半世紀生きて、やっと小説完成しました

さんかく ひかる

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VRMNOは規制すべき

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 思想統制なタイトルで始める、小説投稿万年初心者のエッセイです。
 小説を書かれるみなさんのほとんどは、表現の自由、信仰の自由、思想の自由が大切で守るべきものと思っていることでしょう。
 私も自由は大切だと思っています。
 しかし、VRMNOが本当に実現したら、規制しないとヤバいんではないか? と心配しております。

 SFといえば、今やVRMNO。私が書いたなんちゃってSF小説は、VRMNOではありませんが、一話VRバトルを入れました。
 前のコラムでお話しした『「日本人」最後の花嫁』の「第一章 12話 古代エジプトVR」です。
 このVRゲームの元にしたオペラ『アイーダ』については、二回にわたってお話ししました。オペラの話は今回の前振りでしたが、長すぎたので分けました。
 しつこい宣伝です。このバトルシーンだけ読んでもらっても問題ないので、よかったらどうぞ。


 私は、このゲーム回で、古代エジプトの怪物を弓矢で倒す場面を描きました。
 元にしたオペラ『アイーダ』は、エジプトとエチオピアの戦いによって引き裂かれる恋人たちの悲劇です。重厚な人間ドラマで、怪物は登場しません。ファンタジー要素ありません。
 オペラが小説の元ネタといっても、古代エジプトが舞台という程度で、アイーダ要素薄いです。

 オペラ『アイーダ』は人間と人間、国と国の戦いが核となっています。それをVRMNOにするということは、戦争、つまり人殺しを疑似体験することになります。
 現代のゲームは、映像と音がメインでコントローラーが振動する程度です。
 が、VRMNOが現実となったら、人が人を斬る生々しい感触や血の匂いを体感するわけです。さすがにヤバくないですか? トラウマになりません?
 あえて体験させることで、戦争の残酷さや命の大切さを理解させる、という教育効果はあるかもしれませんが……。

 昔、遊園地で、光線銃を打ち合うアトラクションを体験しました。専用のベストを着けて遊びます。室内は緑色に薄暗く照らされていました。相手の背中にビームをヒットさせれば命中です。相手にやられると背中のベストが振動します。
 たとえゲームでも、本物の人間の背中に銃を向ける、というのが、どうにもこうにも何とも言えない気持ちになりました。
 ゲームの成績がボロボロだったから文句言ってるわけじゃありません。


 以上、VRMNOが現実となったら人間の殺し合いゲームは規制されるだろう、と考えた次第です。
 ある意味自主規制で、私は小説で、オペラ『アイーダ』のゲームを、ファンタジーゲームに変えました。


 VRMNOの規制なんて、近未来小説を書かなければ、思いつきもしなかったでしょう。小説を書いて始めて気がつくことってあるんですね。
 小説を書くことは、一種のシミュレーションやロールプレイングだと思います。
 頭の中でこねくり回しているだけでは見えないことも、自分が役割を演じることで、思わぬ気付きが得られます。



 小説の話はおしまい。あとはおまけです。

 VRMNOの規制とか言ってるくせに、自分、二次元ゲームならそれなりに残酷なコンテンツ遊んでます。
 大昔、バイオハザードを遊んだことがあります。アクションゲームは趣味ではなかったのですが、パソコンの部品を買ったら、バイオハザード2がついてきました。体験版ではなく完全版です。趣味ではなくても、有名なゲームです。試しに始めたらハマりました。ぬるいモードですがエンディングを迎えました。特にゲームオーバーのエフェクトが生々しかった。
 ついでにプレステ2で、バイオハザード3も遊びました。
 はい、矛盾しています。

 もう一つ。
 射撃スポーツを生で見たことがありますが、残酷さは一切感じませんでした。
 遠くにある小さな的の中心に、みなさん正確に当ててきます。道を究める人たちの技に、ただ感心するばかりでした。


 もっと重要なのは、未来ではなく現代のゲームや表現の規制問題でしょうが……すいません。問題が大きいので、何となくボヤボヤ考えている、に留めておきます。
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