42 / 77
二章 僕は彼女を離さない
41 迷わず前進
しおりを挟む
「先輩! 文化祭まで二週間切ってますが、僕のピアノソロ、追加できます?」
水曜日、僕はアンサンブル・サークルの練習室に入るなり、前坂由奈さんに頭を下げた。
「三好君、曲の長さは?」
「三分、いや、四分ください!」
と、前坂さんが「そうねぇ」首を捻り、思わせぶりに笑う。
「いいわよぉ」
僕は、この程度の願いなら聞き入れられると確信していた。発表会場は、いつもの練習室。外のホールほどの時間厳守は求められない。三~四分程度、追加しても問題ないと踏んだ。
第一、僕は、伴奏者としてアンサンブルサークルに多大な貢献をしている。
が、この二年先輩は、例によって僕の腕をさすりだす。
「あたしとデートして!」
まだ諦めていないのか、この先輩。止めてくれ! 僕はもう決めたんだ。
「あ、その」と、付きまとう先輩の手を振り払うところを、練習室に入ってきた女子大生に目撃される。
「マサ……ふふ、楽しそうね」
途端に先輩は僕から離れ、青山星佳に駆け寄った。
「青山ちゃーん。だいじょーぶよぉ。あたしは三好君の単なるファン。青山ちゃんから盗ろうなんてないからあ」
星佳はいつものように眩いばかりに輝いて……あれ? いや、普通にきれいな女性と思うし、胸がポカポカしてくるが……何か違う。どこか僕は、冷静に眺めている。
「マサ、前坂さんのアヴェ・マリア、優しく弾いてあげるのよ」
グノーのアヴェ・マリアは、僕と星佳の出会いの歌。しかし文化祭では前坂さんが歌い、僕が伴奏する。
星佳はどう思っているのか? 彼女は涼し気に微笑むだけ。
星佳に、少しは気にしてほしいと思わなくもないが――いや、そんなことは、もうどうでもいい。
文化祭で僕は、前坂さんのアメイジング・グレイスとアヴェ・マリア、星佳の夜の女王のアリアをはじめ、割り当てられた伴奏を弾く。歌が輝くようにピアノを添える。余計なことは考えない。
伴奏のあとは、ショパンの革命のエチュードに挑戦し、もう一曲、ピアノソロを披露する。いま前坂さんにお願いした追加演奏。
発表会で一番ウケるだろう。自信はある。
でもウケ狙いの選曲ではない。他の誰でもない、あの子のために僕は弾く。
僕と前坂さんは星佳の指導のもと、グノーのアヴェ・マリアを仕上げた。前坂さんは練習を始めた頃、低音部に苦労していたが、星佳が通うようになってから、声に伸びが出てきた。
先輩は練習が終わると僕の腕を取って出口に進む。「じゃあ、三好君。一曲追加していいから、デートしよぉねえ」ともたれ掛かってきた。
星佳に助けを求めようと僕は奥のピアノに顔を向ける。しかし星佳は他のメンバーの指導にかかりきりで、僕の存在を忘れている。
彼女は音楽の女王だ。それでいい。
練習室を後にして、前坂さんに引きずられるよう廊下を歩く。
「大学のカフェでケーキを奢ります。それ以上は付き合えません」
最大限の譲歩を示した。僕はもう、あの子以外の女の子とは必要以上に関わりたくない。
「いやだあ。あたし、青山ちゃんから三好君、盗る気ないって言ったじゃない。大体、あたし、本命別にいるもんねえ、ほら!」
先輩は、自分のスマホの待ち受け画面を見せた。
長髪を束ねたあごひげの中年男が、不敵な笑みを浮かべている。テレビや動画でよく見かける顔だ。
「そうだ前坂さん、四条リューが好きなんですよね」
以前、文化祭のパンフレットをもらったとき、この有名人について先輩から教えてもらった。
『きみから世界をはじめよう』のCMで話題になった工業大学情報工学科卒の社長。彼は文化祭で、OBとしてトークショーを行う。
「前坂さん、もしかしてデートって?」
「あたしたちさあ、文化祭で四条リューが出る時、暇じゃない? トークショー、三好君も行こうよお。ボッチで聞くの嫌なんだあ」
「それなら喜んで付き合います!」
僕は心の底から笑顔を見せた。
「よかったあ、他の子たち、キモ親父嫌いって逃げるから、助かったあ。あ、もしかして三好君もリューちゃんにハマってるぅ?」
「いろいろ勉強したいんです。じゃ!」
