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「おはよう」「おやすみ。」どっちが正解?
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初心者あらため、万年初心者の投稿小説エッセイです。
何か月も前から、「次回は表記の話です」と言っておきながら、裏切りを重ねてきました。
仏の顔も三度までといいますが、三度どころじゃない延長を重ねました。でも、でも今度こそ間違いありません。
今回は、タイトル通り、カギ「~」の終りに、マル「。」をつけるかつけないか、という話です。おお! ちゃんと小説書きっぽいエッセイだぞ。
1.いきなり結論
このテーマ、多くの人は、そんなの決まってるじゃん、と思っているでしょうが、迷っている方のために、最初に結論を書いておきます。
カギ「~」の終りにマル「。」をつけるか、つけないか?
こだわりがないならマル「。」は外した方が無難です。今の市販の小説のほとんどには、カギの終り「~」にマル「。」はついていません。
「眠いね。」→×
「もう昼だよ」→〇
私の手元に、講談社の校閲局による『日本語の正しい表記と用語の辞典』というものものしい本があります。講談社の校閲ルールを一般向けにまとめた本です。
本の三十四ページ(第三版)に
『かぎ・括弧内の文の終りには基本的に「。」をつけません。ただし、文芸もの、署名原稿、引用文は例外とします。』
と、あります。
講談社から出される本や雑誌では、原則、カギ「~」の終りにマル「。」は、つけないということです。他の出版社も、このルールだと思われます。
作家志望の方は、マル「。」をつけない方がいいでしょう。
では私のように趣味として書いている人間は、どうか? こだわりがないなら、マル「。」は省いた方が無難です。
出版社がこのようなルールを採用しているため、「~。」と書くと、間違いだ、と指摘される可能性があります。
今、載せている小説に、すでに「~。」と書いてあるなら、わざわざ直す必要はないかもしれません。連載途中なら途中で直すより、最後まで「~。」で、通した方がいいかもしれません。
とはいえ、無用な争いを避けるためにも、迷っている、こだわりがないなら「。」ではなく、マル「。」を省いて「~」とした方が無難です。
え? こんな常識を主張するために、わざわざエッセイを書くのかって? もちろん、ここで終わるなら、わざわざネタに取り上げません。
私がわざわざこんなことを取り上げたのは、理由があります。
だって小学校の作文の授業では、話し言葉は「~。」と書くって習ったんだよ!
2.作文ルールと一般書籍との違い
この表記ルール、昭和生まれ昭和育ちの年寄り限定かと思ったら、今でも学校教育では「~。」と指導しています。
もう一度、講談社校閲局の『日本語の正しい表記と用語の辞典』を見てみましょう。
今度は六十一ページからの引用です。
『かぎ・括弧内の文の終りには原則として「。」をつけます。』
あれ? さっきと言ってること違うじゃん!
これ、引用箇所が違うんです。こちらは『児童書表記・校正基準』に書かれていました。最初に引用したのは、『一般書表記・校正基準』からです。
大人向けと子供向けでは、校正ルールが違うんです。
となると、ウェブ小説でも、子供向けに書く場合は「~。」とした方がいいのかもしれません。
なぜ講談社で児童書と一般書で区別しているか、私はど素人なのでよくわかりませんが、学校教育に配慮したものと思われます。
教科書に「~。」と書きましょう、とあるのに、子供たちが読む本で「~」と書かれていたら、どちらが正しいかわからなくなります。
だから講談社では、子供向けの本限定で、「~。」を正解としているのでしょう。
ということで、さらに検索してみました。
こちらは、文化庁のサイトの国語施策についてです。濃い~ページですね。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/index.html
このサイトにある参考資料ですが、これも濃いぞ。
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/index.html
ここの「くぎり符号の使ひ方」を見てみます。最初の注意書きです。
*******************************************
これは、昭和二一年三月、文部省教科書局調査課国語調査室で作成したもので、文部省で編修又は作成する各種の教科書や文書などの国語の表記法を統一し、その基準を示すために編纂した四編の冊子のうちの一編です。
◆この案は、発表以来半世紀を経ていますが、現在でも公用文、学校教育その他で参考にされています。
*******************************************
小学校の作文ルールの大元は、こちらのようです。
この資料に、マル「。」は、『「」(カギ)の中でも文の終止にはうつ』とあります。
私たちが小学校で「~。」と書くように指導された元の資料を見つけました。
となると「~。」の方が正しいじゃん! って思いません? だって天下の文科省がそう言ってるんだよ。
ということで、また検索したら、いい記事を見つけました。
毎日新聞の校閲記者ブログです。
「なぜ新聞は閉じカッコの前に句点を付けないのか。」
https://mainichi-kotoba.jp/blog-20170211
こちらによると、紙面に限りがある新聞という媒体で、一文字でもスペースを節約したいという理由のようです。
新聞や雑誌で、カギ「~」からマル「。」を省く書き方が始まり、出版社全体に広まったと思われます。
小説家も、新聞や雑誌の記者やライター出身の方が多いので、自然に「~」と書くようになる。そのように広まれば、私たち一般人も「~。」ではなく「~」に馴染んでいく。
こういう流れでしょうか?
