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23 もっと早く会いたかった
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僕の腕の中で泣くメアリ。
ずっとこの時を待っていた。長い間待っていた。
あの悲しい別れは十日前だが、何年も経ったかのようだ。
僕らは見つめあう。緑色の二つの輝きに水が湛えられ、一層輝きを増している。
彼女の口元を覆う布を取った。ふっくらした唇は変わらない。指を這わせて、顔を近づける。甘やかな時を求めて。
「あー、ごほん、ごほん」
セバスチャンがいつの間にか部屋に入り、わざとらしい咳払いをした。
僕の世界には、メアリしかいなかった。
忘れていた。
この場に中年男と老人がいたことを。
「ごめんなさい!」
メアリは顔を赤らめ、ぱっと離れた。
クマダ博士がニヤニヤ笑っている。
「さて、そろそろ終わりの時です。ほら」
博士は、壁に取り付けられている手のひらほどの大きさの丸い金属板をこすった。
『往生際が悪いぞ!』『国民の審判から逃げるのですか!』
大学の博士の研究室で聞いたものより激しい怒号が、金属板から聞こえる。
追っ手はついにこの施設にたどり着いた。
中年男は大きな体を揺らす。
「はは、メアリさん、この頼りないお坊ちゃんと結婚できないぐらいで、人生を諦めることはない」
「なんだと!」
が、博士は、僕への無礼をものともせず続ける。
「あなたのような女性と結婚したい男は、たくさんいますよ。それに男と結婚しなくても、ここの看護婦たちのように訓練すれば、女ひとりで生きていけます」
「僕はメアリと結婚する!」
「それはメアリさん次第でしょう」
確かにその通りで、僕が結婚したくても彼女に拒絶されたらそれまでだ。そうなっても、諦めるつもりはないが。
終わりの前に、僕はクマダ博士に向き直った。もう一度メアリを抱きしめられた喜びを伝えるために。
「あなたがこの施設でしたことは許せない。が、メアリに手術をしなかったことは感謝する」
「私がメアリさんに手術をしなかったのは、その脳にまだまだ利用価値があるからですよ。母となるのも職業婦人となるのも、世界に貢献しますからね」
「脳の利用価値? 本当にあなたは、原子論でしか人を見られないのだな」
この男を裁くのは国民に任せよう。今は早くここを出たい。
メアリに「さあ戻ろう」と囁き、後ろで控えているセバスチャンに目配せをする。
が、彼女は「少し待ってください」と僕から離れ、博士の前に立った。
「先生は、なんとか患者さんの病を治したくて、難しい手術に挑戦したのだと思います」
いや、この男にそんな純粋な気持ちはない。しかし優しい彼女は、どんな悪人でも善意に解釈するのだろう。
「でも……心電図を手術に使っていますか?」
シンデンズ? ああ、前世の言葉か。もう僕は、彼女がどれほど前世の話をしようが、咎めたりしない。
が、博士は知っているようだ。
「装置の開発はしているが巨大すぎて移動はできないし、データの取得に時間がかかる。手術には使えませんよ」
メアリと博士は、僕によくわからない込み入った会話を始めた。
「この世界、点滴と麻酔はあるみたいだけど、人工呼吸器ないみたいだし、パルスオキシメータもないし……X線はあるのかしら?」
「X線?」
「いろんな物質を通過する放射線です。X線を使うと体の中の様子を写し出せます。原子論の研究を進めれば、見つかると思います」
「……患者の脳の中を写真にすれば……なるほど」
「脳の中だとMRIがいいかもしれませんが、こちらはもっと未来に登場するでしょう。体を巨大な磁石の筒に入れるんです」
「磁石? 体の磁気を調べるのか? なるほど、磁力線はどんな物質も通過するからな」
「ごめんなさい。私は専門家ではないので、原理や装置の作り方はわかりません。でも……」
メアリは喉を大きく鳴らした。
