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黒の帳 『一つ目の帳』
お約束
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三限目が終わると、不良さん達がまた集まった。しかも今度は私を囲むようにして集まっている。
「…紫川、さっきのはなんだよ」
「鈴ちゃん、遠藤だけにああやるのはズルいよ。俺にもして?」
「馬鹿っ、友達からって言っただろ!」
「あれは友達の距離じゃないでしょ。ねえ鈴ちゃん、行動に責任持ってくれるよね、分かるよね?ね?」
菊池君と岡崎君は不満そうに私に抗議している。さっきは気づかなかったとはいえ、私は、体調が悪そうな遠藤君が心配だった。だから、頬を触ったり、近づいたりしたんだ。小学生の時だって、そうやって友達の様子を窺った。龍牙もクリミツも何も言っていなかった。
「…遠藤君が体調悪そうで、心配しただけなんだけど」
「嘘だ」
「遠藤と見つめあってた!」
「ズルいわ~…まさか、遠藤のこと好きとかは」
「「「有り得ない」」」「だよな~」
「俺ここに居るんだけど」
「お前ら!!」
好き勝手喋る不良さん達をぼうっと眺めていると、話を聞きかねたのか、龍牙が叫び、立ち上がる。
「鈴は、割とガチの天然だ」
「「「ガチの天然」」」
「しかも、可愛い」
「可愛い」「うん」「天使」
「そんな鈴を困らせてお前らどうしたいんだ!!」
「そ、そんな」「困らせる気は」「どうしたらいい?」
「だから、これからは俺を通せ。どうだ鈴、いい考えだろ?」
龍牙が得意げな顔で私を見つめる。確かにいい考えかもしれない。ただ、不良さん達は恐らく『龍牙を通す』というのが気に入らないんだろう。皆様々な恨みがましい目線を龍牙に向けている。でも、龍牙は私に聞いたから、皆、私の返事を待って大人しくしている。
「…うん。私はすごく助かるんだけど、…龍牙はいいの?」
「いいから言ったんだよ、気にすんな。お前ら聞いたよな。鈴への文句や要望は俺を通せ、いいな?」
「……鈴ちゃん、ダメ?」
「ダメ。龍牙に言って」
「片桐ばっかズリぃよ」「鈴、オレはダメか?片桐じゃなきゃダメか?」「紫川っ!」
「…」
皆が納得する様子はない。でも私達だってこの意見を通したい。ここは、力技だ。
首を傾げ、前髪をずらして目が見えるようにする。ぐっとお腹に力を込め、渾身の力で声を出す。
「ねえ…ダメなの…?」
「ダメじゃない!!」「ぅああ可愛いっ」「全然オッケーだよっ!」
「…ほら龍牙。皆いいよって…龍牙?」
龍牙が固まっている。しかも耳が赤い。
「…鈴、声、…今の…」
「ふふ、こんな声のどこが可愛いんだろうね」
「可愛いよ紫川ーっ!」「もう一回言って!録音するからっ」
「はいはいもう店じまいでーす。龍牙、龍牙?」
周りの喧騒より、目の前の龍牙が気になる。私の声に余程驚いたんだろう。狼狽え、顔は赤いまま戻らない。落ち着かせるように自分で頬を挟んでいるせいで、頬が膨らみ、小動物を思わせる可愛い顔になっている。
店じまいという私の言葉を聞き、不良さん達が散らばる。見えた黒板には自習の文字。もう慣れてきてしまった。時計を見ればもう四限目が終わるところだ。
「…トイレ行ってくる」
「行ってらっしゃい。あ、先に屋上行ってるね」
「おう、クリミツ連れてけよ」
声が弱々しい。そんなに驚かせてしまったのか。
先程の声は、自分が可愛い…というか、周りからの評価は理解しているから、出したものだ。この顔は迷惑を被ることの方が多い。たまにはこうやって利用したい。
流石にやりすぎか、自意識過剰ではないか、ナルシストじみていないか。
そんな思いが頭を過ったが、中学生の時のトラウマを思い出し、すぐに頭から吹き飛んだ。
中学二年生の時好きだった、学年一、二を争う可愛さを持ったフウカちゃん。彼女は既に、サッカー部キャプテンのユウキ君に恋心を抱いていて、私は思いを諦めていた。
だが、私はある冬の日、フウカちゃんに呼び出された。丁度クリミツのイジメが終わった頃だった。
告白かな…とドキドキしながら向かった私は、フウカちゃんに全力で平手打ちされた。呆然とする私に、泣きながらフウカちゃんが放った言葉は、今でも耳にしっかりと残っている。
『酷いっ…、ユウキ君が貴方なんかを好きだなんて!貴方なんてっ…、可愛いだけなのに!私の方が、背も高いし、スタイルだって良いし、ファッションだって、それからそれからっ…』
そう、彼女の恋敵が私だった。
意味が分からない。
だがフウカちゃんが泣きながら言っているから、冗談ではないと分かった。
『そ、そんな、私なんて可愛くも何とも』
『最低っ!!何謙遜!?私を馬鹿にしてるの!?ユウキ君はっ、ユウキ君は…私より貴方が可愛いって、鈴ちゃん、が、いいっ…てぇ…、うぅ』
謙遜の言葉はまた平手打ちにふっ飛ばされた。ポロポロと泣き出すフウカちゃんに、何と言葉をかけたらいいか、私には分からなかった。因みに、頬は尋常ではない痛みに襲われていた。翌日になっても真っ赤に腫れ上がっていた程だ。
『ご、ごめん。私、どうしたら…』
『ふんっ…まずはその顔の自覚から始めたら!?その顔で慰められてもムカつくのよ。…自分の価値も、分からないような奴に…私はっ!』
大粒の涙を流す、大好きなフウカちゃんにそう言われ、私は誓った。まず、自分が本当はどういう人間なのかを調べよう。そして、それ相応の振る舞いをするんだ。
私にはその頃、ずっと思い悩んでいることがあった。私なんか、捨て子だ、捨てられたんだから。だから自分なんかの価値は底辺、誰にも求められない。
大親友の二人が傍におらず、つい最近まで虐められていた当時の私は、そんな思いに支配されていた。だが、フウカちゃんにビンタされて、目を覚ました。今思えば、アレはフウカちゃんの八つ当たりだ。しかし、当時の私にとっては変化の良いきっかけだったと言える。好きな子に手を上げられた衝撃が虐められていた私には大きすぎた。あれ以来自身の評価に過剰に謙遜するのは止めている。ユウキ君はフった。
お腹空いたなあ。龍牙がとぼとぼと扉へ向かうのを見届け、私は通学鞄からお弁当を出す。
クリミツは隣のB組だ。無事に誘えるだろうか。B組の人達のことは全く知らないから、絡まれてしまうかもしれない。まあ、クリミツが初日に全員倒したらしいから、クリミツさえ見つかれば大丈夫だろう。
そう、私はいつもそうだ。
考えが甘い。
「…紫川、さっきのはなんだよ」
「鈴ちゃん、遠藤だけにああやるのはズルいよ。俺にもして?」
「馬鹿っ、友達からって言っただろ!」
「あれは友達の距離じゃないでしょ。ねえ鈴ちゃん、行動に責任持ってくれるよね、分かるよね?ね?」
菊池君と岡崎君は不満そうに私に抗議している。さっきは気づかなかったとはいえ、私は、体調が悪そうな遠藤君が心配だった。だから、頬を触ったり、近づいたりしたんだ。小学生の時だって、そうやって友達の様子を窺った。龍牙もクリミツも何も言っていなかった。
「…遠藤君が体調悪そうで、心配しただけなんだけど」
「嘘だ」
「遠藤と見つめあってた!」
「ズルいわ~…まさか、遠藤のこと好きとかは」
「「「有り得ない」」」「だよな~」
「俺ここに居るんだけど」
「お前ら!!」
好き勝手喋る不良さん達をぼうっと眺めていると、話を聞きかねたのか、龍牙が叫び、立ち上がる。
「鈴は、割とガチの天然だ」
「「「ガチの天然」」」
「しかも、可愛い」
「可愛い」「うん」「天使」
「そんな鈴を困らせてお前らどうしたいんだ!!」
「そ、そんな」「困らせる気は」「どうしたらいい?」
「だから、これからは俺を通せ。どうだ鈴、いい考えだろ?」
龍牙が得意げな顔で私を見つめる。確かにいい考えかもしれない。ただ、不良さん達は恐らく『龍牙を通す』というのが気に入らないんだろう。皆様々な恨みがましい目線を龍牙に向けている。でも、龍牙は私に聞いたから、皆、私の返事を待って大人しくしている。
「…うん。私はすごく助かるんだけど、…龍牙はいいの?」
「いいから言ったんだよ、気にすんな。お前ら聞いたよな。鈴への文句や要望は俺を通せ、いいな?」
「……鈴ちゃん、ダメ?」
「ダメ。龍牙に言って」
「片桐ばっかズリぃよ」「鈴、オレはダメか?片桐じゃなきゃダメか?」「紫川っ!」
「…」
皆が納得する様子はない。でも私達だってこの意見を通したい。ここは、力技だ。
