半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

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誰も「書け」なんて、頼んでないじゃん~アルファポリスにて

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 前回のエッセイから大分時間が経ってしまいました。
 また小説を書くぞ-!!! と、勢いよく終わってました。
 あれからニか月経ちましたかたね?
 この間、何をしていたかというと……

・次の小説の参考になりそうな、漫画や子ども向けの絵本や業界本を読み
・やっぱり長くなりそうだなあ、下調べ大変そうだなあ、と、ためらい
・とりあえずクリスマス近いぞ、じゃあ、肩慣らしにクリスマスをテーマにしたショートショート書くかあ
・五つぐらい思いついて、二つ書いてみた
・三つ目のクリスマスショートショートが思った以上に長くなりモタモタしているうちに、クリスマスが過ぎてしまった
・三つ目の話には愛着があるので、クリスマスと関係なく書こう。でも、未来設定なんだよね、難しいなあ……

 と、何週間かさまよっているうちに、いつの間にかスマホゲームにハマってました。
 脳内では素晴らしい小説が出来上がりつつありますが、外に出てくれそうもありません。
 だって、スマホをタップすると、どんどんお金が増えるんだよ! 何十億何千億と儲かっちゃったよ……ゲームの世界で。

 熱しやすく冷めやすい、私はまるでステンレスのよう。(ググったところ、一般的な金属の中では熱伝導率が低い)
 じゃあ、いつまでも錆びずピカピカかというと……あっちこっち錆びまくってます。身も心も。


 小説の宣伝にいいということで、ツイッターを始めました。そのツイッターでは、大先輩の小説書きの皆さんが、書けない、書かなきゃ、○万字どうしたら書けるんだろうって、苦しんでいます。

 私も長年、小説書きへの憧れはあったのですが、ようやく、出来はどうであれ、長いものを完結させました。そこで素朴な疑問が湧きます。

 プロなら、書きたくなくても書かなければならない状況になるだろう。
 プロでなくても、サークルに入っていたら、自分の気持ちとは関係なく義務感で書くこともあるだろう。
 また、金銭的に切羽詰まり、仕事が決まらない、なら作家デビューしよう! と思うが、何も書けない、どうしよう、という苦しみもあるかもしれない。

 しかし、そのいずれでもなく、プロデビューを狙っていたとしても、現状、学生・社会人・主夫・主婦として充実した生活を送り金銭的に困ってないなら、無理に書かなくてもいいんじゃない?
 もちろん、いかに書くか、という苦しみはあるだろう。
 でも、誰も書けなんて強制していないんだから、書きたくないなら無理に書かず、気分が乗ったら書けばいじゃん。

 特にわからないのが、十万字なんて書けない! という呟き。
 本一冊の文字数が大体十万字ということで、コンテストも十万字で募集をかけることが多いようです。
 確かに面白いもの、読ませるもの、となると難しいだろうが、ただ書くだけなら、時間さえかければ、何とかなるよなあ……なーんて思ってました。


 はい、ものすごく傲慢でした。


 なんとか一つ完結させちゃうとそこで満足し、なかなか次に進めないものです。
 完結させるのに何か月もかかりました。自分で勝手に始めたことだけど、結構、大変でした。
 また、あんな大変な思いするのか。
 大変な思いをしても完結できる保証はない。
 また、完結しても自分が満足できる楽しいものができるだろうか……

 書きたくないなら無理に書かなくてもいい。
 ただ、ここで止まっちゃうのがもったいない気がします。
 書くネタが思いつかないなら辞めますが、漠然とだけど、こんな設定の話を書きたい、あんなストーリーで書いてみたい、と思いついたのにデビューさせてあげないのは、可哀想な気がします、生まれたばかりの芽、できることなら花を咲かせたいものです。


 ということで、お金儲けゲームはほどほどにして、そろそろ始めよう。
 でも、もうちょっとレベル上げてイベント開放してからでいいかな?
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