「先生の手術のためには、まだ装置が足りないんです! だから手術が失敗するの! もう少し待ってください! 装置ができるまで」
「私に手術はもう許されません。第一、装置の誕生を待っていたら、私は百歳を超えてしまう」
博士は笑いながら机に座り、ノートとペンを取り出した。
「しかしメアリさん、あなたはいいヒントをくれた。捕まる前にひと仕事をしよう。新しい方式の手術について、提案をまとめるか」
クマダ博士が顔をあげる。
「このノートに、提案者としてメアリさんの名を入れたいが、殿下は許さないだろうね」
「当然だ。あなたはこれから裁かれる身だ。僕のメアリを巻き込まないでくれ」
僕はメアリを庇うように一歩進む。
今度こそ帰るつもりだったが、ひとつ確認したいことができた。
「クマダ博士、本当に『生まれ変わり』は、患者の脳の原子が作り出した妄想に過ぎないのか?」
「当然です。原子の働きからすれば、生まれ変わりはあり得ませんから」
「メアリの前世の記憶は、ただの妄想なのか? 先ほどのあなたと彼女の会話は、僕にはほとんどわからなかった」
僕はメアリに尋ねた。
「君は前世で医者だったのか?」
「まさか。お医者様なんて超エリートしかなれませんもの。私は、医療ドラマや漫画のイメージで語っただけです」
「クマダ博士、僕にはメアリの前世が、どうしても妄想には思えないのだが」
天才医師は、ペンを止めて笑った。
「……メアリさんが、僕には到底できない手術を成功させたら、考えを改めます。さて」
博士は立ち上がり、壁の丸いボタンを押した。
しばらくして、一階で出会った年配の看護婦が部屋に入ってきた。
「婦長。本当の最後の頼みだ。この人たちを裏口に案内してくれ」
看護婦は無言で頷き「では、こちらへ」と、僕ら三人を導く。
と、僕らの背中に「メアリさん!」と博士が呼びかけた。
「もっとあなたに早く会いたかったよ」
中年男が美女にそれを言うのか? まるで口説き文句ではないか。
「あなたの提案があれば、患者の何人かは死なずにすんだだろう」
瞬間、メアリの顔はさっと青ざめる。
「メアリ、気にするな! もうここから出よう」
僕ら三人は博士に顔を向けることなく、研究室をあとにした。
ずっとこの時を待っていた。長い間待っていた。
あの悲しい別れは十日前だが、何年も経ったかのようだ。
僕らは見つめあう。緑色の二つの輝きに水が湛えられ、一層輝きを増している。
彼女の口元を覆う布を取った。ふっくらした唇は変わらない。指を這わせて、顔を近づける。甘やかな時を求めて。
「あー、ごほん、ごほん」
セバスチャンがいつの間にか部屋に入り、わざとらしい咳払いをした。
僕の世界には、メアリしかいなかった。
忘れていた。
この場に中年男と老人がいたことを。
「ごめんなさい!」
メアリは顔を赤らめ、ぱっと離れた。
クマダ博士がニヤニヤ笑っている。
「さて、そろそろ終わりの時です。ほら」
博士は、壁に取り付けられている手のひらほどの大きさの丸い金属板をこすった。
『往生際が悪いぞ!』『国民の審判から逃げるのですか!』
大学の博士の研究室で聞いたものより激しい怒号が、金属板から聞こえる。
追っ手はついにこの施設にたどり着いた。
中年男は大きな体を揺らす。
「はは、メアリさん、この頼りないお坊ちゃんと結婚できないぐらいで、人生を諦めることはない」
「なんだと!」
が、博士は、僕への無礼をものともせず続ける。
「あなたのような女性と結婚したい男は、たくさんいますよ。それに男と結婚しなくても、ここの看護婦たちのように訓練すれば、女ひとりで生きていけます」
「僕はメアリと結婚する!」
「それはメアリさん次第でしょう」
確かにその通りで、僕が結婚したくても彼女に拒絶されたらそれまでだ。そうなっても、諦めるつもりはないが。
終わりの前に、僕はクマダ博士に向き直った。もう一度メアリを抱きしめられた喜びを伝えるために。
「あなたがこの施設でしたことは許せない。が、メアリに手術をしなかったことは感謝する」
