音は昼休みに紫とカフェテリアで話し合っていた。
「やっぱり特進コースって勉強大変なの?」
潮音に尋ねられて、紫は当惑した表情を浮べた。
「そんな、勉強始まってから一週間くらいしか経ってないのにまだそんなことわかんないよ」
そこで潮音は、周囲を見渡して話題を変えることにした。カフェテリアの中には、小学校を卒業して中等部に入学したばかりの、真新しい制服に身を包んであどけない顔をした新入生たちの姿も見られた。彼女たちは一様に笑顔を浮べていて、学校生活への期待に胸をふくらませていることがわかった。
「やっぱり中等部に入ってきた一年生ってかわいいよね」
潮音がニコニコしながら話すのを聞いて、紫はいやそうな顔をした。
「あんたがそういうこと言うとなんかひっかかるわね」
「でも萌葱と浅葱も今年は小六でしょ? 中学はやっぱり受験してうちの学校か、それとも別の私立に行くわけ」
「そうなんだけどね。二人とも全然勉強しないで遊んでばっかりいて困ってるんだけど」
紫はため息混じりに答えた。
「でも中学入試なんてことになったら、バレエどころじゃなくなるかもしれないな。その点あの二人はどうしたいんだろ」
「あの子たちにはバレエなら中学入ってからでもできるから、今は勉強頑張りなさいって言ってるんだけど、全然聞きやしないし」
「でもやっぱり、小五や小六からずっと毎日夜中まで塾に行かされるなんていうのもかわいそうだよな。紫とかはそうやって勉強して、中等部に受かったわけだけど」
「どのみち高校で受験しなきゃいけないんだから一緒よ。それ言ったらあんたこそ、弁護士になるとか言うんだったらもっと勉強しなきゃいけないんじゃないの」
そこで潮音が痛いところを突かれたような表情をしていると、背後から声がした。潮音が声のする方を振り向くと、そこに樋沢遥子と壬生小春、妻崎すぴかの三人組が並んで立っていた。
紫はその三人の姿を見るなり声をかけた。
「あなたたちはもうすっかり仲良しになっちゃったみたいね。オリエンテーション合宿は楽しかったかしら」
紫の問いかけに、遥子は満面の笑みで快活に答えた。
「はい。楽しかったです。私は一年桜組の委員長になったのですよ。それからみんなと夜中までおしゃべりしたり、その次の日は山にハイキングに行ったりして」
こう話すときの遥子の生き生きとした表情には、紫も思わず表情をほころばせていた。
「樋沢さんはいつも元気そうで何よりだわ。その調子で学校生活も頑張ることね。せっかくだから潮音も自己紹介したらどうかしら」
そこで潮音は気恥ずかしそうに、遥子たちの方を向き直した。
「私…藤坂潮音って言います。紫…いや、峰山さんとは同じバレエの教室に通っているから仲いいんだけど、バレエの腕は峰山さんに全然かなわないから…」
そこで紫は、じれったそうな目で潮音を見た。
「潮音もそんなかしこまったしゃべり方することなんかないじゃない。せっかく一年の子たちが仲良くなりたいって思ってるんだから、そんなに身構えてないでもっと気さくに接してあげなきゃ」
そこで中等部から松風女子学園に通っている小春が、遥子とすぴかに言った。
「藤坂先輩は去年高等部から入ったんやけど、体育祭では応援団長もやったし、文化祭の劇では主演やったりとけっこう大活躍やったんよ。おかげで中等部でも有名人やったね」
高等部から入学した遥子とすぴかは、小春の話を興味深そうに聞いていた。潮音はこれを見てますます気恥ずかしい気分になった。そこで紫までもが潮音の肩を軽く叩きながら言った。
「潮音は私と一緒にバレエだってやってるけど、まじめで何に対しても一生懸命な子だわ。あなたたちの話だってちゃんと聞いてくれると思うから、何かあったら頼りにするといいわよ」
紫にそこまで言われて、潮音はますます穴があったら入りたい気分になった。そこですぴかが紫に言った。
「オリエンテーション合宿でおしゃべりしたときも、中入生たちはみんな峰山先輩のことを噂にしてましたよ。勉強ができるだけでなくてバレエもすごく上手らしいですね。その峰山先輩と一緒にバレエをやっているなんて、藤坂先輩だってすごいですね」
「だからそんなんじゃないってば」
潮音がすぴかの言葉を打消そうとする傍らで、紫はあらためて遥子の方を向き直して言った。
「で、あなたたちが今こうして私のところに来たのは、ただこうやっておしゃべりするだけが目的じゃないみたいね。私たちに何か用かしら」
紫がさっきまでの気さくな態度を改めたのを見て、遥子もきっぱりと紫の顔を見つめながら言った。
「そうでした。私が今こうやって峰山先輩のところに来たのは、先輩にお願いがあって来たのです」
そこで遥子は紫を向き直すと、きっぱりと口を開いた。
「私、学校にフットサルの同好会を作りたいんです。いきなり正規の部活動は難しいと思うから、同好会でいいんです」
そのときの遥子のはっきりとした声は、思わず周囲にいた生徒たちも遥子の方を振り向いたほどだった。その遥子の真剣そうな態度を見て、紫も納得したように大きくうなづいた。
「樋沢さんもよく私に話してくれたわね。ここまでストレートに自分の気持ちを私に伝えてくれた子は、この学校では他には潮音くらいかしら。でもそろそろ昼休みも終りだし、私も今日はバレエのレッスンがあるから、明日の放課後に生徒会室に来て、どうして同好会を作りたいのか、そこで何をしたいのかあらためて話してくれない? そしたらあなたの希望を実現するにはどうするか、一緒に考えることだってできると思うから」
遥子はその紫の言葉を聞いて、思わず嬉しそうな表情をした。小春やすぴかはその遥子の様子を見て、良かったねとでも言わんばかりの顔をしていた。それと同時に昼休みの終りを告げる予鈴が鳴り、生徒たちも皆カフェテリアからそれぞれの教室へと引き上げていった。
潮音は教室に戻り、午後の授業が始まってからも、先ほどの紫を前にしたときの遥子の真剣な眼差しを忘れることができなかった。潮音は遥子の「思い」は本物だと気づいていただけに、自分も遥子のためには微力ながら協力することができればと思っていた。
その日の放課後、潮音と紫はバレエのレッスンで汗を流した。その後で休憩時間になったとき、紫が潮音に尋ねた。
「フットサルって、サッカーと同じようなスポーツなんでしょ? 私も帰りの電車に乗っている間にちょっとスマホで調べただけだけど、室内のコートで五人でやるみたいね」
「サッカーだったら、私も小学生のときにやってたからな…あまりうまくなれなくて、試合に出られたこともあまりないけど」
「そんなに引け目を感じることもないじゃない。小学生のときの潮音は、サッカーだけじゃなくてバレエも頑張ってたんだから。それに今じゃなでしこジャパンみたいに女子でサッカーやってる人だっているんだから、潮音だって今からやろうと思えばできるんじゃないの?」
その紫の言葉に、潮音はいやそうな顔をした。
「…そんな甘いもんじゃないよ。でもあの子、この学校でフットサルをやりたいって思いは本物だったよね…そうじゃなかったらわざわざ紫のところまで来て、あそこまではっきりものを言ったりしないよ」
その潮音の言葉には、紫も同感だとばかりに深くうなづいたが、その顔はどこか晴れなかった。
「でもそのためには、まず試合ができるだけの部員を集めないことには何にもならないわね。仮に人数が集まったところで、顧問の先生を誰にするかとか、寄せ集めのチームで実績を残せるかとか、いろいろクリアしなきゃいけない問題だって多そうだけど…。でもそればかりはあの子が自分で頑張らなきゃいけないことだわ」
「紫ってそういうとこ、けっこうシビアだよね…。たしかに自分だって、生徒会長としての立場から見ると、いろいろ心配なことだってあるのはわかってる。でもあの子が一生懸命になってるのを見てると、自分もなんとかしてやらなきゃって思うんだ。だいたいスポーツでも何でも、『やりたい』と思うことがいちばん大切で、勝ち負けだけが問題じゃないだろ」
そこで紫は深く息をついた。
「あんたっていつもそうよね。困っている人のことが放っておけなくて、何でも人のために一生懸命になるんだから。でもあんたがそうなのは、やっぱり自分が男から女になったことと関係あるの?」
紫にいきなり問いかけられて、潮音は戸惑いの色を浮べた。
「…それはあるかもしれない。自分はいきなり男から女になって、その中で自分は何をすればいいのかもわかんないまま、ずっともがいてきたんだ。だからこそ、悩んでいる人や迷っている人を見ていると、そこにあのときの自分を見ているような気がして放っておけないのかもしれないな」
「だからこそそのあんたの頑張りに、学校のみんなも応えてくれたんじゃないかな。ともかく後輩のことは、潮音もしっかり支えてあげないとね」
「変に期待しないでよ。私だってあの子のためにそうそう何でもできるわけじゃないんだから」
「そりゃあんたに人の望みをなんでもかなえてやれる力なんかないかもしれないよ。でも話を聞いてくれる人がいる、それだけでも十分支えになれるんじゃないかな」
その紫の声を聞いて、潮音も納得したような顔をした。潮音は自分自身が、いろいろな人の支えでここまで来られたことを思い出したからだった。そして休憩時間も終ったので、潮音と紫はバレエの練習に戻っていった。
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