前坂さんと廊下で別れ、僕は図書館に向かった。
この文化人は、テレビでコメンテーターしたり、動画で人生相談したりと忙しいが、本業は学生起業をサポートする会社の経営だ。
学生のスタートアップ……少し前まで興味はなかったが、今の僕は大いに惹かれた。
対話的理性……価値相対主義……
法学の教授が、次々と黒板に文字を記していく。
前期の法学では、60点という不名誉な成績を残した。単位取得の最低ラインだ。最低点の理由は、憲法護憲派の教授に憲法改正を強く主張したからとの疑惑があるが、真偽不明。
僕は、後期試験のために、全ての教授について検索し彼らの専門分野や主張を抑えておいた。
なるべく前で真ん中の席に座るようにしている。成績には関係ないだろうが、教授へのアピールもある。
しかし今、僕は講義室の一番後ろ、出入り口近くの席に座っている。
後期の法学講義に、60点なんてみっともない証は残したくない。
が、今回は特別だ。
法学講義の仲間に、あとでノートを見せてもらうよう頼んだ。仲間は僕の行動を不審に思っているかもしれないが、そんなことはどうでもいい。
講義終了十五分前、僕はノートパソコンをリュックにしまい、席を立った。
講義棟の廊下をバタバタ走り建物を出た。講堂に向かって全力疾走をする。
この大学は街中にある割にはかなり広い。三つの区の境にあるため、同じ大学なのに建物によって町名どころか区も変わり、最寄り駅も二つある。
この広さは快適だが、今は恨めしい。
敷地をドタドタ走る僕は、なんて無様なんだ!
僕は、篠崎あいらが受講している科学史の会場へ駆けていった。
人文系教養科目の中で、科学史は一番人気が高い。あいらは、この科目で90点を取ったと、目を輝かせて語っていた。
僕とプラネタリウムに行ったことをヒントにレポートを書いた。テーマは古代ギリシャと古代中国の天文学の比較。
プラネタリウムでは、歳差運動について解説していた。星空の回転の中心と星座の形は、数千年から数万年で変わるのだ。
講堂の重たい扉をそっと開ける。十分前だが講義は終わってない。早く講義を終える教授もいるから、早めに法学の教室を抜け出した。
広い講堂に散らばる五百人の学生から篠崎あいらを探す……すぐ見つかった。
左の前方の席に座っている。席の背もたれからちょこんと頭が見えた。灰色のパーカーのフードを後ろに垂らし、少し伸びた髪がかかっている。
両隣は男子だ。友達とは別行動なのか。女子が一割しかいないこの大学では、後ろ姿だけでも目立つ。
講堂の扉は前と後ろにある。彼女がどちらの扉から出るかわからないから、講義が終わったらすぐ掴まえないと。
十分間の科学史講義は長かった。いや、この先生、三分もオーバーした。すごく迷惑な先生だ。広いキャンパスで僕ら一年は、講義ごとに建物を移るのに。
ざわめきのなか、僕は講堂を出る学生らの大波に逆らって、あいらを目指す。
彼女はノートパソコンをのそのそともたつきながら片付けていた。
いつも実験室の不器用な彼女にイラついていたが、このときばかりは彼女の鈍い動きに助けられた。
リュックのファスナーに手をかけた小さな手の動きが止まる。
大きな目が、真円を形作り凝固した。
「へ? な、なんで?」
彼女が逃げないよう、両肩をがっしり掴んだ。
「だ、駄目だよ! ほら……」
あいらは首を回し、あたりをキョロキョロうかがっている。
講堂を出ようとする学生たちが静止した。数十個、いや百個は越えるだろう眼が、僕らをじっと観察しているらしい。かまうもんか。
いや、むしろ都合がいい。
「あいら、文化祭で僕のピアノを聴いてくれ。頼む!」
何十体もの観察者に聞こえるように宣言した。
篠崎あいらの大きな目が瞬きを繰り返す。また首を回して周囲の様子を確認している。
「え、あ……」と呟き小さく「うん……」とうなずいた。
彼女がイエスと言ってくれた。不安と恐れが、希望と喜びに反転する。彼女は僕のエクスポーネンシャル! とどまることを知らないプラスの極大。僕の脳波をデコーディングしたら、どんなパラダイスが表示されるのだろうか!