「~」と書いた方が無難という結論には変わりませんが、小学校の作文ルールとどうして違うのか、というモヤモヤが少しは晴れました。
3.では、実際の小説を見てみよう!
今の小説のほとんどは、カギの終りに「~」にマル「。」はつけませんが、昔はそうでもなかったようです。
芥川龍之介の小説では「~。」となっています。でも、私の手元にある司馬遼太郎、永井路子などの歴史小説では、「~」で、マル「。」はついていません。
ざっくりとした結論ですが、戦前の小説は「~。」、戦後の小説は「~」のようです……と、思ったら、めちゃくちゃいい例が見つかりました!
安部公房の小説です!
『密会』 昭和五十二(1977)年刊行
新潮文庫版 10ページより「要するに、後の二本脚だけで走る心構えなんだよね。」
会話文すべてにマル「。」がついています!
その後に出た安部公房の小説を見てみます。
『方舟さくら丸』 昭和五十九(1984)年刊行
新潮文庫版 15ページより「すねているんじゃないのかい、虫のくせして」
こちらでは、マル「。」が見当たりません。
この七年の間、長編小説は出版されていません。短編とか戯曲はあるかもしれません。
『方舟さくら丸』は、安部公房がはじめてワープロで執筆した作品です。大正生まれの安部氏は『方舟さくら丸』刊行時で六十歳。さすが前衛文学作家ですね。
マル「。」が抜けたのは、ワープロが関係あるのか、単に編集者に指導されたのか(そんなチャレンジャーな編集者いるのか?)、自分で古臭さを感じたのか、どうなんでしょう?
一つ主張します。
『方舟さくら丸』は、私のファースト安部公房ですが、ファーストゆえ、ベスト安部公房です。訳わからない感じが楽しいです。さわりだけでも読んでみてください。名文がぎっしり詰まっています。
たとえばこんな感じの文です。冒頭、主人公が自身の姿を卑下する場面です。
『黒いガラスに映ったぼくは道に迷った仔鯨か、ゴミ捨て場で変色したラグビーのボールに見えた。』
うわあああ!『ゴミ捨て場で変色したラグビーのボール』って比喩、最高じゃありません!?
もう一つ、小説ではありませんが、いい例を見つけました。
『原典訳 マハーバーラタ』上村勝彦 訳 ちくま学芸文庫
1巻 46ページ
「吟遊詩人よ。……(略)……私の問いに答えてくれ。」
ここではマル「。」がついています。しかし、ないパターンがありました。
1巻 53ページ
「このパーンダヴァたちは、あなた方の息子、姉弟、弟子、友人である」
と言って、聖者たちは消え失せた。
文の途中に含まれる言葉なので、マル「。」がないわけです。
このルールは、徹底されています。
マハーバーラタはインドの古典ですが、萌え要素満載です。この原典訳は読むのが大変ですが、ダイジェスト版や入門書など、目を通してみてはいかがでしょうか。
4.結論
グチャグチャ書きましたが、趣味小説の場合、最終的には、各人が納得できるルールで書けばいいのかと思います。
ポリシーが特にないなら「おはよう」パターンが無難です。でも小学校の作文ルールが忘れられない! なら「ありがとう。」パターンもいいんじゃないかと。
ただ、一つの小説は一つのルールで統一した方がいいかと思います。
おまけです。今回の検索作業でよさそげなページを見つけました。
文科省のサイトで、海外子女への作文指導に関するものです。後半の【よい文章を書くための15か条】万年初心者の私にはすごーい参考になります!
