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黒の帳 『一つ目の帳』
意外な相談相手 その二
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もっと、もっと気軽に捉えられたらいいんだ。
私はいちいち重たく考えて…いや、紅陵さんの問題は本当に重たい。クリミツのイジメだって、龍牙にバレたら本当に、取り返しがつかなくなる。
決して気楽な問題、軽い問題ではない。
どうしたら、どうしたら…。
悩み続ける私は、以前天野君に連れて行かれた階段裏でしゃがみこんでいた。
ここならきっと、誰も来ない。一人で悩める。天野君にも龍牙にも、一人にさせてという言葉は聞こえただろうから、ここで気がすむまで考えよう。
少し、苦しい。
何だろうか、この苦しさは。
息苦しいのだけれど、物理的なものではなさそうだ。精神的なもの?
先程から私を蝕む、この、息苦しさは何だろう。
パニックになった時、激情に呑まれそうになった時のあれに似ている。過呼吸、だろうか。
「…ふ、……ぁ…っ…」
急に感情に襲われるのではなく、ジワジワと、毒のように何かが這い上がってくる。心臓が早鐘を打ち、呼吸が出来ているはずなのに息苦しくなってくる。
息苦しいのは、怖い、嫌だ。
「…は、はっ、は、は……ぁ…、はーっ…」
涙まで滲んできた。本当に、なさけない。
胸のあたりを握り、下を向いて落ち着こうとした。だけど、どうにも収まらない。
ぼたぼたと床に出来ていく染みを見つめながら、私は考えた。
どうして私って、こんななんだろう。
メンタル弱いし、自衛出来ないし、悩みを解決出来ない。おまけに人に頼りっぱなし。
小さい頃も、今も、ずっと。
「はっ、フーっ、あ"ッ…、う、う"ぅ…、はぁ…」
嫌いだ、大嫌いだ。
…ああそうだ。
寝てしまえば、簡単に忘れられる。
悩んでいたこと自体は覚えているが、自分の思考に振り回されるこの苦しさだけは忘れられる。
寝て、しまおうか。
泣いたことで頭がクラクラし、その浮遊感に任せて床に倒れようとした。
その瞬間、誰かの手が伸びて、倒れる私を止めた。
「……ぇ…」
「………」
「…あま…の、くん……?」
顔を上げると、見慣れた青髪が見えた。それと、心配そうな天野君の顔も。
一瞬安心しそうになったが、あることを思い出し、私は天野君から離れた。
「…ひ、ひとりに、してって…言ったじゃん」
「………過呼吸になって泣く奴なんか放っとけねぇよ」
「来なかったら分からないでしょ…」
「馬鹿野郎!そんなんでぶっ壊れたらどうすんだ!!」
急な大声に、思わず体を硬直させてしまった。天野君は、どうしてここに居るんだろう。
天野君は驚く私を見て、きまりが悪そうに頭の後ろをかいた。
「…悪ぃ。でも俺、悩み抱えてぶっ壊れた奴を知ってっからさ。余計に気になって…」
「……何が気になったの?」
「お前の、考え込んでます~って感じの顔。口しか見えねぇから何となくだけどな」
そう言うと、天野君は私の隣に座った。一人に、して欲しいのに。
例え辛くて苦しかろうと、その末に壊れたとしても、全ては自業自得なのだから、問題ない。
でも、分かっている。過呼吸と涙を見せられて大人しく立ち去らない人は、何を言っても離れてくれないだろう。天野君には言うだけ無駄だ。
私は、天野君にも嘘をついているんだよな。『りん』は、私だ。天野君が横山君のことを気になり始めているのだったら、尚更早く突き放さないと。悩まなくていいことで悩まないで欲しい。強くて可愛い横山君と、弱っちくて顔だけの私では、比べるのさえ烏滸がましいというものだ。
私は考え込み、天野君は黙って隣に座っている。その沈黙を破ったのは、天野君だった。
「…悩み、話せよ。片桐との喧嘩みたいにさ、俺が聞いてやる」
「………ぃ…やだ」
「…………俺についての悩みだからか?」
それについてもあるけれど、一番は紅陵さんとクリミツだ。無言で首を振ると、天野君はため息を吐いた。
「…めんどくさいでしょ私、教室戻ったら?」
「………熊」
「…え?」
「お前、熊のこと知ってるだろ。勿論動物のほうじゃなくて、人間のあだ名的な意味だぞ」
熊、熊…か。
中学での、クリミツのあだ名だ。
その巨体で人をバタバタと倒していく強さから、いつしかそう呼ばれていた。
どうして天野君が知っているんだろう。
「…何で天野君がそれを……」
「……それはどうでもいいだろ。つーかその感じ、熊のこと知ってんだな?熊って誰だ」