「私がメアリさんに手術をしなかったのは、その脳にまだまだ利用価値があるからですよ。母となるのも職業婦人となるのも、世界に貢献しますからね」
「脳の利用価値? 本当にあなたは、原子論でしか人を見られないのだな」
この男を裁くのは国民に任せよう。今は早くここを出たい。
メアリに「さあ戻ろう」と囁き、後ろで控えているセバスチャンに目配せをする。
が、彼女は「少し待ってください」と僕から離れ、博士の前に立った。
「先生は、なんとか患者さんの病を治したくて、難しい手術に挑戦したのだと思います」
いや、この男にそんな純粋な気持ちはない。しかし優しい彼女は、どんな悪人でも善意に解釈するのだろう。
「でも……心電図を手術に使っていますか?」
シンデンズ? ああ、前世の言葉か。もう僕は、彼女がどれほど前世の話をしようが、咎めたりしない。
が、博士は知っているようだ。
「装置の開発はしているが巨大すぎて移動はできないし、データの取得に時間がかかる。手術には使えませんよ」
メアリと博士は、僕によくわからない込み入った会話を始めた。
「この世界、点滴と麻酔はあるみたいだけど、人工呼吸器ないみたいだし、パルスオキシメータもないし……X線はあるのかしら?」
「X線?」
「いろんな物質を通過する放射線です。X線を使うと体の中の様子を写し出せます。原子論の研究を進めれば、見つかると思います」
「……患者の脳の中を写真にすれば……なるほど」
「脳の中だとMRIがいいかもしれませんが、こちらはもっと未来に登場するでしょう。体を巨大な磁石の筒に入れるんです」
「磁石? 体の磁気を調べるのか? なるほど、磁力線はどんな物質も通過するからな」
「ごめんなさい。私は専門家ではないので、原理や装置の作り方はわかりません。でも……」
メアリは喉を大きく鳴らした。
「先生の手術のためには、まだ装置が足りないんです! だから手術が失敗するの! もう少し待ってください! 装置ができるまで」
「私に手術はもう許されません。第一、装置の誕生を待っていたら、私は百歳を超えてしまう」
博士は笑いながら机に座り、ノートとペンを取り出した。
「しかしメアリさん、あなたはいいヒントをくれた。捕まる前にひと仕事をしよう。新しい方式の手術について、提案をまとめるか」
クマダ博士が顔をあげる。
「このノートに、提案者としてメアリさんの名を入れたいが、殿下は許さないだろうね」
「当然だ。あなたはこれから裁かれる身だ。僕のメアリを巻き込まないでくれ」
僕はメアリを庇うように一歩進む。
今度こそ帰るつもりだったが、ひとつ確認したいことができた。
「クマダ博士、本当に『生まれ変わり』は、患者の脳の原子が作り出した妄想に過ぎないのか?」
「当然です。原子の働きからすれば、生まれ変わりはあり得ませんから」
「メアリの前世の記憶は、ただの妄想なのか? 先ほどのあなたと彼女の会話は、僕にはほとんどわからなかった」
僕はメアリに尋ねた。
「君は前世で医者だったのか?」
「まさか。お医者様なんて超エリートしかなれませんもの。私は、医療ドラマや漫画のイメージで語っただけです」
「クマダ博士、僕にはメアリの前世が、どうしても妄想には思えないのだが」
天才医師は、ペンを止めて笑った。
「……メアリさんが、僕には到底できない手術を成功させたら、考えを改めます。さて」
博士は立ち上がり、壁の丸いボタンを押した。
しばらくして、一階で出会った年配の看護婦が部屋に入ってきた。
「婦長。本当の最後の頼みだ。この人たちを裏口に案内してくれ」
看護婦は無言で頷き「では、こちらへ」と、僕ら三人を導く。
と、僕らの背中に「メアリさん!」と博士が呼びかけた。
「もっとあなたに早く会いたかったよ」
中年男が美女にそれを言うのか? まるで口説き文句ではないか。
「あなたの提案があれば、患者の何人かは死なずにすんだだろう」
瞬間、メアリの顔はさっと青ざめる。
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