「ありがとう! ちゃんと練習するよ! またね!」
彼女に手を振って、講堂のステップを駆け上がった。
何十体もの観察者から冷やかしの声が発せられているようだが、そんなことはどうでもいい。
僕は、青山星佳ではなく篠崎あいらを選んだ。
一日も早く伝えたかった。火曜の物理実験まで待てなかった。
水曜日、僕はアンサンブル・サークルの練習室に入るなり、前坂由奈さんに頭を下げた。
「三好君、曲の長さは?」
「三分、いや、四分ください!」
と、前坂さんが「そうねぇ」首を捻り、思わせぶりに笑う。
「いいわよぉ」
僕は、この程度の願いなら聞き入れられると確信していた。発表会場は、いつもの練習室。外のホールほどの時間厳守は求められない。三~四分程度、追加しても問題ないと踏んだ。
第一、僕は、伴奏者としてアンサンブルサークルに多大な貢献をしている。
が、この二年先輩は、例によって僕の腕をさすりだす。
「あたしとデートして!」
まだ諦めていないのか、この先輩。止めてくれ! 僕はもう決めたんだ。
「あ、その」と、付きまとう先輩の手を振り払うところを、練習室に入ってきた女子大生に目撃される。
「マサ……ふふ、楽しそうね」
途端に先輩は僕から離れ、青山星佳に駆け寄った。
「青山ちゃーん。だいじょーぶよぉ。あたしは三好君の単なるファン。青山ちゃんから盗ろうなんてないからあ」
星佳はいつものように眩いばかりに輝いて……あれ? いや、普通にきれいな女性と思うし、胸がポカポカしてくるが……何か違う。どこか僕は、冷静に眺めている。
「マサ、前坂さんのアヴェ・マリア、優しく弾いてあげるのよ」
グノーのアヴェ・マリアは、僕と星佳の出会いの歌。しかし文化祭では前坂さんが歌い、僕が伴奏する。
星佳はどう思っているのか? 彼女は涼し気に微笑むだけ。
星佳に、少しは気にしてほしいと思わなくもないが――いや、そんなことは、もうどうでもいい。
文化祭で僕は、前坂さんのアメイジング・グレイスとアヴェ・マリア、星佳の夜の女王のアリアをはじめ、割り当てられた伴奏を弾く。歌が輝くようにピアノを添える。余計なことは考えない。
伴奏のあとは、ショパンの革命のエチュードに挑戦し、もう一曲、ピアノソロを披露する。いま前坂さんにお願いした追加演奏。
発表会で一番ウケるだろう。自信はある。
でもウケ狙いの選曲ではない。他の誰でもない、あの子のために僕は弾く。
僕と前坂さんは星佳の指導のもと、グノーのアヴェ・マリアを仕上げた。前坂さんは練習を始めた頃、低音部に苦労していたが、星佳が通うようになってから、声に伸びが出てきた。
先輩は練習が終わると僕の腕を取って出口に進む。「じゃあ、三好君。一曲追加していいから、デートしよぉねえ」ともたれ掛かってきた。
星佳に助けを求めようと僕は奥のピアノに顔を向ける。しかし星佳は他のメンバーの指導にかかりきりで、僕の存在を忘れている。
