半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

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私の執筆ペースー数字で振り返る創作史

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 小説執筆に関するあれこれを語るエッセイ、三か月もサボっていました。
 というか、今年(2025年)の二月から今まで書いたエッセイは一本だけ。困ったものです。
 私、小説よりこっちのエッセイの方が読まれてるんですよね。書きたいネタがないわけじゃないのに、なかなか書けない。

 書けない話がずっと続いているので、今回も書けない話をします。

 ウェブ小説を始めて四年が経ちました。当初は情熱のおもむくまま毎日のように書いていましたが、四年も経つと熱は冷めるもの。でもまだ熱は残っています。

 今まで書いた長編小説の執筆状況を見てみましょう。ぶっちゃけ数字だらけだけど、気にしないでね。


第一作:とにかくイチャベタを書きたかった

 タイトル:『君を待つ宇宙 アラサー乙女、年下理系男子に溺れる』

 ジャンル:現代恋愛

 執筆期間:2021年1月~2021年11月

 文字数:32万字

 ウェブ上では、ほぼ毎日更新していました。
 初めて完結させた小説だけあって、ウェブに挙げる前に何回か書き直しています。
 当初とはキャラクターの名前も設定も変わっています。サブタイトルにある、アラサー女子と年下理系男子の恋というテーマに変更はありませんが、ヒーローの専門は宇宙ではなく、情報やロボットだったかと思います。

 構想から一年以内に完結させているので、初めてのウェブ小説にしてはなかなかのペースだと思います。このときは、毎日更新は全く苦ではありませんでした。


第二作:短編のはずが暴走

 タイトル:『「日本人」最後の花嫁 少女と富豪の二十二世紀』

 ジャンル:近未来SF

 執筆期間:2021年12月~2022年8月

 文字数:24万字

 もともとクリスマス用の短編のつもりでした。「日本の最後のクリスマスってどんなものだろう?」と妄想したら次第に膨らみ、長編になってしまったんです。
 当初はクリスマスに結婚式をする予定でしたが、本式の教会ではクリスマスにミサを行うため、個人の結婚式をやるのは難しいとわかり、変更しました。

 こちらもウェブではほぼ毎日更新しました。このときの更新もすごく張り切っていました。
 完結したとき、私がウェブ小説を投稿して一年経っていました。


第三作:伏線地獄(未完)

 タイトル:『ギリシャ神話ファンタジーを書いてます ~パリスの大冒険~』

 ジャンル:ギリシャ神話ファンタジー

 執筆期間:2022年9月~現在

 文字数:24万字(未完)

 第二作が終わってすぐ書き始めました。
 当初は冗談みたいな企画で、三話程度で終わらせるつもりでしたが、次第に本格的なギリシャ神話ファンタジーになり、現在中断しております。

 執筆ペースを見ると、四章まではサクサク書いてるんですよね。しかし五章開始まで一年空けています。さらに六章を書き上げるのに、七か月もかかっています。次の七章で最終章のはずですが……ごめんなさい。年内再開は厳しいです。

 でも、終わらせたい! 必ず終わらせます!

 伏線もキャラクターもマシマシで、「どうやって回収するんだよ!」って感じですが、いざとなったら夢オチや全滅エンドといった禁じ手を使ってでも、終わらせてみせます!
 言い訳ですが、ラストシーンは決まってます。でもそこまで繋げるのが……(涙)


第四作:時事ネタはサクッと

 タイトル:『サーマルカメラの切ない恋』

 ジャンル:現代恋愛

 執筆期間:2022年8月26日~2022年10月21日

 文字数:約53,000字

 こちらは中編です。構想から完結まで二カ月かかってないのは、私にしてはなかなかのハイペースです。
 いつもならネタを思いついて放置しています。

 この小説は、当時世界中で流行していた某ウイルスから思いつきました。
「こういう時事ネタは急いで書かないと発表する機会を失うぞ」と焦り、波に乗って書き上げました。ほぼ毎日アップしていました。


第五作:やっぱ、イチャベタは筆が進む。若干時事ネタもあり

 タイトル:『僕は彼女としたいだけ 微妙なリケジョに振り回される』

 ジャンル:現代恋愛

 執筆期間:2023年1月~2023年9月

 文字数:21万字

 こちらも短編にするつもりが、いつのまにか長編になってしまいました。
 第一作と第二作は、一通り書き上げてからアップしたのですが、この小説はプロットだけ書いて書き進めました。なので、構想から完結までのペースは過去の作品と変わりません。