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/002/010.htm
今回、私にしては珍しく力入れちゃいました。
小説のルールは守るに越したことありませんが、ルールの根拠って何だろう? と、モヤモヤしたのが、このエッセイのきっかけです。
万年初心者の私が書き方のアドバイスはできませんが、リンク先は小説を書くうえでも参考になるかと思います。
うん、たまにはみなさまの役に立たないと申し訳ない。
でも次回は、通常運転の愚痴エッセイに戻ります。すいません。
何か月も前から、「次回は表記の話です」と言っておきながら、裏切りを重ねてきました。
仏の顔も三度までといいますが、三度どころじゃない延長を重ねました。でも、でも今度こそ間違いありません。
今回は、タイトル通り、カギ「~」の終りに、マル「。」をつけるかつけないか、という話です。おお! ちゃんと小説書きっぽいエッセイだぞ。
1.いきなり結論
このテーマ、多くの人は、そんなの決まってるじゃん、と思っているでしょうが、迷っている方のために、最初に結論を書いておきます。
カギ「~」の終りにマル「。」をつけるか、つけないか?
こだわりがないならマル「。」は外した方が無難です。今の市販の小説のほとんどには、カギの終り「~」にマル「。」はついていません。
「眠いね。」→×
「もう昼だよ」→〇
私の手元に、講談社の校閲局による『日本語の正しい表記と用語の辞典』というものものしい本があります。講談社の校閲ルールを一般向けにまとめた本です。
本の三十四ページ(第三版)に
『かぎ・括弧内の文の終りには基本的に「。」をつけません。ただし、文芸もの、署名原稿、引用文は例外とします。』
と、あります。
講談社から出される本や雑誌では、原則、カギ「~」の終りにマル「。」は、つけないということです。他の出版社も、このルールだと思われます。
作家志望の方は、マル「。」をつけない方がいいでしょう。
では私のように趣味として書いている人間は、どうか? こだわりがないなら、マル「。」は省いた方が無難です。
出版社がこのようなルールを採用しているため、「~。」と書くと、間違いだ、と指摘される可能性があります。
今、載せている小説に、すでに「~。」と書いてあるなら、わざわざ直す必要はないかもしれません。連載途中なら途中で直すより、最後まで「~。」で、通した方がいいかもしれません。
とはいえ、無用な争いを避けるためにも、迷っている、こだわりがないなら「。」ではなく、マル「。」を省いて「~」とした方が無難です。
え? こんな常識を主張するために、わざわざエッセイを書くのかって? もちろん、ここで終わるなら、わざわざネタに取り上げません。
私がわざわざこんなことを取り上げたのは、理由があります。
だって小学校の作文の授業では、話し言葉は「~。」と書くって習ったんだよ!
2.作文ルールと一般書籍との違い
この表記ルール、昭和生まれ昭和育ちの年寄り限定かと思ったら、今でも学校教育では「~。」と指導しています。
もう一度、講談社校閲局の『日本語の正しい表記と用語の辞典』を見てみましょう。
今度は六十一ページからの引用です。
『かぎ・括弧内の文の終りには原則として「。」をつけます。』
あれ? さっきと言ってること違うじゃん!
これ、引用箇所が違うんです。こちらは『児童書表記・校正基準』に書かれていました。最初に引用したのは、『一般書表記・校正基準』からです。
大人向けと子供向けでは、校正ルールが違うんです。
となると、ウェブ小説でも、子供向けに書く場合は「~。」とした方がいいのかもしれません。
なぜ講談社で児童書と一般書で区別しているか、私はど素人なのでよくわかりませんが、学校教育に配慮したものと思われます。
教科書に「~。」と書きましょう、とあるのに、子供たちが読む本で「~」と書かれていたら、どちらが正しいかわからなくなります。
だから講談社では、子供向けの本限定で、「~。」を正解としているのでしょう。
ということで、さらに検索してみました。
こちらは、文化庁のサイトの国語施策についてです。濃い~ページですね。
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/index.html
このサイトにある参考資料ですが、これも濃いぞ。
https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/index.html
ここの「くぎり符号の使ひ方」を見てみます。最初の注意書きです。
*******************************************
これは、昭和二一年三月、文部省教科書局調査課国語調査室で作成したもので、文部省で編修又は作成する各種の教科書や文書などの国語の表記法を統一し、その基準を示すために編纂した四編の冊子のうちの一編です。
◆この案は、発表以来半世紀を経ていますが、現在でも公用文、学校教育その他で参考にされています。
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小学校の作文ルールの大元は、こちらのようです。
この資料に、マル「。」は、『「」(カギ)の中でも文の終止にはうつ』とあります。
私たちが小学校で「~。」と書くように指導された元の資料を見つけました。
となると「~。」の方が正しいじゃん! って思いません? だって天下の文科省がそう言ってるんだよ。
ということで、また検索したら、いい記事を見つけました。
毎日新聞の校閲記者ブログです。
「なぜ新聞は閉じカッコの前に句点を付けないのか。」
https://mainichi-kotoba.jp/blog-20170211
こちらによると、紙面に限りがある新聞という媒体で、一文字でもスペースを節約したいという理由のようです。
新聞や雑誌で、カギ「~」からマル「。」を省く書き方が始まり、出版社全体に広まったと思われます。
小説家も、新聞や雑誌の記者やライター出身の方が多いので、自然に「~」と書くようになる。そのように広まれば、私たち一般人も「~。」ではなく「~」に馴染んでいく。
こういう流れでしょうか?
「~」と書いた方が無難という結論には変わりませんが、小学校の作文ルールとどうして違うのか、というモヤモヤが少しは晴れました。
3.では、実際の小説を見てみよう!
今の小説のほとんどは、カギの終りに「~」にマル「。」はつけませんが、昔はそうでもなかったようです。
芥川龍之介の小説では「~。」となっています。でも、私の手元にある司馬遼太郎、永井路子などの歴史小説では、「~」で、マル「。」はついていません。
ざっくりとした結論ですが、戦前の小説は「~。」、戦後の小説は「~」のようです……と、思ったら、めちゃくちゃいい例が見つかりました!
安部公房の小説です!
『密会』 昭和五十二(1977)年刊行
新潮文庫版 10ページより「要するに、後の二本脚だけで走る心構えなんだよね。」
会話文すべてにマル「。」がついています!
その後に出た安部公房の小説を見てみます。
『方舟さくら丸』 昭和五十九(1984)年刊行
新潮文庫版 15ページより「すねているんじゃないのかい、虫のくせして」
こちらでは、マル「。」が見当たりません。
この七年の間、長編小説は出版されていません。短編とか戯曲はあるかもしれません。
『方舟さくら丸』は、安部公房がはじめてワープロで執筆した作品です。大正生まれの安部氏は『方舟さくら丸』刊行時で六十歳。さすが前衛文学作家ですね。
マル「。」が抜けたのは、ワープロが関係あるのか、単に編集者に指導されたのか(そんなチャレンジャーな編集者いるのか?)、自分で古臭さを感じたのか、どうなんでしょう?
一つ主張します。
『方舟さくら丸』は、私のファースト安部公房ですが、ファーストゆえ、ベスト安部公房です。訳わからない感じが楽しいです。さわりだけでも読んでみてください。名文がぎっしり詰まっています。
たとえばこんな感じの文です。冒頭、主人公が自身の姿を卑下する場面です。
『黒いガラスに映ったぼくは道に迷った仔鯨か、ゴミ捨て場で変色したラグビーのボールに見えた。』
うわあああ!『ゴミ捨て場で変色したラグビーのボール』って比喩、最高じゃありません!?
もう一つ、小説ではありませんが、いい例を見つけました。
『原典訳 マハーバーラタ』上村勝彦 訳 ちくま学芸文庫
1巻 46ページ
「吟遊詩人よ。……(略)……私の問いに答えてくれ。」
ここではマル「。」がついています。しかし、ないパターンがありました。
1巻 53ページ
「このパーンダヴァたちは、あなた方の息子、姉弟、弟子、友人である」
と言って、聖者たちは消え失せた。
文の途中に含まれる言葉なので、マル「。」がないわけです。
このルールは、徹底されています。
マハーバーラタはインドの古典ですが、萌え要素満載です。この原典訳は読むのが大変ですが、ダイジェスト版や入門書など、目を通してみてはいかがでしょうか。
4.結論
グチャグチャ書きましたが、趣味小説の場合、最終的には、各人が納得できるルールで書けばいいのかと思います。
ポリシーが特にないなら「おはよう」パターンが無難です。でも小学校の作文ルールが忘れられない! なら「ありがとう。」パターンもいいんじゃないかと。
ただ、一つの小説は一つのルールで統一した方がいいかと思います。
おまけです。今回の検索作業でよさそげなページを見つけました。
文科省のサイトで、海外子女への作文指導に関するものです。後半の【よい文章を書くための15か条】万年初心者の私にはすごーい参考になります!
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/002/010.htm
今回、私にしては珍しく力入れちゃいました。
小説のルールは守るに越したことありませんが、ルールの根拠って何だろう? と、モヤモヤしたのが、このエッセイのきっかけです。
万年初心者の私が書き方のアドバイスはできませんが、リンク先は小説を書くうえでも参考になるかと思います。
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