彼女は音楽の女王だ。それでいい。
練習室を後にして、前坂さんに引きずられるよう廊下を歩く。
「大学のカフェでケーキを奢ります。それ以上は付き合えません」
最大限の譲歩を示した。僕はもう、あの子以外の女の子とは必要以上に関わりたくない。
「いやだあ。あたし、青山ちゃんから三好君、盗る気ないって言ったじゃない。大体、あたし、本命別にいるもんねえ、ほら!」
先輩は、自分のスマホの待ち受け画面を見せた。
長髪を束ねたあごひげの中年男が、不敵な笑みを浮かべている。テレビや動画でよく見かける顔だ。
「そうだ前坂さん、四条リューが好きなんですよね」
以前、文化祭のパンフレットをもらったとき、この有名人について先輩から教えてもらった。
『きみから世界をはじめよう』のCMで話題になった工業大学情報工学科卒の社長。彼は文化祭で、OBとしてトークショーを行う。
「前坂さん、もしかしてデートって?」
「あたしたちさあ、文化祭で四条リューが出る時、暇じゃない? トークショー、三好君も行こうよお。ボッチで聞くの嫌なんだあ」
「それなら喜んで付き合います!」
僕は心の底から笑顔を見せた。
「よかったあ、他の子たち、キモ親父嫌いって逃げるから、助かったあ。あ、もしかして三好君もリューちゃんにハマってるぅ?」
「いろいろ勉強したいんです。じゃ!」
前坂さんと廊下で別れ、僕は図書館に向かった。
この文化人は、テレビでコメンテーターしたり、動画で人生相談したりと忙しいが、本業は学生起業をサポートする会社の経営だ。
学生のスタートアップ……少し前まで興味はなかったが、今の僕は大いに惹かれた。
対話的理性……価値相対主義……
法学の教授が、次々と黒板に文字を記していく。
前期の法学では、60点という不名誉な成績を残した。単位取得の最低ラインだ。最低点の理由は、憲法護憲派の教授に憲法改正を強く主張したからとの疑惑があるが、真偽不明。
僕は、後期試験のために、全ての教授について検索し彼らの専門分野や主張を抑えておいた。
なるべく前で真ん中の席に座るようにしている。成績には関係ないだろうが、教授へのアピールもある。
しかし今、僕は講義室の一番後ろ、出入り口近くの席に座っている。
後期の法学講義に、60点なんてみっともない証は残したくない。
が、今回は特別だ。
法学講義の仲間に、あとでノートを見せてもらうよう頼んだ。仲間は僕の行動を不審に思っているかもしれないが、そんなことはどうでもいい。
講義終了十五分前、僕はノートパソコンをリュックにしまい、席を立った。
講義棟の廊下をバタバタ走り建物を出た。講堂に向かって全力疾走をする。
この大学は街中にある割にはかなり広い。三つの区の境にあるため、同じ大学なのに建物によって町名どころか区も変わり、最寄り駅も二つある。
この広さは快適だが、今は恨めしい。
敷地をドタドタ走る僕は、なんて無様なんだ!