 ただ、ウェブ上では九か月もかかっています。さすがに毎日更新は厳しく、大体三日に一度ぐらいアップしてます。ときどき二週間も空けることもありました。

 エンディングが桜の季節なので、できれば四月中に完成させたかったのですが、やっぱり私の力だと難しかったです。

 なおこの大学は、国立の工業大学が舞台です。
 東京工業大学が東京医科歯科大学と合併して東京科学大学に名称変更するというニュースを耳にしたことも、この小説のきっかけとなっています。
 建物の配置やスロープの桜の木は、東工大のイメージです。工業大学が科学大学になる前に書き上げられたので、よしとします。


第六作:憧れの異世界恋愛

 タイトル:『彼女の前世がニホンジン? このままでは婚約破棄しかない!』

 ジャンル:異世界転生ロマンス

 執筆期間:2024年6月~2024年8月

 文字数:8万字

 こちらも私にしては、ハイペースで書いてます。ウェブでもほぼ毎日アップしています。
 これだけで終わればよかったんです。が、欲が出てしまいました。

 私は長年、異世界恋愛小説に憧れていました。憧れが募り、つい筆が滑ってしまいました。
 この異世界ロマンス、転生こそしますが、魔法は登場しません。モデルとなる世界は、十九世紀後半のイギリス王室です。蒸気機関が大活躍し、レコードも登場、インターフォンにマイクにスピーカーにラジオも活躍する世界です。
 とはいえ異世界恋愛。ちゃんと神話や伝説の設定もあり、ストーリーに深く関わってきます。

 はい。よせばいいのに、私は神話や伝説そのものを書きたくなっちゃったんです。


第七作:よせばいいのに、古代と中世に手を出した

 タイトル:『彼女の前世がニホンジン? 2 聖妃二千年の愛』

 ジャンル:異世界転生ロマンス

 執筆期間:2024年8月~現在(2025年9月)

 文字数:38万字(未完)

 前作では設定に過ぎなかった神話や伝説を書きたい……そんな欲を出した結果、一年経ってもまだ終わりません。
 もともと前作と同様に、二か月程度で完結させるつもりでした。

 最近、プロットだけ書いて執筆するスタイルを取っていましたが、こちらはちゃんと完結まで書いてから連載を始めてます。なのに、終わりません。

 というのも、初稿は9万字だったんです。しかし現在、38万字に膨れています。
 あまりに初稿が適当すぎたので、直しながらアップしているうちに、エピソードもキャラクターも設定もマシマシになってしまいました。

 しかも執筆ペースにムラがあるようです。そこで私は、一月に何文字書いたか、調べてみました。

 投稿サイトのアルファポリスには、小説の目次欄に投稿した日付と文字数が載っています。
 この表をEXCELにコピー&ペーストして適切に区切り、関数を使うと日付と文字数の表ができあがります。
 日付と文字の表ができれば、ピボットテーブルを活用し、月に何文字書いたか、どの章で何文字書いたか、一目瞭然となります。グラフも書けます。
 いや~、ピボットテーブルなんて久しぶりに使ったよ。今の仕事、EXCELなんて数字の合計以外、ほぼ使わないもんね~。



 さて、私の執筆ペース、予想以上にムラがありました。
 調子いい時は、一月に5万字も書いています。しかし、1万字に満たない月もあります。
 特に今年の二月になってからペースダウンし、この八月は三話しか書けませんでした。
 仕事が死ぬほど忙しく、徹夜続きということもありました。
 しかしそれ以前に、この小説の執筆そのものが私には難しいようです。

 完結させた小説は、いずれも舞台は現代かその前後の時代で、イメージが掴みやすいのです。
 が、中断したギリシャ神話ファンタジーや、今回の異世界ロマンスは、古代や中世が舞台です。
 現代的なノリで書くわけにはいかない、しかし私の力量では本格的なファンタジーは書けないということで、困っております。

 みなさん、異世界ロマンスを書いていらして素晴らしいです。
 正直言って、ウェブにこれだけ異世界ロマンスが溢れているから私でも簡単に書けるんじゃないかと舐めておりました。こんな苦労するとは思わなかった。


 申し訳ないけど今回は、ほぼ読者様を置いてきぼりにした、数字だらけのエッセイです。
 なかなか小説が書けないので、今までの執筆ペースを振り返ったら何か見えるんじゃないかって思ったんです。

 で、結論。

 EXCELで遊んでる暇があるなら、とっとと書けよ、です。
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