首を傾げ、前髪をずらして目が見えるようにする。ぐっとお腹に力を込め、渾身の力で声を出す。
「ねえ…ダメなの…?」
「ダメじゃない!!」「ぅああ可愛いっ」「全然オッケーだよっ!」
「…ほら龍牙。皆いいよって…龍牙?」
龍牙が固まっている。しかも耳が赤い。
「…鈴、声、…今の…」
「ふふ、こんな声のどこが可愛いんだろうね」
「可愛いよ紫川ーっ!」「もう一回言って!録音するからっ」
「はいはいもう店じまいでーす。龍牙、龍牙?」
周りの喧騒より、目の前の龍牙が気になる。私の声に余程驚いたんだろう。狼狽え、顔は赤いまま戻らない。落ち着かせるように自分で頬を挟んでいるせいで、頬が膨らみ、小動物を思わせる可愛い顔になっている。
店じまいという私の言葉を聞き、不良さん達が散らばる。見えた黒板には自習の文字。もう慣れてきてしまった。時計を見ればもう四限目が終わるところだ。
「…トイレ行ってくる」
「行ってらっしゃい。あ、先に屋上行ってるね」
「おう、クリミツ連れてけよ」
声が弱々しい。そんなに驚かせてしまったのか。
先程の声は、自分が可愛い…というか、周りからの評価は理解しているから、出したものだ。この顔は迷惑を被ることの方が多い。たまにはこうやって利用したい。
流石にやりすぎか、自意識過剰ではないか、ナルシストじみていないか。
そんな思いが頭を過ったが、中学生の時のトラウマを思い出し、すぐに頭から吹き飛んだ。
中学二年生の時好きだった、学年一、二を争う可愛さを持ったフウカちゃん。彼女は既に、サッカー部キャプテンのユウキ君に恋心を抱いていて、私は思いを諦めていた。
だが、私はある冬の日、フウカちゃんに呼び出された。丁度クリミツのイジメが終わった頃だった。
告白かな…とドキドキしながら向かった私は、フウカちゃんに全力で平手打ちされた。呆然とする私に、泣きながらフウカちゃんが放った言葉は、今でも耳にしっかりと残っている。
『酷いっ…、ユウキ君が貴方なんかを好きだなんて!貴方なんてっ…、可愛いだけなのに!私の方が、背も高いし、スタイルだって良いし、ファッションだって、それからそれからっ…』
そう、彼女の恋敵が私だった。
意味が分からない。
だがフウカちゃんが泣きながら言っているから、冗談ではないと分かった。
『そ、そんな、私なんて可愛くも何とも』
『最低っ!!何謙遜!?私を馬鹿にしてるの!?ユウキ君はっ、ユウキ君は…私より貴方が可愛いって、鈴ちゃん、が、いいっ…てぇ…、うぅ』
謙遜の言葉はまた平手打ちにふっ飛ばされた。ポロポロと泣き出すフウカちゃんに、何と言葉をかけたらいいか、私には分からなかった。因みに、頬は尋常ではない痛みに襲われていた。翌日になっても真っ赤に腫れ上がっていた程だ。
『ご、ごめん。私、どうしたら…』
『ふんっ…まずはその顔の自覚から始めたら!?その顔で慰められてもムカつくのよ。…自分の価値も、分からないような奴に…私はっ!』
大粒の涙を流す、大好きなフウカちゃんにそう言われ、私は誓った。まず、自分が本当はどういう人間なのかを調べよう。そして、それ相応の振る舞いをするんだ。
私にはその頃、ずっと思い悩んでいることがあった。私なんか、捨て子だ、捨てられたんだから。だから自分なんかの価値は底辺、誰にも求められない。
大親友の二人が傍におらず、つい最近まで虐められていた当時の私は、そんな思いに支配されていた。だが、フウカちゃんにビンタされて、目を覚ました。今思えば、アレはフウカちゃんの八つ当たりだ。しかし、当時の私にとっては変化の良いきっかけだったと言える。好きな子に手を上げられた衝撃が虐められていた私には大きすぎた。あれ以来自身の評価に過剰に謙遜するのは止めている。ユウキ君はフった。
お腹空いたなあ。龍牙がとぼとぼと扉へ向かうのを見届け、私は通学鞄からお弁当を出す。
クリミツは隣のB組だ。無事に誘えるだろうか。B組の人達のことは全く知らないから、絡まれてしまうかもしれない。まあ、クリミツが初日に全員倒したらしいから、クリミツさえ見つかれば大丈夫だろう。
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