天野君は熊が誰かを知っているわけではないみたいだ。熊が人間だと分かる会話をどこかで聞いたんだろう。
この話題はバクダンが埋まっている。天野君の聞いた話によっては、クリミツのイジメがバレる。熊が紫川をいじめてたらしいぜ、みたいな内容だったら一発でアウトだ。
天野君と龍牙はもう仲良くなっている。私じゃ天野君の口止めは出来ないし、天野君に話せば龍牙にバレるかもしれない。
そうなったら、龍牙とクリミツと居られなくなる。そんなの嫌だ。
「………言いたくない」
「…ダチか?」
「言いたくないって言ってるでしょ」
「熊なら…栗田か?」
「どうでもいいから。もうこの話おしまい」
「終わらせない。意地張ってないで正直に言え。熊のことで何か悩みがあるって丸わかりだぞ」
天野君はどうしても知りたいらしい。熊が誰かなんて、私の悩みが何かなんて、どうでもいいだろう。
龍牙との喧嘩の相談に乗ってくれたこと。
あれは、泣く私が近所の小さな子供に似ているからやってくれたんだ。近所の小さな子供は過呼吸にはならないだろうし、こんなに性格は悪くない。
「あるんだろ」
「ないです」
「ある」
「なーいーでーす」
「あーるー」
放っておいてくれたらいいのに、天野君は喋りかけてくる。これでは考えが纏まらないし、天野君の追及も止まらない。
ここは逃げてしまおう。
「無いったら無いの、はいこの話終わり。私は別のところに行くから」
「待てコラッ…」
立ち上がって歩き出した途端、天野君に勢いよく襟を引っ張られた。その強い力に私が踏ん張れるはずがなく、簡単に倒れてしまった。
だけど、床の固い衝撃は無かった。私が倒れたのは、天野君の体の上だったからだ。
「…ご、ごめん」
「そう思うなら逃げるな」
「それは無理」
「じゃあこうしてやる」
肩をがっちり掴まれ、起き上がれないようにされてしまった。胡座をかいて座る天野君。そのお腹に頭を預ける体勢で私は仰向けに寝転んでいる。
「…首痛い」
「逃げないなら離してやる」
「………一人にさせて欲しいだけなんだって。無理やり話を終わらせようとしたのはごめん。一人になりたかったからなんだ」
「…………あのな。お前が一人になって、ぐすぐす泣いて、ボロボロになってるのが気に入らないんだ。泣くのも悩むのも全部俺の見える所でやれ」
天野君はそう言うとそっぽを向いてしまった。その頬には少し赤みがさしている。照れくさいのだろう。
天野君って、こんなに優しいんだ。
ただ単に気に入らなくて、自分が落ち着かないから、と言うかもしれない。でも、それが優しいってことだ。私を、気にかけてくれている。
ちょっと嬉しいな。
でも、泣くのも悩むのも全部天野君の近くでやれなんて、それは少々横暴じゃないだろうか。
「そんな無茶な…」
「黙れ」
口調こそ命令口調なものの、肩を掴む力は酷く弱い。これなら逃げられるんじゃないか、そう思うくらいだ。
「…そんなに話したくないなら、悩みは言わなくていい。その代わり、一人になるな。分かったか」
どうして天野君はここまで親身になってくれるんだ。優しいから、なのかな。
不思議だな、天野君って。どういう人か分からないや。優しいのか横暴なのか。あ、不器用な優しさなのかもしれないな。
…こんなに優しくしてもらったのは、いつぶりだろう。
周りの人たちは冷たいわけではないけれど、いつも、一歩引いていた。
お願いだから一人にしてよ、
悩みは一人で解決したいんだ、
そう言うと皆、私から離れてくれた。
一人きりで泣いていたのを救ってくれたのは、中学のあの人以来だ。泣いていたところを慰めてくれて、シナノンちゃんのハンカチを渡してくれたあの人。蜂蜜色で、すぐに死んでしまったあの人。あの時くれたハンカチは、今でも家に、大事に飾っている。
あの人の優しい口調とは全く違うけれど、落ち着くな。
そう、落ち着くんだ。
過呼吸になりかけて、泣いて、私は疲れていた。そこで安堵に包まれるとどうなるだろう。
「おい、返事は。おい……鈴?」
私の意識は、眠りに呑まれた。
私はいちいち重たく考えて…いや、紅陵さんの問題は本当に重たい。クリミツのイジメだって、龍牙にバレたら本当に、取り返しがつかなくなる。
決して気楽な問題、軽い問題ではない。
どうしたら、どうしたら…。
悩み続ける私は、以前天野君に連れて行かれた階段裏でしゃがみこんでいた。
ここならきっと、誰も来ない。一人で悩める。天野君にも龍牙にも、一人にさせてという言葉は聞こえただろうから、ここで気がすむまで考えよう。
少し、苦しい。
何だろうか、この苦しさは。
息苦しいのだけれど、物理的なものではなさそうだ。精神的なもの?
先程から私を蝕む、この、息苦しさは何だろう。
パニックになった時、激情に呑まれそうになった時のあれに似ている。過呼吸、だろうか。
「…ふ、……ぁ…っ…」
急に感情に襲われるのではなく、ジワジワと、毒のように何かが這い上がってくる。心臓が早鐘を打ち、呼吸が出来ているはずなのに息苦しくなってくる。
息苦しいのは、怖い、嫌だ。
「…は、はっ、は、は……ぁ…、はーっ…」
涙まで滲んできた。本当に、なさけない。
胸のあたりを握り、下を向いて落ち着こうとした。だけど、どうにも収まらない。
ぼたぼたと床に出来ていく染みを見つめながら、私は考えた。
どうして私って、こんななんだろう。
メンタル弱いし、自衛出来ないし、悩みを解決出来ない。おまけに人に頼りっぱなし。
小さい頃も、今も、ずっと。
「はっ、フーっ、あ"ッ…、う、う"ぅ…、はぁ…」
嫌いだ、大嫌いだ。
…ああそうだ。
寝てしまえば、簡単に忘れられる。
悩んでいたこと自体は覚えているが、自分の思考に振り回されるこの苦しさだけは忘れられる。
寝て、しまおうか。
泣いたことで頭がクラクラし、その浮遊感に任せて床に倒れようとした。
その瞬間、誰かの手が伸びて、倒れる私を止めた。
「……ぇ…」
「………」
「…あま…の、くん……?」
顔を上げると、見慣れた青髪が見えた。それと、心配そうな天野君の顔も。
一瞬安心しそうになったが、あることを思い出し、私は天野君から離れた。
「…ひ、ひとりに、してって…言ったじゃん」
「………過呼吸になって泣く奴なんか放っとけねぇよ」
「来なかったら分からないでしょ…」
「馬鹿野郎!そんなんでぶっ壊れたらどうすんだ!!」
急な大声に、思わず体を硬直させてしまった。天野君は、どうしてここに居るんだろう。
天野君は驚く私を見て、きまりが悪そうに頭の後ろをかいた。
「…悪ぃ。でも俺、悩み抱えてぶっ壊れた奴を知ってっからさ。余計に気になって…」
「……何が気になったの?」
「お前の、考え込んでます~って感じの顔。口しか見えねぇから何となくだけどな」
そう言うと、天野君は私の隣に座った。一人に、して欲しいのに。
例え辛くて苦しかろうと、その末に壊れたとしても、全ては自業自得なのだから、問題ない。
でも、分かっている。過呼吸と涙を見せられて大人しく立ち去らない人は、何を言っても離れてくれないだろう。天野君には言うだけ無駄だ。
私は、天野君にも嘘をついているんだよな。『りん』は、私だ。天野君が横山君のことを気になり始めているのだったら、尚更早く突き放さないと。悩まなくていいことで悩まないで欲しい。強くて可愛い横山君と、弱っちくて顔だけの私では、比べるのさえ烏滸がましいというものだ。
私は考え込み、天野君は黙って隣に座っている。その沈黙を破ったのは、天野君だった。
「…悩み、話せよ。片桐との喧嘩みたいにさ、俺が聞いてやる」
「………ぃ…やだ」
「…………俺についての悩みだからか?」
それについてもあるけれど、一番は紅陵さんとクリミツだ。無言で首を振ると、天野君はため息を吐いた。
「…めんどくさいでしょ私、教室戻ったら?」
「………熊」
「…え?」
「お前、熊のこと知ってるだろ。勿論動物のほうじゃなくて、人間のあだ名的な意味だぞ」
熊、熊…か。
中学での、クリミツのあだ名だ。
その巨体で人をバタバタと倒していく強さから、いつしかそう呼ばれていた。
どうして天野君が知っているんだろう。
「…何で天野君がそれを……」
「……それはどうでもいいだろ。つーかその感じ、熊のこと知ってんだな?熊って誰だ」
天野君は熊が誰かを知っているわけではないみたいだ。熊が人間だと分かる会話をどこかで聞いたんだろう。
この話題はバクダンが埋まっている。天野君の聞いた話によっては、クリミツのイジメがバレる。熊が紫川をいじめてたらしいぜ、みたいな内容だったら一発でアウトだ。
天野君と龍牙はもう仲良くなっている。私じゃ天野君の口止めは出来ないし、天野君に話せば龍牙にバレるかもしれない。
そうなったら、龍牙とクリミツと居られなくなる。そんなの嫌だ。
「………言いたくない」
「…ダチか?」
「言いたくないって言ってるでしょ」
「熊なら…栗田か?」
「どうでもいいから。もうこの話おしまい」
「終わらせない。意地張ってないで正直に言え。熊のことで何か悩みがあるって丸わかりだぞ」
天野君はどうしても知りたいらしい。熊が誰かなんて、私の悩みが何かなんて、どうでもいいだろう。
龍牙との喧嘩の相談に乗ってくれたこと。
あれは、泣く私が近所の小さな子供に似ているからやってくれたんだ。近所の小さな子供は過呼吸にはならないだろうし、こんなに性格は悪くない。
「あるんだろ」
「ないです」
「ある」
「なーいーでーす」
「あーるー」
放っておいてくれたらいいのに、天野君は喋りかけてくる。これでは考えが纏まらないし、天野君の追及も止まらない。
ここは逃げてしまおう。
「無いったら無いの、はいこの話終わり。私は別のところに行くから」
「待てコラッ…」
立ち上がって歩き出した途端、天野君に勢いよく襟を引っ張られた。その強い力に私が踏ん張れるはずがなく、簡単に倒れてしまった。
だけど、床の固い衝撃は無かった。私が倒れたのは、天野君の体の上だったからだ。
「…ご、ごめん」
「そう思うなら逃げるな」
「それは無理」
「じゃあこうしてやる」
肩をがっちり掴まれ、起き上がれないようにされてしまった。胡座をかいて座る天野君。そのお腹に頭を預ける体勢で私は仰向けに寝転んでいる。
「…首痛い」
「逃げないなら離してやる」
「………一人にさせて欲しいだけなんだって。無理やり話を終わらせようとしたのはごめん。一人になりたかったからなんだ」
「…………あのな。お前が一人になって、ぐすぐす泣いて、ボロボロになってるのが気に入らないんだ。泣くのも悩むのも全部俺の見える所でやれ」
天野君はそう言うとそっぽを向いてしまった。その頬には少し赤みがさしている。照れくさいのだろう。
天野君って、こんなに優しいんだ。
ただ単に気に入らなくて、自分が落ち着かないから、と言うかもしれない。でも、それが優しいってことだ。私を、気にかけてくれている。
ちょっと嬉しいな。
でも、泣くのも悩むのも全部天野君の近くでやれなんて、それは少々横暴じゃないだろうか。
「そんな無茶な…」
「黙れ」
口調こそ命令口調なものの、肩を掴む力は酷く弱い。これなら逃げられるんじゃないか、そう思うくらいだ。
「…そんなに話したくないなら、悩みは言わなくていい。その代わり、一人になるな。分かったか」
どうして天野君はここまで親身になってくれるんだ。優しいから、なのかな。
不思議だな、天野君って。どういう人か分からないや。優しいのか横暴なのか。あ、不器用な優しさなのかもしれないな。
…こんなに優しくしてもらったのは、いつぶりだろう。
周りの人たちは冷たいわけではないけれど、いつも、一歩引いていた。
お願いだから一人にしてよ、
悩みは一人で解決したいんだ、
そう言うと皆、私から離れてくれた。
一人きりで泣いていたのを救ってくれたのは、中学のあの人以来だ。泣いていたところを慰めてくれて、シナノンちゃんのハンカチを渡してくれたあの人。蜂蜜色で、すぐに死んでしまったあの人。あの時くれたハンカチは、今でも家に、大事に飾っている。
あの人の優しい口調とは全く違うけれど、落ち着くな。
そう、落ち着くんだ。
過呼吸になりかけて、泣いて、私は疲れていた。そこで安堵に包まれるとどうなるだろう。
「おい、返事は。おい……鈴?」
私の意識は、眠りに呑まれた。
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