ねぼすけおかあさん

紫蘇ジュースの達人

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ねぼすけおかあさん

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キキちゃんのおかあさんは、よくあさねぼうをします。

だからキキちゃんは、ようちえんにちこくしていくことがあります。

「キキごめんね。ダメなおかあさんで。」

ちこくしてしまったひは、おかあさんはキキちゃんになんどもあやまります。

「だいじょうぶだよ。キキもおきられなくてごめんね。」

おとうさんはとまりでしごとにいくひがあって、キキちゃんとおかあさんとふたりですごすひがありました。

あるあさのことです。おかあさんは、とけいをみてびっくり。

「キキ、ごめんね!またねぼうしちゃったみたい!」

となりをみてみると、ふとんにキキちゃんがいません。

トイレのドアをあけてみても、やっぱりいません。

だいどころのドアをあけると、キキちゃんがじぶんであさごはんをたべて、せいふくにきがえていました。


そのよる、おかあさんとキキちゃんはいっしょにおふろにはいっていました。

「キキ、けさはごめんね。ひとりでおきたの?」
 
「うん。キキがおかあさんをたすけるから、だいじょうぶだよ。」

「ありがとうね。」

「キキね、うまれるまえ、おそらのうえからおかあさんをみていたんだよ。」

「おそらのうえから?」

「そう。おかあさんがかなしそうなかおをしてたから、げんきにしたいとおもってかみさまにおねがいしたの。そうしたら、かみなりにうたれて、きがついたらおかあさんのおなかのなかにいたの。」

「キキがうまれるまえのこと?」

「そうだよ。おかあさん、きれいなかみどめをしていて、いいなーっておもったの。」


そういえば、けっこんしたてのころ、おとうさんにプレゼントしてもらったあかいかみどめをよくつけていたことをおもいだしました。

じぶんにガンがあることがわかったのも、ちょうどそのころでした。

「そうだったんだね。きてくれてありがとうキキ。」


そのひあったことを、おかあさんはつぎのひのよるおとうさんにはなしました。

「キキはふしぎなことをいうね。でも、にたようなはなしはせかいじゅうにあるらしいよ。おなかのなかのきおくがあるこどももいれば、ごくまれにうまれるまえのきおくをはなしてくれるこどももいて、じっさいにぜんせですんでいたいえまであんないしてくれたこどももいたなんてはなしをきいたこともある。」

「こどもがおやをえらぶってこと?」

「そうともいえるね。」

「わたし、いままでぜんぶじぶんひとりできめていきてきたようなきでいたかも。」

「このこは、こんなわたしをえらんできてくれたんだよね。びょうきになんて、まけていられないね。」

「そうだよ。みんなでやればできないことはない。ぼくもいるんだからだいじょうぶさ。」

「かわいいキキ。うちにきてくれてありがとう。おかあさんがまもるからね。」

すやすやねているキキのねがおをみながら、ふたりはほほえみました。
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