僕は、篠崎あいらが受講している科学史の会場へ駆けていった。
人文系教養科目の中で、科学史は一番人気が高い。あいらは、この科目で90点を取ったと、目を輝かせて語っていた。
僕とプラネタリウムに行ったことをヒントにレポートを書いた。テーマは古代ギリシャと古代中国の天文学の比較。
プラネタリウムでは、歳差運動について解説していた。星空の回転の中心と星座の形は、数千年から数万年で変わるのだ。
講堂の重たい扉をそっと開ける。十分前だが講義は終わってない。早く講義を終える教授もいるから、早めに法学の教室を抜け出した。
広い講堂に散らばる五百人の学生から篠崎あいらを探す……すぐ見つかった。
左の前方の席に座っている。席の背もたれからちょこんと頭が見えた。灰色のパーカーのフードを後ろに垂らし、少し伸びた髪がかかっている。
両隣は男子だ。友達とは別行動なのか。女子が一割しかいないこの大学では、後ろ姿だけでも目立つ。
講堂の扉は前と後ろにある。彼女がどちらの扉から出るかわからないから、講義が終わったらすぐ掴まえないと。
十分間の科学史講義は長かった。いや、この先生、三分もオーバーした。すごく迷惑な先生だ。広いキャンパスで僕ら一年は、講義ごとに建物を移るのに。
ざわめきのなか、僕は講堂を出る学生らの大波に逆らって、あいらを目指す。
彼女はノートパソコンをのそのそともたつきながら片付けていた。
いつも実験室の不器用な彼女にイラついていたが、このときばかりは彼女の鈍い動きに助けられた。
リュックのファスナーに手をかけた小さな手の動きが止まる。
大きな目が、真円を形作り凝固した。
「へ? な、なんで?」
彼女が逃げないよう、両肩をがっしり掴んだ。
「だ、駄目だよ! ほら……」
あいらは首を回し、あたりをキョロキョロうかがっている。
講堂を出ようとする学生たちが静止した。数十個、いや百個は越えるだろう眼が、僕らをじっと観察しているらしい。かまうもんか。
いや、むしろ都合がいい。
「あいら、文化祭で僕のピアノを聴いてくれ。頼む!」
何十体もの観察者に聞こえるように宣言した。
篠崎あいらの大きな目が瞬きを繰り返す。また首を回して周囲の様子を確認している。
「え、あ……」と呟き小さく「うん……」とうなずいた。
彼女がイエスと言ってくれた。不安と恐れが、希望と喜びに反転する。彼女は僕のエクスポーネンシャル! とどまることを知らないプラスの極大。僕の脳波をデコーディングしたら、どんなパラダイスが表示されるのだろうか!
「ありがとう! ちゃんと練習するよ! またね!」
彼女に手を振って、講堂のステップを駆け上がった。
何十体もの観察者から冷やかしの声が発せられているようだが、そんなことはどうでもいい。
僕は、青山星佳ではなく篠崎あいらを選んだ。
一日も早く伝えたかった。火曜の物理実験まで待てなかった。
1
あなたにおすすめの小説
ハイスペミュージシャンは女神(ミューズ)を手放さない!
汐瀬うに
恋愛
雫は失恋し、単身オーストリア旅行へ。そこで素性を隠した男:隆介と出会う。意気投合したふたりは数日を共にしたが、最終日、隆介は雫を残してひと足先にった。スマホのない雫に番号を書いたメモを残したが、それを別れの言葉だと思った雫は連絡せずに日本へ帰国。日本で再会したふたりの恋はすぐに再燃するが、そこには様々な障害が…
互いに惹かれ合う大人の溺愛×運命のラブストーリーです。
※ムーンライトノベルス・アルファポリス・Nola・Berry'scafeで同時掲載しています
アダルト漫画家とランジェリー娘
茜色
恋愛
21歳の音原珠里(おとはら・じゅり)は14歳年上のいとこでアダルト漫画家の音原誠也(おとはら・せいや)と二人暮らし。誠也は10年以上前、まだ子供だった珠里を引き取り養い続けてくれた「保護者」だ。
今や社会人となった珠里は、誠也への秘めた想いを胸に、いつまでこの平和な暮らしが許されるのか少し心配な日々を送っていて……。
☆全22話です。職業等の設定・描写は非常に大雑把で緩いです。ご了承くださいませ。
☆エピソードによって、ヒロイン視点とヒーロー視点が不定期に入れ替わります。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しております。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
無表情いとこの隠れた欲望
春密まつり
恋愛
大学生で21歳の梓は、6歳年上のいとこの雪哉と一緒に暮らすことになった。
小さい頃よく遊んでくれたお兄さんは社会人になりかっこよく成長していて戸惑いがち。
緊張しながらも仲良く暮らせそうだと思った矢先、転んだ拍子にキスをしてしまう。
それから雪哉の態度が変わり――。
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる